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07 死ぬことすら許されない
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サリクスが目を覚ますと、そこはどこかの神殿のようだった。身体が重い。指一本動かすのすら億劫だ。ぼんやりとした頭で、サリクスは自分が床に倒れていることに気がついた。
(え……? 私、死んだはずじゃ……)
呻き声を上げ、サリクスは己の首を触った。確かに氷柱で貫いたはずの喉は痛みがなく、傷一つない。
どういうことかと混乱したまま大理石の床からゆっくりと起き上がれば、頭上から歓声の声が上がる。
「やった、やった! サリクスが目を覚ましたよ!」
「よかった、よかった!」
「これでまた一緒に遊べるよ!」
見上げれば、多くの精霊達が喜んでいた。普段は光の球でしかない彼らが、本来の姿であった。サラマンダーは尻尾に炎を宿したトカゲに、ウンディーネは手のひらほどの大きさの人魚に。他の精霊も同様だ。
サリクスが驚く間も無く、精霊達が彼女に飛びついてきた。十数体もの彼らに一斉に抱きつかれ、再び床に倒れそうになるのを慌てて堪える。
「な、なんで皆、その姿に? 地上だと戻れないって言ってなかった?」
サリクスが困惑していると、精霊達ははしゃぎながら言った。
「そうだよ! 僕らはあそこだとこの姿になれない!」
「でもここは地上じゃないもの!」
「だってここは精霊界! 私たちの故郷よ!」
「せ、精霊界!?」
サリクスはギョッと目を見開く。
精霊界は文字通り、精霊達が住まう場所。彼らはここから気まぐれに地上に顔を出し、人間達に悪戯したり力を貸したりするのだ。
精霊しか行き来できない空間に、どうして私が……と、サリクスが疑問に思っていると、落ち着いた声に名前を呼ばれた。
「ああ、サリクスよ。目覚めましたか。身体の調子はどうでしょうか?」
サリクスの目前で、風が螺旋状に吹いた。キラキラと緑の光が集まり、風に乗って人の形をつくる。顔はなく、身体は男とも女とも見れる、中性的な姿だった。
見たこともない魔法にサリクスが驚き、正体を尋ねる。
「あなたは、一体誰ですか?」
「厳密に言えば、私に名前はありません。ただ、精霊界を守り、維持しているため、皆からは王と呼ばれています」
目の前の人物が王と名乗ると、精霊達が誇るように言った。
「そうだよ! 王様はすごいんだ! なんでも助けてくれるの!!」
「サリクスのことを助けてくれたのも、王様なんだよ! ありがとう、王様!!」
彼らの発言に、サリクスが固まった。また己の喉に手を添え、震えた声で問いかける。
「あなたが、私を助けたのですか……」
「ええ。精霊達が泣きながら縋ってきたため、なんとか蘇生したのですが……」精霊王はサリクスに近寄った。「どうやら、事情がおありのようで。何があったのですか?」
「——私は、自分で自分の喉を、魔法で貫きました」
サリクスは呟くように話した。
「もう生きる意味が無かった。だから、死んでしまいたかった。なのに、こんなのって……」
うつむいて涙を溢す彼女に、精霊達が驚く。
「え、なんで? サリクス、泣いちゃやだー!」
「泣かないで。せっかく、元気になったのに」
「そうよ! もっと喜びましょう! 一緒に遊びましょう!」
精霊達の無邪気な励ましの言葉に、サリクスは何も言えない。精霊王が見兼ねて、彼女に纏わりつく精霊を払った。
「まだサリクスの体調は万全ではないのです。彼女に無理させてはいけません。私が許可するまで、あなた達はあちらで遊んでいなさい」
えー!? と、不満を露わにする精霊達を、無理矢理風に乗っけて外に出す。一体残らず追い払った後、精霊王はサリクスの視線に合わせるよう屈んだ。
「彼らの代わりに私が謝罪します、サリクス。精霊は人の心の機微に疎い。どんな生命も尊いと考える彼らに、あなたの気持ちは理解できないでしょう。私も、彼らに乞われるまま生き返らせ、あなたのことなど考えてもいなかった。申し訳ありません」
頭を下げる王に対し、サリクスは力なく首を横に振った。
「……いえ、謝らないでください。今まで精霊の力を借りおきながら、彼らが都合よく理解してくれると考えた、私も浅はかだったんです」
そうしてサリクスは縋るように王と顔を合わせ、頭を下げた。
「殺してくれとは言いません。お願いします。どうか、精霊達に見つからないよう、地上に返してくれませんか。きっと、また私が死のうとしたら、彼らは止めるでしょう。たとえ死んでも、またあなたに蘇生してくれと頼むでしょう。だから、どうか、どうか……」
精霊王はしばし躊躇った後、サリクスの嘆願を断った。
「それはできません。私も精霊と同様、生命を尊び、見守る者。死にたいと願うあなたに寄り添うことはすれど、自ら命を終わらせようとする者の願いは叶えられない」
絶望していくサリクスに、精霊王は無慈悲に告げた。
「しばらくの間、精霊界で過ごしなさい。地上とは違い、ここには人の業がありません。きっとあなたも、ここで過ごしているうちに、心を入れ替えられるでしょう」
(え……? 私、死んだはずじゃ……)
呻き声を上げ、サリクスは己の首を触った。確かに氷柱で貫いたはずの喉は痛みがなく、傷一つない。
どういうことかと混乱したまま大理石の床からゆっくりと起き上がれば、頭上から歓声の声が上がる。
「やった、やった! サリクスが目を覚ましたよ!」
「よかった、よかった!」
「これでまた一緒に遊べるよ!」
見上げれば、多くの精霊達が喜んでいた。普段は光の球でしかない彼らが、本来の姿であった。サラマンダーは尻尾に炎を宿したトカゲに、ウンディーネは手のひらほどの大きさの人魚に。他の精霊も同様だ。
サリクスが驚く間も無く、精霊達が彼女に飛びついてきた。十数体もの彼らに一斉に抱きつかれ、再び床に倒れそうになるのを慌てて堪える。
「な、なんで皆、その姿に? 地上だと戻れないって言ってなかった?」
サリクスが困惑していると、精霊達ははしゃぎながら言った。
「そうだよ! 僕らはあそこだとこの姿になれない!」
「でもここは地上じゃないもの!」
「だってここは精霊界! 私たちの故郷よ!」
「せ、精霊界!?」
サリクスはギョッと目を見開く。
精霊界は文字通り、精霊達が住まう場所。彼らはここから気まぐれに地上に顔を出し、人間達に悪戯したり力を貸したりするのだ。
精霊しか行き来できない空間に、どうして私が……と、サリクスが疑問に思っていると、落ち着いた声に名前を呼ばれた。
「ああ、サリクスよ。目覚めましたか。身体の調子はどうでしょうか?」
サリクスの目前で、風が螺旋状に吹いた。キラキラと緑の光が集まり、風に乗って人の形をつくる。顔はなく、身体は男とも女とも見れる、中性的な姿だった。
見たこともない魔法にサリクスが驚き、正体を尋ねる。
「あなたは、一体誰ですか?」
「厳密に言えば、私に名前はありません。ただ、精霊界を守り、維持しているため、皆からは王と呼ばれています」
目の前の人物が王と名乗ると、精霊達が誇るように言った。
「そうだよ! 王様はすごいんだ! なんでも助けてくれるの!!」
「サリクスのことを助けてくれたのも、王様なんだよ! ありがとう、王様!!」
彼らの発言に、サリクスが固まった。また己の喉に手を添え、震えた声で問いかける。
「あなたが、私を助けたのですか……」
「ええ。精霊達が泣きながら縋ってきたため、なんとか蘇生したのですが……」精霊王はサリクスに近寄った。「どうやら、事情がおありのようで。何があったのですか?」
「——私は、自分で自分の喉を、魔法で貫きました」
サリクスは呟くように話した。
「もう生きる意味が無かった。だから、死んでしまいたかった。なのに、こんなのって……」
うつむいて涙を溢す彼女に、精霊達が驚く。
「え、なんで? サリクス、泣いちゃやだー!」
「泣かないで。せっかく、元気になったのに」
「そうよ! もっと喜びましょう! 一緒に遊びましょう!」
精霊達の無邪気な励ましの言葉に、サリクスは何も言えない。精霊王が見兼ねて、彼女に纏わりつく精霊を払った。
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えー!? と、不満を露わにする精霊達を、無理矢理風に乗っけて外に出す。一体残らず追い払った後、精霊王はサリクスの視線に合わせるよう屈んだ。
「彼らの代わりに私が謝罪します、サリクス。精霊は人の心の機微に疎い。どんな生命も尊いと考える彼らに、あなたの気持ちは理解できないでしょう。私も、彼らに乞われるまま生き返らせ、あなたのことなど考えてもいなかった。申し訳ありません」
頭を下げる王に対し、サリクスは力なく首を横に振った。
「……いえ、謝らないでください。今まで精霊の力を借りおきながら、彼らが都合よく理解してくれると考えた、私も浅はかだったんです」
そうしてサリクスは縋るように王と顔を合わせ、頭を下げた。
「殺してくれとは言いません。お願いします。どうか、精霊達に見つからないよう、地上に返してくれませんか。きっと、また私が死のうとしたら、彼らは止めるでしょう。たとえ死んでも、またあなたに蘇生してくれと頼むでしょう。だから、どうか、どうか……」
精霊王はしばし躊躇った後、サリクスの嘆願を断った。
「それはできません。私も精霊と同様、生命を尊び、見守る者。死にたいと願うあなたに寄り添うことはすれど、自ら命を終わらせようとする者の願いは叶えられない」
絶望していくサリクスに、精霊王は無慈悲に告げた。
「しばらくの間、精霊界で過ごしなさい。地上とは違い、ここには人の業がありません。きっとあなたも、ここで過ごしているうちに、心を入れ替えられるでしょう」
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