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番外編:奥様はバッドエンドをご所望です☆3

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──カチャリ──


鍵の音が広い二人の寝室の中で響いた。鈴が嵌め込まれ革に白のレースがヒラヒラと付いた首輪に、長い紐が取り付けられている。可愛らしいのにフィーヌが付ければ随分と卑猥に見えた。


「ああ、やっぱり綺麗です。特注した甲斐がありました」
「・・・これは・・・バッドエンドの、首輪・・・?」


(主人公のバッドエンドにそっくりだわ)


レオナルドルートのエンディングは三つあり、ハッピーエンド、ノーマルエンド、そしてバッドエンドだ。バッドエンドは、主人公が中途半端にレオナルドの好感度を上げてハーレムエンドに挑んだときに起こるエンドである。レオナルドが嫉妬し主人公を監禁して毎日性的な奉仕をさせ、外に出る際には必ず犬のように首輪にリードを付けられないといけない、少しダークなエンドなのである。


(そのエンドもすごく人気だったんだっけ・・・)


それは束縛されたい願望のある人や、歪んだ愛が好きな人に人気のルートであった。今フィーヌに填めてあるものはその首輪にそっくりである。


(まさか、主人公の代わりにそのバッドエンドに進んでしまったってことなのかしら)


レオナルドに愛されるのであれば、束縛も嬉しいのだが、やはりハッピーエンドが一番好きであったフィーヌは少し戸惑いを隠せない。


「まだゲエムのお話をされてるんですか?そのバッドエンドって、何のことです」
「な、なんでもないわ・・・」
「フィーヌ・・・言わないとお仕置きですよ」
「っ・・・」


フィーヌは軽くそのバッドエンドについて説明した。レオナルドは面白そうにその話を聞いている。


「言葉だけでは分かりにくいですねぇ・・・そうだ、実際にやってもらいましょうか」
「え・・・」
「証明してくれるんでしょう?フィーヌは僕のものだってこと」








──チリン、チリン、チリン



レオナルドの書斎に可愛らしい鈴の音がチリンチリンと響く。


「んんん」
「・・・お口でのご奉仕も上手になりましたね、フィーヌっ・・・気持ちいいですよ」


昨夜は色々な恥ずかしいことをさせられ、疲れ果てて昼間まで眠っていたのだが、フィーヌが起きるとレオナルドがフィーヌを仕事場に連れていった。未だにフィーヌは首輪を外してもらえず、部屋から出るときはリードを繋がれ、レオナルドに引かれながら書斎に入る。


「ずいぶんといやらしい顔で咥えるようになりましたねぇっ・・・前は恥ずかしがってたのに・・・。その顔を見るだけで僕はすぐイきそうですよ」


毎日レオナルドに愛されているフィーヌはレオナルドの太くて固い彼の男根を見るだけで股間が疼くようになった。特に昨夜はレオナルドはフィーヌの中に入れてくれず、ずっとおあずけを食らったままなのである。


「んっ、んっ、ん・・・」
「ああ、出ますよ、フィーヌ。しっかり・・・口で受け止めてくださいね」


──ドビュッ──


昨夜も相当な回数レオナルドは射精したにもかかわらず、今回も大量に吐き出される。フィーヌは必死に全て口のなかに受け止めた。


「さあ、僕の許可が出るまで飲みこんでは駄目ですよ、きちんとお口のなかを見せてくださいね」


フィーヌは口を大きく開けて、レオナルドに受け止めた白濁が零れないよう舌を出す。


「ああ、僕の子種を口にいっぱい含んだ姿、待てをされた犬みたいですね・・・綺麗ですよ」


レオナルドは満足したのか、フィーヌに飲み込むよう促した。


──ゴクン──


「んっ・・・はぁ」
「で、バッドエンドのヒロインとやらはゴックンした後何と言うんでしたっけ」
「っ・・・美味しい、ミルクを飲ませていただき、ありがとうございました・・・」


フィーヌは顔を真っ赤に染める。バッドエンドで主人公はレオナルドに犬のように飼われるのだが、様々な恥ずかしい言葉を言わされるのに耐えなければならないのも、このルートの特徴である。


「ゲエムのバッドエンドはこの後に、お尻を書斎に向けて自分で気持ちよくするんでしたよね」
「それも、するの・・・?」
「ええ、もちろん。僕のこと愛してるならやってくれますよね、フィーヌ」


フィーヌは前世から“レオ様”に対して、甘いのである。レオナルドがこのようにおねだりをする際は切なそうにフィーヌのことを呼ぶのだが、彼の為なら何でもやってあげたいと思ってしまうのだ。


「・・・うん、わかった。する」

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