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終章:師匠との恋
マールの製品製作会議Side:マール
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「今月の製作会議を始めます・・・皆さん知ってのとおり、この副業が私たちの研究費の大部分を賄っておりますので、気を引き締めていきましょう・・・」
『はい』
数人が丸テーブルを囲って座っている。マールがこの副業のリーダーを務めている。マールは今までも数々の大ヒット商品を産み出してきた。市民からも信用度が高く、貴族や王族から製作依頼をされることもある。
「今僕は本物にそっくりなドールの製作を行っています。ただのドールではありません。そのドールは・・・あんなことやこんなことまでしてくれます」
『ぉおおお』
研究員たちがさらにどよめいた。
「ドールの形は要望によってバージョンを増やしていく予定ですが、1号機は、研究員たちからも人気急上昇のミリアさんでいこうと思います・・・どこもかしこも僕が再現してみせましょう・・」
『ぉぉおお』
「さすがマールさん!!是非とも完成品を見てみたいです」
会議参加者はどよめいた。研究員たちに最近人気なのが、無表情なのに笑うと天使のようなミリアだ。研究員の中ではシャーロットの次に人気がある。しかし内気な研究員が多すぎてまともにミリアと話せるのはマールくらいである。
次に発言したのは研究員でも最年少15歳のウォーリーだ。
「僕は引き続きベラ様のご依頼された品を商品化します。今回依頼されたのはバネが強すぎず弱すぎない洗濯ばさみです」
「ほぅ、今回はまともな依頼ですな」
「いえ、その洗濯ばさみの用途は乳首等に挟む用のものだそうです。程よい強さに摘まめるように調整し、材質は基本のウッドタイプ、そしてシリコンタイプは色をピンク、赤、黒の三タイプを製作して視覚的な刺激も得ることができるようにします」
淡々と語る十五才の少年である。始めはこういった依頼に恥ずかしがっていたのだが、毎回来る過激な依頼に慣れてしまった彼だ。
(可哀想に・・・女性不振にならないと良いけど・・・)
研究員たちは皆口をつぐみ同じことを思った。沈黙の後、年配の研究員は彼を鼓舞する。
「ゴホン、頑張りたまえ」
「はい」
彼がベラからの依頼で作り、改良されたディルドーは、爆売れ商品となり、シリーズ化もされている。今一番人気は『副○長の美しく長い奥まで当たるディルドー』だ。貴族婦人からの秘密の注文も多い。
「今年の売上金で、夢の鉄道開発やロボット開発も夢ではありません・・・皆さん、頑張りましょう・・・!」
『オーー!!』
マールがリーダーを務める彼の趣味のような副業が、研究員たちの資金源となる。しかし研究員たちのプライドや純粋さがガリガリと削られていったことに彼らは気がついていないのだった。
『はい』
数人が丸テーブルを囲って座っている。マールがこの副業のリーダーを務めている。マールは今までも数々の大ヒット商品を産み出してきた。市民からも信用度が高く、貴族や王族から製作依頼をされることもある。
「今僕は本物にそっくりなドールの製作を行っています。ただのドールではありません。そのドールは・・・あんなことやこんなことまでしてくれます」
『ぉおおお』
研究員たちがさらにどよめいた。
「ドールの形は要望によってバージョンを増やしていく予定ですが、1号機は、研究員たちからも人気急上昇のミリアさんでいこうと思います・・・どこもかしこも僕が再現してみせましょう・・」
『ぉぉおお』
「さすがマールさん!!是非とも完成品を見てみたいです」
会議参加者はどよめいた。研究員たちに最近人気なのが、無表情なのに笑うと天使のようなミリアだ。研究員の中ではシャーロットの次に人気がある。しかし内気な研究員が多すぎてまともにミリアと話せるのはマールくらいである。
次に発言したのは研究員でも最年少15歳のウォーリーだ。
「僕は引き続きベラ様のご依頼された品を商品化します。今回依頼されたのはバネが強すぎず弱すぎない洗濯ばさみです」
「ほぅ、今回はまともな依頼ですな」
「いえ、その洗濯ばさみの用途は乳首等に挟む用のものだそうです。程よい強さに摘まめるように調整し、材質は基本のウッドタイプ、そしてシリコンタイプは色をピンク、赤、黒の三タイプを製作して視覚的な刺激も得ることができるようにします」
淡々と語る十五才の少年である。始めはこういった依頼に恥ずかしがっていたのだが、毎回来る過激な依頼に慣れてしまった彼だ。
(可哀想に・・・女性不振にならないと良いけど・・・)
研究員たちは皆口をつぐみ同じことを思った。沈黙の後、年配の研究員は彼を鼓舞する。
「ゴホン、頑張りたまえ」
「はい」
彼がベラからの依頼で作り、改良されたディルドーは、爆売れ商品となり、シリーズ化もされている。今一番人気は『副○長の美しく長い奥まで当たるディルドー』だ。貴族婦人からの秘密の注文も多い。
「今年の売上金で、夢の鉄道開発やロボット開発も夢ではありません・・・皆さん、頑張りましょう・・・!」
『オーー!!』
マールがリーダーを務める彼の趣味のような副業が、研究員たちの資金源となる。しかし研究員たちのプライドや純粋さがガリガリと削られていったことに彼らは気がついていないのだった。
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