147 / 155
連載
第5章ダイジェスト(1):1
しおりを挟む
新入社員が配属されて一ヶ月が経ち、社内もすっかり落ち着きを見せている。
つい何日か前までは、和馬さんを取り巻く環境は独特な緊張を孕んでいたけれど、それについても今では目立った騒ぎもなくなっている。
だからといって、この先、同じようなことが起きないとは言えないのだ。和馬さんの浮気や心変わりを心配しているのではない。これは、私の心の持ちようなのだろう。
なにが起きても、誰が現れても、不安を感じない日は来るのだろうか。
――いつまで経っても、自信満々になれそうにないなぁ。
午後の仕事が一段落し、社員通用口そばにあるいつもの自販機で買ったカフェオレを飲みながら、私は苦笑いを零す。
ちょうどその時、お使いに出ていた留美先輩が通用口から入ってきた。
「先輩、お帰りなさい」
声をかけると、ニコッと笑った先輩が丸椅子に座っている私のところにやってくる。
「私も喉が渇いちゃったわ。戻る前に、なにか飲もうっと」
そう言って先輩はアイスティーを購入すると、隣に座った。
そんな先輩をなんとなく眺めていると、チラリと視線を向けられる。
「タンポポちゃん、どうしたの? 浮かない顔をしているけど」
なんとなく聞いてほしかった部分もあるので、私は自分が抱える不安を先輩に話した。
話を聞き終えた先輩は、軽く座り直して私へと体を向けた。
「ねぇ、タンポポちゃん。あなた、週末は竹若君と一緒だったわよね? 明日からの連休も、同じように一緒にいるんでしょ? そなに仲が良いのに、なにが心配? ……ま、タンポポちゃんが心配するのも分からなくないけど」
同じ大学に通っていた和馬さんと留美先輩。友人ということで、共に行動をすることが割りと多かったという。なので思い当たる節があるらしく、先輩は小さく笑った。
「竹若君、モテるものねぇ。今だって、後輩のお嬢さんたちが、竹若君を見かけては相変わらずキャーキャー言っているみたいだし」
そうなのだ。面と向かって和馬さんに近付こうとしている後輩たちはいなくなったものの、彼の人気は衰えることがないのだ。
「どうしたら、自信たっぷりになれるんでしょうか?」
その問いかけに返ってきた答えは、驚くべきものだった。
「ん~、手っ取り早く、結婚しちゃえば? そうしたら、誰もあなたたちの間に割り入ろうとしないでしょ。タンポポちゃんだって、今より安心できるんじゃない?」
先輩が言うとおり、彼の戸籍に入れば、社会的にも私と和馬さんの関係は明確なものとなる。なるけれど……
「で、でも、まだ、結婚とか、そこまでは考えてなくて!」
先輩の提案は、話が飛躍しすぎている。慌てふためく私は、思わず、手の中の紙コップを握り潰してしまった。
そんな私を見て、先輩は苦笑を深める。
「ふふっ、あくまでも一つの案よ。……だけど、このことを竹若君に教えたら、『とりあえず、明日にでも入籍だけ済ませてしまいましょう。結婚式は、おいおい』とか言いそうよねぇ♪」
楽しそうに声を弾ませている先輩に対し、私は顔を引きつらせる。
「せ、先輩! お願いですから、このことは和馬さんに話さないでください! 和馬さんと結婚したくないわけじゃなくて、まだ、そのタイミングじゃないっていうか!」
ニマニマと意地悪く笑う先輩の腕を掴んで、ガクガクと揺さぶる。
和馬さんの行動力はハンパないので、今度こそ押し切られるかもしれない、という不安が拭えない。
それというのも、一年ほど前に寿退社した先輩が会社に赤ちゃんを連れてきたことを和馬さんに話した時の行動が、ちょっと、ね。
その先輩は結婚したことで、佐藤から田中になった。先輩が言うには、結婚したと実感するのは変わった名字で呼ばれた時だという。
それを和馬さんに話した翌日、なんと彼は私に『竹若』と彫られた立派なハンコをプレゼントされたのだ。
随分と気の早いプレゼントに驚いていたら、和馬さんはさらに私をびっくりさせることを言った。
「いっそのこと、人事部に変更届を出してしまいましょうか? あなたが竹若ユウカになることは決定事項ですので、この際、登録情報の変更をしてはいかがかと。そのハンコの出番もあるでしょうし」
「ま、待ってください! 変更届は将来的に提出する可能性はありますが、今はまだ小向日葵ですから!」
「でしたら、これから役所に行って、籍だけでも入れてしまいましょう。そうすれば、あなたは正式に竹若ユウカですよ。堂々と、そのハンコが使えますね」
優し気に首を傾けた和馬さんが、私の頬を撫でながらニッコリと微笑む。
そんな彼に、私は涙目でブンブンと首を横に振り続けたのだった。
いや、その、和馬さんが私との結婚を考えてくれているのは嬉しいけれど、いくらなんでも気が早すぎる。
しかし、彼はことあるごとに、こんな感じで結婚を意識させてくるのから困るのだ。
必死になる私を見て、先輩は「分かった、分かった」と、頭をポンポンと叩いてきたのだった。
カフェオレを飲だら、ちょっと元気が出た。その後は気持ちを切り替えて、仕事にひたすら集中する。おかげで、終業時間を迎える少し前には仕事を終えることが出来た。
デスクの上を片付けていると、バッグの中でマナーモードにしていたスマートフォンが震え始める。取り出して画面を見れば、『お疲れ様です』で始まる和馬さんからのメール。仕事が終わったので、これから総務部に行くと書いてあった。
「本当に、マメな人だよね」
画面を眺めながら、小さく笑う。
「ユウカ、なにを笑っているのですか?」
高い位置から、耳に心地いい声が降ってきた。ハッと顔を上げれば、目の前に和馬さんが立っている。
「あれ?」
このメールが送られてきたのは、今しがたのこと。いくら総務部と社長室が同じフロアにあるとはいえ、こんなにも早く来られるものだろうか。
パチパチと瞬きをしていると、和馬さんがフフッと楽しそうに笑う。
「あなたに少しでも早く会いたくて、休憩時間にあらかじめ文章を打ち込んでおいたのですよ。送信するだけでしたら、歩きながらでも周囲には迷惑ではないでしょうし」
笑顔の彼とは対照的に、私の表情は僅かに曇る。
「あの、わざわざメールをしなくてもいいんですよ。そこまで気にかけてもらうのは、なんだか悪いですし……」
仕事終わりにメールがなかったからといって、いちいち寂しがったりはしない。愛情が薄れたのだと勘違いして、悲しくなったりはしない。
モゴモゴと口ごもりながらも伝えれば、和馬さんは安心したように微笑みを浮かべる。
「私が好きでしていることですから、あなたが気に病む必要はありません」
彼の目が柔らかく弧を描いた。
その笑顔とセリフで、ホワッと頬が熱を持つ。
和馬さんはいつだって、沢山の愛情を向けてくれる。
なのに私は照れるばかりで、うまく言葉にすることができないまま。真っ直ぐな和馬さんの視線にドキドキしてしまい、咄嗟に俯いてしまった。
「ユウカ?」
不思議そうに私を呼ぶ和馬さん。
私はそんな彼にクルリと背を向け、スマートフォンのメール作成画面を呼び出す。ちょこちょこと指を動かし、素早く送信。
「ユウカ、どうしたのですか?」
和馬さんがふたたび声をかけてきたところで、微かな振動音が私の耳に届いた。
「おや、メールですね。どなたからでしょうか。……社長からでしたら、削除してしまいましょう」
おかしなことを呟きながら、和馬さんがスーツの上着ポケットからスマートフォンを取り出し、メール画面を開いた。
彼の様子を横目でチラチラ伺いながら、私は自分のスマートフォンを胸に引き寄せて両手でギュッと握りしめる。
和馬さんは送信者が私だと気付き、微かに首を傾げた。その数秒後。
「ユウカ、なんて可愛らしいことを……」
小さく呟いて、フワリと優しい表情になる。
「照れ屋なあなたなりに、こうして一生懸命に愛情を示してくれることは、なんと幸せなのでしょうか」
スラリと長い指で、私の髪を撫でてきた。
周りには人がいる状況では、面と向かって甘い言葉を伝えられない。だから、メールに気持ちを込めたのだ。
『私も、早く和馬さんに会いたかったですよ』
こんなまどろっこしい方法を選んだ私に呆れることなく、それどころか、和馬さんはすごく嬉しそうに笑ってくれた。
「口にした言葉であろうと、文章であろうと、ユウカの気持ちには変わりありません」
サラサラと髪を撫でていた手が、最後にポンと軽く頭に乗せられる。
「さぁ、帰りましょうか」
穏やかに伝わる温もり。優しい笑顔。なにより、和馬さんがすぐそばにいてくれること。それはカフェオレよりも、留美先輩とのおしゃべりよりも、私の心を甘酸っぱい感情と共に弾ませてくれるのだった。
つい何日か前までは、和馬さんを取り巻く環境は独特な緊張を孕んでいたけれど、それについても今では目立った騒ぎもなくなっている。
だからといって、この先、同じようなことが起きないとは言えないのだ。和馬さんの浮気や心変わりを心配しているのではない。これは、私の心の持ちようなのだろう。
なにが起きても、誰が現れても、不安を感じない日は来るのだろうか。
――いつまで経っても、自信満々になれそうにないなぁ。
午後の仕事が一段落し、社員通用口そばにあるいつもの自販機で買ったカフェオレを飲みながら、私は苦笑いを零す。
ちょうどその時、お使いに出ていた留美先輩が通用口から入ってきた。
「先輩、お帰りなさい」
声をかけると、ニコッと笑った先輩が丸椅子に座っている私のところにやってくる。
「私も喉が渇いちゃったわ。戻る前に、なにか飲もうっと」
そう言って先輩はアイスティーを購入すると、隣に座った。
そんな先輩をなんとなく眺めていると、チラリと視線を向けられる。
「タンポポちゃん、どうしたの? 浮かない顔をしているけど」
なんとなく聞いてほしかった部分もあるので、私は自分が抱える不安を先輩に話した。
話を聞き終えた先輩は、軽く座り直して私へと体を向けた。
「ねぇ、タンポポちゃん。あなた、週末は竹若君と一緒だったわよね? 明日からの連休も、同じように一緒にいるんでしょ? そなに仲が良いのに、なにが心配? ……ま、タンポポちゃんが心配するのも分からなくないけど」
同じ大学に通っていた和馬さんと留美先輩。友人ということで、共に行動をすることが割りと多かったという。なので思い当たる節があるらしく、先輩は小さく笑った。
「竹若君、モテるものねぇ。今だって、後輩のお嬢さんたちが、竹若君を見かけては相変わらずキャーキャー言っているみたいだし」
そうなのだ。面と向かって和馬さんに近付こうとしている後輩たちはいなくなったものの、彼の人気は衰えることがないのだ。
「どうしたら、自信たっぷりになれるんでしょうか?」
その問いかけに返ってきた答えは、驚くべきものだった。
「ん~、手っ取り早く、結婚しちゃえば? そうしたら、誰もあなたたちの間に割り入ろうとしないでしょ。タンポポちゃんだって、今より安心できるんじゃない?」
先輩が言うとおり、彼の戸籍に入れば、社会的にも私と和馬さんの関係は明確なものとなる。なるけれど……
「で、でも、まだ、結婚とか、そこまでは考えてなくて!」
先輩の提案は、話が飛躍しすぎている。慌てふためく私は、思わず、手の中の紙コップを握り潰してしまった。
そんな私を見て、先輩は苦笑を深める。
「ふふっ、あくまでも一つの案よ。……だけど、このことを竹若君に教えたら、『とりあえず、明日にでも入籍だけ済ませてしまいましょう。結婚式は、おいおい』とか言いそうよねぇ♪」
楽しそうに声を弾ませている先輩に対し、私は顔を引きつらせる。
「せ、先輩! お願いですから、このことは和馬さんに話さないでください! 和馬さんと結婚したくないわけじゃなくて、まだ、そのタイミングじゃないっていうか!」
ニマニマと意地悪く笑う先輩の腕を掴んで、ガクガクと揺さぶる。
和馬さんの行動力はハンパないので、今度こそ押し切られるかもしれない、という不安が拭えない。
それというのも、一年ほど前に寿退社した先輩が会社に赤ちゃんを連れてきたことを和馬さんに話した時の行動が、ちょっと、ね。
その先輩は結婚したことで、佐藤から田中になった。先輩が言うには、結婚したと実感するのは変わった名字で呼ばれた時だという。
それを和馬さんに話した翌日、なんと彼は私に『竹若』と彫られた立派なハンコをプレゼントされたのだ。
随分と気の早いプレゼントに驚いていたら、和馬さんはさらに私をびっくりさせることを言った。
「いっそのこと、人事部に変更届を出してしまいましょうか? あなたが竹若ユウカになることは決定事項ですので、この際、登録情報の変更をしてはいかがかと。そのハンコの出番もあるでしょうし」
「ま、待ってください! 変更届は将来的に提出する可能性はありますが、今はまだ小向日葵ですから!」
「でしたら、これから役所に行って、籍だけでも入れてしまいましょう。そうすれば、あなたは正式に竹若ユウカですよ。堂々と、そのハンコが使えますね」
優し気に首を傾けた和馬さんが、私の頬を撫でながらニッコリと微笑む。
そんな彼に、私は涙目でブンブンと首を横に振り続けたのだった。
いや、その、和馬さんが私との結婚を考えてくれているのは嬉しいけれど、いくらなんでも気が早すぎる。
しかし、彼はことあるごとに、こんな感じで結婚を意識させてくるのから困るのだ。
必死になる私を見て、先輩は「分かった、分かった」と、頭をポンポンと叩いてきたのだった。
カフェオレを飲だら、ちょっと元気が出た。その後は気持ちを切り替えて、仕事にひたすら集中する。おかげで、終業時間を迎える少し前には仕事を終えることが出来た。
デスクの上を片付けていると、バッグの中でマナーモードにしていたスマートフォンが震え始める。取り出して画面を見れば、『お疲れ様です』で始まる和馬さんからのメール。仕事が終わったので、これから総務部に行くと書いてあった。
「本当に、マメな人だよね」
画面を眺めながら、小さく笑う。
「ユウカ、なにを笑っているのですか?」
高い位置から、耳に心地いい声が降ってきた。ハッと顔を上げれば、目の前に和馬さんが立っている。
「あれ?」
このメールが送られてきたのは、今しがたのこと。いくら総務部と社長室が同じフロアにあるとはいえ、こんなにも早く来られるものだろうか。
パチパチと瞬きをしていると、和馬さんがフフッと楽しそうに笑う。
「あなたに少しでも早く会いたくて、休憩時間にあらかじめ文章を打ち込んでおいたのですよ。送信するだけでしたら、歩きながらでも周囲には迷惑ではないでしょうし」
笑顔の彼とは対照的に、私の表情は僅かに曇る。
「あの、わざわざメールをしなくてもいいんですよ。そこまで気にかけてもらうのは、なんだか悪いですし……」
仕事終わりにメールがなかったからといって、いちいち寂しがったりはしない。愛情が薄れたのだと勘違いして、悲しくなったりはしない。
モゴモゴと口ごもりながらも伝えれば、和馬さんは安心したように微笑みを浮かべる。
「私が好きでしていることですから、あなたが気に病む必要はありません」
彼の目が柔らかく弧を描いた。
その笑顔とセリフで、ホワッと頬が熱を持つ。
和馬さんはいつだって、沢山の愛情を向けてくれる。
なのに私は照れるばかりで、うまく言葉にすることができないまま。真っ直ぐな和馬さんの視線にドキドキしてしまい、咄嗟に俯いてしまった。
「ユウカ?」
不思議そうに私を呼ぶ和馬さん。
私はそんな彼にクルリと背を向け、スマートフォンのメール作成画面を呼び出す。ちょこちょこと指を動かし、素早く送信。
「ユウカ、どうしたのですか?」
和馬さんがふたたび声をかけてきたところで、微かな振動音が私の耳に届いた。
「おや、メールですね。どなたからでしょうか。……社長からでしたら、削除してしまいましょう」
おかしなことを呟きながら、和馬さんがスーツの上着ポケットからスマートフォンを取り出し、メール画面を開いた。
彼の様子を横目でチラチラ伺いながら、私は自分のスマートフォンを胸に引き寄せて両手でギュッと握りしめる。
和馬さんは送信者が私だと気付き、微かに首を傾げた。その数秒後。
「ユウカ、なんて可愛らしいことを……」
小さく呟いて、フワリと優しい表情になる。
「照れ屋なあなたなりに、こうして一生懸命に愛情を示してくれることは、なんと幸せなのでしょうか」
スラリと長い指で、私の髪を撫でてきた。
周りには人がいる状況では、面と向かって甘い言葉を伝えられない。だから、メールに気持ちを込めたのだ。
『私も、早く和馬さんに会いたかったですよ』
こんなまどろっこしい方法を選んだ私に呆れることなく、それどころか、和馬さんはすごく嬉しそうに笑ってくれた。
「口にした言葉であろうと、文章であろうと、ユウカの気持ちには変わりありません」
サラサラと髪を撫でていた手が、最後にポンと軽く頭に乗せられる。
「さぁ、帰りましょうか」
穏やかに伝わる温もり。優しい笑顔。なにより、和馬さんがすぐそばにいてくれること。それはカフェオレよりも、留美先輩とのおしゃべりよりも、私の心を甘酸っぱい感情と共に弾ませてくれるのだった。
0
お気に入りに追加
740
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
【完結】やさしい嘘のその先に
鷹槻れん
恋愛
妊娠初期でつわり真っ只中の永田美千花(ながたみちか・24歳)は、街で偶然夫の律顕(りつあき・28歳)が、会社の元先輩で律顕の同期の女性・西園稀更(にしぞのきさら・28歳)と仲睦まじくデートしている姿を見かけてしまい。
妊娠してから律顕に冷たくあたっていた自覚があった美千花は、自分に優しく接してくれる律顕に真相を問う事ができなくて、一人悶々と悩みを抱えてしまう。
※30,000字程度で完結します。
(執筆期間:2022/05/03〜05/24)
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
2022/05/30、エタニティブックスにて一位、本当に有難うございます!
✼••┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈••✼
---------------------
○表紙絵は市瀬雪さまに依頼しました。
(作品シェア以外での無断転載など固くお断りします)
○雪さま
(Twitter)https://twitter.com/yukiyukisnow7?s=21
(pixiv)https://www.pixiv.net/users/2362274
---------------------
離婚する両親のどちらと暮らすか……娘が選んだのは夫の方だった。
しゃーりん
恋愛
夫の愛人に子供ができた。夫は私と離婚して愛人と再婚したいという。
私たち夫婦には娘が1人。
愛人との再婚に娘は邪魔になるかもしれないと思い、自分と一緒に連れ出すつもりだった。
だけど娘が選んだのは夫の方だった。
失意のまま実家に戻り、再婚した私が数年後に耳にしたのは、娘が冷遇されているのではないかという話。
事実ならば娘を引き取りたいと思い、元夫の家を訪れた。
再び娘が選ぶのは父か母か?というお話です。
隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました
ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら……
という、とんでもないお話を書きました。
ぜひ読んでください。
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にエタニティの小説・漫画・アニメを1話以上レンタルしている
と、エタニティのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。