上 下
8 / 32

第7話

しおりを挟む
 結論だけ先に言おうか。

 二人がアヘ顔で気を失っている内に立ち去ろうとしたが、ミミに荷物を摑まれていて失敗に終わってしまう。指を荷物から外そうとしたが、固く握られていて指が開かなかった。

 ワシは仕方が無く、二人が起きるまでの間、暇だったから二人の汚れた身体を水で濡らしたタオルで、綺麗に拭いている。

 二人の顔を拭いていたら、二人は満面の笑みを浮かべて寝ている。きっと愛し合っている二人で絶頂を迎えた事で、満足しているのだろう。

 そう思いながらミミの上半身のブラウスを脱がせる。ブラウスを脱がせると豊満な胸が露になり、ワシの目の前に鎮座しておる。

 ブラウスはリーゼのミルクでベタベタになり、着替えないとミルクの匂いが漂ってくる。リーゼも一緒だった。リーゼの服にはミミのミルクが一杯掛かっており、リーゼのブラウスも脱がす。

 二人のブラウスを脱がすと今度は、巻きスカートを順番に脱がして行くが、スカートを脱がすと立派な肉棒が目に入ってくる。まだ元気なままで、萎れてもいない。

 二人を全裸にすると、ワシは自分のリュックから、着るバスタオルを二枚取り出し、二人に掛けてやる。裏路地の裏は洗濯場になっており。井戸で水を汲むと、二人の衣類を折り畳み式の桶に入れ、リュックから出していた洗剤で手洗いして洗ってしまう。

 手がベタベタになりながらも、二人の洗濯物を終えると、路地の裏手に生えていた木と木の間にロープが張っており、そこに洗濯物を干してしまう。

 一仕事を終えたワシは、木箱に腰を落とすと、徐に煙管を取り出してタバコの葉に火を付け一服を楽しむ。

 この二人は、何時も愛し合っているとか言っておったが、二人は若いから愛し合うのも激しすぎる。あんな事を毎日していたら、ワシの身体が持たんわ。

 二人が起きたら申し出を断り、ワシは気ままな一人旅をしたい。誰かに気を使うのは疲れてしまう。ひょんな事で一人になってしまったが、それはそれで良かったと思う。誰かに振り回されるのは懲り懲りだ。

(ぷぱぁーぷぱぁー)



~*~*~*~



 起きたか。

「あれ、オジサマ、ここは……ミミは何処」

 ミミなら横に居るぞ。よく見てみい。

「んっ……本当だ」

 ミミは、まだ起きていないぞ。

「うん、送信機は何処に置いてるの」

 あれか、あれならば、ほれアソコにあるぞ。

 リーゼは起き上がり送信機の元まで行くと、送信機を操作し始めている。

「ちゃんと映ってる。うわぁ、これがオジサマの肉棒なの、太くて長い、こんなのが私の中に入ってたんだ」

 リーゼの独り言を聞いたワシは、その内容が気になりリーゼの側に行く。

「んっ、オジサマなに」

 リーゼは送信機の上に付いていた水晶を見ていたので、ワシもリーゼの横に行くと水晶を覗き込む。すると、リーゼとミミの愛し合う姿が水晶に映っていた。

 これは、どうなっている?

「えっ、水晶に撮った映像を写して観ているだけだよ」

 なっ、なんだと。

 録画機能も付いてるとか無駄に高スペックな機器だ。そこにはリーゼとミミの目合う姿の他にワシの姿も映し出されていた。

「生中継に録画も映像ギルドに送れるんだよね」

 そっ、そうなのか。

「うん、便利だよね。でも送信機は一台大銀貨一枚もするんだよね」

 日本円にすると幾らになるんだ……

 銅貨が百枚集まり、大銅貨一枚になり、大銅貨十枚が集まると、銀貨一枚になる、そして銀貨十枚で金貨一枚になるから。

 銅貨一枚で一円 大銅貨一枚で百円

 銀貨一枚で千円 大銀貨一枚で五千円

 金貨一枚で一万円 大金貨一枚で十万円

 多分だが、このくらいの認識で合っているはずだ。

「いちまんえん?なにそれ、アクメランド連合王国の通貨の単位はアクメだよ。エンってオジサマの国の通貨単位なの」

 そうだ。円と言うんだ。

「へぇー連合王国ではアクメだから、パン一つが十アクメって感じで売り買いしてるの」

 パン一つが十アクメ。朝市で売っていた物が十アクメなのか、ホールケーキ(五号)の大きさだったのに銅貨十枚。

 宿を一晩泊まると幾ら掛かるのだ。

「一晩宿を借りるなら、四百から五百かな」

 大銅貨四枚から五枚か。

「そうそう、娼婦を一晩買うなら五百かな」

 そんな事は聞いてない。

「あはははは」

 一泊五百の宿を三十日借りて一万五千アクメか、宿無しは稼ぎがないとキツイな。あの騎士がくれた金額って五万五千五百アクメだったのか。

 因みに、食堂で一食は幾らだ。

「平均で百アクメかな」

 くっ、宿代と食事代を入れると、一月で金貨二枚と大銀貨一枚でギリギリの計算だな。

 リーゼがワシを一日雇ったら、幾らの給金をくれる。

「五百アクメ、と言いたいけど三百アクメだね」

 一月で九千アクメか、安くないか?

「だって私達の一月の稼ぎって安いから、食べて行くのが精一杯だもん」

 二人で一月の稼ぎは幾になるんだ?

「金貨三枚位かな……」

 この国の大人は、一月働いたら幾ら稼げる。

「金貨二枚前後だと思うよ」

 それ以下の生活してるのか……

「そんな目で私達を見るのは止めてよオジサマ」 
「どうしたの、リーゼ何で叫んでるの」

 ミミも起きたか、リーゼにな色々な事を聞いていたのだ。

「そうなの、オジサマの気持ちよかったよ。また私に入れてね」

 うむ、また入れようかな。

「おい、オジサマ、私の時と態度が違うぞ」

 うむ、当然だな。

「クッ、オジサマ、リーゼの穴にも入れて欲しいな」

 そう言ってリーゼはワシに、上目遣いをしているが、いかにもである。ミミみたいに自然で出来ればワシも考えたが、これでは流石にワシも萎えてしまう。

 あざといわ!

 ワシは、リーゼの着るバスタオルの中に手を入れると、リーゼのマスクメロンを鷲掴みにして、揉みしだきリーゼを可愛がっていた。

「オジサマ、私のも揉んで下さい」

 ミミはワシの手を取ると、自分の胸にワシの手を誘導している。これにはワシもたじたじである。

 先ほどまでのワシの決意は、もう無くなってしまい。ミミに篭絡されてしまったワシは、とりあえずだが二人の下で働くのも悪くはないかなと思い至る。




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

スケートリンクでバイトしてたら大惨事を目撃した件

フルーツパフェ
大衆娯楽
比較的気温の高い今年もようやく冬らしい気候になりました。 寒くなって本格的になるのがスケートリンク場。 プロもアマチュアも関係なしに氷上を滑る女の子達ですが、なぜかスカートを履いた女の子が多い? そんな格好していたら転んだ時に大変・・・・・・ほら、言わんこっちゃない! スケートリンクでアルバイトをする男性の些細な日常コメディです。

校長先生の話が長い、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
学校によっては、毎週聞かされることになる校長先生の挨拶。 学校で一番多忙なはずのトップの話はなぜこんなにも長いのか。 とあるテレビ番組で関連書籍が取り上げられたが、実はそれが理由ではなかった。 寒々とした体育館で長時間体育座りをさせられるのはなぜ? なぜ女子だけが前列に集められるのか? そこには生徒が知りえることのない深い闇があった。 新年を迎え各地で始業式が始まるこの季節。 あなたの学校でも、実際に起きていることかもしれない。

ねえ、私の本性を暴いてよ♡ オナニークラブで働く女子大生

花野りら
恋愛
オナニークラブとは、個室で男性客のオナニーを見てあげたり手コキする風俗店のひとつ。 女子大生がエッチなアルバイトをしているという背徳感! イケナイことをしている羞恥プレイからの過激なセックスシーンは必読♡

【R18】短編エロ小説まとめ

華奈PON
恋愛
エロ系短編小説を載せる事にしました 性癖に刺されば幸いです。 以下作品概要です 勇者の僕が世界最凶の魔王に魅了されたら、いつの間にか世界が平和になっていた件 →18禁ファンタジーおねショタ 雌鳴きの森→18禁ファンタジー百合 ボッチな俺と二人の一途ギャル→18禁現代純愛もの こびづま・隣人人妻綾香のネトラレチン媚び子作り愛情交尾録・上、下→18禁 現代"ネトリ"もの こびどる・自殺願望アイドル茜のチン媚び枕営業交尾報告書→18禁現代純愛もの単独完結時系列はこびづまの続き

令嬢の名門女学校で、パンツを初めて履くことになりました

フルーツパフェ
大衆娯楽
 とある事件を受けて、財閥のご令嬢が数多く通う女学校で校則が改訂された。  曰く、全校生徒はパンツを履くこと。  生徒の安全を確保するための善意で制定されたこの校則だが、学校側の意図に反して事態は思わぬ方向に?  史実上の事件を元に描かれた近代歴史小説。

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

処理中です...