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夫が出張から帰って来て、漸く私は世界遺産の街ジョージタウンに連れて行ってもらいました。
ジョージタウン!カラフルでとても可愛い街です。
マレーシアは多民族国家で、特にマレー系、中国系、インド系の方が多いみたいです。
もちろん文化も宗教も様々で、ジョージタウンはそれを色濃く反映した街でした。
歩いて回れる程小さな街の中に、イスラム教のモスク、キリスト教の教会、ヒンドゥー教の寺院、道教の廟、そして仏教寺院が、並ぶようにして建っています。
また食べ物もそれぞれマレー料理、中華料理、インド料理、西洋料理と素敵なレストランがたくさんありますが、それらの文化が混じり合って進化した、独特の美味しい料理もたくさんあるんです。
マレーシアは多民族多宗教の国だからこそ柔軟で大らかな国民性だということは聞いていましたが、ジョージタウンはそれを肌で感じられる本当に素敵な街でした。
世界ではまだまだ民族や宗教に根差す対立や紛争がありますが、世界中の人がマレーシアの様な他者を受け入れる寛容な気持ちを持ってくれればいいのに、と切に思います。
さてボッチ生活の続いた私ですが、ペナンに来た翌々週、夫の会社で日本から来ている方たちと顔合わせ会がありました。
そこで知り合ったKさんがとても親切な方で、ランチやモーニングなど、引きこもりだった私を連れ出してくれるようになりました。
さぁ、夢のような日々のはじまりです。
幸い好き嫌いがなくなんでも美味しくいただける私にとっては、本当に夢のような日々が続きました。
また、Kさんにはペナンに住む他の日本人の方も紹介していただきました。
皆さんスポーツをしている方が多くて私も色々誘っていただいたのですが、それは全てお断りしてしまいました。
私スポーツ観るのは大好きなんですが、やるのは苦手なんですよね。
はい、完全にインドア派です。
ならアート系は、ってことでそちらも誘っていただきましたが、私、手先は不器用だしセンスも無いんですよ。
そして細かい作業に挑戦するような根気も無い。
料理も苦手で、完全に食べるの専門です!
いやー、仕事辞めてまで何しに来たんだよ、って感じですよね。
でも、夢のような日々って長くは続かないんです。
Kさんがご主人の仕事の都合で帰国されてしまったんです。
その直後に世間は学校の夏休みに入ってしまい、知り合った日本人の奥様たちは、ほとんどの方がお子さんを連れて里帰りしてしまいました。
さぁ、また1人ぼっちです!
こういう時にこそ何か物語を書けばいいのに、意外と忙しい時の方がお話が浮かんだりするんですよね。
仕事や育児のストレスとか、書くことによって癒されていたのかなぁ…なんて思います。
結局今は書くより読む方が断然楽しいので、とりあえず朝から晩まで漫画と小説を読んでいます。
だって電子書籍って本当に便利ですよね。
どこにいてもスマホやPCで簡単に読めちゃうなんて信じられない!
いや何時代の人間だよって思われるかもしれませんが、前回のアメリカ行きの時はまだそんなの無かったんですよ。
だから本をどっさり持って行ったのですが、今回はスマホとPCで済んじゃうんですから!
そんなわけで再び引きこもって読み専生活を送り始めた私ですが、いつまでも独り立ちしないわけにもいきません。
少しずつではありますが、1人でバスに乗ったり、Grabに乗ってお出かけする挑戦を始めました。
1人旅とか慣れてる方からしたら「何言ってんだこいつ」って感じだと思いますが、私日本でもほとんど1人でタクシー乗ったことないんですよ。
まずバスに乗ってみたんですが…。
こちらのバスは、乗る時に降りるバス停の名前を言って、運賃を払うんです。
これが意外に難しい。
バス停の名前はもちろんマレー語ですからね。
それで名前を憶えては行ったのですが、私のマレー語の発音が下手過ぎて運転手さんが「??」って顔をするんです。
2回目の時はメモにバス停の名前を書いて、それを運転手さんに見せました。
それからGrab!
マレーシアを含む東南アジア地域ではGrabという一般ドライバーの配車サービスが重宝されていて、これがとっても便利なんです。
まずスマホにGrab アプリをダウンロードして、目的地と現在地を入力します。
すると近くにいる車の情報…目的地までの料金や、現在地まで何分で来てくれるかの情報がすぐに入ってきて、利用者はその中から好きなものを選びます。
時間や場所によってはなかなか捕まらないこともありますが、観光地ならほとんどの場合、何台もの情報がすぐに入ってきます。
目的地が入力されているため運転手と話す必要もなく、英語の苦手な私などにはもってこいのアプリです。
また最初から金額がわかっているため、交渉の必要もぼったくりの心配もありません。
ただ…。
これはうっかり者でおっちょこちょいの私ならではの話なんですが…。
目的地の入力を間違えると、大変なことになります(笑)。
これは、帰国してから初めてペナンに遊びに来ていたKさんと、レストランで待ち合わせの約束をした時のこと。
久しぶりにKさんにお会いできるって、私のテンションはダダ上がりだったんですけど…。
Grabを使ってレストランに行く予定だったのですが、全く違う場所の総合病院の前で降ろされちゃったんです。
Grabって、行き先が違うと気づいても、とりあえず降りなくちゃいけないんですね。
料金が決まっているし、ほぼ次の予約も入っているので。
でも呑気な私は「何か間違ってたのかなぁ」と、通りまで出て、再びGrabを呼びました。
そして2台目のGrabは…。
総合病院の出口付近で私を乗せ、総合病院の入口から入り、玄関で私を降ろして行きました。
なんのことはない、行く予定のレストラン名と同名のレストランが病院内にあって、私はそちらの方を選んで目的地に指定していたのです。
Grabアプリでは地図が出るのでそこで確認するのですが、方向が合っていたので住所もよく見ずに目的地にしちゃったんですよね。
結局。
私はもうGrabを諦めて、地図を見ながら2.5km程走ってレストランまで辿り着きました。
体中汗だくだし、当然Kさんはかなり待たせてしまいました。
本当に申し訳ない。
あの時はとにかく必死だったのですが、夜のマレーシアで、歩道も無く車がビュンビュン走っている道をよく走ったなぁ、と今思い出すとちょっぴり怖くなります。
皆様ももしGrabをお使いになる時は、きちんと住所まで確認しましょうね!
…って、普通の人は当然確認しますよね…。
ジョージタウン!カラフルでとても可愛い街です。
マレーシアは多民族国家で、特にマレー系、中国系、インド系の方が多いみたいです。
もちろん文化も宗教も様々で、ジョージタウンはそれを色濃く反映した街でした。
歩いて回れる程小さな街の中に、イスラム教のモスク、キリスト教の教会、ヒンドゥー教の寺院、道教の廟、そして仏教寺院が、並ぶようにして建っています。
また食べ物もそれぞれマレー料理、中華料理、インド料理、西洋料理と素敵なレストランがたくさんありますが、それらの文化が混じり合って進化した、独特の美味しい料理もたくさんあるんです。
マレーシアは多民族多宗教の国だからこそ柔軟で大らかな国民性だということは聞いていましたが、ジョージタウンはそれを肌で感じられる本当に素敵な街でした。
世界ではまだまだ民族や宗教に根差す対立や紛争がありますが、世界中の人がマレーシアの様な他者を受け入れる寛容な気持ちを持ってくれればいいのに、と切に思います。
さてボッチ生活の続いた私ですが、ペナンに来た翌々週、夫の会社で日本から来ている方たちと顔合わせ会がありました。
そこで知り合ったKさんがとても親切な方で、ランチやモーニングなど、引きこもりだった私を連れ出してくれるようになりました。
さぁ、夢のような日々のはじまりです。
幸い好き嫌いがなくなんでも美味しくいただける私にとっては、本当に夢のような日々が続きました。
また、Kさんにはペナンに住む他の日本人の方も紹介していただきました。
皆さんスポーツをしている方が多くて私も色々誘っていただいたのですが、それは全てお断りしてしまいました。
私スポーツ観るのは大好きなんですが、やるのは苦手なんですよね。
はい、完全にインドア派です。
ならアート系は、ってことでそちらも誘っていただきましたが、私、手先は不器用だしセンスも無いんですよ。
そして細かい作業に挑戦するような根気も無い。
料理も苦手で、完全に食べるの専門です!
いやー、仕事辞めてまで何しに来たんだよ、って感じですよね。
でも、夢のような日々って長くは続かないんです。
Kさんがご主人の仕事の都合で帰国されてしまったんです。
その直後に世間は学校の夏休みに入ってしまい、知り合った日本人の奥様たちは、ほとんどの方がお子さんを連れて里帰りしてしまいました。
さぁ、また1人ぼっちです!
こういう時にこそ何か物語を書けばいいのに、意外と忙しい時の方がお話が浮かんだりするんですよね。
仕事や育児のストレスとか、書くことによって癒されていたのかなぁ…なんて思います。
結局今は書くより読む方が断然楽しいので、とりあえず朝から晩まで漫画と小説を読んでいます。
だって電子書籍って本当に便利ですよね。
どこにいてもスマホやPCで簡単に読めちゃうなんて信じられない!
いや何時代の人間だよって思われるかもしれませんが、前回のアメリカ行きの時はまだそんなの無かったんですよ。
だから本をどっさり持って行ったのですが、今回はスマホとPCで済んじゃうんですから!
そんなわけで再び引きこもって読み専生活を送り始めた私ですが、いつまでも独り立ちしないわけにもいきません。
少しずつではありますが、1人でバスに乗ったり、Grabに乗ってお出かけする挑戦を始めました。
1人旅とか慣れてる方からしたら「何言ってんだこいつ」って感じだと思いますが、私日本でもほとんど1人でタクシー乗ったことないんですよ。
まずバスに乗ってみたんですが…。
こちらのバスは、乗る時に降りるバス停の名前を言って、運賃を払うんです。
これが意外に難しい。
バス停の名前はもちろんマレー語ですからね。
それで名前を憶えては行ったのですが、私のマレー語の発音が下手過ぎて運転手さんが「??」って顔をするんです。
2回目の時はメモにバス停の名前を書いて、それを運転手さんに見せました。
それからGrab!
マレーシアを含む東南アジア地域ではGrabという一般ドライバーの配車サービスが重宝されていて、これがとっても便利なんです。
まずスマホにGrab アプリをダウンロードして、目的地と現在地を入力します。
すると近くにいる車の情報…目的地までの料金や、現在地まで何分で来てくれるかの情報がすぐに入ってきて、利用者はその中から好きなものを選びます。
時間や場所によってはなかなか捕まらないこともありますが、観光地ならほとんどの場合、何台もの情報がすぐに入ってきます。
目的地が入力されているため運転手と話す必要もなく、英語の苦手な私などにはもってこいのアプリです。
また最初から金額がわかっているため、交渉の必要もぼったくりの心配もありません。
ただ…。
これはうっかり者でおっちょこちょいの私ならではの話なんですが…。
目的地の入力を間違えると、大変なことになります(笑)。
これは、帰国してから初めてペナンに遊びに来ていたKさんと、レストランで待ち合わせの約束をした時のこと。
久しぶりにKさんにお会いできるって、私のテンションはダダ上がりだったんですけど…。
Grabを使ってレストランに行く予定だったのですが、全く違う場所の総合病院の前で降ろされちゃったんです。
Grabって、行き先が違うと気づいても、とりあえず降りなくちゃいけないんですね。
料金が決まっているし、ほぼ次の予約も入っているので。
でも呑気な私は「何か間違ってたのかなぁ」と、通りまで出て、再びGrabを呼びました。
そして2台目のGrabは…。
総合病院の出口付近で私を乗せ、総合病院の入口から入り、玄関で私を降ろして行きました。
なんのことはない、行く予定のレストラン名と同名のレストランが病院内にあって、私はそちらの方を選んで目的地に指定していたのです。
Grabアプリでは地図が出るのでそこで確認するのですが、方向が合っていたので住所もよく見ずに目的地にしちゃったんですよね。
結局。
私はもうGrabを諦めて、地図を見ながら2.5km程走ってレストランまで辿り着きました。
体中汗だくだし、当然Kさんはかなり待たせてしまいました。
本当に申し訳ない。
あの時はとにかく必死だったのですが、夜のマレーシアで、歩道も無く車がビュンビュン走っている道をよく走ったなぁ、と今思い出すとちょっぴり怖くなります。
皆様ももしGrabをお使いになる時は、きちんと住所まで確認しましょうね!
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