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救助※

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「やめて・・・お願い。なんでこんなこと」
「あいつと僕は魔術師見習い時代の後輩だったんだ。僕がどう頑張ってもあいつは、努力もせずに僕の記録を上回った。上級悪魔のルシファーとどうにか契約して僕がこの街で一番の魔術師だったのに、すぐにあいつは上級悪魔と契約しやがったんだ」


アレイスターは自虐的な笑みを浮かべた。


「そしたらあいつ、弟子を取ったって聞いてこっそり見に行ったんだ。その時ルシファーが君の匂いで酔ったくらいだよ」
『ああ、あいつの魔力の質が上がったのはお前のおかげだ』


ヴォルティスにこれ以上強くなられては困ると思い美咲を拉致し、自分のものにして自分の魔力を上げようと考えたそうだ。



「ふ~ん、ガキかと思ってたけど、良い体してるじゃないか」


アレイスターが美咲の服を剥ぎ取った。


「あいつ、あんたのこと大事にしてたみたいだけど、あんたを犯してる様子を見せてやるってのも面白そうだ」


アレイスターは美咲の胸を触ったり、下着の上を触ったりするも、嫌がるだけで反応しない美咲に苛立った。アレイスターは棚から小さい瓶を取り出してその中の液体を美咲の身体中に塗りつけた。



「っ・・・はぁぁああん!!やめて、やめて!!」
「少し触られるだけで、苦しいだろう。この媚薬を使い続けると頭がおかしくなるって強力な品だ。この感情もあいつに筒抜けになっているだろうな。ははは」



アレイスターは美咲の花弁をピンと弾いた。それだけで美咲は強制的にイかされてしまう。



「イくの我慢しろよ!血が取れねーじゃねーか!」
「ふぅ・・・ふぅぅ・・・やめてぇ」



(ヴォルティス様・・・助けて・・・)





ーバリ、バリバリバリ




部屋のドアがバリバリと割れる音がした。アレイスターはシールド魔法を掛けていたので、空気が震えるような感覚がした。




ーパリーン



シールド魔法が壊れ、ドアも大破する。部屋にヴォルティスとベルマンが入ってきた。



(ヴォルティス様・・・)



「てめぇ、ミサキに何をした!!」
「あーあ。僕の大事な生け贄の部屋がボロボロだ」



ヴォルティスはアレイスターに攻撃魔法を投げつけたが、アレイスターはそれを回避する。



「ははは!ここまでたどり着くのに相当な魔力を使ったんだろうねぇ。魔力が枯渇しかかってるじゃないか。そんなのでよく僕に会いに来たね」
「てめぇなんかには、この魔力量で十分だ・・・」
「随分と強気だ」



ヴォルティスとアレイスターは美咲の目の前から姿を消した。



(どこに行ったの?)




「美咲、大丈夫?僕が助けてあげる」
「ありがとう、ベル・・・ヴォルティス様はどこに?」
「あいつをヴォルティスの作った異空間に招待してあげたみたいだ。そこで決着をつけるんだろう」


美咲は少年姿に変化したベルマンによって拘束が解かれる。


『久しぶりだな。ベルマン』
「お久しぶりです。ルシ兄」



(お、お兄さん・・・?)



『その女を寄越せ』
「いくらルシ兄でも、ミサキは渡せまません」
『じゃあ、力ずくで奪うまでだ』



ルシファーの体が人間の姿から変化する。ベルマンも意を決したのか、彼も体を変形させていった。体にはドラゴンのような大きな羽が付いており、頭は三つに分かれている。それらは狼のような頭をしており鋭い歯の刃から涎が滴り落ちている。





『グゴゴゴゴゴゴゴ』




二体の悪魔のが睨みあう。ルシファーはベルマンに噛みついた。ベルマンも対抗して彼に頭突きを負わす。


『グアアアアアア』



火を吐いたりと五分の戦いであったが、だんだんとベルマンが劣勢になっていった。力が弱くなっているようだ。



(まさかベルの魔力が・・・)



ーザシュッ



「ベル!!」


ベルマンはルシファーから一撃をくらい、倒れてしまう。



(どうしたら・・・)



ふと美咲は自分ができることを思いつく。自分の血はベルマンの魔力を強くするのではないか。幸い媚薬が美咲の欲を高めてくれている。



(ベル・・・私の血を飲んで・・・)



美咲はドアの破片で美咲の腕を切りつけた。ドクドクと流れる血をベルマンの口に当てると彼はゴクゴクと美咲の血を飲み込んだ。



『ギアアアアアア・・・』



それを見たルシファーは美咲を襲おうとする。しかしベルマンが起き上がり、ルシファーを羽ではねのけた。



「グゴゴゴゴ」
(ありがとう、ミサキ)




言葉は分からないが、ベルマンの瞳から感謝の言葉が聞こえた気がした。美咲は大量の血を失い意識を手放した。




(ヴォルティス様・・・どうかご無事で・・・)







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