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ユミコ奪還編~十二宮殿の戦い
第95話 勇者記憶が無かった
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ついに精霊ルギア様から、ユミコを取り戻した。
そのユミコの命は、あと30日も保たない。
その前に、魔王をなんとかしてやるぜ!
俺とユミコは今、神帝のほこらの近くに居る。
「そうだユミコ。勇者の証ってアイテム、どこにあるんだ?
それが無いと、神帝のほこらに入れないらしい。」
俺は早速、アドバイザーのユミコに聞いてみる。
「勇者の証?それならタカスナの家に、代々伝わってるんじゃないの?」
「そうなのか?」
キョトンとするユミコの答えに、俺は身に覚えがない。
つまり俺は、勇者ウラワの直系の子孫ではないと言う事か。
なら、俺以外の子孫にも、戦ってほしいぜ。
「ちょっと待って。」
ユミコは目を閉じて、右手の中指と人差し指を額に当てる。
「あちゃー。」
ユミコは指を額から離して、目を開ける。
「魔王軍が侵攻した時に、投げ捨てたみたいね。
まだ赤ん坊だったあなたと、タカスナとの関係を隠すために。」
「え、なんだそれ。どう言う事だよ。」
ユミコの言葉に、俺はうろたえる。
「お、俺には記憶がない。オオミヤ城で王様に会うまでの記憶が。
何か知ってるのか、ユミコ。俺の過去に関する事を。」
俺の問いかけに、ユミコはヤバげな表情を一瞬浮かべた。
「それは、私の口から言う事ではないわ。
ユウタが知りたいと願うなら、いずれ分かる時がくるわ。」
とユミコは優しくほほえむ。
「そっか、ありがとうユミコ。」
俺の気持ちに寄り添ってくれたユミコに、礼を言う。
「そういや、ついでに聞くけど、最強の鎧ってどこにあるんだ?」
「最強の鎧?それはウラワの鎧って事かしら。
ここサーイターマルドでの最強の鎧は、ウラワの鎧になるんだけど。」
「ふーん、ウラワの鎧が最強の鎧か。
その最強の鎧と勇者の証があれば、ゴールドゴーレムに勝てるって聞いたんだよな。」
「え、ゴールドゴーレム?」
俺の何気ないひと言に、ユミコの表情がひきつる。
「なんでユウタが、その名を知ってるのよ。」
「え、なんでって、十二宮殿に行ったからじゃん。」
「いつ行ったのよ、そんな所!」
「いつって、ユミコを助けに行った時じゃん。」
「うそ、でしょ、」
俺とのやりとりに、ユミコは震えだす。
俺には、ユミコの真意が分からない。
「ユウタが、勝てる訳ないじゃん。
じゃあルギアは、ユウタを殺そうってしてたの?
いや、でも、ユウタが今生きてるのは、なぜ?
くぅ、ルギアめ。なんて恐ろしい女神なの。」
なんかユミコが、ぶつくさ言ってる。
「あの、ユミコさん?
最初の宮殿のゴーレムが、テレポーションさせてくれたんだよ。」
「そ、そーなんだ。」
ユミコは安堵してくれた。
そのユミコの命は、あと30日も保たない。
その前に、魔王をなんとかしてやるぜ!
俺とユミコは今、神帝のほこらの近くに居る。
「そうだユミコ。勇者の証ってアイテム、どこにあるんだ?
それが無いと、神帝のほこらに入れないらしい。」
俺は早速、アドバイザーのユミコに聞いてみる。
「勇者の証?それならタカスナの家に、代々伝わってるんじゃないの?」
「そうなのか?」
キョトンとするユミコの答えに、俺は身に覚えがない。
つまり俺は、勇者ウラワの直系の子孫ではないと言う事か。
なら、俺以外の子孫にも、戦ってほしいぜ。
「ちょっと待って。」
ユミコは目を閉じて、右手の中指と人差し指を額に当てる。
「あちゃー。」
ユミコは指を額から離して、目を開ける。
「魔王軍が侵攻した時に、投げ捨てたみたいね。
まだ赤ん坊だったあなたと、タカスナとの関係を隠すために。」
「え、なんだそれ。どう言う事だよ。」
ユミコの言葉に、俺はうろたえる。
「お、俺には記憶がない。オオミヤ城で王様に会うまでの記憶が。
何か知ってるのか、ユミコ。俺の過去に関する事を。」
俺の問いかけに、ユミコはヤバげな表情を一瞬浮かべた。
「それは、私の口から言う事ではないわ。
ユウタが知りたいと願うなら、いずれ分かる時がくるわ。」
とユミコは優しくほほえむ。
「そっか、ありがとうユミコ。」
俺の気持ちに寄り添ってくれたユミコに、礼を言う。
「そういや、ついでに聞くけど、最強の鎧ってどこにあるんだ?」
「最強の鎧?それはウラワの鎧って事かしら。
ここサーイターマルドでの最強の鎧は、ウラワの鎧になるんだけど。」
「ふーん、ウラワの鎧が最強の鎧か。
その最強の鎧と勇者の証があれば、ゴールドゴーレムに勝てるって聞いたんだよな。」
「え、ゴールドゴーレム?」
俺の何気ないひと言に、ユミコの表情がひきつる。
「なんでユウタが、その名を知ってるのよ。」
「え、なんでって、十二宮殿に行ったからじゃん。」
「いつ行ったのよ、そんな所!」
「いつって、ユミコを助けに行った時じゃん。」
「うそ、でしょ、」
俺とのやりとりに、ユミコは震えだす。
俺には、ユミコの真意が分からない。
「ユウタが、勝てる訳ないじゃん。
じゃあルギアは、ユウタを殺そうってしてたの?
いや、でも、ユウタが今生きてるのは、なぜ?
くぅ、ルギアめ。なんて恐ろしい女神なの。」
なんかユミコが、ぶつくさ言ってる。
「あの、ユミコさん?
最初の宮殿のゴーレムが、テレポーションさせてくれたんだよ。」
「そ、そーなんだ。」
ユミコは安堵してくれた。
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