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7章 俺の12年と、アイツの24年。
67 その穴に迷い込んだ子供
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「向こうの世界とこっちの世界の間には、『次元の間』があるだろう? それらしい名前を付けてはみたが、あの場所は『歪み』なんだよ」
風が収まって、ティオナはまず俺たちにそんな話をした。
昔話をのんびりと聞く状況でないことはひしひしと伝わって来て、不安になる俺の緊張に気付いたメルが、いつものように「大丈夫よ」と手を繋いでくれる。
俺は自分が弱いことを認めている。だから、小さな手の温もりが有難くてたまらなかった。
「24年前、私はこの世界の端に歪みがある事に気付いて、単独で調査をしていた。だから、この状況を作り出したのは私なんだ」
その場の誰もが彼女に視線を向けたまま、声を出そうとはしなかった。そこに続く言葉を待ち構える。
「『次元の間』にある門は、言わば位置を印す目印でしかない。あそこに私が二つの世界を繋ぐ穴をこじ開けて、そこに偶然迷い込んでしまったのが、まだ小さかったクラウ様なんだよ」
向こうの世界で瑛助が死んだのが12年前。けれど、時間の速さが二倍速のこの世界で換算すれば24年前――まさにその数字がハマる。
けれど、そんな話を聞いても俺にはあまり実感が沸かなかった。
実の兄である瑛助のことだと分かってはいても、やはり俺の中ではまだ兄は5歳のまま交通事故で死んだことになっている。
厳しい表情でティオナを見るクラウやメルを前に場違いな気さえしたが、メルの手を振り払う気も起きず、そのまま彼女の話に耳を傾けた。
「あの穴が開いたのは、本当に奇跡のようなものだった。その時の衝撃で、偶然向こう側に居たクラウ様が次元に引き寄せられてしまったんだろう。そして、この世界でクラウ様を最初に見つけたのが――」
俯きがちに話していたティオナが細い顎を上げて彼女と目を合わせる。
「メルーシュ様ですよ」
そして、穏やかに笑んだ。
メルは「私?」と俺と逆隣りのクラウを見上げる。
クラウは何か言いたげに口を開いたが、そのまま何も言わずにティオナの言葉を待った。
☆
後にアルドュリヒ=ジル=クラウザーなんて高貴な名前が付けられることになる、俺の兄・速水瑛助5歳と、即位前の14歳だったメルーシュの出会い。
その頃の『次元の間』はまだ不安定で、転生者の定義も認識される前の話。今のように向こうとこっちを簡単に行き来できる状況ではなく、迷い込んだ瑛助をすぐに元の世界へ戻すことが出来なかったという。
クラウザーと名前を付けられた瑛助は、メルーシュと共に城で暮らした。
当時の魔王はメルーシュの一つ前で、彼女の父ハルクだった。
ハルクの病死でメルーシュが即位したのが、出会いから6年後の彼女が20歳の時。クラウは11歳になっていた。
「メルーシュ様は記憶がないんでしょう? じゃあ、クラウ様はどこまで覚えていらっしゃいますか?」
再び視線を上げたメルと顔を見合わせて、クラウは「そうだね」とはにかんだ。
「僕はその頃のことなら大体覚えてる。抜けてるのは本当に、最初の1.2年だよ。自分がこの世界の人間じゃないって言われても自覚はなかった。そんな僕をこの国は必要だと言って受け入れてくれる。だから、この世界に残ることを選んだんだよ」
向こうのことをはっきり覚えていないと言われると、泣いていた母親の顔が頭にチラついてしまう。5歳の記憶がないことなんて当たり前の事なのに。
だから、しょうのない事だと俺は自分の気持ちを押さえつけた。
「即位以降、この国が平穏で居られるのはクラウ様のお陰です。国民は皆、クラウ様の功績に感謝しておりますから。メルーシュ様も、今こうして元気なお姿を見られてほっとします」
メルが王位を退いたきっかけは『クーデター』だという。
――『僕は生まれながらの魔王じゃないんだ。ただ、昔タブーを犯してしまって、それが逆に先代に気に入られて、今の地位を与えられたんだ。死ぬ思いで得た力だからね……』
クラウのこのセリフは、ずっと俺の頭のモヤモヤの原因になっている。
メルと巨大カーボを倒しに行ったあの山頂にあった『弔いの場所』。
いつになったら俺はその詳細を知ることが出来るんだろうか。
「あれ、でもそれだと……」
俺は思考回路がパンク寸前だったが、ふと沸いた疑問をクラウにぶつけた。
「じゃあ、こっちに残る決断をしたのはいつなんだ?」
俺は再び『転生者の定義』とやらを引き出してみる。
・転生者が異世界に残る選択をすると、元の世界の本人は、最初に転生した時点で死んだことになる。保管者が保管者であった記憶も消される。
つまり、俺はずっと瑛助が5歳で死んだと思い込んでいたが、美緒が居なくなった時の状況と同じように、瑛助の存在を忘れていた時期があるという事だ。
瑛助が死んだ事は、彼がこっちに残る決断をした時点で作られた偽りの事実。
保管者は複数の転生者の保管者にはなれない。だから、美緒の保管者である俺はクラウの保管者ではないのだ。
母親か、父親か、弟かは分からないが、俺以外の誰かが俺の知らないところでずっと瑛助の帰りを待っていたことになる。
「僕がその決断をしたのは、僕が魔王に即位した時だ。つまり、19歳の時だね」
俺はすぐさまその数字で計算を始めた。
5歳のクラウが即位するまで14年。元の世界で数えると、その半分の7年。
「ちょっ……そんなに長いのか?」
クラウが居なくなった時点で3歳だった俺が、兄・瑛助の存在を思い出したのは10歳の時だというのか。
「7年も、俺はお前のことを忘れてたのか?」
「その通りだよ」
はっきりと答えたティオナに、俺は目頭が熱くなってしまう。
「なんで……」
俺は美緒が居なくなって、1日たりと落ち着いてなんかいられなかった。それを7年も耐えたやつがいるのか?
「じゃあ、あれは……あの記憶は?」
瑛助が死んで、母親が弟を抱き締めて泣いていたあの光景は、俺に植え付けられた偽りの記憶なのか――?
全身に鳥肌が立って、俺はメルの手を握りしめたままギュッと身を縮めた。
「ユースケ?」とメルが空の手をワンピースのポケットに入れて、取り出したハンカチを俺の顔に差し出した。
俺はボロボロと涙を零しながら「ありがとう」とそれを受け取る。
「今日はこれくらいにしとこうか」
その合図を出したのは、ティオナではなくクラウだった。
「少し落ち着こうよ、ユースケ。夕げの時間も近いし、またにしよう」
クラウにそう言われては、従うしかなかった。まだまだ聞きたいことはあるのに、俺は涙を押さえつけるので精一杯だった。
階段を上るクラウの背に、俺は整理できないままの疑問を問いかける。
「なぁクラウ、お前が五歳の時交通事故で死んだのが嘘だったのは分かったけど、それ以外の俺の記憶は本当のことなんだよな?」
自分の記憶に自信が持てなくなっていく感覚が怖かった。
よくよく考えれば、俺が異世界なんてものに居ること自体普通じゃない。いつか『夢落ち』だったと自分のベッドで目覚める方がよほど現実的だ。
美緒が居なくなったあの朝からの記憶が全て夢じゃないのかと疑いたくなったところで、メルが俺とつないだ手にもう一方の手も添えて、「ユースケ?」と涙目の俺を覗いてきた。
「今は夢じゃないからね?」
にっこりと微笑むメルに俺は戸惑いながらも無理矢理作った笑顔を返すと、クラウも肩越しに振り返って「これは現実だよ」と言ってくれた。
「俺も、こっちじゃ親衛隊だが、お前の担任だろ? あっちもこっちも現実なんだよ」
ゼストの言葉も心強い。俺は「はい」と返事して、メルの手をぎゅっと握り締めた。
この手の温もりは本物だ、と何度も自分に言い聞かせて――。
風が収まって、ティオナはまず俺たちにそんな話をした。
昔話をのんびりと聞く状況でないことはひしひしと伝わって来て、不安になる俺の緊張に気付いたメルが、いつものように「大丈夫よ」と手を繋いでくれる。
俺は自分が弱いことを認めている。だから、小さな手の温もりが有難くてたまらなかった。
「24年前、私はこの世界の端に歪みがある事に気付いて、単独で調査をしていた。だから、この状況を作り出したのは私なんだ」
その場の誰もが彼女に視線を向けたまま、声を出そうとはしなかった。そこに続く言葉を待ち構える。
「『次元の間』にある門は、言わば位置を印す目印でしかない。あそこに私が二つの世界を繋ぐ穴をこじ開けて、そこに偶然迷い込んでしまったのが、まだ小さかったクラウ様なんだよ」
向こうの世界で瑛助が死んだのが12年前。けれど、時間の速さが二倍速のこの世界で換算すれば24年前――まさにその数字がハマる。
けれど、そんな話を聞いても俺にはあまり実感が沸かなかった。
実の兄である瑛助のことだと分かってはいても、やはり俺の中ではまだ兄は5歳のまま交通事故で死んだことになっている。
厳しい表情でティオナを見るクラウやメルを前に場違いな気さえしたが、メルの手を振り払う気も起きず、そのまま彼女の話に耳を傾けた。
「あの穴が開いたのは、本当に奇跡のようなものだった。その時の衝撃で、偶然向こう側に居たクラウ様が次元に引き寄せられてしまったんだろう。そして、この世界でクラウ様を最初に見つけたのが――」
俯きがちに話していたティオナが細い顎を上げて彼女と目を合わせる。
「メルーシュ様ですよ」
そして、穏やかに笑んだ。
メルは「私?」と俺と逆隣りのクラウを見上げる。
クラウは何か言いたげに口を開いたが、そのまま何も言わずにティオナの言葉を待った。
☆
後にアルドュリヒ=ジル=クラウザーなんて高貴な名前が付けられることになる、俺の兄・速水瑛助5歳と、即位前の14歳だったメルーシュの出会い。
その頃の『次元の間』はまだ不安定で、転生者の定義も認識される前の話。今のように向こうとこっちを簡単に行き来できる状況ではなく、迷い込んだ瑛助をすぐに元の世界へ戻すことが出来なかったという。
クラウザーと名前を付けられた瑛助は、メルーシュと共に城で暮らした。
当時の魔王はメルーシュの一つ前で、彼女の父ハルクだった。
ハルクの病死でメルーシュが即位したのが、出会いから6年後の彼女が20歳の時。クラウは11歳になっていた。
「メルーシュ様は記憶がないんでしょう? じゃあ、クラウ様はどこまで覚えていらっしゃいますか?」
再び視線を上げたメルと顔を見合わせて、クラウは「そうだね」とはにかんだ。
「僕はその頃のことなら大体覚えてる。抜けてるのは本当に、最初の1.2年だよ。自分がこの世界の人間じゃないって言われても自覚はなかった。そんな僕をこの国は必要だと言って受け入れてくれる。だから、この世界に残ることを選んだんだよ」
向こうのことをはっきり覚えていないと言われると、泣いていた母親の顔が頭にチラついてしまう。5歳の記憶がないことなんて当たり前の事なのに。
だから、しょうのない事だと俺は自分の気持ちを押さえつけた。
「即位以降、この国が平穏で居られるのはクラウ様のお陰です。国民は皆、クラウ様の功績に感謝しておりますから。メルーシュ様も、今こうして元気なお姿を見られてほっとします」
メルが王位を退いたきっかけは『クーデター』だという。
――『僕は生まれながらの魔王じゃないんだ。ただ、昔タブーを犯してしまって、それが逆に先代に気に入られて、今の地位を与えられたんだ。死ぬ思いで得た力だからね……』
クラウのこのセリフは、ずっと俺の頭のモヤモヤの原因になっている。
メルと巨大カーボを倒しに行ったあの山頂にあった『弔いの場所』。
いつになったら俺はその詳細を知ることが出来るんだろうか。
「あれ、でもそれだと……」
俺は思考回路がパンク寸前だったが、ふと沸いた疑問をクラウにぶつけた。
「じゃあ、こっちに残る決断をしたのはいつなんだ?」
俺は再び『転生者の定義』とやらを引き出してみる。
・転生者が異世界に残る選択をすると、元の世界の本人は、最初に転生した時点で死んだことになる。保管者が保管者であった記憶も消される。
つまり、俺はずっと瑛助が5歳で死んだと思い込んでいたが、美緒が居なくなった時の状況と同じように、瑛助の存在を忘れていた時期があるという事だ。
瑛助が死んだ事は、彼がこっちに残る決断をした時点で作られた偽りの事実。
保管者は複数の転生者の保管者にはなれない。だから、美緒の保管者である俺はクラウの保管者ではないのだ。
母親か、父親か、弟かは分からないが、俺以外の誰かが俺の知らないところでずっと瑛助の帰りを待っていたことになる。
「僕がその決断をしたのは、僕が魔王に即位した時だ。つまり、19歳の時だね」
俺はすぐさまその数字で計算を始めた。
5歳のクラウが即位するまで14年。元の世界で数えると、その半分の7年。
「ちょっ……そんなに長いのか?」
クラウが居なくなった時点で3歳だった俺が、兄・瑛助の存在を思い出したのは10歳の時だというのか。
「7年も、俺はお前のことを忘れてたのか?」
「その通りだよ」
はっきりと答えたティオナに、俺は目頭が熱くなってしまう。
「なんで……」
俺は美緒が居なくなって、1日たりと落ち着いてなんかいられなかった。それを7年も耐えたやつがいるのか?
「じゃあ、あれは……あの記憶は?」
瑛助が死んで、母親が弟を抱き締めて泣いていたあの光景は、俺に植え付けられた偽りの記憶なのか――?
全身に鳥肌が立って、俺はメルの手を握りしめたままギュッと身を縮めた。
「ユースケ?」とメルが空の手をワンピースのポケットに入れて、取り出したハンカチを俺の顔に差し出した。
俺はボロボロと涙を零しながら「ありがとう」とそれを受け取る。
「今日はこれくらいにしとこうか」
その合図を出したのは、ティオナではなくクラウだった。
「少し落ち着こうよ、ユースケ。夕げの時間も近いし、またにしよう」
クラウにそう言われては、従うしかなかった。まだまだ聞きたいことはあるのに、俺は涙を押さえつけるので精一杯だった。
階段を上るクラウの背に、俺は整理できないままの疑問を問いかける。
「なぁクラウ、お前が五歳の時交通事故で死んだのが嘘だったのは分かったけど、それ以外の俺の記憶は本当のことなんだよな?」
自分の記憶に自信が持てなくなっていく感覚が怖かった。
よくよく考えれば、俺が異世界なんてものに居ること自体普通じゃない。いつか『夢落ち』だったと自分のベッドで目覚める方がよほど現実的だ。
美緒が居なくなったあの朝からの記憶が全て夢じゃないのかと疑いたくなったところで、メルが俺とつないだ手にもう一方の手も添えて、「ユースケ?」と涙目の俺を覗いてきた。
「今は夢じゃないからね?」
にっこりと微笑むメルに俺は戸惑いながらも無理矢理作った笑顔を返すと、クラウも肩越しに振り返って「これは現実だよ」と言ってくれた。
「俺も、こっちじゃ親衛隊だが、お前の担任だろ? あっちもこっちも現実なんだよ」
ゼストの言葉も心強い。俺は「はい」と返事して、メルの手をぎゅっと握り締めた。
この手の温もりは本物だ、と何度も自分に言い聞かせて――。
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