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第6章 最後の神獣
閑話17~ドゥフディの苦労~(ドゥフディ視点)
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私は、春になって、ユウマさんの所へ行くため群れを去ることを決めた。
しかし、リーダーの引き継ぎ等で去るまでには時間が掛かり、今朝ようやく群れの皆に別れを告げて来た。
ユウマさんのいるワーテンには簡単には行けないため、一番近い街であるリーソンに行くことにした。
ユウマさんがリーソンに来るかどうかわからないが、リーソンからワーテンならエラス経由で商隊の護衛依頼もあるかも知れない。
ワーテンに行く場合は、単独で行くよりその方が安全だろう。
ただし、私は以前群れに戻る時、冒険者の活動休止を宣言してるため、依頼を受けるためには再開の手続きをしなければならない。
あの時、冒険者を辞めることも考えたが、辞めなくて良かったと思う。
「あ、ドゥフデイさん、お久しぶりです。」
人化してギルドに行くと、掲示板の所にいた見知った受付嬢が、私に気付いて声を掛けてくれた。
「お久しぶりです。」
「群れに戻ったと聞いたんですが、また冒険者に復帰するんですか?」
「え、ええ。ユウマさんの所に行こうかと思って。」
ユウマさんの名前を出したのは、もしかしたら情報が聞けるかも知れないという、淡い期待を抱いてのことだ。
「そうなんですね。ユウマさんは、時々来てますよ。今日は見てませんが。」
「そうなんですか?」
思ったより重要な情報が入手できた。
今日は来てないらしいが、そんな都合良くいくわけがない。
ここで簡単な依頼を受けながら、機会を待つのが良いだろう。
~~~
「あ、ドゥフデイさん、ちょうど良かったです!」
リーソンのギルドで薬草の採取依頼を達成した報酬を受け取り、帰ろうとしたところに、先日会った受付嬢が声を掛けて来た。
「どうかしましたか?」
「今、ユウマさんがカミルさんの所に行っているようですよ!」
「えっ!?」
カミルさんというのは、リーソンで魔物ブリーダーをしている人らしい。
ある冒険者が、ユウマさんがその店に入って行くのを見たということだった。
カミルさんの店の場所を聞いた私は、急いでその店に行った。
「すみませーん!」
少しして、男の人が出て来た。
「いらっしゃいませ。」
この人が、恐らくカミルさんだろう。
「あのー。ここへユウマさんが来ていると聞いたのですが……。」
「あ、いらっしゃってますよ。ユウマさんのお知り合いの方ですか?」
「はい。」
「それでは、こちらへどうぞ。」
遂に、ユウマさんと再会できると思うと、胸がドキドキした。
「この方が、ユウマさんに会いに来られたようですよ。」
「ユウマさん、お久しぶりです。」
「ドゥフディさん!」
嬉しいことに、ユウマさんは、私のことを覚えてくれたようだ。
「ユウマさんが、ここへおられると聞いたので、失礼かと思いましたが、お邪魔させていただきました。」
「どうしたんですか?」
「ユウマさんに、お願いがありまして……。」
「お願い?」
「はい。」
「ここではなんですから、場所を変えて話をしましょう。」
「ありがとうございます。」
~~~
ルナさんのおかげで、ユウマさんと一緒にこの家に住めることになった。
お手伝いさん的な立ち位置にはなるが、それでもありがたい。
ルナさんに連れられて部屋に入ると、子馬が寝ていた。
「可愛いですね。ルナさんのお子さんですか?」
毛色はルナさんと同じだし、間違いないだろう。
「ありがとう。そうよ。それで、あなたにやってもらいたいのは、この子に関してなんだけど。」
「え?はい。」
「この子今は馬の姿なんだけど、ハイ・ヒューマンなのよ。」
「えっ!?そうなんですか?」
私も人化できるハイ・デイープ・フォレスト・ディアなので、馬化できるハイ・ヒューマンがいてもおかしくない。
が、ハイ・ヒューマン自体ほとんどいないということなので、少し驚いた。
「そうなの。それに、今は本人の意思とは関係無く馬化してるみたいで、いつ人の姿に戻るかわからないの。馬の姿の時は良いんだけど、人の時は私には扱いが難しくて……。」
「そうなんですか……。」
確かに、人の姿になれないルナさんとさんだと、人間の赤ちゃんの世話は厳しいだろう。
「ユウマがいればやってもらえば良いんだけど、あの人も私の子にずっと付いている訳にはいかないし。」
「そうですよね。」
ユウマさんはよく出掛けてるし、ルナさん以外にも奥さんが沢山いるものね。
他の奥さんたちにも子どもが産まれたら、更に関わる時間は減るだろう。
「だから、あなたに手を借りたいのよ。」
「えっ?私も人の子を育てたことは無いですよ?」
人の子どころか、自分の子もいないんだけど……。
「大丈夫。私は知識だけは有るから、私の手の代わりをして欲しいのよ。」
「そういうことなら、お手伝いできますね。わかりました。」
「よろしくね。あっ。」
「どうしました?えっ?」
ルナさんが急に子馬の方を見て声を上げたので、私も釣られてそちらを見た。
すると、子馬は光に包まれていた。これは、多分……。
光が収まると、思った通り、裸の人間の赤ちゃんがいた。男の子のようだ。
「話してたら、早速人の姿に戻ったわ。」
「そうですね。着る物はあるんですか?」
人間は厄介なことに、着る物が必要だ。
私も服を着るのは好きではないが、不思議なことに人の姿の時に裸でいようとは思わない。
特に今の季節は、裸では寒いし……。
人間というのは、不便なものだなとつくづく思う。
この家の中はなぜか寒くないが、それでも赤ちゃんを裸のままにしておくのはまずいだろう。
「まだないの。ユウマもバタバタしてて、買いに行けてないのよ。」
「では、取り合えず私が買って来ましょう。」
「ごめんなさい。お願いするわ。お金は後でユウマにもらってね。」
「はい。」
~~~
「買って来ましたよ。」
「ありがとう。助かるわ。」
私が赤ちゃん用の服やオムツを買って帰ると。ルナさんは赤ちゃんにお乳をあげていた。
赤ちゃんは、今は馬化しているので、ルナさんは立って飲ませている。
「いえ。お役に立てて、何よりです。」
「人化できるというのは、便利ね。」
「そうですね。森で暮らしている分にはそう思わなかったんですが、街で暮らすと便利さがわかって来ました。」
「私も人化できれば、貴女に頼らなくても良かったんだけど……。」
「ルナさん……。」
ルナさんの悔しさはよくわかる。
私も自分の子ができたら、自分の手で育てたいと思うだろう。
「ごめんなさい。そんな事考えても仕方ないのにね。」
「……。」
「ルナ、入って良い?」
ユウマさんの声だ。
家に帰って来たから、子どもの様子を見に来たのだろう。
あ、今私人化してる!
「ちょっと、待ってください!」
「え?う、うん。」
「どうしたの?」
ルナさんが不思議そうに聞いて来た。
「ユウマさんの前では人化を解かないと……。」
「……。」
ルナさんが不思議そうにこちらを見ている中、私は急いで服を脱ぎ、人化を解いた。
「ユウマさん、良いですよ。」
「そう?入るよ。」
ユウマさんは戸を開けて入って来ると、なぜか私をじっと見ている。
もしかして、私何か失敗したのかしら?
「あのー、私がどうかしましたか?」
「あ、ごめん。わざわざ、人化を解いたのかと思って……。」
ユウマさんが、ちらったと視線を向けた先を見ると、私が脱ぎ散らかした服が目に入った。
ちょっと、恥ずかしい。
「は、はい。ユウマさんの前では鹿でいるように言われましたので。」
「気を遣ってくれて嬉しいけど、ルナのサポートをしている時は無理しなくて良いよ。」
「ありがとうございます。でも、これ位手間ではないです。」
「そう?無理しないでね。何か困ってる事が有ったら、なんでも言ってね。」
「はい。ありがとうございます。」
「ルナ、子どもはどう?」
「落ち着いているわ。ところで、この子にも名前を付けてもらいたいんだけど。」
「名前か……。ルナは何か案が有る?」
「私は名前とか、これまで考えたこと無かったから、あなたに任せるわ。」
「そう?うーん。直ぐに思い浮かばないな。急ぐわけでもないから、じっくり考えることにするよ。」
「わかったわ。お願いね。」
「そうだ!ルナも、ちょっと考えてみたらどうかな。」
「私が?そうね。考えてみるわ。」
「うん。それが良いよ。二人で考える方が絶対良いよ。」
ユウマさんはそう言うと、ルナさんの頚を優しく抱いた。
ルナさんは、目を閉じてユウマさんに身を預けている。
ルナさんには申し訳ないが、私はちょっとルナさんを羨ましく思った。
しかし、リーダーの引き継ぎ等で去るまでには時間が掛かり、今朝ようやく群れの皆に別れを告げて来た。
ユウマさんのいるワーテンには簡単には行けないため、一番近い街であるリーソンに行くことにした。
ユウマさんがリーソンに来るかどうかわからないが、リーソンからワーテンならエラス経由で商隊の護衛依頼もあるかも知れない。
ワーテンに行く場合は、単独で行くよりその方が安全だろう。
ただし、私は以前群れに戻る時、冒険者の活動休止を宣言してるため、依頼を受けるためには再開の手続きをしなければならない。
あの時、冒険者を辞めることも考えたが、辞めなくて良かったと思う。
「あ、ドゥフデイさん、お久しぶりです。」
人化してギルドに行くと、掲示板の所にいた見知った受付嬢が、私に気付いて声を掛けてくれた。
「お久しぶりです。」
「群れに戻ったと聞いたんですが、また冒険者に復帰するんですか?」
「え、ええ。ユウマさんの所に行こうかと思って。」
ユウマさんの名前を出したのは、もしかしたら情報が聞けるかも知れないという、淡い期待を抱いてのことだ。
「そうなんですね。ユウマさんは、時々来てますよ。今日は見てませんが。」
「そうなんですか?」
思ったより重要な情報が入手できた。
今日は来てないらしいが、そんな都合良くいくわけがない。
ここで簡単な依頼を受けながら、機会を待つのが良いだろう。
~~~
「あ、ドゥフデイさん、ちょうど良かったです!」
リーソンのギルドで薬草の採取依頼を達成した報酬を受け取り、帰ろうとしたところに、先日会った受付嬢が声を掛けて来た。
「どうかしましたか?」
「今、ユウマさんがカミルさんの所に行っているようですよ!」
「えっ!?」
カミルさんというのは、リーソンで魔物ブリーダーをしている人らしい。
ある冒険者が、ユウマさんがその店に入って行くのを見たということだった。
カミルさんの店の場所を聞いた私は、急いでその店に行った。
「すみませーん!」
少しして、男の人が出て来た。
「いらっしゃいませ。」
この人が、恐らくカミルさんだろう。
「あのー。ここへユウマさんが来ていると聞いたのですが……。」
「あ、いらっしゃってますよ。ユウマさんのお知り合いの方ですか?」
「はい。」
「それでは、こちらへどうぞ。」
遂に、ユウマさんと再会できると思うと、胸がドキドキした。
「この方が、ユウマさんに会いに来られたようですよ。」
「ユウマさん、お久しぶりです。」
「ドゥフディさん!」
嬉しいことに、ユウマさんは、私のことを覚えてくれたようだ。
「ユウマさんが、ここへおられると聞いたので、失礼かと思いましたが、お邪魔させていただきました。」
「どうしたんですか?」
「ユウマさんに、お願いがありまして……。」
「お願い?」
「はい。」
「ここではなんですから、場所を変えて話をしましょう。」
「ありがとうございます。」
~~~
ルナさんのおかげで、ユウマさんと一緒にこの家に住めることになった。
お手伝いさん的な立ち位置にはなるが、それでもありがたい。
ルナさんに連れられて部屋に入ると、子馬が寝ていた。
「可愛いですね。ルナさんのお子さんですか?」
毛色はルナさんと同じだし、間違いないだろう。
「ありがとう。そうよ。それで、あなたにやってもらいたいのは、この子に関してなんだけど。」
「え?はい。」
「この子今は馬の姿なんだけど、ハイ・ヒューマンなのよ。」
「えっ!?そうなんですか?」
私も人化できるハイ・デイープ・フォレスト・ディアなので、馬化できるハイ・ヒューマンがいてもおかしくない。
が、ハイ・ヒューマン自体ほとんどいないということなので、少し驚いた。
「そうなの。それに、今は本人の意思とは関係無く馬化してるみたいで、いつ人の姿に戻るかわからないの。馬の姿の時は良いんだけど、人の時は私には扱いが難しくて……。」
「そうなんですか……。」
確かに、人の姿になれないルナさんとさんだと、人間の赤ちゃんの世話は厳しいだろう。
「ユウマがいればやってもらえば良いんだけど、あの人も私の子にずっと付いている訳にはいかないし。」
「そうですよね。」
ユウマさんはよく出掛けてるし、ルナさん以外にも奥さんが沢山いるものね。
他の奥さんたちにも子どもが産まれたら、更に関わる時間は減るだろう。
「だから、あなたに手を借りたいのよ。」
「えっ?私も人の子を育てたことは無いですよ?」
人の子どころか、自分の子もいないんだけど……。
「大丈夫。私は知識だけは有るから、私の手の代わりをして欲しいのよ。」
「そういうことなら、お手伝いできますね。わかりました。」
「よろしくね。あっ。」
「どうしました?えっ?」
ルナさんが急に子馬の方を見て声を上げたので、私も釣られてそちらを見た。
すると、子馬は光に包まれていた。これは、多分……。
光が収まると、思った通り、裸の人間の赤ちゃんがいた。男の子のようだ。
「話してたら、早速人の姿に戻ったわ。」
「そうですね。着る物はあるんですか?」
人間は厄介なことに、着る物が必要だ。
私も服を着るのは好きではないが、不思議なことに人の姿の時に裸でいようとは思わない。
特に今の季節は、裸では寒いし……。
人間というのは、不便なものだなとつくづく思う。
この家の中はなぜか寒くないが、それでも赤ちゃんを裸のままにしておくのはまずいだろう。
「まだないの。ユウマもバタバタしてて、買いに行けてないのよ。」
「では、取り合えず私が買って来ましょう。」
「ごめんなさい。お願いするわ。お金は後でユウマにもらってね。」
「はい。」
~~~
「買って来ましたよ。」
「ありがとう。助かるわ。」
私が赤ちゃん用の服やオムツを買って帰ると。ルナさんは赤ちゃんにお乳をあげていた。
赤ちゃんは、今は馬化しているので、ルナさんは立って飲ませている。
「いえ。お役に立てて、何よりです。」
「人化できるというのは、便利ね。」
「そうですね。森で暮らしている分にはそう思わなかったんですが、街で暮らすと便利さがわかって来ました。」
「私も人化できれば、貴女に頼らなくても良かったんだけど……。」
「ルナさん……。」
ルナさんの悔しさはよくわかる。
私も自分の子ができたら、自分の手で育てたいと思うだろう。
「ごめんなさい。そんな事考えても仕方ないのにね。」
「……。」
「ルナ、入って良い?」
ユウマさんの声だ。
家に帰って来たから、子どもの様子を見に来たのだろう。
あ、今私人化してる!
「ちょっと、待ってください!」
「え?う、うん。」
「どうしたの?」
ルナさんが不思議そうに聞いて来た。
「ユウマさんの前では人化を解かないと……。」
「……。」
ルナさんが不思議そうにこちらを見ている中、私は急いで服を脱ぎ、人化を解いた。
「ユウマさん、良いですよ。」
「そう?入るよ。」
ユウマさんは戸を開けて入って来ると、なぜか私をじっと見ている。
もしかして、私何か失敗したのかしら?
「あのー、私がどうかしましたか?」
「あ、ごめん。わざわざ、人化を解いたのかと思って……。」
ユウマさんが、ちらったと視線を向けた先を見ると、私が脱ぎ散らかした服が目に入った。
ちょっと、恥ずかしい。
「は、はい。ユウマさんの前では鹿でいるように言われましたので。」
「気を遣ってくれて嬉しいけど、ルナのサポートをしている時は無理しなくて良いよ。」
「ありがとうございます。でも、これ位手間ではないです。」
「そう?無理しないでね。何か困ってる事が有ったら、なんでも言ってね。」
「はい。ありがとうございます。」
「ルナ、子どもはどう?」
「落ち着いているわ。ところで、この子にも名前を付けてもらいたいんだけど。」
「名前か……。ルナは何か案が有る?」
「私は名前とか、これまで考えたこと無かったから、あなたに任せるわ。」
「そう?うーん。直ぐに思い浮かばないな。急ぐわけでもないから、じっくり考えることにするよ。」
「わかったわ。お願いね。」
「そうだ!ルナも、ちょっと考えてみたらどうかな。」
「私が?そうね。考えてみるわ。」
「うん。それが良いよ。二人で考える方が絶対良いよ。」
ユウマさんはそう言うと、ルナさんの頚を優しく抱いた。
ルナさんは、目を閉じてユウマさんに身を預けている。
ルナさんには申し訳ないが、私はちょっとルナさんを羨ましく思った。
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