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第六章 アメリア その三
開戦
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開戦の火蓋は、思わぬ場所から切って落とされた。
ランドル王国とソルベンティア国の国境に一番近い、ランドル王国の港町を急襲されたのだ。
海から襲ってきたその敵は、ソルベンティア軍ではなく、ロロネーと呼ばれる男が率いる海賊団だった。
町を守っていた守備隊に追い払われはしたが、港町はかなりのダメージを受けたという。
ロロネーはこの辺りの海を荒らし回っていた海賊で、同じく海賊の親玉だった父親を先代サラトガ公爵に処刑された過去を持つ。
ロロネー自身もサラトガ公爵家の厳しい取り締まりに何度も煮え湯を飲まされていて、かなり恨んでいたのは事実なのだろう。
急襲の報せを受けてセドリックが騎士団の一部を港の応援に差し向けた頃、待っていたかのようにソルベンティア軍の兵が侵攻してきた。
海賊とソルベンティアが通じてのことだろうが、それを察したセドリックは本隊の多くを国境に残していたため、余裕を持って迎え撃つことが出来た。
◇◇◇
開戦の報せが領都にも届き、街は騒然となった。
しかし今回もきっと『王国の盾』サラトガ騎士団が難なく打ち払ってくれると、民は皆楽観視している。
サラトガ公爵家本邸の義母にいたっては、相変わらず商人を呼んで散財したり、芸人を呼んでは大騒ぎの、放蕩三昧らしい。
ただ、義弟マイロは母に苦言を呈したり、兄の留守を守ろうと頑張っているようだ。
そんな中アメリアはというと、菜園を耕し、教壇に立ち、孤児院運営の事務仕事をしたりと、変わらぬ毎日を過ごしている。
しかし、礼拝堂に足を運ぶ回数と、そこに籠る時間は明らかに多くなった。
「どうか、民を、兵を、お守りくださいませ。そしてどうか、閣下がご無事で戻られますように…」
何の役にも立たない公爵夫人ではある自分は、こうして祈りを捧げるしか出来ないのだから。
ハンナがいて、カリナがいて、少し離れたところにはバートとエイベルが見守ってくれていて、アメリアの日常は変わらない。
ここはあまりにも平和で、同じ領内で戦が起きているなんて信じられないくらいだ。
◇◇◇
開戦の報せがあった翌日、いつものように夜間学校に行くと、同僚のシオンに二人きりで話がしたいと呼び止められた。
授業の相談など気兼ねなく話してきた二人だったが、いつになく神妙な面持ちのシオンに、アメリアはただならぬものを感じた。
だから、心配するハンナとカリナを説き伏せ、放課後の教室で、二人きりの時間を作ったのだ。
「僕も、戦地に赴くことになりました」
唐突にそう切り出され、アメリアは呆然と目を見開いた。
シオンが半農半士の家の出だとは知っていたが、まさか、こうして同僚として過ごしてきた彼が出征するとは思っていなかったのだ。
言葉もなく黙ってしまったアメリアに、シオンは曖昧に微笑んだ。
「出征と言っても、僕は兵糧隊の方に配属されたのですがね…。僕はその…、武芸の方はからっきしで…」
恥ずかしそうに小さく笑うシオンに、アメリアは大きく首を横に振った。
「何を言うのです。大変なお役目ではありませんか」
ようやく言葉を発したアメリアは、シオンの顔を見上げ、ジッとその目を見つめた。
兵糧隊と聞いてちょっとだけホッとした自分に嫌気がさす。
兵糧隊であっても、いつ戦火に巻き込まれるか知れないのだから。
それに、こうしてシオンのように普通の日常を送っている若者が戦地に送られる…国のためとはいえ、なんて恐ろしいことなのだろうか。
「きっと、きっとご無事でお戻りくださいね」
そう言って真剣な目で見上げるアメリアを見つめ、シオンはそっとその右手をとった。
一瞬アメリアは驚いたが、その手を引こうとは思わなかった。
シオンの目が、泣き出しそうに見えたからだ。
「エイミー先生。僕は貴女が好きです」
「…え…、」
「貴女に恋人がいるのは知っています。それに、貴女と僕とでは決定的に身分が違うということも」
驚く暇もなく、シオンが言葉を紡ぐ。
「こんなことを言って、貴女を困らせるだけだというのも知っています。でも、貴女が生徒に向ける笑顔も、一生懸命な姿勢にも、どうしたって惹かれてしまうんです」
「…シオン先生…」
シオンの両手でやんわりと両手を包み込まれ、アメリアは俯いた。
その両目から、はらはらと涙がこぼれ落ちる。
だって、どんな言葉を返せばいいというのだろう。
好きとか嫌いとかいう気持ちの前に、アメリアは絶対にシオンの気持ちに応えることは出来ない。
自分は恋人どころか、夫がいる身なのだから。
こんなに真摯な言葉をくれる人に、嘘はつきたくない。
だからといって、今から命をかけて戦いに向かう人を絶望させるようなことを言っていいのだろうか。
黙って涙を流し続けるアメリアを見て、シオンは困ったような顔で小さく笑った。
「告白したのは僕のわがままだから…、だから、答えはいりません。貴女を困らせるとわかった上でのことですから…」
「…う…」
「ただ、出征する前に気持ちだけは知ってもらいたかったんだ…」
「…う…、ああっ…」
シオンの優しさに、涙が止まらない。
告白への返事もせず、ただ泣くだけの自分は狡いとわかっている。
でも、どうしたって、否の言葉が言えない。
いや、シオンはきっとアメリアの態度から答えはわかりきっているのだろうが。
「エイミー先生。せめて、貴女を抱きしめさせてくださいますか?」
シオンがそう言って両腕を広げたので、アメリアはその胸にそっと額をつけた。
シオンの腕がアメリアの背中に回り、包み込むように抱きしめられる。
(…ごめんなさい…)
声には出さず、口の中でそう呟いた。
翌日、シオンは出征した。
シオンだけではなく、生徒の中からも何人か出征して行った。
生徒たちと一緒に見送りに出たアメリアに、シオンは笑顔で手を振っていた。
彼に対して親愛の情のようなものはあるが、これは恋情とは違うと思う。
ただ、自分がもし、本当に平民で、ただの教師だったなら…。
そうしたら、もしかしたら、彼のような優しい人と穏やかな日常を過ごす…、そんな未来もあったのかもしれない。
そんな愚かな考えが一瞬でも浮かんだことを恥じ、アメリアは頭を振った。
すでにセドリックとの結婚生活を諦め平民になる覚悟もできているが、でも、それでも、自分はまだ公爵夫人であり、セドリックの妻なのだから。
(…ごめんなさい…)
シオンの背中を見送って、アメリアはもう一度呟いた。
最初からアメリアが自分の身分を明かし、夫がいることを伝えさえしていたら、シオンがあんな気持ちを抱いてくれることはなかっただろう。
そう、自分が身の上を隠していたから、シオンの気持ちを弄ぶようなことになってしまったのだ。
(結局私は、自分のことしか考えていないのね…)
皆を見送って、アメリアはただ祈った。
祈ることしかできなかったからだ。
ランドル王国とソルベンティア国の国境に一番近い、ランドル王国の港町を急襲されたのだ。
海から襲ってきたその敵は、ソルベンティア軍ではなく、ロロネーと呼ばれる男が率いる海賊団だった。
町を守っていた守備隊に追い払われはしたが、港町はかなりのダメージを受けたという。
ロロネーはこの辺りの海を荒らし回っていた海賊で、同じく海賊の親玉だった父親を先代サラトガ公爵に処刑された過去を持つ。
ロロネー自身もサラトガ公爵家の厳しい取り締まりに何度も煮え湯を飲まされていて、かなり恨んでいたのは事実なのだろう。
急襲の報せを受けてセドリックが騎士団の一部を港の応援に差し向けた頃、待っていたかのようにソルベンティア軍の兵が侵攻してきた。
海賊とソルベンティアが通じてのことだろうが、それを察したセドリックは本隊の多くを国境に残していたため、余裕を持って迎え撃つことが出来た。
◇◇◇
開戦の報せが領都にも届き、街は騒然となった。
しかし今回もきっと『王国の盾』サラトガ騎士団が難なく打ち払ってくれると、民は皆楽観視している。
サラトガ公爵家本邸の義母にいたっては、相変わらず商人を呼んで散財したり、芸人を呼んでは大騒ぎの、放蕩三昧らしい。
ただ、義弟マイロは母に苦言を呈したり、兄の留守を守ろうと頑張っているようだ。
そんな中アメリアはというと、菜園を耕し、教壇に立ち、孤児院運営の事務仕事をしたりと、変わらぬ毎日を過ごしている。
しかし、礼拝堂に足を運ぶ回数と、そこに籠る時間は明らかに多くなった。
「どうか、民を、兵を、お守りくださいませ。そしてどうか、閣下がご無事で戻られますように…」
何の役にも立たない公爵夫人ではある自分は、こうして祈りを捧げるしか出来ないのだから。
ハンナがいて、カリナがいて、少し離れたところにはバートとエイベルが見守ってくれていて、アメリアの日常は変わらない。
ここはあまりにも平和で、同じ領内で戦が起きているなんて信じられないくらいだ。
◇◇◇
開戦の報せがあった翌日、いつものように夜間学校に行くと、同僚のシオンに二人きりで話がしたいと呼び止められた。
授業の相談など気兼ねなく話してきた二人だったが、いつになく神妙な面持ちのシオンに、アメリアはただならぬものを感じた。
だから、心配するハンナとカリナを説き伏せ、放課後の教室で、二人きりの時間を作ったのだ。
「僕も、戦地に赴くことになりました」
唐突にそう切り出され、アメリアは呆然と目を見開いた。
シオンが半農半士の家の出だとは知っていたが、まさか、こうして同僚として過ごしてきた彼が出征するとは思っていなかったのだ。
言葉もなく黙ってしまったアメリアに、シオンは曖昧に微笑んだ。
「出征と言っても、僕は兵糧隊の方に配属されたのですがね…。僕はその…、武芸の方はからっきしで…」
恥ずかしそうに小さく笑うシオンに、アメリアは大きく首を横に振った。
「何を言うのです。大変なお役目ではありませんか」
ようやく言葉を発したアメリアは、シオンの顔を見上げ、ジッとその目を見つめた。
兵糧隊と聞いてちょっとだけホッとした自分に嫌気がさす。
兵糧隊であっても、いつ戦火に巻き込まれるか知れないのだから。
それに、こうしてシオンのように普通の日常を送っている若者が戦地に送られる…国のためとはいえ、なんて恐ろしいことなのだろうか。
「きっと、きっとご無事でお戻りくださいね」
そう言って真剣な目で見上げるアメリアを見つめ、シオンはそっとその右手をとった。
一瞬アメリアは驚いたが、その手を引こうとは思わなかった。
シオンの目が、泣き出しそうに見えたからだ。
「エイミー先生。僕は貴女が好きです」
「…え…、」
「貴女に恋人がいるのは知っています。それに、貴女と僕とでは決定的に身分が違うということも」
驚く暇もなく、シオンが言葉を紡ぐ。
「こんなことを言って、貴女を困らせるだけだというのも知っています。でも、貴女が生徒に向ける笑顔も、一生懸命な姿勢にも、どうしたって惹かれてしまうんです」
「…シオン先生…」
シオンの両手でやんわりと両手を包み込まれ、アメリアは俯いた。
その両目から、はらはらと涙がこぼれ落ちる。
だって、どんな言葉を返せばいいというのだろう。
好きとか嫌いとかいう気持ちの前に、アメリアは絶対にシオンの気持ちに応えることは出来ない。
自分は恋人どころか、夫がいる身なのだから。
こんなに真摯な言葉をくれる人に、嘘はつきたくない。
だからといって、今から命をかけて戦いに向かう人を絶望させるようなことを言っていいのだろうか。
黙って涙を流し続けるアメリアを見て、シオンは困ったような顔で小さく笑った。
「告白したのは僕のわがままだから…、だから、答えはいりません。貴女を困らせるとわかった上でのことですから…」
「…う…」
「ただ、出征する前に気持ちだけは知ってもらいたかったんだ…」
「…う…、ああっ…」
シオンの優しさに、涙が止まらない。
告白への返事もせず、ただ泣くだけの自分は狡いとわかっている。
でも、どうしたって、否の言葉が言えない。
いや、シオンはきっとアメリアの態度から答えはわかりきっているのだろうが。
「エイミー先生。せめて、貴女を抱きしめさせてくださいますか?」
シオンがそう言って両腕を広げたので、アメリアはその胸にそっと額をつけた。
シオンの腕がアメリアの背中に回り、包み込むように抱きしめられる。
(…ごめんなさい…)
声には出さず、口の中でそう呟いた。
翌日、シオンは出征した。
シオンだけではなく、生徒の中からも何人か出征して行った。
生徒たちと一緒に見送りに出たアメリアに、シオンは笑顔で手を振っていた。
彼に対して親愛の情のようなものはあるが、これは恋情とは違うと思う。
ただ、自分がもし、本当に平民で、ただの教師だったなら…。
そうしたら、もしかしたら、彼のような優しい人と穏やかな日常を過ごす…、そんな未来もあったのかもしれない。
そんな愚かな考えが一瞬でも浮かんだことを恥じ、アメリアは頭を振った。
すでにセドリックとの結婚生活を諦め平民になる覚悟もできているが、でも、それでも、自分はまだ公爵夫人であり、セドリックの妻なのだから。
(…ごめんなさい…)
シオンの背中を見送って、アメリアはもう一度呟いた。
最初からアメリアが自分の身分を明かし、夫がいることを伝えさえしていたら、シオンがあんな気持ちを抱いてくれることはなかっただろう。
そう、自分が身の上を隠していたから、シオンの気持ちを弄ぶようなことになってしまったのだ。
(結局私は、自分のことしか考えていないのね…)
皆を見送って、アメリアはただ祈った。
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