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シリウスシスターズ襲撃編
第149話 勇者取り押さえられる
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以前俺を助けてくれたマインさんが、敵として立ちはだかる。
俺が放った中級雷撃呪文ぴかぴーかを、受け止めたマインさん。
そこに己れの精神力を上乗せさせ、投げ返してきた。
その威力は、伝説の超絶雷撃呪文ヘルスパーキングの上を行く!
「ぐぎゃああ!」
伝説級の威力の前に、俺は思わず悲鳴をあげる!
って、あれ?
あの威力をくらって、なんで生きてんだ?
「しっかりなさい、ユウタ。」
その声に俺は振り返る。
「ユミコ!」
そこにはユミコが立っていた。
「呪撃軽減呪文を、かけたげたわ。」
と、ユミコはニヤける。
「ありがとう、ユミコ!」
俺はユミコに礼を言い、前に向き直る。
良かった。
ユミコが帰ってきてくれた。
タカスナの晩年を知り、どこかに行ってしまったユミコ。
そのユミコが戻ってきてくれた。
こんな嬉しい事はない。
だけど今は、目の前に立ちはだかる、マインさんに集中だ!
どご。
「な、」
いきなり背後から不意打ちをくらい、両手をねじり上げられ、地面に叩き伏せられる。
「ごめんねー、ユウタ君。」
聞き覚えのあるその声に、俺は後ろを振り返る。
首の可動域ぎりぎりに、見覚えのある顔を見る。
「ケイさん?な、なんで。」
俺を押さえつけてるのは、シリウスシスターズのひとり、ケイさんだった。
ケイさんは、困ったような笑顔を浮かべる。
俺はハッとして、視線を前方に移す。
「わりーな、リム。」
さっきの一撃で精神力を大幅に削られ片ひざをつくマインさんを、左側から金髪ツインテールの女性が支えている。
確か、シリウスシスターズのひとり、えと、リム?さんだ。
四人居るシリウスシスターズの三人が、ここに居る。
なら最後のひとりは?
俺はゆっくりとユミコの方に視線を向ける。
ユミコの後ろから、最後のひとりが抱きつき、ユミコの喉元に斧を突きつけている。
「動くなよ、ユウタ。」
「や、やめろ、ユア。ユミコを放せ。」
「あ?」
俺の呼びかけに、ユアは顔を歪める。
「ケイとマインにはさん付けで、私は呼び捨てかよ。」
「あら、ユウタに気に入られたんじゃない?」
「黙ってろ、犯罪者。」
「ぐ。」
ユアは戯言言ってきたユミコの首を、左手でしめる。
「やめろぉ、ユア!」
「黙れっつってんだよ!」
「ぐう。」
ユアはユミコの首を絞め左手に、力を込める!
俺はじたばた暴れるが、ケイさんに押さえつけられ、身動き取れない!
「は、放してください、ケイさん!」
「それは出来ないよ、ユウタ君。」
ケイさんは、さらに俺の腕をねじりあげる!
「ぎ、ぎぶあ、」
俺は思わずギブアップしそうになるが、なんとか耐えた。
両手がフリーだったら、そのままタップしてたかもしれない。
俺が放った中級雷撃呪文ぴかぴーかを、受け止めたマインさん。
そこに己れの精神力を上乗せさせ、投げ返してきた。
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って、あれ?
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そこにはユミコが立っていた。
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良かった。
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こんな嬉しい事はない。
だけど今は、目の前に立ちはだかる、マインさんに集中だ!
どご。
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いきなり背後から不意打ちをくらい、両手をねじり上げられ、地面に叩き伏せられる。
「ごめんねー、ユウタ君。」
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首の可動域ぎりぎりに、見覚えのある顔を見る。
「ケイさん?な、なんで。」
俺を押さえつけてるのは、シリウスシスターズのひとり、ケイさんだった。
ケイさんは、困ったような笑顔を浮かべる。
俺はハッとして、視線を前方に移す。
「わりーな、リム。」
さっきの一撃で精神力を大幅に削られ片ひざをつくマインさんを、左側から金髪ツインテールの女性が支えている。
確か、シリウスシスターズのひとり、えと、リム?さんだ。
四人居るシリウスシスターズの三人が、ここに居る。
なら最後のひとりは?
俺はゆっくりとユミコの方に視線を向ける。
ユミコの後ろから、最後のひとりが抱きつき、ユミコの喉元に斧を突きつけている。
「動くなよ、ユウタ。」
「や、やめろ、ユア。ユミコを放せ。」
「あ?」
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「ぐ。」
ユアは戯言言ってきたユミコの首を、左手でしめる。
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ユアはユミコの首を絞め左手に、力を込める!
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「は、放してください、ケイさん!」
「それは出来ないよ、ユウタ君。」
ケイさんは、さらに俺の腕をねじりあげる!
「ぎ、ぎぶあ、」
俺は思わずギブアップしそうになるが、なんとか耐えた。
両手がフリーだったら、そのままタップしてたかもしれない。
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