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ユミコ奪還編~十二宮殿の戦い
第85話 勇者なんか損した気分になる
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ぎゃらうちゃーたたーたたー、ちゃーたたたーたたあ、ぎゃらうたーたあたーん、勇者ユウタぁ、ユウタぁ、ちゃらうちゃーちゃらーちゃーん。
だーきしめたぁー、ずんちゃあずずちゃ、(中略)
ぴしぃぷうぴいがしん、ごごんきんごん。しゃぉ!
はーばーたーけぇー、じゃーんじゃじゃじゃー、じゃん!じゃん!じゃーん!
ユミコを救うため、十二の宮殿を突破した俺。
だけど精霊ルギアは、俺に頼んでおいたピザの代金を立て替えさせた。
何を言ってるのか分からないと思うが、俺も、何が起きたのか分からない。
ストーリーの迷走やネタ切れなんて言う、そんなチャチなもんじゃない。
もっと恐ろしいモノの片鱗を、味わった気分だぜ。
「ルギア様ぁ、1583円立て替えておきましたよー。」
俺はピザを持って戻ってくる。
見ると、再びこたつが用意されている。
ルギアもこたつに入って座ってるので、俺もピザをこたつの上に置いて、こたつに入る。
「おう、すまなかったなユウタ。おまえもくつろげ。」
「あの、ルギア様?」
女神様然としていたルギアも、普通の綺麗なお姉さんっぽい雰囲気を醸し出し始めてる。
俺には戸惑う事しか出来ない。
だって、第一の宮殿から仲間の熱い想いを受けて、ここに来たんだぞ。
したら、なんか作品の質自体が変わってやがる。
ほんと、何がしたいんだ?
「まったく、新装ガチャの実況配信でもしようかと思ってたのに、おまえ、来るの早すぎるんだよ。」
えと、ルギア様?何言ってんだ?
「おう、ひと切れだけなら、恵んでやるぞ。食え食え。」
「は、はあ。」
状況がいまいち飲み込めない俺だが、とりあえず勧められたピザをひと切れつまむ。
「あ、立て替えた1583円、払ってくださいよ。」
俺はこのひと切れのピザでチャラになるのではと、不安になる。
「細かいヤツだのう。
1583円は、チチブのルギア神殿の宝箱に入れておくから、後で取りに行け。」
「え、今払ってくださいよ。」
「今はキャッシュレス決済の時代だから、現金は持ち合わせておらんのだ。」
「キャッシュレス?
ああ、だから俺が現金出したら、お兄さん変な顔してたんか。」
「え、何おまえ。現金で払ったの?」
「そりゃあ、キャッシュレス決済なんて知らんから、現金で払うだろ。」
「ぷぷ、」
俺の答えに、ルギアは笑いをこらえている。
「な、何がおかしい!」
「いや、すまぬ。この時代、おまえの持ってるお金は、古銭扱いだ。」
「古銭?昔のお金って事か?」
ならここは、時代が進んだ世界なのか?
「左様。商取引には額面の価値しかないが、古銭商に持ってけば、状態次第で十倍の価値になる。」
「はあ?なんだよそれ。」
だーきしめたぁー、ずんちゃあずずちゃ、(中略)
ぴしぃぷうぴいがしん、ごごんきんごん。しゃぉ!
はーばーたーけぇー、じゃーんじゃじゃじゃー、じゃん!じゃん!じゃーん!
ユミコを救うため、十二の宮殿を突破した俺。
だけど精霊ルギアは、俺に頼んでおいたピザの代金を立て替えさせた。
何を言ってるのか分からないと思うが、俺も、何が起きたのか分からない。
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「ルギア様ぁ、1583円立て替えておきましたよー。」
俺はピザを持って戻ってくる。
見ると、再びこたつが用意されている。
ルギアもこたつに入って座ってるので、俺もピザをこたつの上に置いて、こたつに入る。
「おう、すまなかったなユウタ。おまえもくつろげ。」
「あの、ルギア様?」
女神様然としていたルギアも、普通の綺麗なお姉さんっぽい雰囲気を醸し出し始めてる。
俺には戸惑う事しか出来ない。
だって、第一の宮殿から仲間の熱い想いを受けて、ここに来たんだぞ。
したら、なんか作品の質自体が変わってやがる。
ほんと、何がしたいんだ?
「まったく、新装ガチャの実況配信でもしようかと思ってたのに、おまえ、来るの早すぎるんだよ。」
えと、ルギア様?何言ってんだ?
「おう、ひと切れだけなら、恵んでやるぞ。食え食え。」
「は、はあ。」
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「あ、立て替えた1583円、払ってくださいよ。」
俺はこのひと切れのピザでチャラになるのではと、不安になる。
「細かいヤツだのう。
1583円は、チチブのルギア神殿の宝箱に入れておくから、後で取りに行け。」
「え、今払ってくださいよ。」
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「キャッシュレス?
ああ、だから俺が現金出したら、お兄さん変な顔してたんか。」
「え、何おまえ。現金で払ったの?」
「そりゃあ、キャッシュレス決済なんて知らんから、現金で払うだろ。」
「ぷぷ、」
俺の答えに、ルギアは笑いをこらえている。
「な、何がおかしい!」
「いや、すまぬ。この時代、おまえの持ってるお金は、古銭扱いだ。」
「古銭?昔のお金って事か?」
ならここは、時代が進んだ世界なのか?
「左様。商取引には額面の価値しかないが、古銭商に持ってけば、状態次第で十倍の価値になる。」
「はあ?なんだよそれ。」
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