260 / 301
260『銀座四丁目』
しおりを挟む
魔法少女マヂカ
260『銀座四丁目』語り手:マヂカ
魔法少女の勘なのかもしれない。
ジタバタしても始まらないと思うのだ。
来月起こるであろう虎の門事件、ファントムのクマさん誘拐事件。
どちらも下手に動けば取り返しがつかなくなる。ここは、落ち着いて構えるべきと魔法少女の勘は言う。
史実では、犯人は一人で発砲直後、すぐに掴まって摂政の宮は御無事だ。
しかし、戦艦長門を史実よりも早く日本に戻したことで、数十名の被災者が乗組員の救助活動で助けられ、皮肉なことに、虎の門事件を起こすメンバーが含まれていた。
虎の門事件は単独犯ではなく、数名、あるいは、それ以上の人数による共同犯行になってしまう。
一人でも取り逃がせば取り返しがつかない事態になる。
クマさんを誘拐したファントムは人ではない。
トキワ荘で漫画家たちがものした何万何百万の創作物……おそらくは、その中でも日の目を見なかった作品や登場人物の気が凝って具現化したもの。それが時空を超えて出現したものだ。
そいつは、わたしや霧子の前にたびたび姿を変えて現れた新畑が関与、あるいは、やつの本体なのではないかという気がしている。
ならば、この大正時代に留まっていて解決する問題でもない。
が、いまのわたしには令和の時代に戻るすべがない。
というわけで、今日は、みんなで銀座に足を運んでいる。
高坂家のみんなが震災復興の元気のもとになればと作った再生服(カーテンやテーブルクロスで作った服)を着て、銀座で開催されている『震災復興大廉売会』に来ているのだ。
「ここに立っていると、ほんとうに復興したような気になるわねえ」
昨日まで気を落としていた霧子だが、四丁目の交差点まで来たところで、すこし元気になった。
「あれ、ゴジラが壊した時計塔やんか(^▽^)/」
ノンコが無邪気に指をさす。
「そうだが、この時代にゴジラはないぞ」
「あ、せやったせやった(^_^;)」
銀座四丁目と言えば、服部時計店と三越百貨店だ。
どちらも、大正モダニズムを代表する建物で、先の大震災でも大した被害を受けることもなかったので、復興が早く、この震災復興大廉売会の中心になっている。
「しばらく雰囲気を満喫していようか……」
誰に言うともなく霧子が漏らす。
令和の時代なら、女三人、四丁目の交差点に突っ立っていては通行の邪魔になるばかりだが、大廉売会で賑わっているとはいえ、人通りは令和の半分ほどでしかない。
「ごめんあそばせ」
気取ったあいさつで追い越していく女たち、再生服どころか、欧米最先端のファッションに身を包んでいる。
ひざ丈スカート、ルーズなワンピース、クロッシェ(釣鐘型の帽子)の下は、思い切ったショートカット。
「うわあ、クラシックぅ!」
ノンコが正直な感想を呟くと、ごめんあそばせがジロっと睨んでいく。
「あ、そか、あれがモダンやねんね」
「ノンコの感性おもしろい」
「いや、単にモダンとクラシックを取り違えただけだと思う。なあ、ノンコ」
「アハハ、うち、英語苦手やから(* ´艸`)」
「ああいう子たちをモガって言うんだ」
「モガ? なんか、美味しそうや(*´ω`*)」
「モダンガールのことよね?」
「おお、霧子は知ってるんだな」
「うん……徳川さんたちが読んでた雑誌にね」
声を潜めて言うのがおかしい。この時代でモガというのは不良少女と同義語なんだ。
「あ、来た来た!」
ノンコが服部時計店の向こうを指さした。
「まあ、あの子ったら!」
霧子もビックリする。
向こうからやって来るのはJS西郷だ。
若草色のワンピにストローハットは可愛いのだが、なぜか、ほとんど身の丈ほどもあるステッキを握っている。
なんだか、子どもが仙人の真似をしているようで、珍妙なのだが可愛い。
「いやあ、待たせてごめんね」
四丁目の交差点で立ち止まっていたのは、こいつと待ち合わせるためでもあったのだ。
「ごきげんよう、木村屋さんのお嬢ちゃん」
「ごきげんよう、霧子おねえさま。はい、お約束のシベリア。お家に帰ったらお召し上がれ」
「まあ、ありがとう。真智香さんからも噂は聞いていたわ」
「わたしのこと? シベリアのこと?」
「両方よ。さ、まずはお待ちかねのお子様ランチに行こうか?」
「うわーい!」
「食べる前から喜んでもらって、光栄だわ」
「うん、真智香さん。くたびれたから、これ持ってぇ」
ズイっとステッキを押し出す。
「なんやのん、そのステッキは?」
「アハハ、ちょっと真智香さんから頼まれてたものよ」
「よし、預かろ……!?」
受け取ったステッキは、予想の三倍は重たい。
―― 大助からかっぱらってきた ――
―― ダイスケ? ――
「お子様ランチのあと、チョコパフェも食べた~い(^▽^)/」
「まかせてちょうだい~」
ダイスケが難波大助であると思い至るのに数秒かかった。
大助こそは、虎ノ門で摂政の宮を狙撃した犯人。
大助が使った凶器は、ステッキ型の仕込み銃だったぞ。
本来ならば、これで事件は未然に防げたはずだ。
え、これで虎の門事件……解決?
―― チョコパフェの恩義(^▽^) ――
ちょっと簡単すぎないか?
首をひねりながらも楽しそうに三越に入って行く三人に続いていくわたしだった。
※ 主な登場人物
渡辺真智香(マヂカ) 魔法少女 2年B組 調理研 特務師団隊員
要海友里(ユリ) 魔法少女候補生 2年B組 調理研 特務師団隊員
藤本清美(キヨミ) 魔法少女候補生 2年B組 調理研 特務師団隊員
野々村典子(ノンコ) 魔法少女候補生 2年B組 調理研 特務師団隊員
安倍晴美 日暮里高校講師 担任代行 調理研顧問 特務師団隊長
来栖種次 陸上自衛隊特務師団司令
渡辺綾香(ケルベロス) 魔王の秘書 東池袋に真智香の姉として済むようになって綾香を名乗る
ブリンダ・マクギャバン 魔法少女(アメリカ) 千駄木女学院2年 特務師団隊員
ガーゴイル ブリンダの使い魔
※ この章の登場人物
高坂霧子 原宿にある高坂侯爵家の娘
春日 高坂家のメイド長
田中 高坂家の執事長
虎沢クマ 霧子お付きのメイド
松本 高坂家の運転手
新畑 インバネスの男
箕作健人 請願巡査
260『銀座四丁目』語り手:マヂカ
魔法少女の勘なのかもしれない。
ジタバタしても始まらないと思うのだ。
来月起こるであろう虎の門事件、ファントムのクマさん誘拐事件。
どちらも下手に動けば取り返しがつかなくなる。ここは、落ち着いて構えるべきと魔法少女の勘は言う。
史実では、犯人は一人で発砲直後、すぐに掴まって摂政の宮は御無事だ。
しかし、戦艦長門を史実よりも早く日本に戻したことで、数十名の被災者が乗組員の救助活動で助けられ、皮肉なことに、虎の門事件を起こすメンバーが含まれていた。
虎の門事件は単独犯ではなく、数名、あるいは、それ以上の人数による共同犯行になってしまう。
一人でも取り逃がせば取り返しがつかない事態になる。
クマさんを誘拐したファントムは人ではない。
トキワ荘で漫画家たちがものした何万何百万の創作物……おそらくは、その中でも日の目を見なかった作品や登場人物の気が凝って具現化したもの。それが時空を超えて出現したものだ。
そいつは、わたしや霧子の前にたびたび姿を変えて現れた新畑が関与、あるいは、やつの本体なのではないかという気がしている。
ならば、この大正時代に留まっていて解決する問題でもない。
が、いまのわたしには令和の時代に戻るすべがない。
というわけで、今日は、みんなで銀座に足を運んでいる。
高坂家のみんなが震災復興の元気のもとになればと作った再生服(カーテンやテーブルクロスで作った服)を着て、銀座で開催されている『震災復興大廉売会』に来ているのだ。
「ここに立っていると、ほんとうに復興したような気になるわねえ」
昨日まで気を落としていた霧子だが、四丁目の交差点まで来たところで、すこし元気になった。
「あれ、ゴジラが壊した時計塔やんか(^▽^)/」
ノンコが無邪気に指をさす。
「そうだが、この時代にゴジラはないぞ」
「あ、せやったせやった(^_^;)」
銀座四丁目と言えば、服部時計店と三越百貨店だ。
どちらも、大正モダニズムを代表する建物で、先の大震災でも大した被害を受けることもなかったので、復興が早く、この震災復興大廉売会の中心になっている。
「しばらく雰囲気を満喫していようか……」
誰に言うともなく霧子が漏らす。
令和の時代なら、女三人、四丁目の交差点に突っ立っていては通行の邪魔になるばかりだが、大廉売会で賑わっているとはいえ、人通りは令和の半分ほどでしかない。
「ごめんあそばせ」
気取ったあいさつで追い越していく女たち、再生服どころか、欧米最先端のファッションに身を包んでいる。
ひざ丈スカート、ルーズなワンピース、クロッシェ(釣鐘型の帽子)の下は、思い切ったショートカット。
「うわあ、クラシックぅ!」
ノンコが正直な感想を呟くと、ごめんあそばせがジロっと睨んでいく。
「あ、そか、あれがモダンやねんね」
「ノンコの感性おもしろい」
「いや、単にモダンとクラシックを取り違えただけだと思う。なあ、ノンコ」
「アハハ、うち、英語苦手やから(* ´艸`)」
「ああいう子たちをモガって言うんだ」
「モガ? なんか、美味しそうや(*´ω`*)」
「モダンガールのことよね?」
「おお、霧子は知ってるんだな」
「うん……徳川さんたちが読んでた雑誌にね」
声を潜めて言うのがおかしい。この時代でモガというのは不良少女と同義語なんだ。
「あ、来た来た!」
ノンコが服部時計店の向こうを指さした。
「まあ、あの子ったら!」
霧子もビックリする。
向こうからやって来るのはJS西郷だ。
若草色のワンピにストローハットは可愛いのだが、なぜか、ほとんど身の丈ほどもあるステッキを握っている。
なんだか、子どもが仙人の真似をしているようで、珍妙なのだが可愛い。
「いやあ、待たせてごめんね」
四丁目の交差点で立ち止まっていたのは、こいつと待ち合わせるためでもあったのだ。
「ごきげんよう、木村屋さんのお嬢ちゃん」
「ごきげんよう、霧子おねえさま。はい、お約束のシベリア。お家に帰ったらお召し上がれ」
「まあ、ありがとう。真智香さんからも噂は聞いていたわ」
「わたしのこと? シベリアのこと?」
「両方よ。さ、まずはお待ちかねのお子様ランチに行こうか?」
「うわーい!」
「食べる前から喜んでもらって、光栄だわ」
「うん、真智香さん。くたびれたから、これ持ってぇ」
ズイっとステッキを押し出す。
「なんやのん、そのステッキは?」
「アハハ、ちょっと真智香さんから頼まれてたものよ」
「よし、預かろ……!?」
受け取ったステッキは、予想の三倍は重たい。
―― 大助からかっぱらってきた ――
―― ダイスケ? ――
「お子様ランチのあと、チョコパフェも食べた~い(^▽^)/」
「まかせてちょうだい~」
ダイスケが難波大助であると思い至るのに数秒かかった。
大助こそは、虎ノ門で摂政の宮を狙撃した犯人。
大助が使った凶器は、ステッキ型の仕込み銃だったぞ。
本来ならば、これで事件は未然に防げたはずだ。
え、これで虎の門事件……解決?
―― チョコパフェの恩義(^▽^) ――
ちょっと簡単すぎないか?
首をひねりながらも楽しそうに三越に入って行く三人に続いていくわたしだった。
※ 主な登場人物
渡辺真智香(マヂカ) 魔法少女 2年B組 調理研 特務師団隊員
要海友里(ユリ) 魔法少女候補生 2年B組 調理研 特務師団隊員
藤本清美(キヨミ) 魔法少女候補生 2年B組 調理研 特務師団隊員
野々村典子(ノンコ) 魔法少女候補生 2年B組 調理研 特務師団隊員
安倍晴美 日暮里高校講師 担任代行 調理研顧問 特務師団隊長
来栖種次 陸上自衛隊特務師団司令
渡辺綾香(ケルベロス) 魔王の秘書 東池袋に真智香の姉として済むようになって綾香を名乗る
ブリンダ・マクギャバン 魔法少女(アメリカ) 千駄木女学院2年 特務師団隊員
ガーゴイル ブリンダの使い魔
※ この章の登場人物
高坂霧子 原宿にある高坂侯爵家の娘
春日 高坂家のメイド長
田中 高坂家の執事長
虎沢クマ 霧子お付きのメイド
松本 高坂家の運転手
新畑 インバネスの男
箕作健人 請願巡査
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
巡(めぐり)型落ち魔法少女の通学日記
武者走走九郎or大橋むつお
ファンタジー
時司巡(ときつかさめぐり)は制服にほれ込んで宮之森高校を受験して合格するが、その年度から制服が改定されてしまう。
すっかり入学する意欲を失った巡は、定年退職後の再任用も終わった元魔法少女の祖母に相談。
「それなら、古い制服だったころの宮の森に通ってみればぁ?」「え、そんなことできるの!?」
お祖母ちゃんは言う「わたしの通っていた学校だし、魔法少女でもあったし、なんとかなるよ」
「だいじょうぶ?」
「任しとき……あ、ちょっと古い時代になってしまった」
「ええ!?」
巡は、なんと50年以上も昔の宮之森高校に通うことになった!
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
後宮の棘
香月みまり
キャラ文芸
蔑ろにされ婚期をのがした25歳皇女がついに輿入り!相手は敵国の禁軍将軍。冷めた姫vs堅物男のチグハグな夫婦は帝国内の騒乱に巻き込まれていく。
☆完結しました☆
スピンオフ「孤児が皇后陛下と呼ばれるまで」の進捗と合わせて番外編を不定期に公開していきます。
第13回ファンタジー大賞特別賞受賞!
ありがとうございました!!
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
けだものだもの~虎になった男の異世界酔夢譚~
ちょろぎ
ファンタジー
神の悪戯か悪魔の慈悲か――
アラフォー×1社畜のサラリーマン、何故か虎男として異世界に転移?する。
何の説明も助けもないまま、手探りで人里へ向かえば、言葉は通じず石を投げられ騎兵にまで追われる有様。
試行錯誤と幾ばくかの幸運の末になんとか人里に迎えられた虎男が、無駄に高い身体能力と、現代日本の無駄知識で、他人を巻き込んだり巻き込まれたりしながら、地盤を作って異世界で生きていく、日常描写多めのそんな物語。
第13章が終了しました。
申し訳ありませんが、第14話を区切りに長期(予定数か月)の休載に入ります。
再開の暁にはまたよろしくお願いいたします。
この作品は小説家になろうさんでも掲載しています。
同名のコミック、HP、曲がありますが、それらとは一切関係はありません。
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる