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第10話 精霊との初めての出会い!
しおりを挟むハルネフェルド村の村長・アンブロースとの取引も無事に終えて
暫く談話をしていた時だった。
ベールプコヴァールト村の生き残りの者達が、この村に遣って来たのは
此処の村の青年団の話では、精霊に助けられて逃げ延びたとか?
精霊とは何か?
俺は精霊と言う者を知らない!
村の広場に行くと、そこには面妖な生き者が沢山居たのだ。
猫の姿をした生き者達が、1匹?1人と数得た方が良いのか?
困惑する所であるが、此処は1人と数得た方が良さそうである!
その精霊の名前は、ケット・シーと言う者達だそうだ。
猫の精霊族で、姿はそのまま猫である!
二足歩行の猫が、手に武器を持ち背負子に荷物や人の子供を
乗せて歩いていたのだ。
話を聞くと、ベールプコヴァールト村の生き残りの者は、最初は
この村を目指して居たそうだが、村を襲った魔獣とは違う魔獣に
遭遇した為に、ケット・シーの集落に逃げ込んだそうだ。
ケット・シーの村に逃げ込んだは良いのだが、その村もまた
魔獣に襲われて、この村まで逃げて来たとの事だった!
1つの村と1つの集落が、1ヶ月の間に無くなっていたのだ。
この村の青年団・団長のリシャルトと言う者は、直ぐに村の警備を
強化するように、村長のアンブロースに進言していたのだ。
村長も大事になっているので、村の警備の為に青年団団員に武器を
武器庫から出していた!鉄製の武器だったのだが.....刀鍛冶も出来る
俺の目から見ると、余り良い武器とは言えなかった。
剣の作り方が違うからなのか、剣の精錬が足りない、鉄に不純物が
沢山残っている状態の鉄を剣にした。そんな剣であった!
これでは、この剣は何回も使えないだろう.....
槍や弓の矢にして、投げ槍や矢にして使うには、申し分ないが
流石に剣で使うには、不十分な出来上がりの剣である!
この剣は何処で仕入れたのかと聞くと、下流にある町で仕入れた
と言っていた。俺達は、その町に行って鍛冶の道具や生活に必要な
道具等を買い揃えたい。
そう村の者達に言うと、村から船で町まで連れて行ってくれるそうだ!
ベールプコヴァールト村の事と、ケット・シーの集落の事を領主に報告
しないと行けないので、村長の息子とベールプコヴァールト村の生き残り
の代表が、町の領主に会いに行くそうだ。
俺達は、その者達の護衛をする為に町に赴く、町に付いたら一旦別れて
村の買出しをする者達と一緒に、買い物をする事にしたのだ。
村の者達と一緒に行くので、安心して買い物ができる。
知らない土地での銭を使った買い物は、買い叩かれたりするから
その土地を知ってる者と一緒に、買い物をするのが一番安心である!
物々交換ならば、そこまで気を使う必要はないのだが、銭を使うと
色々と面倒が増えるのも事実である!
山塩は内陸地ほど高くは無く、海塩があるから逆に安いとの事だった。
そうなると、町まで行く途中にある、2つの村で売った方が言いと村長の
息子・ヤーコプに言われたのだ。
オーステルハウド村・ルールモンド村・ボーヘフェーンの町の順番に
寄っては、商いと隣村の襲撃事件の事を伝えて周るそうだ!
各村の村長には、厳戒態勢をする様に進めるとも、ヤーコブは言っていた。
それとベールプコヴァールト村の生き残りの、アントンもヤーコブと一緒に
各村に危険である事を伝えて周る。
アントンの父親は、ベールプコヴァールト村の村長をしていたそうだ!
村長の息子と言う事になる。ヤーコブに取っても親類であるみたいだ。
この周辺の村々は、親類縁者が多くいるので、困った時に助け合う事に
不満を漏らす者はいないそうなのだ!
この様な危険な世界で、人間同士が助け合いをしなかったら生きては、
行けないだろう、魔獣なども頻繁に出ると言っていたのだが、俺が遭遇
したのは、一匹だけだったので頻繁に出ると言われても、そんなに
違和感を覚えなかったのだ。
俺達が相手にした魔獣は、この辺の魔獣の中では強い部類に属すると
ヤーコブに教えられるのだが、多分それは、剣とかの問題だと思うのだが
それは.....教えるべきなのかな?
あれ.....精霊のケット・シーも一緒に行くのか?
俺はケット・シーに挨拶すると、向こうも挨拶をしてくれたのだが、
なんと人語を話すではないか、これには驚いて変な声を上げてしまった。
少し恥ずかしい.....
ケット・シーの名前は、アンジュと言う雌猫だそうだ。雌猫とは
アンジュに失礼であろうな?この場合は女性だそうだ。
これが正しい言い方であろう!
人と同じ大きさのケット・シー族って、良く見ると頭や顎を撫でたく
なってしまう!この事を芳乃や静に秋に言うと、3人も激しく同意
したのだった。
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