鏡の中の謎

あらすじ:
沙織は、祖母から譲り受けた古い洋館に一人で住んでいます。館の中には奇妙な噂がある大きな鏡があり、過去にその鏡を見つめた人々が行方不明になったとされています。ある夜、沙織はその鏡の前に立ち、恐る恐る覗き込みます。最初は自分の姿が映っていますが、やがてその顔が不気味に歪み、全く知らない女性が現れます。その女性はかつて館に住んでいた人で、鏡の中から助けを求めてきます。

沙織は恐怖に駆られますが、鏡に引き寄せられるようにして吸い込まれ、鏡の向こう側の世界に迷い込んでしまいます。そこは不気味な廊下が続く異世界で、彼女は出口を探そうと必死になりますが、ついに理解します。過去にこの館に住んでいた人々が、鏡に引き込まれ戻れなくなったことを。

最後に沙織は、自分と同じ顔をした誰かが鏡の外側で笑っているのを目撃し、その後彼女は永遠に鏡の中に閉じ込められてしまいます。そして鏡は、次の犠牲者を静かに待ち続けるのでした。
24h.ポイント 0pt
0
小説 192,258 位 / 192,258件 ミステリー 4,329 位 / 4,329件

あなたにおすすめの小説

ワルバイトの粛清

不調会長
ミステリー
定職に就かずフリーター生活の 青年・大森は牛丼屋でのバイトが終わり、いつも通り夜道を徒歩で帰宅していた。 ところが、なぜか尾行されていた大森は数名の黒服に突如襲われボックスカーに引きずりこまれる。 車内で手首を拘束され、抗うことができない。 あまりの突然の出来事に呆然とする大森。 車に乗せられ30分ほど 林の中の古い倉庫の前に停車した。 大森は、手首を拘束されたままその倉庫の中に入る。 倉庫の中には、中央に円卓があり、 大森と同様に手首が拘束されている男が7人座っていた。 大森も1席だけ空いていた円卓の椅子に座らせられた。 間もなくして、不敵な笑みを浮かべた老人が倉庫内に入ってきた。 老人は円卓の8人に白紙の小切手を配った。 これから何が行われるというのか。

時の呪縛

葉羽
ミステリー
山間の孤立した村にある古びた時計塔。かつてこの村は繁栄していたが、失踪事件が連続して発生したことで、村人たちは恐れを抱き、時計塔は放置されたままとなった。17歳の天才高校生・神藤葉羽は、友人に誘われてこの村を訪れることになる。そこで彼は、幼馴染の望月彩由美と共に、村の秘密に迫ることになる。 葉羽と彩由美は、失踪事件に関する不気味な噂を耳にし、時計塔に隠された真実を解明しようとする。しかし、時計塔の内部には、過去の記憶を呼び起こす仕掛けが待ち受けていた。彼らは、時間が歪み、過去の失踪者たちの幻影に直面する中で、次第に自らの心の奥底に潜む恐怖と向き合わせることになる。 果たして、彼らは村の呪いを解き明かし、失踪事件の真相に辿り着けるのか?そして、彼らの友情と恋心は試される。緊迫感あふれる謎解きと心理的恐怖が交錯する本格推理小説。

アイリーンはホームズの夢を見たのか?

山田湖
ミステリー
一人の猟師が雪山にて死体で発見された。 熊に襲われたと思われるその死体は顔に引っ搔き傷のようなものができていた。 果たして事故かどうか確かめるために現場に向かったのは若手最強と言われ「ホームズ」の異名で呼ばれる刑事、神之目 透。 そこで彼が目にしたのは「アイリーン」と呼ばれる警察が威信をかけて開発を進める事件解決補助AIだった。 刑事 VS AIの推理対決が今幕を開ける。 このお話は、現在執筆させてもらっております、長編「半月の探偵」の時系列の少し先のお話です。とはいっても半月の探偵とは内容的な関連はほぼありません。 カクヨムweb小説短編賞 中間選考突破。読んでいただいた方、ありがとうございます。

もし、震度8の地震が来たら

くま
ミステリー
ああ

呪王の鹿~南宮大社380年目の謎に挑む~

hoshinatasuku
ミステリー
関ヶ原の戦いで全焼し、再建から380年が経過した美濃一之宮・南宮大社。江戸初期より社殿に巧みに隠されてきた暗号に気付いた若き史学博士・坂城真。真は亡き祖母と交わした約束を思い出し解読に挑む。幼馴染みで役場観光係の八神姫香と共に謎解きを進めるのだが、解けたそれは戦国の世を収束させた徳川家への呪法だった。そして突如解読を阻む怪しい者が現れ、真は執拗に狙われてゆく。             【なろう・カクヨムでも同小説を投稿済】

レミニセンス 第三章

紫くらげ
ミステリー
まだまだ続くよ!

人類絶滅 あなたは信じますか?

吉ニ
ミステリー
これは他人事ではなく これを読むあなた自身にも 関係してくるお話です。 信じるか信じないかは 自分自身で決める事ですが 最後まで読んで頂ければ幸いです。 これは私が 物心ついた時から今現在も 続いている不思議な体験で 今ようやく神が私に伝えたかった事の 意味が分かり、この場をお借りして 皆様に伝えようと決めました。

巨象に刃向かう者たち

つっちーfrom千葉
ミステリー
 インターネット黎明期、多くのライターに夢を与えた、とあるサイトの管理人へ感謝を込めて書きます。資産を持たぬ便利屋の私は、叔母へ金の融通を申し入れるが、拒絶され、縁を感じてシティバンクに向かうも、禿げた行員に挙動を疑われ追い出される。仕方なく、無一文で便利屋を始めると、すぐに怪しい来客が訪れ、あの有名アイドルチェリー・アパッチのためにひと肌脱いでくれと頼まれる。失敗したら命もきわどくなる、いかがわしい話だが、取りあえず乗ってみることに……。この先、どうなる……。 お笑いミステリーです。よろしくお願いいたします。

処理中です...