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(18)シリルだけ気持ちいいのは、不公平でしょ
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三人ともが食事を終えたことで、これ以上ここにいるとさすがに野暮だろうと察したビクトリオは後片付けを始める。
「他に、用意してほしいものはあるか?」
念のために尋ねると、「なにもないから、一刻も早く部屋から出ていってほしいな」と、エディフェルドに笑顔付きで言い返された。
当然のことながら、その視線にはやたらと迫力を感じる。
「分かったよ」
苦笑を零したビクトリオは、手早く片付けを進める。
食器類をカゴに収めると、ビクトリオがうとうとしているシリルに視線を向けた。
すると、エディフェルドが覆い被さるようにして、シリルの姿をビクトリオの視線から隠す。
「片付けが終わったら、さっさと出ていってくれないかな」
「別に、少しくらいいいだろ。シリルが減るわけじゃないし」
苦笑を深めるビクトリオに、エディフェルドの顔から笑顔がスッと消える。
「さっきから、気安く『シリル』って呼びすぎだよ。シリルの恋人は僕なんだからね」
「恋人の座は狙ってないが、友人になるのは構わないだろ。そして、俺を友人にするかどうか決めるのは、エディフェルドじゃなくてシリルだ」
もともと、シリルと友人になりたいと考えていたビクトリオである。
エディフェルドが二人の仲を公表するなら、彼の幼馴染兼護衛でもあるビクトリオがシリルと親しくしても変に思われないはずだ。
また、シリルと普段から親しくなっておけば、なにかあった時に手助けしやすいというものである。
そのことを説明されたエディフェルドは、苦虫を何匹も噛み潰したような表情を浮かべた。
シリルを独占したい気持ちはあるが、それ以上に大切な恋人の安全を図るほうが重要だ。
もちろんシリルを守るのは自分でありたいと考えているものの、常にシリルのそばにいられるわけではない。
己の独占欲のせいでシリルが万が一にも危険な目に遭ってからでは遅いのだ。
だが、素直に頷きたくないエディフェルドである。
渋々と言った感じで、「シリルが起きたら、判断してもらうよ」と、一応は引き下がった。
ビクトリオが部屋を出ていき、ようやく二人だけの空間が戻ってきた。
エディフェルドも布団に潜り、横になっているシリルを抱き締める。
すっかり腹が膨れて眠りに落ちたシリルは、無防備な表情で規則正しい寝息を立てていた。
そんなシリルを眺めているだけで、エディフェルドは幸せでたまらない。
その感情が溢れ出し、行動に現れてしまう。
薄く開かれたシリルの唇に口付けを落とし始めた。
繰り返しているうちに物足りなさを感じ、エディフェルドはシリルの口内へと自身の舌をソッと忍び込ませる。
寝ているシリルの呼吸を妨げないように、ゆっくりと舌を絡ませていく。
このところ、エディフェルドのことで悩んでいたシリルは寝不足が続いており、しかも、昨晩は激しく抱かれたことで、体力がかなり削られていた。
しかしながら、疲労感以上に想いが通じ合った安心感が、シリルを深い眠りへと誘っているのだろう。エディフェルドがねちっこく舌を絡ませていても、いっこうに目を覚ます様子はない。
それをいいことに、エディフェルドは舌を絡ませつつ、シリルがまとう夜着を脱がしていった。
自分よりも華奢で肉が薄いシリルの体に、エディフェルドはたまらなく欲情している。
妄想世界の中で何度も描いたシリルの裸にも興奮したが、やはり本物の破壊力は段違いだと実感していた。
あっという間に、エディフェルドの性器が硬くなる。
――昨夜はあんなに出したのにな。
エディフェルドは小さく苦笑する。
結局のところ、なかなか収まりがつかなかったエディフェルドは五回も射精したのだ。
なのに、今もこうして興奮してしまう。
そんな自分に少々呆れつつも、『これは、シリルが魅力的すぎるから仕方ないのだ』と開き直る。
軽く触れるだけだと言い聞かせていたエディフェルドだが、いつしか彼の手は本格的な愛撫を仕掛けていく。
このまま寝かせてあげたいと思う反面、無意識でも可愛らしい嬌声を零すシリルの様子に、エディフェルドの興奮がぐんぐん高まっていった。
さすがに性器をしつこく扱かれて射精まで導かれると、シリルは甲高い嬌声と共に目を覚ます。
「や、あっ……。えっ?」
当然のことながら、シリルには状況が呑み込めなかった。
浅い呼吸を忙しなく繰り返すシリルに、エディフェルドが間近で微笑みかける。
「気持ちよかった?」
頭がまったく回っていないシリルは、とりあえずコクンと頷き返す。
すると、エディフェルドの笑みに艶が加わる。
「じゃあ、今度は僕が気持ちよくなってもいいよね? だって、シリルだけ気持ちいいのは、不公平でしょ」
やはり頭が回っていないシリルは、エディフェルドの言葉とこの状況が理解できない。
ただ、『自分だけ気持ちがいいのは、たしかに不公平だ』ということは感じた。
ふたたびシリルはコクンと頷くのを見て、エディフェルドが潤滑油の入っている小瓶へと手を伸ばす。
シリルを仰向けにさせて脚を開かせると、潤滑油を馴染ませた手でシリルの後孔を解していった。
だまし討ちのようなことをする自分を卑怯だと分かっていながらも、シリルと一つになりたい気持ちが我慢できない。
もちろん、エディフェルドはシリルの体だけが目的ではないが、長年の片想いが実った相手と体を繋げる喜びは、言葉では表せないほど幸せなのである。
――とりあえず、一度だけ。
おそらく一度では収まりがつかないと分かっているエディフェルドだが、興奮が落ち着くまでシリルに付き合わせるのは、いくらなんでもひどすぎるだろうと、己に言い聞かせる。
エディフェルドは吸った息をゆっくりと吐き出した。
そんな彼に、シリルが不思議そうに声をかける。
「ルド……、まだ?」
眠気が残るシリルの表情は色気が駄々洩れで、おまけに舌っ足らずな声で可愛く催促されては、エディフェルドの興奮がさらに高まってしまう。
性器が痛いくらいに張り詰め、暴発寸前である。
――やっぱり、一度じゃ収まらないな。シリルは優しいから、お願いしたら許してくれるかも。
ズクン、ズクンと妖しく疼く自分の性器に視線を落としたエディフェルドは、思いっきり苦笑を零した。
やわらかく綻んだシリルの後孔に、エディフェルドが性器の先端を宛がう。
すると、シリルの頬がフニャリと緩む。
「ルド……、好き……」
今のシリルは確実に寝ぼけていて、エディフェルドの瞳に浮かぶ強烈な情欲に気付いていなかった。
それでも無意識下の言葉だからこそ、紛れもない本心なのだ。
エディフェルドの興奮が最高潮に達する。
シリルの腰をガッシリと掴んだエディフェルドは、いきり立つ己の性器を挿入したのだった。
「他に、用意してほしいものはあるか?」
念のために尋ねると、「なにもないから、一刻も早く部屋から出ていってほしいな」と、エディフェルドに笑顔付きで言い返された。
当然のことながら、その視線にはやたらと迫力を感じる。
「分かったよ」
苦笑を零したビクトリオは、手早く片付けを進める。
食器類をカゴに収めると、ビクトリオがうとうとしているシリルに視線を向けた。
すると、エディフェルドが覆い被さるようにして、シリルの姿をビクトリオの視線から隠す。
「片付けが終わったら、さっさと出ていってくれないかな」
「別に、少しくらいいいだろ。シリルが減るわけじゃないし」
苦笑を深めるビクトリオに、エディフェルドの顔から笑顔がスッと消える。
「さっきから、気安く『シリル』って呼びすぎだよ。シリルの恋人は僕なんだからね」
「恋人の座は狙ってないが、友人になるのは構わないだろ。そして、俺を友人にするかどうか決めるのは、エディフェルドじゃなくてシリルだ」
もともと、シリルと友人になりたいと考えていたビクトリオである。
エディフェルドが二人の仲を公表するなら、彼の幼馴染兼護衛でもあるビクトリオがシリルと親しくしても変に思われないはずだ。
また、シリルと普段から親しくなっておけば、なにかあった時に手助けしやすいというものである。
そのことを説明されたエディフェルドは、苦虫を何匹も噛み潰したような表情を浮かべた。
シリルを独占したい気持ちはあるが、それ以上に大切な恋人の安全を図るほうが重要だ。
もちろんシリルを守るのは自分でありたいと考えているものの、常にシリルのそばにいられるわけではない。
己の独占欲のせいでシリルが万が一にも危険な目に遭ってからでは遅いのだ。
だが、素直に頷きたくないエディフェルドである。
渋々と言った感じで、「シリルが起きたら、判断してもらうよ」と、一応は引き下がった。
ビクトリオが部屋を出ていき、ようやく二人だけの空間が戻ってきた。
エディフェルドも布団に潜り、横になっているシリルを抱き締める。
すっかり腹が膨れて眠りに落ちたシリルは、無防備な表情で規則正しい寝息を立てていた。
そんなシリルを眺めているだけで、エディフェルドは幸せでたまらない。
その感情が溢れ出し、行動に現れてしまう。
薄く開かれたシリルの唇に口付けを落とし始めた。
繰り返しているうちに物足りなさを感じ、エディフェルドはシリルの口内へと自身の舌をソッと忍び込ませる。
寝ているシリルの呼吸を妨げないように、ゆっくりと舌を絡ませていく。
このところ、エディフェルドのことで悩んでいたシリルは寝不足が続いており、しかも、昨晩は激しく抱かれたことで、体力がかなり削られていた。
しかしながら、疲労感以上に想いが通じ合った安心感が、シリルを深い眠りへと誘っているのだろう。エディフェルドがねちっこく舌を絡ませていても、いっこうに目を覚ます様子はない。
それをいいことに、エディフェルドは舌を絡ませつつ、シリルがまとう夜着を脱がしていった。
自分よりも華奢で肉が薄いシリルの体に、エディフェルドはたまらなく欲情している。
妄想世界の中で何度も描いたシリルの裸にも興奮したが、やはり本物の破壊力は段違いだと実感していた。
あっという間に、エディフェルドの性器が硬くなる。
――昨夜はあんなに出したのにな。
エディフェルドは小さく苦笑する。
結局のところ、なかなか収まりがつかなかったエディフェルドは五回も射精したのだ。
なのに、今もこうして興奮してしまう。
そんな自分に少々呆れつつも、『これは、シリルが魅力的すぎるから仕方ないのだ』と開き直る。
軽く触れるだけだと言い聞かせていたエディフェルドだが、いつしか彼の手は本格的な愛撫を仕掛けていく。
このまま寝かせてあげたいと思う反面、無意識でも可愛らしい嬌声を零すシリルの様子に、エディフェルドの興奮がぐんぐん高まっていった。
さすがに性器をしつこく扱かれて射精まで導かれると、シリルは甲高い嬌声と共に目を覚ます。
「や、あっ……。えっ?」
当然のことながら、シリルには状況が呑み込めなかった。
浅い呼吸を忙しなく繰り返すシリルに、エディフェルドが間近で微笑みかける。
「気持ちよかった?」
頭がまったく回っていないシリルは、とりあえずコクンと頷き返す。
すると、エディフェルドの笑みに艶が加わる。
「じゃあ、今度は僕が気持ちよくなってもいいよね? だって、シリルだけ気持ちいいのは、不公平でしょ」
やはり頭が回っていないシリルは、エディフェルドの言葉とこの状況が理解できない。
ただ、『自分だけ気持ちがいいのは、たしかに不公平だ』ということは感じた。
ふたたびシリルはコクンと頷くのを見て、エディフェルドが潤滑油の入っている小瓶へと手を伸ばす。
シリルを仰向けにさせて脚を開かせると、潤滑油を馴染ませた手でシリルの後孔を解していった。
だまし討ちのようなことをする自分を卑怯だと分かっていながらも、シリルと一つになりたい気持ちが我慢できない。
もちろん、エディフェルドはシリルの体だけが目的ではないが、長年の片想いが実った相手と体を繋げる喜びは、言葉では表せないほど幸せなのである。
――とりあえず、一度だけ。
おそらく一度では収まりがつかないと分かっているエディフェルドだが、興奮が落ち着くまでシリルに付き合わせるのは、いくらなんでもひどすぎるだろうと、己に言い聞かせる。
エディフェルドは吸った息をゆっくりと吐き出した。
そんな彼に、シリルが不思議そうに声をかける。
「ルド……、まだ?」
眠気が残るシリルの表情は色気が駄々洩れで、おまけに舌っ足らずな声で可愛く催促されては、エディフェルドの興奮がさらに高まってしまう。
性器が痛いくらいに張り詰め、暴発寸前である。
――やっぱり、一度じゃ収まらないな。シリルは優しいから、お願いしたら許してくれるかも。
ズクン、ズクンと妖しく疼く自分の性器に視線を落としたエディフェルドは、思いっきり苦笑を零した。
やわらかく綻んだシリルの後孔に、エディフェルドが性器の先端を宛がう。
すると、シリルの頬がフニャリと緩む。
「ルド……、好き……」
今のシリルは確実に寝ぼけていて、エディフェルドの瞳に浮かぶ強烈な情欲に気付いていなかった。
それでも無意識下の言葉だからこそ、紛れもない本心なのだ。
エディフェルドの興奮が最高潮に達する。
シリルの腰をガッシリと掴んだエディフェルドは、いきり立つ己の性器を挿入したのだった。
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