上 下
28 / 36

抜け出せない

しおりを挟む

──ブブブブ、ブブブブブ


「はぁぁぁああ・・・」


振動音がジェイクの書斎に鳴り響いている。レイはジェイクの書斎机の上にお尻を付きだして座っており、セルの右手にはハンドマッサージ器を手にしている。


「レイちゃん、お仕置きされるのがとっても癖になってるね」
「ああ、こんだけ悦んでたら、お仕置きの意味がないな」


セルはレイの下着の上からマッサージ器の頭部分をレイの股間部に押さえつけた。レイはその強い刺激に何度もイってしまう。


「はぁ、ぁああああ、ダメぇ・・・!!」
「・・・おい、イくときはちゃんとセルにお願いしろって言ってるだろ?また黙ってイったのか?」


ジェイクとセルはレイの絶頂した顔や、絶頂する前に足の指や足が痙攣することを知っているので嘘をつくことができない。セルは一気にレイを高ぶらせるので、喘ぐことしかできていなかった。


「だ、だって・・・全然休ませてくれな・・・ぁああ!!」


再びセルはレイの股の部分にマッサージ器を擦りつける。今度はジェイクが下着を横にずらし、レイの良い部分に直接機械が当たるようになった。レイがお尻を動かしてその快感から逃げないように、ジェイクはお尻を固定している。


「ほーら、我慢だよ」
「んんん・・・」


お尻を付きだすように机に座っていて、ジェイクはお尻の割れ目を両手で開き、レイの秘部が丸見えとなっている。二人に見られていることで、さらにレイは気分が高まり、イくのが止まらないのだ。



「あっ・・・セル副、団長ぉ・・・お願いします、イかせてください・・・」


やっとのことでレイはセルにお願いをする。セルはいつもにように、レイに質問を投げ掛けた。


「お汁いっぱい垂らしちゃうこのだらしない下のお口は、誰のもの・・・?」
「・・・ジェイク団長と・・・セル副団長のものです」
「良くできました。あと五秒数えたらイっていいからね」


レイは爆発寸前であるが、セルは焦らし続ける。


「い~ち、に~い、さ~ん、し~、ごっ」


(あ・・・だめぇ・・・)


──プシャァァアアアア


極度の快楽と、一気に力を抜いたことでレイは潮を噴いてしまったようだ。ジェイクの書斎机にレイのいやらしい汁がたくさん飛び散っており、レイの匂いが充満していた。今誰かが入ってくれば、レイが何をしていたかは明解であろう。


「第五騎士団の男たちに色目使った罰だよ」
「あいつら、お前のことやらしい目で見てたからな」
「で、でも・・・あの人たちは女性であれば誰でも口説く訳で・・・」


今日は第五騎士団との交流戦があったのだ。第五騎士団の団員たちは国境が近いアムール国からの移民も多く、この国は女性をすぐに口説く文化がある。今日レイはかつてない程モテたのだ。すると二人はお仕置きだと言って、ジェイクの事務室で一時間休憩なしにイかされ続けたのである。


「次に第五騎士団と交流会する日はお前は休みをとって、一人でこうやって気持ちよくなりながら俺たちのことだけ考えてろ」
「ちゃーんと玩具固定しといてあげるから。時々様子も見にくるからね」


レイにとって今ではこの二人の激しい嫉妬でさえも愛しい。再び腰が砕ける程イかされ続けたレイは、二人に抱かれ、要塞内にあるジェイクの部屋に連れていかれる。ちなみに要塞の二階に団員の部屋があり、三階に団長と副団長の部屋がある。レイなど数少ない女性職員の部屋は地下で、どこか薄暗いのでレイはあまり好きではない。


「レイ、もう、こっちに住めよ。お前の部屋狭くて暗いし、俺かセルの部屋だったら広々と住めるぞ」
「そ、それは駄目です」
「でももう団員たちだって薄々気がついてるよ、レイちゃん」


ジェイク、セル、そしてレイの異常な仲の良さは団員たちにも知られ、レイに手を出さないことが暗黙の了解となっている。勿論ジェイクとセルが牽制をしているのだが、レイは知らない。


「ああ・・・夜お前抱きながら寝てぇ」
「うん・・・レイちゃんいっぱい気持ちよくさせて、そのまま抱きしめて寝たいよ」
「だ、駄目です、絶対だめ!!」


(そこまでしたら・・・もう他の男の人に満足できなくなっちゃって・・絶対結婚できないもん。もし二人が私を仲介役にして遊ぶのに飽きたら・・・私立ち直れなくなっちゃう・・・)


三階はジェイクとセルの部屋しかないので二人は人に見られず逢い引きし放題である。最近ジェイクとセルが仲良くしている様子を見ていないので、きっとレイが自分の部屋に戻ってから楽しんでいるのではないかと想像する。


(私、このままじゃ駄目だって、わかってるのに・・・)


二人はレイの体を広いお風呂で丁寧に洗い、お風呂でも再度気持ちよくさせられながら、二人のモノを交互に泡でヌメリを持った胸で挟んで扱き、彼らの白濁を口で受け止める。二人にタオルで体を拭かれ、ベッドの上でジェイクは髪の毛を乾かし、その間にセルはレイの体をマッサージしていく。


(ああ、ものすごく・・・幸せ・・・)


眠りそうになる体に鞭をうち、レイは二人に何度も引き留められながら自分の部屋に戻る。狭いこの部屋のベッドに入ると、とても虚しい気持ちになる。王都の本屋で働き始めてからずっと一人で生活しているはずであるなのに、レイはヒンヤリと冷たいベッドシーツの中で、ジェイクとセルを想いながら眠った。











しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

【完結】傷物令嬢は近衛騎士団長に同情されて……溺愛されすぎです。

早稲 アカ
恋愛
王太子殿下との婚約から洩れてしまった伯爵令嬢のセーリーヌ。 宮廷の大広間で突然現れた賊に襲われた彼女は、殿下をかばって大けがを負ってしまう。 彼女に同情した近衛騎士団長のアドニス侯爵は熱心にお見舞いをしてくれるのだが、その熱意がセーリーヌの折れそうな心まで癒していく。 加えて、セーリーヌを振ったはずの王太子殿下が、親密な二人に絡んできて、ややこしい展開になり……。 果たして、セーリーヌとアドニス侯爵の関係はどうなるのでしょう?

魔力なしと虐げられた令嬢は孤高の騎士団総長に甘やかされる

橋本彩里(Ayari)
恋愛
五歳で魔力なしと判定され魔力があって当たり前の貴族社会では恥ずかしいことだと蔑まれ、使用人のように扱われ物置部屋で生活をしていた伯爵家長女ミザリア。 十六歳になり、魔力なしの役立たずは出て行けと屋敷から追い出された。 途中騎士に助けられ、成り行きで王都騎士団寮、しかも総長のいる黒狼寮での家政婦として雇われることになった。 それぞれ訳ありの二人、総長とミザリアは周囲の助けもあってじわじわ距離が近づいていく。 命を狙われたり互いの事情やそれにまつわる事件が重なり、気づけば総長に過保護なほど甘やかされ溺愛され……。 孤高で寡黙な総長のまっすぐな甘やかしに溺れないようにとミザリアは今日も家政婦業に励みます! ※R15については暴力や血の出る表現が少々含まれますので保険としてつけています。

【完結】誰にも相手にされない壁の華、イケメン騎士にお持ち帰りされる。

三園 七詩
恋愛
独身の貴族が集められる、今で言う婚活パーティーそこに地味で地位も下のソフィアも参加することに…しかし誰にも話しかけらない壁の華とかしたソフィア。 それなのに気がつけば裸でベッドに寝ていた…隣にはイケメン騎士でパーティーの花形の男性が隣にいる。 頭を抱えるソフィアはその前の出来事を思い出した。 短編恋愛になってます。

【R18】婚約破棄に失敗したら王子が夜這いにやってきました

ミチル
恋愛
婚約者である第一王子ルイスとの婚約破棄に晴れて失敗してしまったリリー。しばらく王宮で過ごすことになり夜眠っているリリーは、ふと違和感を覚えた。(なにかしら……何かふわふわしてて気持ちいい……) 次第に浮上する意識に、ベッドの中に誰かがいることに気づいて叫ぼうとしたけれど、口を塞がれてしまった。 リリーのベッドに忍び込んでいたのは婚約破棄しそこなったばかりのルイスだった。そしてルイスはとんでもないこと言い出す。『夜這いに来ただけさ』 R15で連載している『婚約破棄の条件は王子付きの騎士で側から離してもらえません』の【R18】番外になります。3~5話くらいで簡潔予定です。

5人の旦那様と365日の蜜日【完結】

Lynx🐈‍⬛
恋愛
気が付いたら、前と後に入ってる! そんな夢を見た日、それが現実になってしまった、メリッサ。 ゲーデル国の田舎町の商人の娘として育てられたメリッサは12歳になった。しかし、ゲーデル国の軍人により、メリッサは夢を見た日連れ去られてしまった。連れて来られて入った部屋には、自分そっくりな少女の肖像画。そして、その肖像画の大人になった女性は、ゲーデル国の女王、メリベルその人だった。 対面して初めて気付くメリッサ。「この人は母だ」と………。 ※♡が付く話はHシーンです

義兄様に弄ばれる私は溺愛され、その愛に堕ちる

一ノ瀬 彩音
恋愛
国王である義兄様に弄ばれる悪役令嬢の私は彼に溺れていく。 そして彼から与えられる快楽と愛情で心も身体も満たされていく……。 ※この物語はフィクションです。 R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。

【R18】お飾りの妻だったのに、冷徹な辺境伯のアレをギンギンに勃たせたところ溺愛妻になりました

季邑 えり
恋愛
「勃った……!」幼い頃に呪われ勃起不全だったルドヴィークは、お飾りの妻を娶った初夜に初めて昂りを覚える。だが、隣で眠る彼女には「君を愛することはない」と言い放ったばかりだった。 『魅惑の子爵令嬢』として多くの男性を手玉にとっているとの噂を聞き、彼女であれば勃起不全でも何とかなると思われ結婚を仕組まれた。  淫らな女性であれば、お飾りにして放置すればいいと思っていたのに、まさか本当に勃起するとは思わずルドヴィークは焦りに焦ってしまう。  翌朝、土下座をして発言を撤回し、素直にお願いを口にするけれど……?  冷徹と噂され、女嫌いで有名な辺境伯、ルドヴィーク・バルシュ(29)×魅惑の子爵令嬢(?)のアリーチェ・ベルカ(18)  二人のとんでもない誤解が生みだすハッピ―エンドの強火ラブ・コメディ! *2024年3月4日HOT女性向けランキング1位になりました!ありがとうございます!

転生先が羞恥心的な意味で地獄なんだけどっ!!

高福あさひ
恋愛
とある日、自分が乙女ゲームの世界に転生したことを知ってしまったユーフェミア。そこは前世でハマっていたとはいえ、実際に生きるのにはとんでもなく痛々しい設定がモリモリな世界で羞恥心的な意味で地獄だった!!そんな世界で羞恥心さえ我慢すればモブとして平穏無事に生活できると思っていたのだけれど…?※カクヨム様、ムーンライトノベルズ様でも公開しています。不定期更新です。タイトル回収はだいぶ後半になると思います。前半はただのシリアスです。

処理中です...