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異次元からの侵略者
第105話 到着した衛星基地で
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これは西暦9980年のはるか未来のお話し。
人類が宇宙へと飛び出したこの時代、それでも人類が争いを止める事はなかった。
過去の時代から魂を召喚してまで、争い続けた。
誰も死なない戦争と称して。
その死なないカラクリにも、穴はあった。
その穴を突かないのが、暗黙の了解でもあった。
だが、部外者にはそんな了解など、通用しない。
激戦を極めた北部戦線とは、そんな戦場だった。
この作品で、よく目にした多次元空間という存在。
当然、その多次元空間にも人類はいる。
北部戦線は、そんな異次元からの侵略だった。
北部戦線のメドーラとユアを助けに向かうマイは、神武七龍神のひとりであるブルードラゴンに、宇宙の彼方へと飛ばされる。
マイを、戦闘に巻き込まないために。
神武七龍神のひとりであるグリーンドラゴンは、マイを北部戦線に戻す。
メドーラとユアを、助けるために。
マイの目前に、半壊した衛星基地ソゴムが見える。
「戻ってこれたんだ。」
ソゴムを見てマイは安堵する。
「次元震のおかげで、二度のワープで済んだようですね。」
マイのパートナーであるサポートAIのアイが、現状を告げる。
「そのようだね。」
マイもアイの言葉に応えるのだが、どこか違和感を覚える。
「待って、確か二度目のワープは、7500億光年先じゃなかったっけ?」
「はあ?」
アイは、マイの言葉に少し呆れる。
「桁が違いますよ、マイ。7500億光年ではなくて、7500万光年です。」
「で、でも。」
マイは腑に落ちない。
確かにアイが、7500億光年と言ったのだ。だが今のアイは、そんな事は言わない。
「いいですか、マイ。人類の最遠到達地点は、150億光年です。
宇宙のはても、250億光年先だと推測されています。
7500億光年とは、存在さえ推測されていません。」
「そうなんだ。」
マイは、とりあえずアイの説明に納得する。
マイが気になるのは、距離ではなく、時間の方だった。
二度目のワープアウトで、7500億光年先に飛ばされた事を、アイは知らない。
7500億光年とは、アイの言葉だった。
それなのに、二度目のワープアウトが、普通に7500万光年先の衛星基地ソゴム周辺になっている。
マイは、グリーンドラゴンのナツキに、連れられただけである。
宇宙空間は、重力等の影響により、場所によって時間の進み方が異なる。
7500億光年を瞬時に移動した際、その影響を受けてしまったのだ。
時間を移動する事など、誰にも出来ない。
それは、宇宙開闢以前から存在すると言われる、神武七龍神にも出来ない事である。
つまり、偶然の産物だった。
「それより、メドーラとユアは、まだ無事なんだよね?」
マイは次元震との関連はさておき、当初の目的である、メドーラとユアの安否を気にかける。
「まだ無事なようです。」
アイは、メドーラとユアのパートナーであるアイツウとユウに確認する。
「そう、間に合ったのね。」
マイは衛星基地ソゴムに最接近すると、立体映像の投影スイッチを切る。
これで、メドーラとユアを苦しめる、ふたりの偽物の立体映像も、消えたはずだ。
だが、偽物から逃げて距離をとる本物にふたりには、その確認が出来ない。
だから念のため、マイも単身、ソゴムの中に入り、ふたりを迎えに行く。
マイは立体映像を投影して、二体の自分の分身を作り出す。
戦闘機を自動操縦に切り替え、マイは二体の分身とともに、ソゴムの奥へと向かう。
この自動操縦の機体を動かすのは、サポートAIのアイである。
戦闘機にも自律飛行機能はあるが、立体映像を維持して、かつ、戦闘も行うとなると、サポートAIの関与が必要となる。
アイのサポート機能は、大半が戦闘機の自動操縦に費やされる。
そのため、マイに対するサポートが疎かになる。
つまり、マイはメドーラとユアの、正確な現在地を知らない。
最初に伝えられたふたりの位置しか知らない。
ソゴムの内部情報も、最近にダウンロードされただけで、新規の最新情報への更新も出来ない。
マイは移動しているふたりの現在地を予測して、そのふたりを探す事になる。
そんな探される方のふたりも、マイの到着を知らされる。
そして立体映像を消したと聞かされるも、その確認は出来なかった。
この通信により、眠っているメドーラが起きてしまった。
「マイお姉さま?」
目を覚ましたメドーラは、マイお姉さまの名を口にする。
「良かった。元に戻ったんだね。」
マイお姉さまと聞いて、ユアは安堵する。
「ユアお姉さま?」
メドーラは声のした方に視線を向ける。
ほほえむユアと目があって、ハッとする。
そしてユアから距離をとる。
「ユアお姉さま、なんで私をしばっておかなかったのですか?」
メドーラは両手で自分の両腕をつかみ、震えている。
何かに怯えたメドーラの表情も、しだいに怒りの表情に変わっていく。
「ユア、なめた事してくれたな。」
メドーラは右膝を高く上げ、左脚一本で立って構える。
「メドーラ、やっぱり。」
メドーラは元に戻ってなかった。
ユアも構える。
メドーラのソウルブレイドのクダは、ユアが取り上げ、ユアの両太ももに装着されている。
ユアのソウルブレイドは、ユアが両手に持ってるが、クダ状のままで、武器への展開はしていない。
「メドーラって誰だよ?」
メドーラはニヤけるが、すぐに冷めた表情に変わる。
「私はメドー!間違えるな!」
メドーラは駆け出して、ユアを襲う!
メドーラの右の回し蹴りを、ユアはソウルブレイドをトンファーに変えて受け止める。
メドーラは回し蹴りの回転を活かして、左脚の後ろ回し蹴りにつなぐ。
二連撃の蹴りの威力に耐えきれず、ユアは吹っ飛ぶ。
追撃するメドーラ。
やはり、マイじゃないと駄目なのか。
そう思ったユアは、パートナーのユウに問いかける。
「ユウ、マイはどこにいるの?」
「ごめん、分からない。」
「はあ?」
ユアにとって、思いがけない答えが返ってくる。
サポートAI同士で、意思の共有はしてるはずだ。
「あんたねえ、いくらアイの事が嫌いだからって、やる事はちゃんとやってよ!」
「違う!」
文句を言いながら、メドーラの追撃をかわすユア。
ユウは反論する。
ユウはアイが嫌いだった。
パートナーを四人も死なせて、平然としてたからだ。
だけど、アイは悲しみを押し殺してると知った。
まだ少しわだかまりはあるが、以前のように嫌ってはいない。
それに、嫌ってた頃でも、それくらいの意思疎通はしていた。
今は、それが出来ない理由がある。
「アイは今、機体を自動操縦中で、マイのサポートが出来ていない!」
ユウはアイの現状を説明する。
「それじゃあ、マイは。てか、なんで自動操縦なんかしてんのよ!」
ユアはマイを心配するも、メドーラの追撃をかわすのに手一杯だ。
「おまえ達の機体に、生命反応が向かってる。それに対しての自動操縦だ。」
ユウの説明で、ユアは理解した。
ユアとメドーラの機体は、戦闘機の自律自動操縦でこの場から動かした。
この自律自動操縦に、戦闘判断は出来ない。
そのための、アイの自動操縦だった。
このため、マイの現在地は分からない。
だが、分かる事はある。
「マイが突入したのは、おまえ達と同じ地点だ。
引き返せば、必ずマイに会える!」
「分かった!」
ユウの指摘に、ユアはメドーラの攻撃をかわしながら、来た道を引き返す。
その先に、自分達の偽物が居なくなってるかは、まだ分からない。
人類が宇宙へと飛び出したこの時代、それでも人類が争いを止める事はなかった。
過去の時代から魂を召喚してまで、争い続けた。
誰も死なない戦争と称して。
その死なないカラクリにも、穴はあった。
その穴を突かないのが、暗黙の了解でもあった。
だが、部外者にはそんな了解など、通用しない。
激戦を極めた北部戦線とは、そんな戦場だった。
この作品で、よく目にした多次元空間という存在。
当然、その多次元空間にも人類はいる。
北部戦線は、そんな異次元からの侵略だった。
北部戦線のメドーラとユアを助けに向かうマイは、神武七龍神のひとりであるブルードラゴンに、宇宙の彼方へと飛ばされる。
マイを、戦闘に巻き込まないために。
神武七龍神のひとりであるグリーンドラゴンは、マイを北部戦線に戻す。
メドーラとユアを、助けるために。
マイの目前に、半壊した衛星基地ソゴムが見える。
「戻ってこれたんだ。」
ソゴムを見てマイは安堵する。
「次元震のおかげで、二度のワープで済んだようですね。」
マイのパートナーであるサポートAIのアイが、現状を告げる。
「そのようだね。」
マイもアイの言葉に応えるのだが、どこか違和感を覚える。
「待って、確か二度目のワープは、7500億光年先じゃなかったっけ?」
「はあ?」
アイは、マイの言葉に少し呆れる。
「桁が違いますよ、マイ。7500億光年ではなくて、7500万光年です。」
「で、でも。」
マイは腑に落ちない。
確かにアイが、7500億光年と言ったのだ。だが今のアイは、そんな事は言わない。
「いいですか、マイ。人類の最遠到達地点は、150億光年です。
宇宙のはても、250億光年先だと推測されています。
7500億光年とは、存在さえ推測されていません。」
「そうなんだ。」
マイは、とりあえずアイの説明に納得する。
マイが気になるのは、距離ではなく、時間の方だった。
二度目のワープアウトで、7500億光年先に飛ばされた事を、アイは知らない。
7500億光年とは、アイの言葉だった。
それなのに、二度目のワープアウトが、普通に7500万光年先の衛星基地ソゴム周辺になっている。
マイは、グリーンドラゴンのナツキに、連れられただけである。
宇宙空間は、重力等の影響により、場所によって時間の進み方が異なる。
7500億光年を瞬時に移動した際、その影響を受けてしまったのだ。
時間を移動する事など、誰にも出来ない。
それは、宇宙開闢以前から存在すると言われる、神武七龍神にも出来ない事である。
つまり、偶然の産物だった。
「それより、メドーラとユアは、まだ無事なんだよね?」
マイは次元震との関連はさておき、当初の目的である、メドーラとユアの安否を気にかける。
「まだ無事なようです。」
アイは、メドーラとユアのパートナーであるアイツウとユウに確認する。
「そう、間に合ったのね。」
マイは衛星基地ソゴムに最接近すると、立体映像の投影スイッチを切る。
これで、メドーラとユアを苦しめる、ふたりの偽物の立体映像も、消えたはずだ。
だが、偽物から逃げて距離をとる本物にふたりには、その確認が出来ない。
だから念のため、マイも単身、ソゴムの中に入り、ふたりを迎えに行く。
マイは立体映像を投影して、二体の自分の分身を作り出す。
戦闘機を自動操縦に切り替え、マイは二体の分身とともに、ソゴムの奥へと向かう。
この自動操縦の機体を動かすのは、サポートAIのアイである。
戦闘機にも自律飛行機能はあるが、立体映像を維持して、かつ、戦闘も行うとなると、サポートAIの関与が必要となる。
アイのサポート機能は、大半が戦闘機の自動操縦に費やされる。
そのため、マイに対するサポートが疎かになる。
つまり、マイはメドーラとユアの、正確な現在地を知らない。
最初に伝えられたふたりの位置しか知らない。
ソゴムの内部情報も、最近にダウンロードされただけで、新規の最新情報への更新も出来ない。
マイは移動しているふたりの現在地を予測して、そのふたりを探す事になる。
そんな探される方のふたりも、マイの到着を知らされる。
そして立体映像を消したと聞かされるも、その確認は出来なかった。
この通信により、眠っているメドーラが起きてしまった。
「マイお姉さま?」
目を覚ましたメドーラは、マイお姉さまの名を口にする。
「良かった。元に戻ったんだね。」
マイお姉さまと聞いて、ユアは安堵する。
「ユアお姉さま?」
メドーラは声のした方に視線を向ける。
ほほえむユアと目があって、ハッとする。
そしてユアから距離をとる。
「ユアお姉さま、なんで私をしばっておかなかったのですか?」
メドーラは両手で自分の両腕をつかみ、震えている。
何かに怯えたメドーラの表情も、しだいに怒りの表情に変わっていく。
「ユア、なめた事してくれたな。」
メドーラは右膝を高く上げ、左脚一本で立って構える。
「メドーラ、やっぱり。」
メドーラは元に戻ってなかった。
ユアも構える。
メドーラのソウルブレイドのクダは、ユアが取り上げ、ユアの両太ももに装着されている。
ユアのソウルブレイドは、ユアが両手に持ってるが、クダ状のままで、武器への展開はしていない。
「メドーラって誰だよ?」
メドーラはニヤけるが、すぐに冷めた表情に変わる。
「私はメドー!間違えるな!」
メドーラは駆け出して、ユアを襲う!
メドーラの右の回し蹴りを、ユアはソウルブレイドをトンファーに変えて受け止める。
メドーラは回し蹴りの回転を活かして、左脚の後ろ回し蹴りにつなぐ。
二連撃の蹴りの威力に耐えきれず、ユアは吹っ飛ぶ。
追撃するメドーラ。
やはり、マイじゃないと駄目なのか。
そう思ったユアは、パートナーのユウに問いかける。
「ユウ、マイはどこにいるの?」
「ごめん、分からない。」
「はあ?」
ユアにとって、思いがけない答えが返ってくる。
サポートAI同士で、意思の共有はしてるはずだ。
「あんたねえ、いくらアイの事が嫌いだからって、やる事はちゃんとやってよ!」
「違う!」
文句を言いながら、メドーラの追撃をかわすユア。
ユウは反論する。
ユウはアイが嫌いだった。
パートナーを四人も死なせて、平然としてたからだ。
だけど、アイは悲しみを押し殺してると知った。
まだ少しわだかまりはあるが、以前のように嫌ってはいない。
それに、嫌ってた頃でも、それくらいの意思疎通はしていた。
今は、それが出来ない理由がある。
「アイは今、機体を自動操縦中で、マイのサポートが出来ていない!」
ユウはアイの現状を説明する。
「それじゃあ、マイは。てか、なんで自動操縦なんかしてんのよ!」
ユアはマイを心配するも、メドーラの追撃をかわすのに手一杯だ。
「おまえ達の機体に、生命反応が向かってる。それに対しての自動操縦だ。」
ユウの説明で、ユアは理解した。
ユアとメドーラの機体は、戦闘機の自律自動操縦でこの場から動かした。
この自律自動操縦に、戦闘判断は出来ない。
そのための、アイの自動操縦だった。
このため、マイの現在地は分からない。
だが、分かる事はある。
「マイが突入したのは、おまえ達と同じ地点だ。
引き返せば、必ずマイに会える!」
「分かった!」
ユウの指摘に、ユアはメドーラの攻撃をかわしながら、来た道を引き返す。
その先に、自分達の偽物が居なくなってるかは、まだ分からない。
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