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エピローグ
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「姉さま!」
店先から元気に飛び出してきた男の子を、ルナは抱き止めた。
「ずいぶん早く走れるようになったのね、アーサー」
「はい!皆さんのおかげです!」
そう、飛び出してきたのはルナの実弟アーサーだ。
「アーサーも!ドレスを汚さないで!」
「…ごめんなさい、ポーラ姉さま…」
ポーラに叱られて、アーサーもみるみるシュンとなる。
しかしアーサーのつぶらな瞳に見つめられ、
「き、気を付けてくれればいいのよ…」
とポーラの威勢も尻つぼみになるのだった。
アーサーを引き取ってからのルナは、毎日彼の歩行訓練や言葉の練習につきあった。
最初は無気力で無表情だったアーサーに、ルナは根気強く話しかけ、どれだけ大切に思っているかを伝え続けた。
そしてそれはミゲルやアルド一家にも伝染し、彼らは皆でアーサーに愛情を注いだ。
その愛情に包まれ、アーサーはみるみる健康になり、徐々に言葉を発し、歩けるようになったのだ。
最近ではこうして走れるようにもなり、年相応の男の子として元気に過ごしている。
そんなルナとアーサーを見て、ミゲルはこっそり思っている。
ルナはやっぱり本物の聖女なのではないかと。
あの、火刑直前に起きた奇跡はたしかにミゲルが仕掛けたものだったけれど、でもやっぱり、ルナの周囲には幸せな奇跡が起きるのだ。
もちろん、こんなことを考えているとルナに通じてしまうから、本当にこっそりと思っているだけなのだけれど。
「アルドさん、エヴァさん、ポーラちゃん、本当にお世話になりました」
ルナが深々と頭を下げると、三人は瞳を潤ませながら祝いの言葉を述べた。
約束した通り、ルナは今日、この店からミゲルの元へ嫁に行く。
「今日私たちがこうして笑っていられるのも、三人がいてくれたからです。本当に、本当にありがとう」
「何言ってるのルナ。ここはあなたの実家よ」
「そうだよ。ミゲルと喧嘩したらいつでも戻っておいで」
「はっ⁈喧嘩なんか絶対しないし!」
アルドの言葉に間髪入れずに反応したのはもちろんミゲルだ。
この日を一日千秋の想いで待っていたのに、誰が返すものかと眉を吊り上げる。
「ははは。大事にするんだぞ、ミゲル」
「もちろん。僕の命に代えてもルナのことは守ります。一生大事にするし、多分ルナがうんざりするぐらい可愛がります」
「もう、ミゲルったら…」
ミゲルに手を取られたルナが店先に出ると、たちまち割れんばかりの拍手と歓声が上がった。
英雄と聖女の晴れ姿を一目見ようと、市民が詰めかけたのだ。
「聖女様!おめでとう!」
「英雄様!聖女様を守ってくださいね!」
「お二人とも!おめでとうございます!」
「ありがとう」
呼びかけられる祝福の声に二人は笑顔で返し、歓声はさらに高くなる。
結局、どんなに国や本人が否定しても、ルナ聖女説はなくならなかった。
民衆は相変わらずルナを聖女だと思っているし、もしまた何か災害がふりかかった時には、ルナが奇跡を起こしてくれると信じているようだ。
教会へ向かう幌の無い馬車に乗り込むと、二人はその上から沿道に手を振った。
教会への道のりも、ずっと祝福する民衆で埋め尽くされている。
「もうさ、そんなに気に病むことないんじゃない?」
笑顔で手を振るルナに、ミゲルがそう声をかけた。
祝福してくれる民衆に対して、ルナが純粋に喜べないことをもちろんミゲルは知っている。
「ミゲル…」
今にも泣き出してしまいそうなルナの手を、ミゲルはキュッと握りしめた。
「ルナ、君はもっと堂々としていいんだよ」
「でも…どうしても私、皆さんを騙している気がしてしまって…」
否定しても否定しても、民衆はルナを聖女だと持ち上げる。
ルナも、こうして手を振られれば振り返すし、笑顔を向けられれば笑顔で返す。
自分は聖女じゃないのだから無視すればいいだけなのだが、ルナの性格上それができない。
皆の期待の目に応えられないのが、ルナには辛かった。
幸せの絶頂にある今この時でさえ、どうしても心から喜ぶことができない。
そんなの、ミゲルにだって申し訳ないと思う。
「でも別にさ、もういいじゃない?みんながルナを聖女だっていうなら聖女でさ」
ミゲルが軽い口調でそんなことを言うから、ルナはちょっとだけ不機嫌そうにミゲルを見上げた。
そんなルナを、ミゲルは笑って見下ろす。
「だってさ、聖女の祈りが天に通じて奇跡が起きたって言うなら、その通りかもしれないよ?不遜かもしれないけど、ある意味僕は天から来た者でしょ?違う星から来たわけだし。そして天である僕を動かす原動力がルナなら、ある意味ルナも聖女ってことだよ」
「何それ、こじつけじゃない。それに、どちらにしろ奇跡を起こしたのはミゲルでしょう?」
「ん--。でもルナがいなければ僕があの現象を引き起こすことはなかったし、結局奇跡のきっかけになったのはルナってことなんじゃない?」
「そんなの、詭弁よ。私が聖女なんじゃなくて、あなたが天使様なのに」
ぷーーっとルナが頬を膨らませたので、ミゲルはその頬をそっと突いた。
「ミゲルっ!」
「ははっ!」
「ちょっとフライングだけど…」
唇を尖らせるルナの手を持ち上げ、ミゲルはその指にシンプルな指輪をはめた。
以前プロポーズの時にもらった指輪と重ねるようにはめられたその指輪に、ミゲルはそっと唇を寄せる。
「ミゲル…?これ…」
「うん、結婚指輪。僕と対になってる」
ミゲルは自分の手をルナの顔の前にかざした。
「これ、肌身離さず持っていて。危険を感知すると僕にわかるようになってる。君がどこにいるかも一目でわかるようになってるから」
「何それ。やっぱり…、本当の魔法使いはあなたじゃない」
「うーん、魔法ではないんだけどね。でも…、そうだね。万が一君に危険が及んだりしたら、僕はこれからだって、何度でも奇跡を起こすと思う」
「だったらやっぱり天使は…」
「ううん、僕は魔法使いでも天使でもない。異星人…、違う星の王子さ」
「そうね、ミゲルは異星の…、ううん、私だけの王子様なんだわ」
「うん、これからもずっと、ルナだけのね」
ルナは、ようやく心からの晴れやかな笑顔を見せた。
その笑顔が眩しくて、ミゲルはスッと目を細めると、徐にルナの唇を奪った。
当然のように沿道の歓声が高くなる。
「ミゲル…っ!」
「ちょっとしたファンサービスだよ、花嫁さん」
そう言っていたずらっ子のように舌をペロリと出すと、ミゲルもまた、晴れやかに笑ったのだった。
Fin.
※読んでいただいてありがとうございました♪
魔法も転生も死に戻りもないけど、異星人がいるファンタジーでした。
私異星人の存在信じてるんで(笑)。
店先から元気に飛び出してきた男の子を、ルナは抱き止めた。
「ずいぶん早く走れるようになったのね、アーサー」
「はい!皆さんのおかげです!」
そう、飛び出してきたのはルナの実弟アーサーだ。
「アーサーも!ドレスを汚さないで!」
「…ごめんなさい、ポーラ姉さま…」
ポーラに叱られて、アーサーもみるみるシュンとなる。
しかしアーサーのつぶらな瞳に見つめられ、
「き、気を付けてくれればいいのよ…」
とポーラの威勢も尻つぼみになるのだった。
アーサーを引き取ってからのルナは、毎日彼の歩行訓練や言葉の練習につきあった。
最初は無気力で無表情だったアーサーに、ルナは根気強く話しかけ、どれだけ大切に思っているかを伝え続けた。
そしてそれはミゲルやアルド一家にも伝染し、彼らは皆でアーサーに愛情を注いだ。
その愛情に包まれ、アーサーはみるみる健康になり、徐々に言葉を発し、歩けるようになったのだ。
最近ではこうして走れるようにもなり、年相応の男の子として元気に過ごしている。
そんなルナとアーサーを見て、ミゲルはこっそり思っている。
ルナはやっぱり本物の聖女なのではないかと。
あの、火刑直前に起きた奇跡はたしかにミゲルが仕掛けたものだったけれど、でもやっぱり、ルナの周囲には幸せな奇跡が起きるのだ。
もちろん、こんなことを考えているとルナに通じてしまうから、本当にこっそりと思っているだけなのだけれど。
「アルドさん、エヴァさん、ポーラちゃん、本当にお世話になりました」
ルナが深々と頭を下げると、三人は瞳を潤ませながら祝いの言葉を述べた。
約束した通り、ルナは今日、この店からミゲルの元へ嫁に行く。
「今日私たちがこうして笑っていられるのも、三人がいてくれたからです。本当に、本当にありがとう」
「何言ってるのルナ。ここはあなたの実家よ」
「そうだよ。ミゲルと喧嘩したらいつでも戻っておいで」
「はっ⁈喧嘩なんか絶対しないし!」
アルドの言葉に間髪入れずに反応したのはもちろんミゲルだ。
この日を一日千秋の想いで待っていたのに、誰が返すものかと眉を吊り上げる。
「ははは。大事にするんだぞ、ミゲル」
「もちろん。僕の命に代えてもルナのことは守ります。一生大事にするし、多分ルナがうんざりするぐらい可愛がります」
「もう、ミゲルったら…」
ミゲルに手を取られたルナが店先に出ると、たちまち割れんばかりの拍手と歓声が上がった。
英雄と聖女の晴れ姿を一目見ようと、市民が詰めかけたのだ。
「聖女様!おめでとう!」
「英雄様!聖女様を守ってくださいね!」
「お二人とも!おめでとうございます!」
「ありがとう」
呼びかけられる祝福の声に二人は笑顔で返し、歓声はさらに高くなる。
結局、どんなに国や本人が否定しても、ルナ聖女説はなくならなかった。
民衆は相変わらずルナを聖女だと思っているし、もしまた何か災害がふりかかった時には、ルナが奇跡を起こしてくれると信じているようだ。
教会へ向かう幌の無い馬車に乗り込むと、二人はその上から沿道に手を振った。
教会への道のりも、ずっと祝福する民衆で埋め尽くされている。
「もうさ、そんなに気に病むことないんじゃない?」
笑顔で手を振るルナに、ミゲルがそう声をかけた。
祝福してくれる民衆に対して、ルナが純粋に喜べないことをもちろんミゲルは知っている。
「ミゲル…」
今にも泣き出してしまいそうなルナの手を、ミゲルはキュッと握りしめた。
「ルナ、君はもっと堂々としていいんだよ」
「でも…どうしても私、皆さんを騙している気がしてしまって…」
否定しても否定しても、民衆はルナを聖女だと持ち上げる。
ルナも、こうして手を振られれば振り返すし、笑顔を向けられれば笑顔で返す。
自分は聖女じゃないのだから無視すればいいだけなのだが、ルナの性格上それができない。
皆の期待の目に応えられないのが、ルナには辛かった。
幸せの絶頂にある今この時でさえ、どうしても心から喜ぶことができない。
そんなの、ミゲルにだって申し訳ないと思う。
「でも別にさ、もういいじゃない?みんながルナを聖女だっていうなら聖女でさ」
ミゲルが軽い口調でそんなことを言うから、ルナはちょっとだけ不機嫌そうにミゲルを見上げた。
そんなルナを、ミゲルは笑って見下ろす。
「だってさ、聖女の祈りが天に通じて奇跡が起きたって言うなら、その通りかもしれないよ?不遜かもしれないけど、ある意味僕は天から来た者でしょ?違う星から来たわけだし。そして天である僕を動かす原動力がルナなら、ある意味ルナも聖女ってことだよ」
「何それ、こじつけじゃない。それに、どちらにしろ奇跡を起こしたのはミゲルでしょう?」
「ん--。でもルナがいなければ僕があの現象を引き起こすことはなかったし、結局奇跡のきっかけになったのはルナってことなんじゃない?」
「そんなの、詭弁よ。私が聖女なんじゃなくて、あなたが天使様なのに」
ぷーーっとルナが頬を膨らませたので、ミゲルはその頬をそっと突いた。
「ミゲルっ!」
「ははっ!」
「ちょっとフライングだけど…」
唇を尖らせるルナの手を持ち上げ、ミゲルはその指にシンプルな指輪をはめた。
以前プロポーズの時にもらった指輪と重ねるようにはめられたその指輪に、ミゲルはそっと唇を寄せる。
「ミゲル…?これ…」
「うん、結婚指輪。僕と対になってる」
ミゲルは自分の手をルナの顔の前にかざした。
「これ、肌身離さず持っていて。危険を感知すると僕にわかるようになってる。君がどこにいるかも一目でわかるようになってるから」
「何それ。やっぱり…、本当の魔法使いはあなたじゃない」
「うーん、魔法ではないんだけどね。でも…、そうだね。万が一君に危険が及んだりしたら、僕はこれからだって、何度でも奇跡を起こすと思う」
「だったらやっぱり天使は…」
「ううん、僕は魔法使いでも天使でもない。異星人…、違う星の王子さ」
「そうね、ミゲルは異星の…、ううん、私だけの王子様なんだわ」
「うん、これからもずっと、ルナだけのね」
ルナは、ようやく心からの晴れやかな笑顔を見せた。
その笑顔が眩しくて、ミゲルはスッと目を細めると、徐にルナの唇を奪った。
当然のように沿道の歓声が高くなる。
「ミゲル…っ!」
「ちょっとしたファンサービスだよ、花嫁さん」
そう言っていたずらっ子のように舌をペロリと出すと、ミゲルもまた、晴れやかに笑ったのだった。
Fin.
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魔法も転生も死に戻りもないけど、異星人がいるファンタジーでした。
私異星人の存在信じてるんで(笑)。
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