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第三章:真実
黒幕②
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『この会場はブラン騎士団が包囲した、ここの主催者である元バロック公爵婦人、そして参加者は貴族であろうと拘束するのでおとなしくするように!!』
騎士たちが押し寄せてくる、仮面の男たちは逃げようとするも、騎士が四方包囲しており、逃げることができない。次々と拘束されるなかで、キースがミリアに気づき、急いで駆けてくる。
「んんんー!」
「ミリちゃん!!今助けるからねー!」
キースはミリアに近づくとミリアの肩と胸の傷に気づき、キースは自分の口元に手を当てた。
「ミ、ミリちゃん・・・その傷・・・」
キースは傷を見たショックで言葉が出ないようだ。
(そりゃそうよね。この傷、酷いから・・・)
ミリアはギュッと目を瞑り下げずまれるであろう視線に耐えようとした。
すると上からふわっとミリアに上着が掛けられる。
「ミリア殿・・・大丈夫か。今拘束解くから。よく頑張ったな」
目を開けるとそこには辛い表情をしたランドルフがそこにいた。
すぐにランドルフの手によりミリアの手の拘束と猿轡が外された。
「シャーロット様は?」
「大丈夫だ。無事何もなく保護された」
ランドルフはミリアを抱きよせ、誰にも見えないように配慮しながらミリアを空いている部屋に連れていった。恐怖が急に押し寄せてきた。
「うっ・・・ううううっ」
「ゆっくり呼吸して、大丈夫だから」
「ひっく・・・ひっく」
ランドルフはミリアの背中をポンポンと叩く。その手はとても優しい。
泣きつかれて涙も枯れたころ、ミリアはぽつりぽつりと話しだした。
「私の体、たくさんの人に見られちゃいました」
「ああ・・・」
「この醜い傷も全て見られちゃいました」
「醜くなんかない。君が友を守った勲章だ」
ランドルフはミリアをぎゅっと抱きしめ、その肩に顔を埋める。
「ごめん、ずっと気づかなくて。君があの時のエドだったんだね」
ミリアはコクリと頷いた。
「あん時は女だと誰にも言わずよく一人で頑張ったな。傷ができたときは辛かったろうに・・・」
「・・・父はかつてない程怒り狂って、しばらく私を監禁しました。あの時はなんであんなに父が怒ったのか分かりませんでした。でも、私にスノーランドの王族の血が流れてると知らされて・・・とにかく身分とこの傷を隠し通そうとしました。でもやっぱり働くことが諦めきれなくて、こんな危ない仕事して。自業自得ですよね」
ミリアは小さく震える。
「でも・・・全部バレちゃいましたね」
騎士たちが押し寄せてくる、仮面の男たちは逃げようとするも、騎士が四方包囲しており、逃げることができない。次々と拘束されるなかで、キースがミリアに気づき、急いで駆けてくる。
「んんんー!」
「ミリちゃん!!今助けるからねー!」
キースはミリアに近づくとミリアの肩と胸の傷に気づき、キースは自分の口元に手を当てた。
「ミ、ミリちゃん・・・その傷・・・」
キースは傷を見たショックで言葉が出ないようだ。
(そりゃそうよね。この傷、酷いから・・・)
ミリアはギュッと目を瞑り下げずまれるであろう視線に耐えようとした。
すると上からふわっとミリアに上着が掛けられる。
「ミリア殿・・・大丈夫か。今拘束解くから。よく頑張ったな」
目を開けるとそこには辛い表情をしたランドルフがそこにいた。
すぐにランドルフの手によりミリアの手の拘束と猿轡が外された。
「シャーロット様は?」
「大丈夫だ。無事何もなく保護された」
ランドルフはミリアを抱きよせ、誰にも見えないように配慮しながらミリアを空いている部屋に連れていった。恐怖が急に押し寄せてきた。
「うっ・・・ううううっ」
「ゆっくり呼吸して、大丈夫だから」
「ひっく・・・ひっく」
ランドルフはミリアの背中をポンポンと叩く。その手はとても優しい。
泣きつかれて涙も枯れたころ、ミリアはぽつりぽつりと話しだした。
「私の体、たくさんの人に見られちゃいました」
「ああ・・・」
「この醜い傷も全て見られちゃいました」
「醜くなんかない。君が友を守った勲章だ」
ランドルフはミリアをぎゅっと抱きしめ、その肩に顔を埋める。
「ごめん、ずっと気づかなくて。君があの時のエドだったんだね」
ミリアはコクリと頷いた。
「あん時は女だと誰にも言わずよく一人で頑張ったな。傷ができたときは辛かったろうに・・・」
「・・・父はかつてない程怒り狂って、しばらく私を監禁しました。あの時はなんであんなに父が怒ったのか分かりませんでした。でも、私にスノーランドの王族の血が流れてると知らされて・・・とにかく身分とこの傷を隠し通そうとしました。でもやっぱり働くことが諦めきれなくて、こんな危ない仕事して。自業自得ですよね」
ミリアは小さく震える。
「でも・・・全部バレちゃいましたね」
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