たかがという言葉が〇は何よりも嫌いだ

時は今よりも数十年先の話。
ゲームはとてつもない進化を果たした。
プレイヤーが外から見る第三者視点のものではなく、プレイヤー自身が画面の中に入り込むフルダイブ型へと。
そんな世界になってなお、世界はゲームというものに対して軽い見方をしていた。

たかがゲーム。そういうものは数多くいた。
どうしてゲームごときに本気になれるというものもいた。
ゲームとスポーツを比較して馬鹿にする者もいた。

そんな世界でゲームの天才といわれた彼は


荒んでいた。絶望していた。悩んでいた。
それでも彼はゲームはやめなかった。それでも彼はゲームから、過去の栄光から離れることができなかった。
いつか、どうにかなるんじゃないかという淡い希望に縋り付いて生きてきた。


そんな彼はある日、とあるゲームに出会った。題名は「Hello New World」。様々なスキルを用いて戦うバトルロワイヤルゲーム。

彼はこのゲームで自分の原点を思い出した。

「あぁ、これが..これがあの時の俺の後悔か...」
「いつまでも、いつまでもゲームに固執し続けた。俺の人生はこの後悔をはらすためにあったんだ...!」
「なぁお前ら?たかがゲームなんて言ってんじゃねぇ!俺はその言葉が、一番嫌いなんだよ!」

これは雪辱を、後悔を晴らすために生きる者たちの話。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,649 位 / 192,649件 SF 5,468 位 / 5,468件

あなたにおすすめの小説

氷の魔物

側溝
SF
氷の魔物の封印が解かれてしまった。 しかし、昔ほど上手くはいかないようだ...

神界のティエラ

大志目マサオ
SF
今から数百年後の未来。 世界に名だたる天才科学者達が人類の夢を実現する為、その叡智を結集し、1つのAIを創り出した。 そのAIは【GHOST】と名付けられ、科学の力により魔法を生み出した。 これは科学と魔法の力で、ある魔法を開発しようと奮闘したティエラ・ディ・ヨングスと、彼女の仲間達が紡ぐ挑戦の物語である。 こちらの作品は小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。 小説家になろう→https://ncode.syosetu.com/n9400hb/ カクヨム→https://kakuyomu.jp/works/16816700426355451332

サムライ×ドール

多晴
SF
かつて未曽有の大災害に襲われた東の最果ての島国「ジパング」は、再びサムライが支配する世となり、過去と未来が融合する独自の文化を形成していた。 ある七夕の日、海上巨大都市「新東京(ノヴァ・トキオ)」に暮らす見習い飛脚の少女・小紅は、少年剣士の姿をした1体の機巧人形を拾う。 彼の名は、織星綺也之介。人を狂わせるという妖刀を守護する「サムライドール」だった──。

法術装甲隊ダグフェロン 永遠に続く世紀末の国で 『修羅の国』での死闘

橋本 直
SF
その文明は出会うべきではなかった その人との出会いは歓迎すべきものではなかった これは悲しい『出会い』の物語 『特殊な部隊』と出会うことで青年にはある『宿命』がせおわされることになる 法術装甲隊ダグフェロン 第三部  遼州人の青年『神前誠(しんぜんまこと)』は法術の新たな可能性を追求する司法局の要請により『05式広域制圧砲』と言う新兵器の実験に駆り出される。その兵器は法術の特性を生かして敵を殺傷せずにその意識を奪うと言う兵器で、対ゲリラ戦等の『特殊な部隊』と呼ばれる司法局実働部隊に適した兵器だった。 一方、遼州系第二惑星の大国『甲武』では、国家の意思決定最高機関『殿上会』が開かれようとしていた。それに出席するために殿上貴族である『特殊な部隊』の部隊長、嵯峨惟基は甲武へと向かった。 その間隙を縫ったかのように『修羅の国』と呼ばれる紛争の巣窟、ベルルカン大陸のバルキスタン共和国で行われる予定だった選挙合意を反政府勢力が破棄し機動兵器を使った大規模攻勢に打って出て停戦合意が破綻したとの報が『特殊な部隊』に届く。 この停戦合意の破棄を理由に甲武とアメリカは合同で介入を企てようとしていた。その阻止のため、神前誠以下『特殊な部隊』の面々は輸送機でバルキスタン共和国へ向かった。切り札は『05式広域鎮圧砲』とそれを操る誠。『特殊な部隊』の制式シュツルム・パンツァー05式の機動性の無さが作戦を難しいものに変える。 そんな時間との戦いの中、『特殊な部隊』を見守る影があった。 『廃帝ハド』、『ビッグブラザー』、そしてネオナチ。 誠は反政府勢力の攻勢を『05式広域鎮圧砲』を使用して止めることが出来るのか?それとも……。 SFお仕事ギャグロマン小説。

【SF短編集】機械娘たちの憂鬱

ジャン・幸田
SF
 何らかの事情で人間の姿を捨て、ロボットのようにされた女の子の運命を描く作品集。  過去の作品のアーカイブになりますが、新作も追加していきます。

インスタントライフ

式羽 紺次郎
SF
他人の人生を使い捨てで体験できる近未来 主人公は他人の人生を経験する側の金持ち、自分の人生を売る苦難の人生を歩む貧しい女性 人生の売り買いを通じて、お互いの人生観が変化していく。

AI執事、今日もやらかす ~ポンコツだけど憎めない人工知能との奇妙な共同生活~

鷹栖 透
SF
AI執事アルフレッドは完璧なプレゼン資料を用意するが、主人公の花子は資料を捨て、自らの言葉でプレゼンに挑む。完璧を求めるAIと、不完全さの中にこそ真の創造性を見出す人間の対比を通して、人間の可能性とAIとの関係性を問う感動の物語。崖っぷちのデザイナー花子と、人間を理解しようと奮闘するAI執事アルフレッドの成長は、あなたに温かい涙と、未来への希望をもたらすだろう。

魔導兇犬録:Deliver Us from Evil

蓮實長治
SF
そこは、2001年までは現実とほぼ同じ歴史を辿りながら、様々な「異能力者」が存在し、魔法や超能力のような超常の力と科学技術が並存する世界。 約10年前の富士山の噴火で大量発生した「関東難民」が暮す人工島の1つ「NEO TOKYO SITE01─通称:千代田区─」に住む中年の「死霊使い」小堀利昭は命以外の全てを失なった状態にあった。 かつての所属組織は町の治安を護る「自警団」から単なる「悪の組織」に零落れた挙句に、「本土」の「正義の味方」達の圧倒的な戦力により壊滅。 その時に「科学技術」により作られた「魔法」に対抗する事が可能な強化装甲服を目撃し、自分の使う「魔法」への「信仰」を喪失。 「使い魔」である「死霊」達は、ある日、突然、何故か一匹残らず消滅。 そして、町の新しい支配者となった自警団「入谷七福神」により、彼の元所属組織である「英霊顕彰会」の残党狩りが始まり……。 そんな中、何故か「本土」から来た1人の「魔法少女」が彼に手を差し延べてくれるのだが……? 「我等を悪より護り給え」……では、その「悪」が有るのは自分の内か外か? 「なろう」「カクヨム」「アルファポリス」「pixiv」「Novel Days」「GALLERIA」「ノベルアップ+」に同じモノを投稿しています。(pixivとGALLERIAは掲載が後になります)

処理中です...