鳴花

１８ 白金環

　恵夢鳴は聖の事ばかり思っていた。
雄也に抱かれても、聖を思った。
それが「いけない事」なのかも、わからなかったけれど、雄也には黙って抱かれた。

　雄也は恵夢鳴を縛り挙げ、拘束し、道具を使っての拡張、肥大、快楽責めが好きだ。
恵夢鳴の身体を弄り倒して、一生イキ続けさせて「恍惚の中で暮らして欲しい」と思っている。
「それが恵夢鳴の為」だと、いつも言っていた。
恵夢鳴も「そうなのだ」と思っている。
だけれど、「聖に会いたい」のだ。
「聖の体温を感じたい」のだ。

　今日も雄也に責められながら、聖を思って鳴いた。
　ラビアの金環が揺れた時「自分はこの人の妻なんだ」と目を覚まされ、雄也の棒を欲しがり夢中で吸った。

　ある日、二人は「１８歳のお祝い」と言いプレゼントを出した。
金の指輪と、白金の指輪だ。
雄也は「ここに着ける」と巨大な乳首を捻りながら言った。
「金が俺からで、プラチナが兄貴から」
「聖から」の言葉に穴の奥がキュンとした。

　装着は聖が行った。
「痛くないようにするからね」
恵夢鳴は小さく頷く。
目を閉じて施術を受けた。
目が覚めた時、左に白金、右に金が着けられて光っていた。
乳首は真っ赤に腫れていたが、プラチナの輝きが嬉しかった。