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荒野を行く
第185話 勇者ご加護を受けていた
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神帝のほこらにたどり着いた俺だが、神帝アリンバは虹の橋をくれなかった。
「そんな訳で、精霊ルギアの加護がないお前に、虹の橋はやれない。他の方法を模索してくれ。」
神帝アリンバはきびすを返す。
「ま、待ってくれ!」
俺は思わず神帝アリンバの肩をつかむ。
「!」
神帝アリンバは反射的に剣の腹で、俺を叩く!
「ぐは。」
俺はその場でうずくまる。
「おっと悪いな。背後を取られると、反射的に手が出るんだよ。」
神帝アリンバはニヤけながら、剣を収めて手を伸ばしてくる。
俺は神帝アリンバの手をつかむ。
「ああ、あんたが剣の角度を変えてくれるのが見えたからな。死なずにすんだよ。」
もっともそれに驚いて、水鏡の盾を構えるのが遅れたのだが。
「何?私の神速剣が見えたのか?流石勇者だな。」
俺を立たせた神帝アリンバが、驚く。
「言われてみれば、見えたと言うより、感じた?と言うべきかな。」
俺も神帝アリンバに言われて、思い返す。
「感じた?それはまるで、神のご加護みたいだな。」
「ご加護?」
そう言われて、俺はルギアのお守りを取り出す。
「こいつのおかげかな?」
「そ、それは!」
ルギアのお守りを見て、なぜか神帝アリンバが驚く。
「こいつがどうかしたのか?単なるルギアのお守りだけど。」
俺にもこのアイテムには、ルギア様のご加護があるらしいとしか分からない。神帝アリンバが驚くほどの効果があるのだろうか。
「それを、どこで手に入れたんだ?」
神帝アリンバ、少し呆れ顔で聞いてくる。
「どこって、チチブでシスターに有り金全部で押しつけられたんだけど。」
そいやあの時、誰か一緒にいたような気がするな。
「はあ、その人がルギアだよ。」
「え?いや、何言ってんだ?」
俺はルギア様に会った事がある。
あのシスターさんは、この作品のメインヒロイン候補であり、ルギア様とは別人だ。
てか、俺はなんで、ルギア様と会ったんだっけ?
なんか死線を超える出来事だった気がするんだけど、思い出せない。
てか、え?
この作品ってヒロイン不在なのか?
そろそろ200話目前なのに?
冒険には相棒となるヒロインの存在は、不可欠!
やばいじゃん、これ。大幅な修正入れるべきじゃん!
いや、ここまで来たら、全削除して書き直した方が早い!
「まあ、ルギアも一応精霊神。勇者とは言え、人間にバレない事くらい、してくるよな。」
俺がこの作品の不人気要素を心配していると、神帝アリンバが補足してきた。
俺が心配してたのは、そこじゃないんだけど、まあいっか。
「ともかく、お前が精霊ルギアの加護を受けた勇者の証を持ってるなら、話しは別だ。ついてこい。」
神帝アリンバは、俺が持つルギアのお守りを勇者の証として、話しを進めてくれた。
「そんな訳で、精霊ルギアの加護がないお前に、虹の橋はやれない。他の方法を模索してくれ。」
神帝アリンバはきびすを返す。
「ま、待ってくれ!」
俺は思わず神帝アリンバの肩をつかむ。
「!」
神帝アリンバは反射的に剣の腹で、俺を叩く!
「ぐは。」
俺はその場でうずくまる。
「おっと悪いな。背後を取られると、反射的に手が出るんだよ。」
神帝アリンバはニヤけながら、剣を収めて手を伸ばしてくる。
俺は神帝アリンバの手をつかむ。
「ああ、あんたが剣の角度を変えてくれるのが見えたからな。死なずにすんだよ。」
もっともそれに驚いて、水鏡の盾を構えるのが遅れたのだが。
「何?私の神速剣が見えたのか?流石勇者だな。」
俺を立たせた神帝アリンバが、驚く。
「言われてみれば、見えたと言うより、感じた?と言うべきかな。」
俺も神帝アリンバに言われて、思い返す。
「感じた?それはまるで、神のご加護みたいだな。」
「ご加護?」
そう言われて、俺はルギアのお守りを取り出す。
「こいつのおかげかな?」
「そ、それは!」
ルギアのお守りを見て、なぜか神帝アリンバが驚く。
「こいつがどうかしたのか?単なるルギアのお守りだけど。」
俺にもこのアイテムには、ルギア様のご加護があるらしいとしか分からない。神帝アリンバが驚くほどの効果があるのだろうか。
「それを、どこで手に入れたんだ?」
神帝アリンバ、少し呆れ顔で聞いてくる。
「どこって、チチブでシスターに有り金全部で押しつけられたんだけど。」
そいやあの時、誰か一緒にいたような気がするな。
「はあ、その人がルギアだよ。」
「え?いや、何言ってんだ?」
俺はルギア様に会った事がある。
あのシスターさんは、この作品のメインヒロイン候補であり、ルギア様とは別人だ。
てか、俺はなんで、ルギア様と会ったんだっけ?
なんか死線を超える出来事だった気がするんだけど、思い出せない。
てか、え?
この作品ってヒロイン不在なのか?
そろそろ200話目前なのに?
冒険には相棒となるヒロインの存在は、不可欠!
やばいじゃん、これ。大幅な修正入れるべきじゃん!
いや、ここまで来たら、全削除して書き直した方が早い!
「まあ、ルギアも一応精霊神。勇者とは言え、人間にバレない事くらい、してくるよな。」
俺がこの作品の不人気要素を心配していると、神帝アリンバが補足してきた。
俺が心配してたのは、そこじゃないんだけど、まあいっか。
「ともかく、お前が精霊ルギアの加護を受けた勇者の証を持ってるなら、話しは別だ。ついてこい。」
神帝アリンバは、俺が持つルギアのお守りを勇者の証として、話しを進めてくれた。
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