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27 姉妹の心境
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サリクスが両親との話し合いを取り付けたのは、その日の夜であった。
サリクス自身は、午前中のうちに別れを済ませ昼のうちにヴァンヌへと帰りたがったが、ルージュもクラフトもどうしても外せない用事があり、夜まで待ってくれと頼まれたのだ。
二人がいない間に帰ることも考えたが、ユーカリに迷惑をかけるのは避けたいため、サリクスは渋々そのことに応じた。
早めの夕食を済ませ、心配する使用人をよそに自室に籠る。両親が絶縁に応じず軟禁された場合を考えて、窓からの逃走ルートを練っていると、扉が叩かれた。
「お姉様。入りますね」
ヘレナが許可も得ず部屋に入ってくる。
サリクスは急いで窓を閉め、困惑しながら振り返った。
「……ヘレナ。どうしたの、急に」
「あら。暇だからと、お喋りにきてはいけませんでした? それとも、お姉様はもう私とは姉妹ではないと言いたいのかしら。そんな格好して、厭味ったらしい」
ヘレナはサリクスを睨んだ。彼女の服装は昨日のと同じで、平民が着ているような格好だった。今のヘレナだけでなく、両親が眉をひそめたのは言うまでもない。
サリクスは昨日と同じく髪に付けた青いピンに触れ、気まずそうに顔を逸らした。
「お父様とお母様に別れを告げにきたのに、買ってもらったドレスを着るのは、違うでしょう」
「あれだけお父様とお母様に目をかけられていたのに、自分勝手ですね。育ててもらった感謝はないのですか?」
「ここまで育ててくれた感謝はあるわ。でも、もう二人の言いなりは限界なの」
それに、と付け加え、ヘレナと目を合わせる。
「ヘレナの方が、お父様とお母様に可愛がられていたじゃない。欲しいものは何でも買ってもらえて、好きなだけ遊べて。自由で羨ましかったわ」
「……っ!」
ヘレナが顔を顰める。妹の反応にサリクスは、言い訳がましいと思われているのだと、勘違いしてしまった。
元をたどれば、ノエルとサリクスの婚約解消の原因はヘレナである。普通なら両親と共にヘレナを恨むべきだろう。
しかし、ユーカリの元で働いていた期間が、サリクスの頭を冷やした。
もう過ぎたことで家族を恨んでも仕方ないと。どうせあのままならいずれ無理が生じていた。
両親の呪縛は強く、未だ割り切れぬ思いはあれど、サリクスのペースで前へ進むと決めたのだ。
だからサリクスは、自分が公爵家から抜けた後の迷惑について、ヘレナに謝罪した。
「面倒ごとを押し付けるようでごめんなさい。でも、きっとヘレナなら大丈夫よ。私はダメだったけど、ノエル殿下とうまく付き合えるわ。なにより――」
サリクスは、純粋に、羨ましげに言った。
「ヘレナは、お父様とお母様に愛されているのだから」
道具であった自分とは違って、ヘレナは彼女の意思を尊重されていた。二人も、自分を持っているヘレナなら、サリクスの時のような無理強いはしないだろう。
むしろ、自分がいなかった方がセントアイビス家は最初から上手く回っていたかもしれない――と、少し寂しさを覚えたとき、ヘレナが目を見開いて言った。
「……なによ、それ」
わなわなと、肩を震わせる。
「――ふざけないでよ!!」
突然の大声に、サリクスがぎょっと身を強張らせる。
見れば、ヘレナは涙を目に浮かべ、サリクスを睨んでいた。
「私が二人に愛されているですって!? ふざけないで! お姉様が! ずっとお父様とお母様を独り占めしていたくせに!」
「へ、ヘレナ、どうしたの急に」
妹の豹変ぶりに、サリクスが思わず心配して駆け寄る。伸ばされた姉の手を、ヘレナが払った。
「触らないでよ! 私がどんな思いで王妃を目指したか知らないくせに!」
耐えきれず、目から涙を流す。今まで溜めていた鬱憤が同時に溢れ、目の前のサリクスにぶつける。
「お姉様はずっとお父様とお母様の一番だったじゃない! ずっと期待されていたじゃない! プレゼントも、いっぱい選んでもらったじゃん! 私は一度も、誕生日ですら貰えなかったのに!! 私のために、時間なんか取ってくれなかった!! いつもいつもいつもお姉様ばかり! お姉様は我儘だよ! 二人からいっぱい貰っているのに、これ以上、何を望むの!? ずるい、ずるいよ! 私がどんなに頑張ってもお父様とお母様は、私を見てくれなかったのに! お姉様ばっかり愛されて! 私も、私だって……」
とうとう、ヘレナは顔を覆って、床に力なく座った。
「お父様とお母様に、プレゼント、選んで欲しかった……愛されていると、信じたかった……それだけで、よかったのに……」
すすり泣くヘレナに、サリクスはすぐに声をかけられなかった。
しばらくして、妹と同じように床に座り、サリクスは優しく問いかける。
「ねえ、ヘレナ。もしかして、あなた、無理していない? お父様とお母様のために、王妃になろうとしているだけで、ノエル殿下と……その、恋仲では、なかったりする?」
「……お姉様を引きずり落とすために、嘘を吐いたと批難したいのですか?」
「ちがう、責めているわけじゃないの。ただ、ヘレナが身を削った無茶をしているなら、私は止めるわ。そんなことをしてもあの二人は、見返りをくれない。だから――」
足音がして、サリクスは顔を上げた。ヘレナも釣られて振り返ると、侍女のアリスが気まずそうに頭を下げてきた。
「お取込み中、申し訳ありません。ヘレナ様、サリクス様」
「構わないわ。何かしら、アリス」
ヘレナが涙を拭って立ち上がり、自分の侍女に用を尋ねると、アリスは頭を下げたまま二人に告げた。
「旦那様と奥様が、お帰りになられました。居間でお二人を、お待ちしております」
サリクス自身は、午前中のうちに別れを済ませ昼のうちにヴァンヌへと帰りたがったが、ルージュもクラフトもどうしても外せない用事があり、夜まで待ってくれと頼まれたのだ。
二人がいない間に帰ることも考えたが、ユーカリに迷惑をかけるのは避けたいため、サリクスは渋々そのことに応じた。
早めの夕食を済ませ、心配する使用人をよそに自室に籠る。両親が絶縁に応じず軟禁された場合を考えて、窓からの逃走ルートを練っていると、扉が叩かれた。
「お姉様。入りますね」
ヘレナが許可も得ず部屋に入ってくる。
サリクスは急いで窓を閉め、困惑しながら振り返った。
「……ヘレナ。どうしたの、急に」
「あら。暇だからと、お喋りにきてはいけませんでした? それとも、お姉様はもう私とは姉妹ではないと言いたいのかしら。そんな格好して、厭味ったらしい」
ヘレナはサリクスを睨んだ。彼女の服装は昨日のと同じで、平民が着ているような格好だった。今のヘレナだけでなく、両親が眉をひそめたのは言うまでもない。
サリクスは昨日と同じく髪に付けた青いピンに触れ、気まずそうに顔を逸らした。
「お父様とお母様に別れを告げにきたのに、買ってもらったドレスを着るのは、違うでしょう」
「あれだけお父様とお母様に目をかけられていたのに、自分勝手ですね。育ててもらった感謝はないのですか?」
「ここまで育ててくれた感謝はあるわ。でも、もう二人の言いなりは限界なの」
それに、と付け加え、ヘレナと目を合わせる。
「ヘレナの方が、お父様とお母様に可愛がられていたじゃない。欲しいものは何でも買ってもらえて、好きなだけ遊べて。自由で羨ましかったわ」
「……っ!」
ヘレナが顔を顰める。妹の反応にサリクスは、言い訳がましいと思われているのだと、勘違いしてしまった。
元をたどれば、ノエルとサリクスの婚約解消の原因はヘレナである。普通なら両親と共にヘレナを恨むべきだろう。
しかし、ユーカリの元で働いていた期間が、サリクスの頭を冷やした。
もう過ぎたことで家族を恨んでも仕方ないと。どうせあのままならいずれ無理が生じていた。
両親の呪縛は強く、未だ割り切れぬ思いはあれど、サリクスのペースで前へ進むと決めたのだ。
だからサリクスは、自分が公爵家から抜けた後の迷惑について、ヘレナに謝罪した。
「面倒ごとを押し付けるようでごめんなさい。でも、きっとヘレナなら大丈夫よ。私はダメだったけど、ノエル殿下とうまく付き合えるわ。なにより――」
サリクスは、純粋に、羨ましげに言った。
「ヘレナは、お父様とお母様に愛されているのだから」
道具であった自分とは違って、ヘレナは彼女の意思を尊重されていた。二人も、自分を持っているヘレナなら、サリクスの時のような無理強いはしないだろう。
むしろ、自分がいなかった方がセントアイビス家は最初から上手く回っていたかもしれない――と、少し寂しさを覚えたとき、ヘレナが目を見開いて言った。
「……なによ、それ」
わなわなと、肩を震わせる。
「――ふざけないでよ!!」
突然の大声に、サリクスがぎょっと身を強張らせる。
見れば、ヘレナは涙を目に浮かべ、サリクスを睨んでいた。
「私が二人に愛されているですって!? ふざけないで! お姉様が! ずっとお父様とお母様を独り占めしていたくせに!」
「へ、ヘレナ、どうしたの急に」
妹の豹変ぶりに、サリクスが思わず心配して駆け寄る。伸ばされた姉の手を、ヘレナが払った。
「触らないでよ! 私がどんな思いで王妃を目指したか知らないくせに!」
耐えきれず、目から涙を流す。今まで溜めていた鬱憤が同時に溢れ、目の前のサリクスにぶつける。
「お姉様はずっとお父様とお母様の一番だったじゃない! ずっと期待されていたじゃない! プレゼントも、いっぱい選んでもらったじゃん! 私は一度も、誕生日ですら貰えなかったのに!! 私のために、時間なんか取ってくれなかった!! いつもいつもいつもお姉様ばかり! お姉様は我儘だよ! 二人からいっぱい貰っているのに、これ以上、何を望むの!? ずるい、ずるいよ! 私がどんなに頑張ってもお父様とお母様は、私を見てくれなかったのに! お姉様ばっかり愛されて! 私も、私だって……」
とうとう、ヘレナは顔を覆って、床に力なく座った。
「お父様とお母様に、プレゼント、選んで欲しかった……愛されていると、信じたかった……それだけで、よかったのに……」
すすり泣くヘレナに、サリクスはすぐに声をかけられなかった。
しばらくして、妹と同じように床に座り、サリクスは優しく問いかける。
「ねえ、ヘレナ。もしかして、あなた、無理していない? お父様とお母様のために、王妃になろうとしているだけで、ノエル殿下と……その、恋仲では、なかったりする?」
「……お姉様を引きずり落とすために、嘘を吐いたと批難したいのですか?」
「ちがう、責めているわけじゃないの。ただ、ヘレナが身を削った無茶をしているなら、私は止めるわ。そんなことをしてもあの二人は、見返りをくれない。だから――」
足音がして、サリクスは顔を上げた。ヘレナも釣られて振り返ると、侍女のアリスが気まずそうに頭を下げてきた。
「お取込み中、申し訳ありません。ヘレナ様、サリクス様」
「構わないわ。何かしら、アリス」
ヘレナが涙を拭って立ち上がり、自分の侍女に用を尋ねると、アリスは頭を下げたまま二人に告げた。
「旦那様と奥様が、お帰りになられました。居間でお二人を、お待ちしております」
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