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第26話 魔力鉄砲と試行錯誤
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町の鍛冶屋・黒猫屋の親父の名前は、オレークと言うそうだ。
オレークさんは、人間族ではなく、ドワーフ族と言う精霊族
に属してる種族なのとか。
ドワーフ族は、鉱夫・鍛冶師・細工師・酒造り等の職業をしてる
事が多く、その多くの者が熟練した職人なのだそうだ!
ドワーフの中には、船大工や大工職人などもする者もいるとか
オレークさんは言っていた。
造船所・ガレアスの親父も、ドワーフ族の仲間で、良く船に積む
魔力大砲を注文されるとか、その為にガレアスの親父とは仲が良く
夜になると頻繁に、酒を一緒に呑みに行くのだと言っている。
オレークさんに、魔力鉄砲を魔力大砲みたいに、鋳造製法で作れな
いかと訊くと、オレークさんは「魔力大砲は、物が大きいから作る
のは大変だけど、作りやすさときたら、どんな物より作りやすい」
と言っている。
魔力大砲は、火薬の大砲で言うとこの、閉鎖機が付いてる場所に
魔力球(水晶)が取り付けられていて、筒を荷車に載せて持ち運び
ながら、好きな場所で大砲が撃てる仕組みになっている。
筒の上には、照準機も取り付けられていて、それを使うと多少は
命中率もあがるが、揺れる船の上とかでは、命中率などは期待し
ては行けない!陸地で大砲を運用する時には、照準機も大いに役に
たつはずだ!
魔力大砲を撃つには、魔力球に紐が付いており、それを引っ張ると
魔力球が、後ろに下がって、閉鎖機の部分に取り付けられている、
魔法陣に接触する事により、大砲から砲弾が飛び出す仕組みなのだ。
大砲から弾が飛び出すと、魔力球も前に行き、また紐を引っ張ると
弾を撃てるのだ。
砲身は大人の腕ほどの穴なのだが、魔力球がある部分は、砲身より
少しだけ太くなっており、魔力球が前から出ない仕組みだ。
魔力球を交換する時は、閉鎖機を開いてから魔力球を取り出す。
そうして、紐を閉鎖機に開いた穴に通してから、閉鎖機を締めれば
弾が撃てるのだ!
これを鉄砲に応用するのだから、一筋縄では行かない!そんな事は
始める前から解ってはいたが、実際に作業に取り掛かると。問題が
次から次へと出てきており、俺の頭は限界を向かえている。
鉄砲に使う魔力球の大きさは、一番小さい物でも、鉄砲の弾より大き
くて、此れ以上に小さくすると、威力が無くなるとか言われてしまった。
大人の親指程の大きさの物をどのようしするか、まずはそこから片付け
なければならない。
火縄銃(種子島銃)の作り方で、流用できる技術は引き金部分と引き金
のバネなどは使えるが、他の物は一切必要が無くなっている。そうすると
引き金とバネだけで、魔力球を魔法陣に接触させるカラクリを作らなけれ
ばならず、それも頭の痛い問題だった。
引き金を引くと、バネが上に上がり、バネの上に載せている魔力球が、
魔法陣に接触して、弾が飛び出す。その作りだと魔力球を何処から入れる
のかと、オレークさんに言われてしまい、また頭が痛くなっている。
引き金を引くとバネが上がる、此処までは使えそうだ!問題は魔力球の交換
時なのだ。そこで素早く交換できなければ、魔物との戦闘で魔力切れになった
魔力鉄砲で戦う羽目になる。魔力が切れた鉄砲を置いて剣で戦えば好いんだよ!
俺はオレークさんの言った事に、反発してしまったが、オレークさんの言ってる
事は正しい事も解るのだ。素早く魔力球を交換できれば、また魔力鉄砲で戦える
のだから、白兵戦が苦手な者達に取っては、鉄砲で戦う事で技量に頼らずとも、
剣士や騎士(ダーンに教えてもらった)みたいに戦えるのだから、それは鉄砲が
使えなくなったら、困るのは解る!
だが.....今の俺の頭の中は、考えが纏まるなど程遠いほどに、混乱状態だった。
この魔力球を種子島銃みたいに、前から魔力球を入れて撃っても......駄目だな!
弾が飛び出すと同時に、魔力球も飛び出して行くよな....もうだめだぁ~~~!
「どうした芳乃?」
「これを食べて落ち着けだって?」
「これは、甘味屋のシュークリームではないか!」
「それも小さいシュークリームだな?」
「プチシュークリームと言うのか?どれどれ!」
「これはこれで、旨いなぁ~!」
「こんなプチシュークリームみたいに小さければ好いのだけどな?」
「これをこうして、筒をどうするか?......あっ!筒ごと交換すれば好いのか?」
「オレークさん!オレークさん!」
俺はオレークさんに、魔法陣を魔力球の大きさまで小さく出来ないかを
訊くと、「魔力球に使う、魔法陣も小さくは出来るぞ!だがな小さくした
魔法陣を何処に書き込むんじゃ?」とオレークさんは、俺に疑問をぶつけ
てきたのだが、俺はその疑問に対して明確な答えを示した。
引き金を引くと、引き金に繋がっているバネが上がり、そのバネの上にある球が
魔法陣に接触する事で、魔力球から球が飛び出す。此処までは今まで考えた事を
そのまま使うのだが、問題だった魔力球の交換だ。
火縄通し穴が開いてる部分を横ではなく、縦に穴を開けて、そこに魔法陣を書いた
筒を差し込む事で、魔力球の交換も出来るし、手入れなどもできる!
このを事をオレークさんに伝えると、オレークさんも俺の考えた案に乗ってくれて
いよいよ、試作銃の製作に取り掛かる。静には、銃の木材部分の製作を依頼している。
だが静が言うには、道具と資材を買いに行かないと、作業は出来ないと言われてしまった。
あっ....道具雑貨店にまだ行ってない事に、今更ながら気が付いたのだ!
......................................................
~アールブヘイムの常識講座~
精霊と妖精の違いに付いて、今日は皆さんとお勉強をして行きましょうね!
精霊とは、この世界では長寿で、大体ですが、200年~300年は生きる種族
なのです!詰りは長寿の種族全般を精霊族と言います。
妖精とは、この世界では、人間族と寿命が同じです。人間族は60年~80年
くらいしか生きられません!長生きが出来ない種族の事を言います。
......................................................
オレークさんは、人間族ではなく、ドワーフ族と言う精霊族
に属してる種族なのとか。
ドワーフ族は、鉱夫・鍛冶師・細工師・酒造り等の職業をしてる
事が多く、その多くの者が熟練した職人なのだそうだ!
ドワーフの中には、船大工や大工職人などもする者もいるとか
オレークさんは言っていた。
造船所・ガレアスの親父も、ドワーフ族の仲間で、良く船に積む
魔力大砲を注文されるとか、その為にガレアスの親父とは仲が良く
夜になると頻繁に、酒を一緒に呑みに行くのだと言っている。
オレークさんに、魔力鉄砲を魔力大砲みたいに、鋳造製法で作れな
いかと訊くと、オレークさんは「魔力大砲は、物が大きいから作る
のは大変だけど、作りやすさときたら、どんな物より作りやすい」
と言っている。
魔力大砲は、火薬の大砲で言うとこの、閉鎖機が付いてる場所に
魔力球(水晶)が取り付けられていて、筒を荷車に載せて持ち運び
ながら、好きな場所で大砲が撃てる仕組みになっている。
筒の上には、照準機も取り付けられていて、それを使うと多少は
命中率もあがるが、揺れる船の上とかでは、命中率などは期待し
ては行けない!陸地で大砲を運用する時には、照準機も大いに役に
たつはずだ!
魔力大砲を撃つには、魔力球に紐が付いており、それを引っ張ると
魔力球が、後ろに下がって、閉鎖機の部分に取り付けられている、
魔法陣に接触する事により、大砲から砲弾が飛び出す仕組みなのだ。
大砲から弾が飛び出すと、魔力球も前に行き、また紐を引っ張ると
弾を撃てるのだ。
砲身は大人の腕ほどの穴なのだが、魔力球がある部分は、砲身より
少しだけ太くなっており、魔力球が前から出ない仕組みだ。
魔力球を交換する時は、閉鎖機を開いてから魔力球を取り出す。
そうして、紐を閉鎖機に開いた穴に通してから、閉鎖機を締めれば
弾が撃てるのだ!
これを鉄砲に応用するのだから、一筋縄では行かない!そんな事は
始める前から解ってはいたが、実際に作業に取り掛かると。問題が
次から次へと出てきており、俺の頭は限界を向かえている。
鉄砲に使う魔力球の大きさは、一番小さい物でも、鉄砲の弾より大き
くて、此れ以上に小さくすると、威力が無くなるとか言われてしまった。
大人の親指程の大きさの物をどのようしするか、まずはそこから片付け
なければならない。
火縄銃(種子島銃)の作り方で、流用できる技術は引き金部分と引き金
のバネなどは使えるが、他の物は一切必要が無くなっている。そうすると
引き金とバネだけで、魔力球を魔法陣に接触させるカラクリを作らなけれ
ばならず、それも頭の痛い問題だった。
引き金を引くと、バネが上に上がり、バネの上に載せている魔力球が、
魔法陣に接触して、弾が飛び出す。その作りだと魔力球を何処から入れる
のかと、オレークさんに言われてしまい、また頭が痛くなっている。
引き金を引くとバネが上がる、此処までは使えそうだ!問題は魔力球の交換
時なのだ。そこで素早く交換できなければ、魔物との戦闘で魔力切れになった
魔力鉄砲で戦う羽目になる。魔力が切れた鉄砲を置いて剣で戦えば好いんだよ!
俺はオレークさんの言った事に、反発してしまったが、オレークさんの言ってる
事は正しい事も解るのだ。素早く魔力球を交換できれば、また魔力鉄砲で戦える
のだから、白兵戦が苦手な者達に取っては、鉄砲で戦う事で技量に頼らずとも、
剣士や騎士(ダーンに教えてもらった)みたいに戦えるのだから、それは鉄砲が
使えなくなったら、困るのは解る!
だが.....今の俺の頭の中は、考えが纏まるなど程遠いほどに、混乱状態だった。
この魔力球を種子島銃みたいに、前から魔力球を入れて撃っても......駄目だな!
弾が飛び出すと同時に、魔力球も飛び出して行くよな....もうだめだぁ~~~!
「どうした芳乃?」
「これを食べて落ち着けだって?」
「これは、甘味屋のシュークリームではないか!」
「それも小さいシュークリームだな?」
「プチシュークリームと言うのか?どれどれ!」
「これはこれで、旨いなぁ~!」
「こんなプチシュークリームみたいに小さければ好いのだけどな?」
「これをこうして、筒をどうするか?......あっ!筒ごと交換すれば好いのか?」
「オレークさん!オレークさん!」
俺はオレークさんに、魔法陣を魔力球の大きさまで小さく出来ないかを
訊くと、「魔力球に使う、魔法陣も小さくは出来るぞ!だがな小さくした
魔法陣を何処に書き込むんじゃ?」とオレークさんは、俺に疑問をぶつけ
てきたのだが、俺はその疑問に対して明確な答えを示した。
引き金を引くと、引き金に繋がっているバネが上がり、そのバネの上にある球が
魔法陣に接触する事で、魔力球から球が飛び出す。此処までは今まで考えた事を
そのまま使うのだが、問題だった魔力球の交換だ。
火縄通し穴が開いてる部分を横ではなく、縦に穴を開けて、そこに魔法陣を書いた
筒を差し込む事で、魔力球の交換も出来るし、手入れなどもできる!
このを事をオレークさんに伝えると、オレークさんも俺の考えた案に乗ってくれて
いよいよ、試作銃の製作に取り掛かる。静には、銃の木材部分の製作を依頼している。
だが静が言うには、道具と資材を買いに行かないと、作業は出来ないと言われてしまった。
あっ....道具雑貨店にまだ行ってない事に、今更ながら気が付いたのだ!
......................................................
~アールブヘイムの常識講座~
精霊と妖精の違いに付いて、今日は皆さんとお勉強をして行きましょうね!
精霊とは、この世界では長寿で、大体ですが、200年~300年は生きる種族
なのです!詰りは長寿の種族全般を精霊族と言います。
妖精とは、この世界では、人間族と寿命が同じです。人間族は60年~80年
くらいしか生きられません!長生きが出来ない種族の事を言います。
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