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衝撃の朝だよ!!!!!
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「お!奏音じゃねーか!」
地面に顔を向けて歩いていた私に、校門辺りで声を掛けてきたのは、隆一君の声だった。
「あ…お、おはよう…」
「んなぁ…今日さ…皆で霧矢のとこ行かないか?」
「え?」
隆一くんの言葉、それは今日、霧矢くんが居ないことを指し、同時に私に少しの不安感を漂わせる。
「それってどう言うこと…?」
「あれ?奏音、ライン見てなかったか…?」
「え?」
私は急いで、スマホを開く。
最近はずっとネットニュースとか、掲示板とかしか見てなかったからラインなんて長い間見てなかった…
バイト組がやけに300件と、通知の数が多かったので、バイト組のラインを開く。
「え…?」
一番最初に書いてあった言葉。
霧矢くんが言っていた。
「そのさ…あいつ、足怪我したらしいからさ、みんなで…ってか、バイト組でお見舞い行かね?って話を昨日アズリアとしてたんだよな。奏音見てなかったか…」
「わ…私も行く!!!」
迷わず言った…
1週間前に霧矢くんはトワライトフェニックスに出会ったと言っていた。
不安が的中してしまったよう。
私は魔法少女として…守れなかったのじゃないか、と。
確かに0ではなかった。
ニュースを見る限り、637人の死亡者。
その人たちのことは守れなかった。
Vさんは「落下地点にいた人たちが死んじゃっただけで、それ以外に守れるものは守れました。落ち込むことはありません。」って言ってたけど…
「わかった!じゃあ、今日の放課後行こうぜ!」
「…うん!」
霧矢くん…大丈夫かな…
「にしても最近さ、めっちゃ強いヒーローが出たってな!」
「うぇ!?そ、そうなんだ…」
それってもしかして…
「奏音知らないのか?死刑執行人っていうヒーロー。」
知っている。
メルトシンギュラリティという魔法を撃って、敵を滅ぼし、そして、魔法少女連合に所属している、魔法少女。
それ…私…
「いやーかっこいいよな!!死刑執行人って名前!!なんでも怪獣を1発で殺せるらしいから、エグゼキューショナーズソードって言う剣から名前取ってるらしくて、その剣が|死刑執行人の持つ、処刑人の剣らしくてな!悪を処刑する処刑人!て感じがしてめちゃくちゃかっこいいと思うんだよな!!!」
私…っていうか名前のことも含めてめちゃくちゃ喋ってる…
って言うか調べてるし…
「そ…そうなんだ…」
若干、痴漢寄りなことをしているようにも思える…
まあ、私のことを知らないんじゃ、仕方ないけどね…
「みんな~、おはよ~」
私が隆一くんに対して、少し戸惑っていると、後ろから私たちの天使、アズりんが声を掛けてくる。
よかった~!!!アズりん!!話の相手お願いね!!
「何話してたの~?」
「少し前に出てきた新しいヒーローの死刑執行人について話してたんだ!!」
すると奏音は、目を薄くして、少し眠そうにあくびをしながら、
「ああ~霧矢くんが体育館に避難したら、急に現れて、霧矢くんを救ったっていうあれね~」
霧矢くん…あの体育館に居たんだ…
「そ、そうなんだぁ…」
すると奏音は、空を見上げて、「そういえば」と言いながら
「霧矢くん、死刑執行人の人が凄い奏音ちゃんに似てたって言ってたな~」
「えぇ!?!?」
「なわけ!俺からしたらあんま似てなかった気がするけどな~」
隆一くんは平然のことかのように、校舎の方を見ながら言った。
「そうかな~私は意外と…って言うかめっちゃ似てた気がするけどな~」
アズリアは階段を登りながら、私の方を薄目で見てくる。
まるで疑っているかのように。
「ええ~~~!?!?!?!?そ、そうかなぁ~?本当に私に似てる~?」
「奏音…え?マジ?」
私の反応を見て、本当に疑ったのか、隆一くんが真面目な顔をする。
「わ、私なわけないじゃーん!!!」
私は靴を履き替えている瞬間に、動揺した時に出てきた汗を全て拭き取った。
「レンレン!!」
私は小さくレンレンを呼ぶ。
どうやらレンレンは一般の人には見えないらしく、でも、念のため、バックの中に隠れているレンレンに、「これって、魔法少女ってバレたらどうなるの…?」と聞いてみる。
「うーん…そうだね~…まずは奏音の家の前にファンとか、助けれらた人たちが殺到するとか、敵の人たちが奏音の家ごと壊して奏音を殺そうとするとかかなぁ…絵里の前の人は、正体がバレて家ごと爆破されて死んだよ?」
ひっ!!
怖すぎて不意に声が出た。これからは動揺しないようにしないと…ちょっとした噂はすぐ広まっちゃうから…
「どうした奏音?」
私はバックの少しだけ開いたチャックを慌てて閉めると、「な、なんでもないよ!!!」と隆一くんに言った。
危ない危ない…バレたら終わりって考えた方が良さそう…
地面に顔を向けて歩いていた私に、校門辺りで声を掛けてきたのは、隆一君の声だった。
「あ…お、おはよう…」
「んなぁ…今日さ…皆で霧矢のとこ行かないか?」
「え?」
隆一くんの言葉、それは今日、霧矢くんが居ないことを指し、同時に私に少しの不安感を漂わせる。
「それってどう言うこと…?」
「あれ?奏音、ライン見てなかったか…?」
「え?」
私は急いで、スマホを開く。
最近はずっとネットニュースとか、掲示板とかしか見てなかったからラインなんて長い間見てなかった…
バイト組がやけに300件と、通知の数が多かったので、バイト組のラインを開く。
「え…?」
一番最初に書いてあった言葉。
霧矢くんが言っていた。
「そのさ…あいつ、足怪我したらしいからさ、みんなで…ってか、バイト組でお見舞い行かね?って話を昨日アズリアとしてたんだよな。奏音見てなかったか…」
「わ…私も行く!!!」
迷わず言った…
1週間前に霧矢くんはトワライトフェニックスに出会ったと言っていた。
不安が的中してしまったよう。
私は魔法少女として…守れなかったのじゃないか、と。
確かに0ではなかった。
ニュースを見る限り、637人の死亡者。
その人たちのことは守れなかった。
Vさんは「落下地点にいた人たちが死んじゃっただけで、それ以外に守れるものは守れました。落ち込むことはありません。」って言ってたけど…
「わかった!じゃあ、今日の放課後行こうぜ!」
「…うん!」
霧矢くん…大丈夫かな…
「にしても最近さ、めっちゃ強いヒーローが出たってな!」
「うぇ!?そ、そうなんだ…」
それってもしかして…
「奏音知らないのか?死刑執行人っていうヒーロー。」
知っている。
メルトシンギュラリティという魔法を撃って、敵を滅ぼし、そして、魔法少女連合に所属している、魔法少女。
それ…私…
「いやーかっこいいよな!!死刑執行人って名前!!なんでも怪獣を1発で殺せるらしいから、エグゼキューショナーズソードって言う剣から名前取ってるらしくて、その剣が|死刑執行人の持つ、処刑人の剣らしくてな!悪を処刑する処刑人!て感じがしてめちゃくちゃかっこいいと思うんだよな!!!」
私…っていうか名前のことも含めてめちゃくちゃ喋ってる…
って言うか調べてるし…
「そ…そうなんだ…」
若干、痴漢寄りなことをしているようにも思える…
まあ、私のことを知らないんじゃ、仕方ないけどね…
「みんな~、おはよ~」
私が隆一くんに対して、少し戸惑っていると、後ろから私たちの天使、アズりんが声を掛けてくる。
よかった~!!!アズりん!!話の相手お願いね!!
「何話してたの~?」
「少し前に出てきた新しいヒーローの死刑執行人について話してたんだ!!」
すると奏音は、目を薄くして、少し眠そうにあくびをしながら、
「ああ~霧矢くんが体育館に避難したら、急に現れて、霧矢くんを救ったっていうあれね~」
霧矢くん…あの体育館に居たんだ…
「そ、そうなんだぁ…」
すると奏音は、空を見上げて、「そういえば」と言いながら
「霧矢くん、死刑執行人の人が凄い奏音ちゃんに似てたって言ってたな~」
「えぇ!?!?」
「なわけ!俺からしたらあんま似てなかった気がするけどな~」
隆一くんは平然のことかのように、校舎の方を見ながら言った。
「そうかな~私は意外と…って言うかめっちゃ似てた気がするけどな~」
アズリアは階段を登りながら、私の方を薄目で見てくる。
まるで疑っているかのように。
「ええ~~~!?!?!?!?そ、そうかなぁ~?本当に私に似てる~?」
「奏音…え?マジ?」
私の反応を見て、本当に疑ったのか、隆一くんが真面目な顔をする。
「わ、私なわけないじゃーん!!!」
私は靴を履き替えている瞬間に、動揺した時に出てきた汗を全て拭き取った。
「レンレン!!」
私は小さくレンレンを呼ぶ。
どうやらレンレンは一般の人には見えないらしく、でも、念のため、バックの中に隠れているレンレンに、「これって、魔法少女ってバレたらどうなるの…?」と聞いてみる。
「うーん…そうだね~…まずは奏音の家の前にファンとか、助けれらた人たちが殺到するとか、敵の人たちが奏音の家ごと壊して奏音を殺そうとするとかかなぁ…絵里の前の人は、正体がバレて家ごと爆破されて死んだよ?」
ひっ!!
怖すぎて不意に声が出た。これからは動揺しないようにしないと…ちょっとした噂はすぐ広まっちゃうから…
「どうした奏音?」
私はバックの少しだけ開いたチャックを慌てて閉めると、「な、なんでもないよ!!!」と隆一くんに言った。
危ない危ない…バレたら終わりって考えた方が良さそう…
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