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第十話「運命の宿敵 後編」
第三章 「雷王対雷王‼ 誇りをかけた戦い‼」・⑥
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<オオオオオオオオオォォォッ‼>
渾身の攻撃を弾かれ、思わず足を止めてしまったカノンに、レイバロンはすかさず反撃を仕掛けた。
跳躍して瞬時に間合いを詰めると、前方の両腕でカノンの角を掴んで押し上げ──
がら空きになった頭部に、後方の両腕で以て襲いかかったのである。
「カノン・・・ッ!」
長く鋭い爪が近づくと・・・水色の火花がバチバチと弾けて、バリア同士がせめぎ合っているのが伝わってくる。
・・・けれど、やはりカノンの方が消耗が早く・・・・・・
遂には爪の先端が擦れて、緑の肌に赤い線が走る。
<ッッ‼ バオオオオオオオオオオッッッ‼>
・・・すると、レイバロンは一際大きな咆哮を上げ──
突然何かに取り憑かれたかのように・・・執拗にカノンの左眼を狙い始めた。
「・・・ッ! まさか・・・‼」
カノンも敵の意図を察して、今まで以上に必死に抵抗する。
頭を振り乱す事で、突き刺される爪から必死に身を躱し・・・そしてその度に、両者の間で激しく火花が散った。
『・・・あの怪獣は・・・多分、ずっと待ってたんだ』
冷酷ながら、どこか泰然自若としていたレイバロンが・・・初めてその「獣性」とでも言うべきものを剥き出しにしたのを見て、シルフィが神妙な面持ちで呟く。
『・・・・・・いつの日か、カノンに復讐する機会を・・・』
先程ふと脳裏を過った想像が、間違っていなかった事を確信する。
誰かを守るためにだけ戦うカノンとは正反対に・・・レイバロンは、自分の眼に傷を付けた相手への憎しみだけで戦っているんだ・・・・・・!
<グルアアアアアアアァァッッ‼>
そこで、ようやくカノンが角を抑える腕を振り解き、レイバロンが後退した事で、何とか猛攻から逃れる事が出来た。
──が、しかし・・・同時にすぐさま周囲にいたガラムたちが襲いかかり、カノンに休む暇を与えようとしない。
カノンは既に全身傷だらけ・・・おまけに、体力の消耗も激しい。
けれど一方のレイバロンは、ガラムという手駒を従えている上に傷一つなく、水色のバリアも出力に余裕があるように見えた。
おまけに、光線攻撃という切り札まである。
「・・・・・・カノンに恨まれてでも・・・この場は逃げるべきなのかな・・・・・・?」
頭の中に浮かんだ弱音を、ついついそのまま口にしてしまう。
──すると、顔の横にいたシルフィは、少し考えてから返事をした。
『そうする事は出来るけど・・・ボクはオススメしないかな』
そして、どこか諭すかのように、その理由を続ける。
『今逃げ出したら・・・カノンは、自分の言う「誇り」を守れなかった事になる』
「・・・ッ!」
『あの子にとって、それは多分───死ぬよりも辛い事だと思うよ』
僕とは目を合わさず、シルフィは呟く。
普段からカノンと話している訳でもないのに・・・どうしてか、シルフィは彼女の事を芯の部分で深く理解しているような・・・そんな風に思える口ぶりだった。
シルフィがよく口にしている「使命」と、カノンの言う「誇り」は・・・似通ったものがあると言う事なんだろうか・・・?
『・・・まぁ、ボクにとってはどっちでもいいけどね~~』
最後には「シリアスは似合わない」とばかりに茶化したシルフィだったけど・・・
カノンを心配する気持ちは、さっきの一言で十分伝わってきた。
・・・そうだ。カノンを心配しているのは、僕だけじゃない。
シルフィも、ティータも、クロも・・・皆がカノンに生きていて欲しいと願ってる。
だったら・・・僕に出来る事はただ一つ。逃走や敗北が彼女にとっての「死」と同じだと言うのなら、「生かす」ための──勝つための方法を、考えるだけだ・・・!
・・・・・・カノン自身と、一緒に。
「カノンッ! お願いだから聞いて! 一旦落ち着くんだ!」
体中に纏わり付いたガラムに応戦する彼女に向かって、必死に呼びかける。
<グルアアアアアアアァァッッ‼>
戦っている最中の彼女は、やっぱり僕の声に反応する素振りを見せない・・・だけど・・・!
「今のまま戦い続けたら、いずれやられちゃう! 死んじゃうかもしれないんだ‼」
彼女が応えてくれるまで・・・何度だって呼びかける・・・!
ひとりぼっちで戦うだけが全てじゃないと──伝えるために、叫んだ。
「死んじゃったら・・・・・・何も守れないんだよッ! カノンッ‼」
<───ッッ‼>
ぴくり、と明らかにカノンの瞼が動いた。
僕の言葉が届いたのか、あるいは気に障ったのか・・・どっちだって良い。
『・・・へぇ。珍しい事もあるもんだね』
カノンはがむしゃらに体を動かすのを止めて、僕たちのいる球体へ視線を向けた。
戦いの中で初めて──僕の話に耳を傾けようとしてくれているんだ。
「カノン・・・ッ! ありがとう!」
・・・こうしている最中にも、ガラムたちによってダメージは蓄積してしまう。
一刻も早く、カノンに何か策を伝えるんだ・・・! そう決意して、周囲を観察し───
「! あれだ・・・!」
先程カノンが叩き付けられた岩棚──その壁面に走った無数の亀裂が、視界に入る。
・・・本心では、これ以上カノンには傷付いて欲しくないけど──彼女にとって、この戦いを制する事が、即ち「誇り」を守る事だと言うのなら・・・・・・
一か八かの作戦でも、提案しない訳にはいかない!
「カノン! 出来る限りガラムたちを引き付けて、さっきの壁に突進するんだ!」
説明する時間も惜しんで、要点だけをカノンに伝えた。
<ッ! グルアアアアアアアアアアッッ‼>
カノンは振り返るや否や、僕が指差した岩棚に向かって・・・そのまま突進を始める。
・・・「引き付けて」の部分を今いち理解してもらえなかったみたいだけど・・・残りのガラムのほとんどが体に取り付いてる状態だし、今は細かい事を気にしてもしょうがない。
<グルアアアアアアアアアァァァァッッ‼>
そして、カノンはあっという間に岩棚に到達・・・雷鳴のような叫びと共に、渾身の力を込めた突進が、岩壁に凄まじい衝撃を与えた。
・・・同時に、既に壁面に入っていた亀裂が、稲妻のような文様を描きながら壁を伝導って上昇し──
広大な天井の一角から、ビキィッ‼と大きな音が響く。
狙い通りにいった事を確信して・・・すぐさま、言葉を選んで声をかけた。
「カノン! 頭上にだけ気を付けて!」
<・・・・・・ッ!>
僕の声に反応したカノンは、咄嗟に天井を見遣る。
直後・・・衝撃によって崩れた天井の一部が、岩石の雨となってカノン目掛けて降り注いだ。
<ゴアアアッッ⁉ ゴアアアアアアァァッッ‼>
事態に気付いて、ガラムたちはカノンから離れようとするが・・・時既に遅し。
ある者は落下した岩石とカノンの甲羅との間に挟まれて潰れ、ある者は地面にまで達していた亀裂に足を取られて降り注ぐ天井の下敷きになり・・・・・・
ガラムの群れは次々と落石事故に巻き込まれ、その数を減らしていく。
・・・そして、十数秒の後・・・眼下には、堆く積み上がった岩と土砂の山だけが残った。
普通に考えれば・・・ガラムごとカノンも生き埋めになっているはずだけど───
<────グルァァァアアアアアアアアアッッッ‼>
聴き慣れた雄叫びとともに、岩山の隙間から水色の稲妻が迸る。
そして、まるで卵の殻を破るかのように・・・カノンは覆いかぶさっていた岩石を弾き飛ばし、未だ闘志に燃える瞳を携えて、凛々とした姿で立ち上がった。
「やった・・・っ!」
何とか上手くいってくれて、思わずガッツポーズをしてしまう。
──最初にカノンが頭を踏み付けにされた時と、ガラムの群れから攻撃を受けた時の状況から鑑みて・・・おそらくあの水色のバリアは、意識外の攻撃には作用しないと踏んだのだ
つまり逆を言えば、四方八方からの攻撃には対処しきれなくても、一方向からの衝撃ならバリアが守ってくれるはず・・・
そう考えての作戦だったけど、成功して良かった!
『なるほど・・・カノンに一声かけたのも、天井に意識を向けてバリアを張らせるためだったわけか。やるねぇ~ハヤト~~!』
「そんな事・・・実際に何とかしたのはカノンで──」
<バオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォッッ‼>
──と、シルフィの言葉を否定しようとした瞬間に、けたたましい雷轟がそれを遮った。
睨め付ける瞳は、カノンと同じ薄茶色───
だけどそこに宿っているのは・・・真っ黒な憎しみの炎だけだ。
<ゴアァッ・・・! ゴアアァァ・・・!>
文字通り火花を散らす両者を前にして、もはや群れという体裁を保てなくなってしまった十数匹のガラムは、我先にとその場を後にする。
目前の敵に集中しているのか、レイバロンも後を追う事はしなかった。
「・・・・・・ようやく、一対一の戦いか・・・」
正真正銘の一騎打ち──けれど、ここまでの戦いで、カノンには体力の余裕はない。
・・・だからこそ、僕にはまだ「やるべき事」が残っている・・・・・・
そう考えて自分を奮い立たせ、疲れた頭で必死に知恵を絞り始めた───
渾身の攻撃を弾かれ、思わず足を止めてしまったカノンに、レイバロンはすかさず反撃を仕掛けた。
跳躍して瞬時に間合いを詰めると、前方の両腕でカノンの角を掴んで押し上げ──
がら空きになった頭部に、後方の両腕で以て襲いかかったのである。
「カノン・・・ッ!」
長く鋭い爪が近づくと・・・水色の火花がバチバチと弾けて、バリア同士がせめぎ合っているのが伝わってくる。
・・・けれど、やはりカノンの方が消耗が早く・・・・・・
遂には爪の先端が擦れて、緑の肌に赤い線が走る。
<ッッ‼ バオオオオオオオオオオッッッ‼>
・・・すると、レイバロンは一際大きな咆哮を上げ──
突然何かに取り憑かれたかのように・・・執拗にカノンの左眼を狙い始めた。
「・・・ッ! まさか・・・‼」
カノンも敵の意図を察して、今まで以上に必死に抵抗する。
頭を振り乱す事で、突き刺される爪から必死に身を躱し・・・そしてその度に、両者の間で激しく火花が散った。
『・・・あの怪獣は・・・多分、ずっと待ってたんだ』
冷酷ながら、どこか泰然自若としていたレイバロンが・・・初めてその「獣性」とでも言うべきものを剥き出しにしたのを見て、シルフィが神妙な面持ちで呟く。
『・・・・・・いつの日か、カノンに復讐する機会を・・・』
先程ふと脳裏を過った想像が、間違っていなかった事を確信する。
誰かを守るためにだけ戦うカノンとは正反対に・・・レイバロンは、自分の眼に傷を付けた相手への憎しみだけで戦っているんだ・・・・・・!
<グルアアアアアアアァァッッ‼>
そこで、ようやくカノンが角を抑える腕を振り解き、レイバロンが後退した事で、何とか猛攻から逃れる事が出来た。
──が、しかし・・・同時にすぐさま周囲にいたガラムたちが襲いかかり、カノンに休む暇を与えようとしない。
カノンは既に全身傷だらけ・・・おまけに、体力の消耗も激しい。
けれど一方のレイバロンは、ガラムという手駒を従えている上に傷一つなく、水色のバリアも出力に余裕があるように見えた。
おまけに、光線攻撃という切り札まである。
「・・・・・・カノンに恨まれてでも・・・この場は逃げるべきなのかな・・・・・・?」
頭の中に浮かんだ弱音を、ついついそのまま口にしてしまう。
──すると、顔の横にいたシルフィは、少し考えてから返事をした。
『そうする事は出来るけど・・・ボクはオススメしないかな』
そして、どこか諭すかのように、その理由を続ける。
『今逃げ出したら・・・カノンは、自分の言う「誇り」を守れなかった事になる』
「・・・ッ!」
『あの子にとって、それは多分───死ぬよりも辛い事だと思うよ』
僕とは目を合わさず、シルフィは呟く。
普段からカノンと話している訳でもないのに・・・どうしてか、シルフィは彼女の事を芯の部分で深く理解しているような・・・そんな風に思える口ぶりだった。
シルフィがよく口にしている「使命」と、カノンの言う「誇り」は・・・似通ったものがあると言う事なんだろうか・・・?
『・・・まぁ、ボクにとってはどっちでもいいけどね~~』
最後には「シリアスは似合わない」とばかりに茶化したシルフィだったけど・・・
カノンを心配する気持ちは、さっきの一言で十分伝わってきた。
・・・そうだ。カノンを心配しているのは、僕だけじゃない。
シルフィも、ティータも、クロも・・・皆がカノンに生きていて欲しいと願ってる。
だったら・・・僕に出来る事はただ一つ。逃走や敗北が彼女にとっての「死」と同じだと言うのなら、「生かす」ための──勝つための方法を、考えるだけだ・・・!
・・・・・・カノン自身と、一緒に。
「カノンッ! お願いだから聞いて! 一旦落ち着くんだ!」
体中に纏わり付いたガラムに応戦する彼女に向かって、必死に呼びかける。
<グルアアアアアアアァァッッ‼>
戦っている最中の彼女は、やっぱり僕の声に反応する素振りを見せない・・・だけど・・・!
「今のまま戦い続けたら、いずれやられちゃう! 死んじゃうかもしれないんだ‼」
彼女が応えてくれるまで・・・何度だって呼びかける・・・!
ひとりぼっちで戦うだけが全てじゃないと──伝えるために、叫んだ。
「死んじゃったら・・・・・・何も守れないんだよッ! カノンッ‼」
<───ッッ‼>
ぴくり、と明らかにカノンの瞼が動いた。
僕の言葉が届いたのか、あるいは気に障ったのか・・・どっちだって良い。
『・・・へぇ。珍しい事もあるもんだね』
カノンはがむしゃらに体を動かすのを止めて、僕たちのいる球体へ視線を向けた。
戦いの中で初めて──僕の話に耳を傾けようとしてくれているんだ。
「カノン・・・ッ! ありがとう!」
・・・こうしている最中にも、ガラムたちによってダメージは蓄積してしまう。
一刻も早く、カノンに何か策を伝えるんだ・・・! そう決意して、周囲を観察し───
「! あれだ・・・!」
先程カノンが叩き付けられた岩棚──その壁面に走った無数の亀裂が、視界に入る。
・・・本心では、これ以上カノンには傷付いて欲しくないけど──彼女にとって、この戦いを制する事が、即ち「誇り」を守る事だと言うのなら・・・・・・
一か八かの作戦でも、提案しない訳にはいかない!
「カノン! 出来る限りガラムたちを引き付けて、さっきの壁に突進するんだ!」
説明する時間も惜しんで、要点だけをカノンに伝えた。
<ッ! グルアアアアアアアアアアッッ‼>
カノンは振り返るや否や、僕が指差した岩棚に向かって・・・そのまま突進を始める。
・・・「引き付けて」の部分を今いち理解してもらえなかったみたいだけど・・・残りのガラムのほとんどが体に取り付いてる状態だし、今は細かい事を気にしてもしょうがない。
<グルアアアアアアアアアァァァァッッ‼>
そして、カノンはあっという間に岩棚に到達・・・雷鳴のような叫びと共に、渾身の力を込めた突進が、岩壁に凄まじい衝撃を与えた。
・・・同時に、既に壁面に入っていた亀裂が、稲妻のような文様を描きながら壁を伝導って上昇し──
広大な天井の一角から、ビキィッ‼と大きな音が響く。
狙い通りにいった事を確信して・・・すぐさま、言葉を選んで声をかけた。
「カノン! 頭上にだけ気を付けて!」
<・・・・・・ッ!>
僕の声に反応したカノンは、咄嗟に天井を見遣る。
直後・・・衝撃によって崩れた天井の一部が、岩石の雨となってカノン目掛けて降り注いだ。
<ゴアアアッッ⁉ ゴアアアアアアァァッッ‼>
事態に気付いて、ガラムたちはカノンから離れようとするが・・・時既に遅し。
ある者は落下した岩石とカノンの甲羅との間に挟まれて潰れ、ある者は地面にまで達していた亀裂に足を取られて降り注ぐ天井の下敷きになり・・・・・・
ガラムの群れは次々と落石事故に巻き込まれ、その数を減らしていく。
・・・そして、十数秒の後・・・眼下には、堆く積み上がった岩と土砂の山だけが残った。
普通に考えれば・・・ガラムごとカノンも生き埋めになっているはずだけど───
<────グルァァァアアアアアアアアアッッッ‼>
聴き慣れた雄叫びとともに、岩山の隙間から水色の稲妻が迸る。
そして、まるで卵の殻を破るかのように・・・カノンは覆いかぶさっていた岩石を弾き飛ばし、未だ闘志に燃える瞳を携えて、凛々とした姿で立ち上がった。
「やった・・・っ!」
何とか上手くいってくれて、思わずガッツポーズをしてしまう。
──最初にカノンが頭を踏み付けにされた時と、ガラムの群れから攻撃を受けた時の状況から鑑みて・・・おそらくあの水色のバリアは、意識外の攻撃には作用しないと踏んだのだ
つまり逆を言えば、四方八方からの攻撃には対処しきれなくても、一方向からの衝撃ならバリアが守ってくれるはず・・・
そう考えての作戦だったけど、成功して良かった!
『なるほど・・・カノンに一声かけたのも、天井に意識を向けてバリアを張らせるためだったわけか。やるねぇ~ハヤト~~!』
「そんな事・・・実際に何とかしたのはカノンで──」
<バオオオオオオオオオオオオオオオオォォォォォッッ‼>
──と、シルフィの言葉を否定しようとした瞬間に、けたたましい雷轟がそれを遮った。
睨め付ける瞳は、カノンと同じ薄茶色───
だけどそこに宿っているのは・・・真っ黒な憎しみの炎だけだ。
<ゴアァッ・・・! ゴアアァァ・・・!>
文字通り火花を散らす両者を前にして、もはや群れという体裁を保てなくなってしまった十数匹のガラムは、我先にとその場を後にする。
目前の敵に集中しているのか、レイバロンも後を追う事はしなかった。
「・・・・・・ようやく、一対一の戦いか・・・」
正真正銘の一騎打ち──けれど、ここまでの戦いで、カノンには体力の余裕はない。
・・・だからこそ、僕にはまだ「やるべき事」が残っている・・・・・・
そう考えて自分を奮い立たせ、疲れた頭で必死に知恵を絞り始めた───
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