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第一章:再会
過去の記憶④
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「マックス、ごめん、さっき何言おうとしてたの?」
「いや、今日はもういいや」
マックスは気まずそうに首を横に振った。すると路地裏からボソボソと声が聞こえてきた。
「おい、坊やたち、こんなところで何してんだい」
ニヤニヤと凶悪そうな男がやってくる。その男を先頭に十人程の仲間らしき人たちがじわじわと二人に近づいてきた。
「なんだ、てめえら」
マックスはミリアの前に立ち、相手を威嚇する。男たちは一歩、また一歩と追い込んでいきとうとう四方に囲まれてしまった。さすがに十人の大男に囲まれるとミリアも恐怖感からか小刻みに震えてた。
「お、この赤髪の坊やは可愛らしくないけど、後ろの坊やは綺麗な顔してるじゃないか。こういう美少年は高く売れるんだぜ、へっへっへ」
「お頭、こういう少年好きっすもんねー」
お頭と呼ばれた男がマックスを押し退けミリアの顎を持ち上げる。涙をこらえ、キッと相手を睨めつけた。
「涙貯めながら睨んでくるその目、ゾクゾクするじゃねえか。いっぺん使ってから売りさばいても悪くねえなぁ」
「エドに触るな!!」
バーーン!!
マックスは拳を奮い、男に一撃を与える。
「くそがきが!!」
殴られた男は口のはしが切れ、ポタポタと血を流す。するとその男はこん棒をとりだし、他の男たちも二人に攻撃体制をとった。
ミリアも怖がってるだけじゃ駄目だと、後ろにいた男に足蹴りをくらわす。そして以前習った体術を駆使し、攻撃をよけていく。
「逃げるぞ!!」
マックスはミリアの手を引き、さらに細い路地に入っていく。
「追え!!」
男たちが迫ってくるが、毎日剣道場で走り込みをしていた私たちの方が少し速かった。右に左にと路地裏を進む。
「ふぅ・・・逃げれたかな」
15分は経っただろうか。後ろからはもう誰も追ってきている様子はない。大通りに戻り師匠を探そうとした時だった。
「おい!いたぞ!!」
さっきマックスが殴った男は回り込んで出てきそうな出口に待機していたのだろう。後ろからも男たちが追い付いてきた。私たちはジリジリと追い詰められ、またみごとに男たちに挟まれてしまった。
「くそっ」
マックスは悔しそうに歯ぎしりをする。男たちも、少年らが少しは戦えると気づいたので、慎重に間合いをとっている。前にいた男はこん棒をブンと振り回したが、マックスはサッと避ける。すると斜め後ろの男からキラッと光った刃をマックスに向けていることに気づく。
「マックス!!」
彼はこん棒を持っている男に気をとられ、気づいていない。このままではマックスが切られてしまう。
グサッーー
ミリアは剣を振り上げた男の前に立ちはだかり、刃をその左肩から胸に受ける。
「うぅっ・・・」
「エド!!」
ミリアの肩から胸にじんわりと血がにじみ出る。じわじわと血が広がっていき、バタッとミリアは膝から倒れこんだ。ズキズキとした痛みに顔を歪ます。
「エド!!エド!!」
「あ~あ、大事な商品に傷がついちまった」
短剣を持った男がミリアの腹を蹴りあげようとしたその時
「エド!!??」
ぜえぜえと息をしながら、必死になってミリアとマックスを探していたのだろう。汗でべっとりとした師匠が、私たちを見つける。一瞬でその状況を飲み込んだ師匠はブワッっと殺気だち、上着を脱ぎ捨てる。
「てめえら・・・うちの弟子たちに何をした」
その悪魔さえも殺しかねない殺気と声色に男たちは怯む。しかしいくら強そうでも武器一つもっていない男が武器を持った男たちに勝てる訳がないと、男たちは構える。
「うわぁ!!!!」
「ぐぅ!!」
師匠は剣を持っていなくとも強かった。向かってくる男たちを次々になぎ倒し、たったの数分で半分の男たちは意識を失ってしまう。そして残りの男たちは、勝ち目はないと判断し逃げ出していく。
「エド、大丈夫か、しっかりしろ!!」
ミリアは意識が朦朧としていた。師匠がミリアを抱きかかえたところで、安心したのかミリアは意識を手放してしまったーーーーーー
「いや、今日はもういいや」
マックスは気まずそうに首を横に振った。すると路地裏からボソボソと声が聞こえてきた。
「おい、坊やたち、こんなところで何してんだい」
ニヤニヤと凶悪そうな男がやってくる。その男を先頭に十人程の仲間らしき人たちがじわじわと二人に近づいてきた。
「なんだ、てめえら」
マックスはミリアの前に立ち、相手を威嚇する。男たちは一歩、また一歩と追い込んでいきとうとう四方に囲まれてしまった。さすがに十人の大男に囲まれるとミリアも恐怖感からか小刻みに震えてた。
「お、この赤髪の坊やは可愛らしくないけど、後ろの坊やは綺麗な顔してるじゃないか。こういう美少年は高く売れるんだぜ、へっへっへ」
「お頭、こういう少年好きっすもんねー」
お頭と呼ばれた男がマックスを押し退けミリアの顎を持ち上げる。涙をこらえ、キッと相手を睨めつけた。
「涙貯めながら睨んでくるその目、ゾクゾクするじゃねえか。いっぺん使ってから売りさばいても悪くねえなぁ」
「エドに触るな!!」
バーーン!!
マックスは拳を奮い、男に一撃を与える。
「くそがきが!!」
殴られた男は口のはしが切れ、ポタポタと血を流す。するとその男はこん棒をとりだし、他の男たちも二人に攻撃体制をとった。
ミリアも怖がってるだけじゃ駄目だと、後ろにいた男に足蹴りをくらわす。そして以前習った体術を駆使し、攻撃をよけていく。
「逃げるぞ!!」
マックスはミリアの手を引き、さらに細い路地に入っていく。
「追え!!」
男たちが迫ってくるが、毎日剣道場で走り込みをしていた私たちの方が少し速かった。右に左にと路地裏を進む。
「ふぅ・・・逃げれたかな」
15分は経っただろうか。後ろからはもう誰も追ってきている様子はない。大通りに戻り師匠を探そうとした時だった。
「おい!いたぞ!!」
さっきマックスが殴った男は回り込んで出てきそうな出口に待機していたのだろう。後ろからも男たちが追い付いてきた。私たちはジリジリと追い詰められ、またみごとに男たちに挟まれてしまった。
「くそっ」
マックスは悔しそうに歯ぎしりをする。男たちも、少年らが少しは戦えると気づいたので、慎重に間合いをとっている。前にいた男はこん棒をブンと振り回したが、マックスはサッと避ける。すると斜め後ろの男からキラッと光った刃をマックスに向けていることに気づく。
「マックス!!」
彼はこん棒を持っている男に気をとられ、気づいていない。このままではマックスが切られてしまう。
グサッーー
ミリアは剣を振り上げた男の前に立ちはだかり、刃をその左肩から胸に受ける。
「うぅっ・・・」
「エド!!」
ミリアの肩から胸にじんわりと血がにじみ出る。じわじわと血が広がっていき、バタッとミリアは膝から倒れこんだ。ズキズキとした痛みに顔を歪ます。
「エド!!エド!!」
「あ~あ、大事な商品に傷がついちまった」
短剣を持った男がミリアの腹を蹴りあげようとしたその時
「エド!!??」
ぜえぜえと息をしながら、必死になってミリアとマックスを探していたのだろう。汗でべっとりとした師匠が、私たちを見つける。一瞬でその状況を飲み込んだ師匠はブワッっと殺気だち、上着を脱ぎ捨てる。
「てめえら・・・うちの弟子たちに何をした」
その悪魔さえも殺しかねない殺気と声色に男たちは怯む。しかしいくら強そうでも武器一つもっていない男が武器を持った男たちに勝てる訳がないと、男たちは構える。
「うわぁ!!!!」
「ぐぅ!!」
師匠は剣を持っていなくとも強かった。向かってくる男たちを次々になぎ倒し、たったの数分で半分の男たちは意識を失ってしまう。そして残りの男たちは、勝ち目はないと判断し逃げ出していく。
「エド、大丈夫か、しっかりしろ!!」
ミリアは意識が朦朧としていた。師匠がミリアを抱きかかえたところで、安心したのかミリアは意識を手放してしまったーーーーーー
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