秘密の師弟関係

ほのじー

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終章:師匠との恋

決戦までの道のり

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シルベスターはベラの侍女リンリンとランランを借りて、シルベスターのパートナーとしてふさわしくなるようにしてくれと頼んだ。


「ミリアさん~覚悟してくださいね~」
「ふふふふふ、パーティーの主役にさしてげますわよ」




(うぎゃーーーー!やっぱ王城の女性怖いよーー!!)


エドアルドはミリアに扮するために彼女らにあんなことやこんなことまでされ、エドアルドの精神はガリガリに削られていたのをミリアは思い出す。リンリンとランランは野獣の目をしていた。



「お姉さま、ミリアさんのこの足見てよ、あ~かぶりつきたくなるような足、ここは絶対に出すべきよ!」
「デコルテも綺麗だわよ!この傷を見せないように右肩だけ開いていて胸も強調できるようにタイトなドレスにしましょう!」
「姉さんいいわね!じゃあ私はミリアさんのお肌をつるっつるにしてあげましょう」


「いたたたたたた!!」


手入れを怠っていた体にマッサージクリームが塗り込まれる。今までサラシで潰していた胸も形が綺麗になるようにマッサージされ、手足のむくみもすっきりと取れていた。ワックスも全身隅々され(パンツの下までもヤられた)、股がスースーする程だ。ミリアはパーティー当日まで二人の元に通った。貴族の仲間入りすることは大変なんだなぁとしみじみと思ったミリアである。


「エド、最近色っぽくないか?」
「えっ・・・そうかな。はははは」


そんなミリアの変化に騎士団員は不思議そうにしていた。





ー当日ー


「さあ、ミリアさん~最後の仕上げですよ~!息吸ってくださーい」
「すぅーーーうぐぐぐ」
「ミリアさんの腹筋ぎゅーっとコルセットに収めましたよ!完成です!」

リンリンは満足そうに鼻息をフンッと吐き、ミリアを見やった。

「ミリアさん、素敵です~ヤバイです~ちょっと絵にしたためますのでじっとしててください。お姉さま、鼻血出そうなのでティッシュ取ってください~~」

ランランは鼻にティッシュを詰めながらミリアのドレス姿を高速で絵にしていく。


「ミリアさん、シルベスター様がいらっしゃいましたよ」
「はい」

ミリアはとうとうやってきたこの時間に怖じ気ずきそうになる。しかしランドルフに自分の気持ちを伝えるため、気合いを入れた。



「わぁ・・・ミリアちゃん・・・すごく綺麗だ。こんな美しいミリアちゃんをエスコートしてたらランドルフはもちろん今日来る貴族皆に嫉妬されちゃうよ」
「シルベスター様、もちろんですよ。今日一番の主役はミリアさんです。彼女が一番輝くのですよ!シルベスター様なんかミリアさんの付属品です!」
「はは、お義母さんベラの侍女は皆厳しいなぁ~」


シルベスターはミリアを絶賛し、ランランとリンリンは得意げだ。


「さあ、今日君をエスコートする権利をいただけますか、姫」

シルベスターはキラキラした笑顔でミリアに手を差しのべる。

ミリアはシルベスターの手を取った。






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