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第19話・相場の摂理
しおりを挟む周囲に居る他社の場立ち達も、ブースを離れた売り方を見てザワめき始めた。
彼らはまだ上げが続くと考えていた。それ故、売り方が損切りか追加の売りを出すと見たのだ。
そういう注文は殆どの場合損に塗れる。逆に言うと、それの逆張りをすれば儲かるという事だ。
「座ってて下さい」
駆け寄ってきた従業員、売り方の両肩を掴んでブースに押し戻そうとする。
「よせ、場電は大丈夫だ」
ムッとしながら売り方。
「それより、安値は全部調べ終わったのか?」
「ま、まだですが……」
売り方の表情を見て、少し引き気味になる従業員。
「あと半分ほどです」
売り方の両肩から手を離す。
「見せろ」
従業員がポケットから出してきた注文票を、半ばひったくる様に取り上げて内容を確認する。
この日の安値が書かれているのは14銘柄だった。
「よし、これら全て、今日の安値で買い戻す注文を出せ。売ったのと同じ株数だ」
安値が書かれている銘柄の注文票だけ、従業員に返す。
「今日の安値で、ですか……」
絶句し硬直する従業員。
安値調査は、単なる確認の為と考えていた様に見えた。
「そうだ……それを出し終えたら場電に付いてくれ」
「わ、分かりました」
硬直から解き放たれ、カウンターに向かう従業員。
売り方は、彼がブースを空き家にしている事を気にしていると思ったのだ。
そこを絡めれば多少無茶な注文でも出してくれるだろうと。
そしてそれは、概ね正解だった様だ。
「さてと……」
軽い眩暈に襲われる売り方。
少し俯いてそれを堪える視界の端に、聞き耳を立てていた他社の場立ち数人が、彼らのブースに向かって行く様が映る。
眩暈が治まる。
売り方は時計を確認した。13時48分。
通常なら、出来高が減って方向性が無くなるが、仕掛けるには最適の時間帯。
だが、他社はどう動いてくるだろうか?
こんな無茶な値動きの後で。仕掛けた自分が、都合の良過ぎる買い戻し注文を出そうとしているのが分かった現在に於いて。
電光掲示板を見上げる。
残っていた3銘柄の売りも既に約定していた。
つまり、この時点で売り方のこの日の仕事は終了したのだ。今から大引けまでの間に株価が再び大きく下げない限りは。
「もう一頑張り、だな」
自分に言い聞かせる様に、売り方。
手元に残った16銘柄の買い戻し注文を出すべく、該当のカウンターへ向かう。
売り方にとって、生保が儲かるかどうかは問題ではなかった。
他社の動向ですら、どうでも良かった。
ただ、もう一度初老に会って聞きたかったのだ。
あの紙は一体何なのだと。
カウンターで、実栄に買い戻しの注文を出す売り方。
実は、この注文出しは、先の売り注文よりは容易だった。
笛が吹かれた銘柄も含め、閑散としたカウンター周り。
加えて、注文は今現在出来ているものよりも離れた価格帯。
更に、注文自体が本日の安値でxxxx枚、という、価格に数字が不要だった事。
それらの要因が重なり、売り方は悪い体調ながらも、スムーズに注文を出せた。
そして、買戻しの注文出しが全て終わった。
時計を見る売り方。14時14分。
ブースを見る。注文出しを先に終えていた従業員が、インカムを付けて何事か話している。椅子から腰を浮かし、テーブルに両手をついて。
何故かは分からないが、激昂している様にも見えた。
注文を出し終えた安堵からか、はたまた従業員の行動が理解出来ないせいなのか、軽い吐き気を覚える売り方。
それとも“気付け薬”を乱暴に飲んだのが拙かったのか。
「再度の注文だ」
腹部のムカツキを堪え、テラスの下辺りに向かって売り方は言った。
従業員の、場電の内容が気にならないワケではない。
だが、彼にはまだやらねばならない事が残っていた。
それは、例の紙の正体を確認する事。入手出来れば尚良し。
「聞こえないのか? 出て来い」
今度は、人の居ない辺りに移動して言う売り方。
テラスのほぼ真下だ。
後場寄りの時の様に、従業員や他社の場立ち達に不審を持たれるワケにはいかない。
初老は出て来ない。
別のところに居るのか? と周囲を見回した売り方は、ブースの従業員と目が合う。
とりあえず、買戻しの注文出しが完了した旨の手サインを送る。
従業員は、何故ブースに戻ってこないのかという顔をしながらも、了承の手サインを返してきた。
テラスを見上げる。まだ初老は現れない。
立会場は、ブースに戻っていた場立ち達が三々五々、カウンターの前に集まり始めている。
その様子を見た売り方は、たった今出し終えた買戻し注文が気になり始めた。
軽く考え過ぎてはいないか? 指し値の1ティック上で反転するんじゃないか?
落ち着いて考えてみると、この日の安値で買戻しというのは、根拠が何もなかった。
それよりも手前までしか落ちない様でもあるし、それを突き破って更に落ちる様でもある。何より、今現在から落ちるという保証すらゼロだ。
売り方の目の前を、数人の場立ちが横切る。
いや、実栄や東証の人間も混じっていたかもしれない。
そんな人の行き来が、疲れに焦りも加わって曇り始めた売り方の目には、単なる残像の連続にしか見えなかった。
「く……っ」
両手で頬を叩き、意識を手放しそうになる自分に活を入れる。
そして考え直す、今日の日中足はどんな形かと。
思い出す、前寄りから今までの日経平均の動きと出来高、板の厚さを。
売り方の脳内に展開される、5分足のローソク足チャート。
それは、前場が穏やかな小波で、後場が√の形に似ていた。
もしこれで、今日の安値から買い上がった筋が、利益確定の動きに出るとしたら?
売り方の売り注文が約定した辺りの今現在が横展開になっているのは、これ以上の上げはないと参加者たちが見ているからではないのか?
つまり、これから株価は下げに入るか。
事実、売り方の(約定した)注文以上の厚い売り板は出ていなかった。
株価は板の厚い方へ行く。今は目先で動きそうな範囲では、上下共に板が薄い状態。
いや、と首を振って、自分の考えを一旦打ち消す売り方。
仮に買い上がった筋が、この上げには根拠無しと見切って、日計りで手仕舞いする事にしたとしても、この後場の上げを聞いた場外の客たちが買いを入れて来るかもしれない。
そうすると、株価が落ちても精々半値戻しが良いところだ。自分の安値での買い戻し注文には掠りもしないだろう。
立会場の中を見回す売り方。
ブースからカウンターへ向かう場立ちの数が、先程よりも増えていた。
明らかに何らかの注文が、それぞれの会社から出ている。
従業員の居るブースを見る。
其処には、インカムを外した従業員が、顔見知りと思しき他社の場立ち数人に囲まれていた。
売り方の回りに他社の場立ちや、例の東証の職員が絡んで来ないのはその為か。
実際には、体調の悪さから鬼気迫る空気を醸し出している売り方に話しかけづらいせいだったのだが、この時の売り方にそれは分からなかった。
ただ、他人が絡んで来ないのは助かる、という感想しか持たなかった。
今のうちに、と考えを纏めようとする。
今回の買戻し注文は失敗だっただろう。
だが、今から指し値の変更をする、と考えただけで、疲れ切った体が悲鳴を上げそうだった。出来ずば引けの追加注文だけでも同様だ。
第一、自分は何故今日の安値などという途方も無い価格を思いついたのか。
謎だった。
ただ、山師からの問いに対し、頭の中にピンと来るものがあったから。
それは、稀に使える先見の能力によく似ていて。
それは信じるべきなのではないか、という考えが頭に浮かんできた、その時だった。
(その判断に間違いは有りません)
目の前を過ぎる残像の様な人の流れの中に、ブラウンのジャケットが静止していた。
そして、まるでその周囲だけ時空がほんの僅かズレているかの様に、人の波の中を誰にもぶつからずに売り方の目前まで進んでくる。
(ミスター・フィドラー、貴方の買戻し注文は承りました)
「……やっと出てきたか」
驚愕に包まれながら、やっとそれだけを搾り出す売り方。
例の紙が舞っていない事から、初老はもう此処には居ないと思っていたからだ。
(私は、ずっと貴方を呼び続けていました)
例によって、周囲の風景はセピア色に変わり、人の行き来もコマ送りの様に現実感の薄いものに変わっていた。
「認識出来なければ、居ないのと同じだが」
やはり、と売り方は思い直した。
この謎の存在と会うには、相場の流れを追ったり、先を予測する事が鍵になるのだと。
「それでも、よく言ったものだな、“相場の事は相場に聞け”と」
苦笑交じりで、売り方。
(経緯はどうあれ、私にとっては、私を認識出来る方がいらっしゃる事こそが大事です)
「俺の他にも居るだろう?」
(居た、と言うのが正確です。以前数人。それでも彼らでさえ、私の仕事を見る事は叶いませんでしたが)
「仕事? あのチェロの演奏か? それともあの楽譜をばら撒く事か?」
(貴方にはアレがチェロや楽譜に見えるのですね。流石はフィドラー)
珍しく、少しおどけた感じの初老の仕草。
それにイラつきそうになるのを堪えて売り方。
「茶化さずに教えてくれ、あれは一体何なんだ?」
(私の仕事だとしか。あなた方の言葉で言うところの“仕手”とでも申しましょうか。少なくとも、チェロや楽譜ではありません)
「どう見ても、チェロや楽譜なんだが」
(私を認識して下さった人達も、私を色々な者やモノに見ていました。因みに、貴方には私はどういう姿に見えているのでしょうか?)
「どういうって……」
少し面食らう売り方。正直に話す事にする。
「70絡みの老人に見えるが、まさかこれも違うのか?」
(老婆ですか、それは少し残念です)
「いや、男性に見える」
(ああそうですか。それでも残念な事に変わりは無いのですが)
「残念なのか」
(以前の方は、私を妙齢の女性と見て下さった様でしたので。まあ、それよりもっと昔の方の、蒸気機関を使った計算機よりはマシなのですが)
「人間ですらなかったか」
どうやら、見る人間によってその姿形が変わるらしい。
それは、相場の有り様にも似ていた。
存在は有るが、実体は持たず。
それ故に、常人が達せない場所での欠損を埋める事が可能なのか。
売り方は、自分が畏怖すべき存在と相対している事を自覚した。
(人間でないのは確かですが)
「まあいい。それよりも、先程の楽譜を売ってくれないか」
本題を切り出す売り方。
初老の少女趣味に付き合っている時間は無かった。
(アレは売り物ではありません。残念ですが)
心底残念そうな素振りで。
そのオーバーアクションが、逆に、付け込む余地を売り方に予感させた。
「相場で扱うものは何でも売る、と言った筈だぞ」
(確かに言いました。ですがアレは相場で扱うものではなく、相場の一部なのです)
「カネに糸目は付けないが」
(お金の多寡が問題なのではありません。摂理として不可能なのです)
「……不可能な事を簡単にこなしているのに、それは聞けないな」
初老の口から“摂理”という言葉が出てきた不自然さに、売り方は付け込む余地がある事を確信した。
「俺には掴む事すら出来なかったモノを、ばら撒いて」
(簡単ではありません。それに、貴方が手に出来なかったのは、それが貴方のお金で行なわれた売買に拠る物ではなかった所為です)
「それはつまり、俺のカネによる売買ならば、あの楽譜を掴めるという事か」
(え……まあ、そういう事になります。ですがそれは)
珍しく、狼狽を見せる初老。
それを見て、売り方は畳み掛ける時だと思った。
「よし、それなら俺のバイオリンを代価としよう。それでどうだ?」
(あのフィドルをですか? 駄目です、それだけは絶対に)
「何故だ? 価値は充分に有ると思うが」
(あのフィドルをそういう事に使ってはいけません。何故なら、あれは貴方の……)
「俺の、何だ?」
魂だと言うなら先刻承知。少女を助けられる可能性のあるモノとの引き換えならば、売り方に躊躇いは無かった。
(あ、いえ……つまり、貴方は多くのものを持ち過ぎているからです。持っている人にはお売りしても意味の無いモノも御座いますから)
「またそれか。それなら、俺が一文無しになれば、あの楽譜の売買に応じてくれると言うのか?」
(そういう事になります。しかし決してお勧めは致しませんが)
「それこそおかしな話じゃないか。代価を持っていなければ買えないのに、持っていたら売れないなどと」
(つまり、アレは売買不可能なものなのだと御理解下されば。それに、もうそろそろ先程の買い戻し注文が約定しそうですよ)
初老が指し示す先には、各個別の値動きを示す電光掲示板。
それらは、いつの間にか2%余りの暴落状態を示していた。
「なっ……」
慌てて時計を見る売り方。時刻は14時45分。
大引けまで後15分だ。
「何をした? 例の楽譜はばら撒いてなかった様だが」
(切っ掛けは作りました。ただ、元々相場の流れは下方向でしたので、そもそも欠損は発生しませんから)
「だから、あの楽譜も必要無かったというのか」
つまり、欠損は上げ相場の時にだけ発生するという事か。
それは即ち。
(貴方の先読みが正確だったという事です)
初老は、基本的に売り方だという事だ。
だから、自分の方向と逆に行かせる場合にだけ、相場に何かを施す。
その必要が出てくる。
「何を言ってやがる」
従業員の居るブースを見る売り方。
セピア色でコマ送りの世界の其処には、従業員の他に、山師の部下の営業マンらしき人間が二人来ていた。
売り方の体調が優れない事で、従業員が応援を頼んだのだろう。
30銘柄が、片道だけならともかく往復となると、後処理だけでも大変になるからだ。
(ミスター・フィドラー、稀代の相場師よ。私は貴方を失いたくはない)
何故か、悲壮な表情を浮かべる初老。
「失う? それは俺が退場する羽目になるという事か?」
徐々に辺りの風景が、現実のものに戻り始める。
(少女の事など忘れてしまいなさい。それが貴方の……)
そして、初老の姿も薄れていく。
「待て、まだ話は終わっていない!」
売り方が伸ばした手は、完全に現実に戻った中空を虚しく掴むだけだった。
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