上 下
36 / 37

番外編:三男のパパたち+おまけ

しおりを挟む

「パパ、ママ見て!!逆立ちができたよ」
「わー!!すごいわねリュウ」


僕は夕方、王城の近くにある草原で逆立ちの練習してたんだ。レオンパパとママはそれを見てニコニコと笑ってるよ。


「よく頑張ったな、リュウ」
「ありがとう、ビッグおじさん」


逆立ちはビッグパパに教えてもらったんだ。あっ、ビッグおじさんを僕は心の中でビッグパパって呼んでるんだけど、内緒だよ。


「大好きなビッグに教えてもらえてよかったわねぇ、リュウ」
「うん!!ママもパパも大好き!!ねえ、今日は四人で手繋いで帰ろ」
「はいはい」


僕のこの紅い瞳は先祖返りだってパパとママは言うけど、それが違うって僕は知ってるよ。だってビッグパパがお兄様やお姉様を見る目と、僕を見る目が違うんだもん。


「今日学校は楽しかった?」
「うん、今日はお友達といっぱい勉強したよ」


この瞳のせいで同級生に虐められたこともあったけど、でもレオンパパは僕をたくさん愛してくれたし、僕の優しいお兄様とお姉様が虐めっ子を退治してくれたんだ!!


「さあ、逆立ちできたお祝いに、今日は晩御飯の後にプリンを作ってもらいましょうか」
「わーい!!やったぁ!!」


ママと二人のパパに囲まれて僕は嬉しいな。将来はビッグパパみたいに強くなって、お兄さまの助けになるような騎士になるんだっ。





【番外編完】


ありがとうございましたー!!そして、新作『BLゲームの世界に転生したら騎士二人の♂♂の受けとなった。』投稿しました。宜しくお願いします!以下はそちらの序章の序章のおまけ↓↓↓

──────────

~時はエリカが結婚して少し経った頃に遡る~


(あれ、BL神から、神託が・・・)


エリカは宙に上からふわふわと舞い、エリカの元に落ちてくる神託を手に取った。


(なに・・・今日はメッセージ長め)


『やっほー、久しぶり!!最近ちょっと君のイチャイチャ見るの飽きてきたから、新しい刺激が欲しいと思って、君の前の世界で事故死した迷える魂一つ、この世界に投入しておいたから、彼女の助けになってあげてね☆』


(え、え──!!)


そこには誰であるとも、どこで会えるとも書いていない。


(あ、あんなところにジェイク団長とセル副団長が!!)


エリカはセルとジェイクの姿を見て手紙を投げ捨てる。エリカは二人を見てその神託について考えることを放棄した。エリカにとって見守り覗き見が第一であり、神の言葉は二の次である。


「ジェイクはお仕置きに胸攻められるのが好きな、ド変態だよね」
「・・・お前は胸攻められんの好きじゃないのか?」
「ぼ、僕が胸なんか感じる訳ないだろ」
「ふ~ん、じゃあこうやっても、感じないんだな?」
「っ・・・感じる訳ないよ」


ジェイクは王城の死角にある木にセルの体を押し付け、右の胸の先をゆっくりと手の甲で撫でた。そしてシャツを捲り上げ、セルの胸をねっとりと舐めた。


「ビンビンに起ってるじゃねーか」
「っ・・・そりゃ、空気に触れたら起っちゃ・・・んあっっ」


ジェイクは胸の頂をグリッと強めにしごいた。セルは声を我慢できていないようだ。


「強いのが好きなのか?ド変態だな、セル」
「っ・・・そんなことっ・・・ぁあ」


(あああああああああ!!ジェイ×セルのリバ、きた───────!!)


基本このカップリングがセルが攻めだが、数回に一度ジェイクが攻めとなるのだ。セルは、攻められても感じないと宣言しているのだが、たまにジェイクに攻められて感じさせられ、セルはそれを認めたくないので、感じながらも必死に否定する。その我慢しようとしてできていないセルが、エリカにとって超絶ツボなのだ。


(あああ、これは、これはレアですぞ。レアシーンですぞ! )


──スパァァァァン!!


「おい、エリカ、また覗き見か?」
「あっ、今、すっごくいいとこなのにぃ~!!」


エリカはビッグに首根っこを掴まれ連れ去られる。そしてエリカはBL神からの手紙のことを、すっかりと忘れてしまったのだった。


→→→→BL神の神託が気になる方は、新作へどうぞ→→→→
しおりを挟む
感想 83

あなたにおすすめの小説

逃げて、追われて、捕まって

あみにあ
恋愛
平民に生まれた私には、なぜか生まれる前の記憶があった。 この世界で王妃として生きてきた記憶。 過去の私は貴族社会の頂点に立ち、さながら悪役令嬢のような存在だった。 人を蹴落とし、気に食わない女を断罪し、今思えばひどい令嬢だったと思うわ。 だから今度は平民としての幸せをつかみたい、そう願っていたはずなのに、一体全体どうしてこんな事になってしまたのかしら……。 2020年1月5日より 番外編:続編随時アップ 2020年1月28日より 続編となります第二章スタートです。 **********お知らせ*********** 2020年 1月末 レジーナブックス 様より書籍化します。 それに伴い短編で掲載している以外の話をレンタルと致します。 ご理解ご了承の程、宜しくお願い致します。

旦那様が多すぎて困っています!? 〜逆ハー異世界ラブコメ〜

ことりとりとん
恋愛
男女比8:1の逆ハーレム異世界に転移してしまった女子大生・大森泉 転移早々旦那さんが6人もできて、しかも魔力無限チートがあると教えられて!? のんびりまったり暮らしたいのにいつの間にか国を救うハメになりました…… イケメン山盛りの逆ハーです 前半はラブラブまったりの予定。後半で主人公が頑張ります 小説家になろう、カクヨムに転載しています

女性が全く生まれない世界とか嘘ですよね?

青海 兎稀
恋愛
ただの一般人である主人公・ユヅキは、知らぬうちに全く知らない街の中にいた。ここがどこだかも分からず、ただ当てもなく歩いていた時、誰かにぶつかってしまい、そのまま意識を失う。 そして、意識を取り戻し、助けてくれたイケメンにこの世界には全く女性がいないことを知らされる。 そんなユヅキの逆ハーレムのお話。

二度目の人生は異世界で溺愛されています

ノッポ
恋愛
私はブラック企業で働く彼氏ナシのおひとりさまアラフォー会社員だった。 ある日 信号で轢かれそうな男の子を助けたことがキッカケで異世界に行くことに。 加護とチート有りな上に超絶美少女にまでしてもらったけど……中身は今まで喪女の地味女だったので周りの環境変化にタジタジ。 おまけに女性が少ない世界のため 夫をたくさん持つことになりー…… 周りに流されて愛されてつつ たまに前世の知識で少しだけ生活を改善しながら異世界で生きていくお話。

転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~

恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん) は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。 しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!? (もしかして、私、転生してる!!?) そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!! そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?

【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!

桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。 「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。 異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。 初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!

魔法使いと彼女を慕う3匹の黒竜~魔法は最強だけど溺愛してくる竜には勝てる気がしません~

村雨 妖
恋愛
 森で1人のんびり自由気ままな生活をしながら、たまに王都の冒険者のギルドで依頼を受け、魔物討伐をして過ごしていた”最強の魔法使い”の女の子、リーシャ。  ある依頼の際に彼女は3匹の小さな黒竜と出会い、一緒に生活するようになった。黒竜の名前は、ノア、ルシア、エリアル。毎日可愛がっていたのに、ある日突然黒竜たちは姿を消してしまった。代わりに3人の人間の男が家に現れ、彼らは自分たちがその黒竜だと言い張り、リーシャに自分たちの”番”にするとか言ってきて。  半信半疑で彼らを受け入れたリーシャだが、一緒に過ごすうちにそれが本当の事だと思い始めた。彼らはリーシャの気持ちなど関係なく自分たちの好きにふるまってくる。リーシャは彼らの好意に鈍感ではあるけど、ちょっとした言動にドキッとしたり、モヤモヤしてみたりて……お互いに振り回し、振り回されの毎日に。のんびり自由気ままな生活をしていたはずなのに、急に慌ただしい生活になってしまって⁉ 3人との出会いを境にいろんな竜とも出会うことになり、関わりたくない竜と人間のいざこざにも巻き込まれていくことに!※”小説家になろう”でも公開しています。※表紙絵自作の作品です。

「白い結婚最高!」と喜んでいたのに、花の香りを纏った美形旦那様がなぜか私を溺愛してくる【完結】

清澄 セイ
恋愛
フィリア・マグシフォンは子爵令嬢らしからぬのんびりやの自由人。自然の中でぐうたらすることと、美味しいものを食べることが大好きな恋を知らないお子様。 そんな彼女も18歳となり、強烈な母親に婚約相手を選べと毎日のようにせっつかれるが、選び方など分からない。 「どちらにしようかな、天の神様の言う通り。はい、決めた!」 こんな具合に決めた相手が、なんと偶然にもフィリアより先に結婚の申し込みをしてきたのだ。相手は王都から遠く離れた場所に膨大な領地を有する辺境伯の一人息子で、顔を合わせる前からフィリアに「これは白い結婚だ」と失礼な手紙を送りつけてくる癖者。 けれど、彼女にとってはこの上ない条件の相手だった。 「白い結婚?王都から離れた田舎?全部全部、最高だわ!」 夫となるオズベルトにはある秘密があり、それゆえ女性不信で態度も酷い。しかも彼は「結婚相手はサイコロで適当に決めただけ」と、面と向かってフィリアに言い放つが。 「まぁ、偶然!私も、そんな感じで選びました!」 彼女には、まったく通用しなかった。 「なぁ、フィリア。僕は君をもっと知りたいと……」 「好きなお肉の種類ですか?やっぱり牛でしょうか!」 「い、いや。そうではなく……」 呆気なくフィリアに初恋(?)をしてしまった拗らせ男は、鈍感な妻に不器用ながらも愛を伝えるが、彼女はそんなことは夢にも思わず。 ──旦那様が真実の愛を見つけたらさくっと離婚すればいい。それまでは田舎ライフをエンジョイするのよ! と、呑気に蟻の巣をつついて暮らしているのだった。 ※他サイトにも掲載中。

処理中です...