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第六話「狙われた翼 前編」
第三章「死神」・④
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<キュル・・・キュルルル・・・・・・>
ティータの鳴き声が・・・明らかに弱々しくなっている。
高度が安定せず、目眩を起こしたかのように浮き沈みを繰り返していて・・・
自分の体を、かろうじて浮かせているのだと言う事が判った。
何よりも戦慄したのは───ティータの蒼玉の右瞳に、真っ赤な筋が入っていた事だ。
充血していると言うよりも、赤い亀裂が走っていると表現した方がしっくりくる。
「・・・・・・ティータちゃん・・・!」
傷ついた姿に涙が溢れそうになったその時──
クロが、自らの目元を必死に拭い、拳を強く握りながら彼女に呼びかける。
「私が・・・っ! 私が代わりに戦います・・・っ!」
・・・クロならきっとそう言うだろうと、心のどこかでわかっていた。
名前も知らない人間を助けようとするクロが、ティータのピンチに黙っているはずがない・・・と。
<く、クロ・・・・・・>
いつの間にこちらの声が届くようになっていた・・・いや、シルフィがしてくれていたのか、ティータがクロの声に反応し、球体の中に彼女の「声」がこだまする。
<・・・でも・・・これは・・・私の責任で・・・・・・>
満身創痍になってもなお自分で始末をつけようとするティータに、クロが食い下がる。
「そ、それでも・・・です・・・っ! ティータちゃん・・・すごく辛そうです・・・! このままじゃ・・・死んじゃいそうなくらいに・・・!」
拭った先から、涙が溢れてきている。
したくもない想像をして、その怖ろしさに震えて・・・
それでもなお、クロはティータと向き合い、自分の思いをぶつけていく。
「私・・・まだティータちゃんとたくさん一緒にいたいんです・・・! ティータちゃんの話を聞いたり、一緒にご飯を食べたりしたいんです・・・! だから・・・! 私にあなたを守らせてください・・・っ‼」
<・・・ッ!>
クロの必死の訴えに──声にならない「声」が、空気を震わせたのが判った。
同時に・・・彼女の想いが・・・きちんと伝わった事も。
<・・・わかったわ。でも、此処じゃクロは満足に戦えないだろうし、まだこの船の中には人がいる・・・。私がアレを、人のいない場所まで連れて行くわ・・・!>
想いに応えながらもなお、自分に出来る事を全うしようとする・・・
普段のティータの尊大さからは想像も出来ないような──「挺身」とでも云うべき覚悟を前に・・・僕は、息を呑んだ。
※ ※ ※
<アカネ! 今からアレを空母から遠ざけるわ! 少しの間でいい・・・手を出さないで!>
「勝手な事を・・・!」
ふらふらとよろめいていたと思ったら、突然強気な「声」が鼓膜を打つ。
本当に気に入らないが・・・No.013を海に落として水中戦に持ち込む手立てがない以上、人命を考えれば、ここはヤツの口車に乗る方が賢明だろう。
「松戸少尉! 全軍に手出しはせず静観しろと伝達してくれ!」
今の所、行動してくる気配はないが、釘を差しておいて損はないだろう。
<助かるわ。それじゃあ私も・・・応えなくてはね・・・っ!>
二色の翼が、たどたどしくも何度か羽撃いて、ようやくその姿勢を安定させる。
そして、No.013を挑発するように空母のスレスレを飛んで・・・そのまま通り過ぎていく。
<キクキキ・・・? クカカカカカカ・・・・・・ッ‼>
今まで応戦してきていた相手が逃げようとしていると見て──No.013は、その後を追う事を選択したようだ。
巨大な後脚の中腹にある穴から、突如としてけたたましい爆音が鳴り始めると、そこから勢いよく白煙が噴出する。
まるで、ロケットの打ち上げのような仰々しさだ。
数秒の後、重い身体がふわりと浮き上がると、全身の穴からもジェット噴射が起きて、高度が上がっていく。
次いで、後脚を身体の側面に沿わせ、上体を倒しながら前脚を身体の下側に付けるように「変形」すると・・・後方へ向けた四本の脚の底から更に大出力の噴射を行い、飛び去ったNo.011の背中を追いかけて行った。
「松戸少尉! ヤツらを追えるか!」
『はい! 海上観測機と同期して高エネルギーを追跡しています!』
「当然です!」とばかりに頼もしい返事が返ってくる。
行き先の予測を指示しながら、テイラー大佐に通信を繋ぐ。
「・・・大佐。桐生です。ご無事ですか?」
『あ、あぁ・・・駆逐艦の方からも通信が入った・・・最初にあのカマキリの襲撃で殺された者以外は、皆無事だ。・・・助かったよ』
「いえ・・・結局は、No.011・・・あの蝶のようなジャガーノートに掻き乱されただけでした」
『・・・あれは・・・一体何なのかね・・・? 鋼鉄の悪魔と果敢に戦い、私の部下を・・・無力な人間を助けてくれた・・・二色の翼を持つ・・・あの生物は───』
「・・・・・・ JAGDが討つべき、人類の天敵です」
大佐が言わんとしてる事を察して──会話を遮り、通信を切った。
彼や、マクスウェル中尉の気持ちは・・・理解出来る。
理解は出来るが・・・それでも私は、ヤツがジャガーノートである限り、喩え0.1%でもヤツが人類に牙剥く可能性がある限り、ヤツを目の敵にし続けなければならない。
───人の心を狂わせるのは、天使だけではないのだ。
『隊長! ジャガーノートたちの「目的地」が出ました!』
と、そこで、松戸少尉から再び通信が入った。
『ルートの先にあるのは・・・「卯養島」です!』
「聴いた事がないな・・・場所は・・・八丈島の手前くらいか」
『かつては炭鉱として栄えた島で、五十年近く前に閉山されてからは無人島になっています。当時の建物が未だに残っていますが、崩落の危険性があるため現在は一般人の立入りが全面的に禁止されているみたいですね』
・・・成程。そこなら確かに、人命を気にする必要はない。
後は、勝手に戦った上で、両者共倒れ・・・というのが、JAGDとしては理想のシナリオではあるが・・・・・・しかし。
「・・・・・・」
何か──どうしても拭い去れない嫌な予感が、じっとりと背筋にこびりついている。
「・・・・・・推進機関に損傷はないな。・・・ヤツらを追うぞ」
行き着いた先で、どんな光景が待ち受けているのか───
悪寒に根拠はないはずだが・・・心臓だけが、ばくばくと音を立てて跳ねていた。
※ ※ ※
<ハァ・・・ハァ・・・見えて来た・・・!>
「声」が息を切らしながらも、ほんの少し弾んだのが判った。
ティータの隣に寄り添うように、並んで夜空を飛んで──数分。
三日前、彼女が僕の家に来る途中に見かけたという「無人島」が見えてきた。
「もう少しだ・・・! 頑張って!」
励ましながら、背後を振り返ると──すぐそこに・・・いる。
・・・何となくだけど、判る。
あのロボット・・・ザムルアトラは、速度を上げて追いつこうとせずに、ティータの体力が底を尽くのを待っているんだ。
・・・・・・彼女を、確実に捕らえるために。
「クロ・・・気をつけてね」
出番を待つ強張った肩に、ポン、と手を置く。
ピリピリと肌が粟立つ感覚がするが──今は、ぐっと堪える。
これから彼女に待ち受けているのは、こんな程度の痛みではないんだ。
「・・・! ・・・はいっ!」
思いつめたような顔がほんの少しだけほぐれて、控えめな笑顔が咲いた。
・・・心の奥が、更にチクリと痛んだが・・・表情には出さないように努める。
・・・・・・それくらいしか、僕にはしてあげられないから。
『着いたよ・・・いいんだね? ティータ、クロ』
「はいっ! お願いします・・・!」
先に返事をしたのは、クロの方だった。
それから、やはり少しの逡巡があって──「声」が、弱々しく、鼓膜を震わせる。
<・・・ごめんなさい。・・・お願いね、クロ・・・!>
こちらへ向けられた二色の巨大な瞳を見つめ返しながら、クロが力強く頷く。
「・・・・・・」
そんな二人の様子を、カノンがじっと見ていた。
彼女は何を考えているのか・・・問いかける余裕は、今はない。
今はただ・・・目の前の事態に集中するんだ・・・!
合図と共に、ティータの巨体がどんどん高度を下げていく。
眼下には・・・この間の、鎧の怪獣のいた島・・・サイクラーノ島より一回り大きいくらいの、灯り一つない真っ暗な島があった。
雲間から漏れる月の光に照らされて、うっすらと、島中に朽ち果てた建物が点在しているのが確認できる。
島の中央に開けた場所があり、ティータはそこ目掛けて降下する。
後を追うザムルアトラも、全身からガスのようなものを噴射して体勢を制御しながら、ティータの後を追って無人島へ。
『・・・今だ! 行くよ!』
──そして、ティータが着陸する寸前、シルフィの声が頭に響いた。
「はい・・・っ! 行ってきますっ‼」
クロが返事をすると、その身体は白く輝く光そのものへと変わり──
同時に、球体の外にあったティータの巨体が光の粒子となって解け、姿を消す。
<クキキキカカ・・・ッ?>
突如として標的を見失った「追手」は、困惑する。
足裏からのジェット噴射を行いながら、ゆっくりと地面に降り立つと・・・長い首を振って辺りを見渡す。
すると──その上空で、巨大な白い光が瞬いた。
<グオオオオオオオオオォォォォォッッッッッ‼>
勇猛な咆哮と共に、ネイビーの巨竜が空から降り立つ。
着地の衝撃で、地面に亀裂が走り、砂埃が煙幕のように舞った。
ティータの鳴き声が・・・明らかに弱々しくなっている。
高度が安定せず、目眩を起こしたかのように浮き沈みを繰り返していて・・・
自分の体を、かろうじて浮かせているのだと言う事が判った。
何よりも戦慄したのは───ティータの蒼玉の右瞳に、真っ赤な筋が入っていた事だ。
充血していると言うよりも、赤い亀裂が走っていると表現した方がしっくりくる。
「・・・・・・ティータちゃん・・・!」
傷ついた姿に涙が溢れそうになったその時──
クロが、自らの目元を必死に拭い、拳を強く握りながら彼女に呼びかける。
「私が・・・っ! 私が代わりに戦います・・・っ!」
・・・クロならきっとそう言うだろうと、心のどこかでわかっていた。
名前も知らない人間を助けようとするクロが、ティータのピンチに黙っているはずがない・・・と。
<く、クロ・・・・・・>
いつの間にこちらの声が届くようになっていた・・・いや、シルフィがしてくれていたのか、ティータがクロの声に反応し、球体の中に彼女の「声」がこだまする。
<・・・でも・・・これは・・・私の責任で・・・・・・>
満身創痍になってもなお自分で始末をつけようとするティータに、クロが食い下がる。
「そ、それでも・・・です・・・っ! ティータちゃん・・・すごく辛そうです・・・! このままじゃ・・・死んじゃいそうなくらいに・・・!」
拭った先から、涙が溢れてきている。
したくもない想像をして、その怖ろしさに震えて・・・
それでもなお、クロはティータと向き合い、自分の思いをぶつけていく。
「私・・・まだティータちゃんとたくさん一緒にいたいんです・・・! ティータちゃんの話を聞いたり、一緒にご飯を食べたりしたいんです・・・! だから・・・! 私にあなたを守らせてください・・・っ‼」
<・・・ッ!>
クロの必死の訴えに──声にならない「声」が、空気を震わせたのが判った。
同時に・・・彼女の想いが・・・きちんと伝わった事も。
<・・・わかったわ。でも、此処じゃクロは満足に戦えないだろうし、まだこの船の中には人がいる・・・。私がアレを、人のいない場所まで連れて行くわ・・・!>
想いに応えながらもなお、自分に出来る事を全うしようとする・・・
普段のティータの尊大さからは想像も出来ないような──「挺身」とでも云うべき覚悟を前に・・・僕は、息を呑んだ。
※ ※ ※
<アカネ! 今からアレを空母から遠ざけるわ! 少しの間でいい・・・手を出さないで!>
「勝手な事を・・・!」
ふらふらとよろめいていたと思ったら、突然強気な「声」が鼓膜を打つ。
本当に気に入らないが・・・No.013を海に落として水中戦に持ち込む手立てがない以上、人命を考えれば、ここはヤツの口車に乗る方が賢明だろう。
「松戸少尉! 全軍に手出しはせず静観しろと伝達してくれ!」
今の所、行動してくる気配はないが、釘を差しておいて損はないだろう。
<助かるわ。それじゃあ私も・・・応えなくてはね・・・っ!>
二色の翼が、たどたどしくも何度か羽撃いて、ようやくその姿勢を安定させる。
そして、No.013を挑発するように空母のスレスレを飛んで・・・そのまま通り過ぎていく。
<キクキキ・・・? クカカカカカカ・・・・・・ッ‼>
今まで応戦してきていた相手が逃げようとしていると見て──No.013は、その後を追う事を選択したようだ。
巨大な後脚の中腹にある穴から、突如としてけたたましい爆音が鳴り始めると、そこから勢いよく白煙が噴出する。
まるで、ロケットの打ち上げのような仰々しさだ。
数秒の後、重い身体がふわりと浮き上がると、全身の穴からもジェット噴射が起きて、高度が上がっていく。
次いで、後脚を身体の側面に沿わせ、上体を倒しながら前脚を身体の下側に付けるように「変形」すると・・・後方へ向けた四本の脚の底から更に大出力の噴射を行い、飛び去ったNo.011の背中を追いかけて行った。
「松戸少尉! ヤツらを追えるか!」
『はい! 海上観測機と同期して高エネルギーを追跡しています!』
「当然です!」とばかりに頼もしい返事が返ってくる。
行き先の予測を指示しながら、テイラー大佐に通信を繋ぐ。
「・・・大佐。桐生です。ご無事ですか?」
『あ、あぁ・・・駆逐艦の方からも通信が入った・・・最初にあのカマキリの襲撃で殺された者以外は、皆無事だ。・・・助かったよ』
「いえ・・・結局は、No.011・・・あの蝶のようなジャガーノートに掻き乱されただけでした」
『・・・あれは・・・一体何なのかね・・・? 鋼鉄の悪魔と果敢に戦い、私の部下を・・・無力な人間を助けてくれた・・・二色の翼を持つ・・・あの生物は───』
「・・・・・・ JAGDが討つべき、人類の天敵です」
大佐が言わんとしてる事を察して──会話を遮り、通信を切った。
彼や、マクスウェル中尉の気持ちは・・・理解出来る。
理解は出来るが・・・それでも私は、ヤツがジャガーノートである限り、喩え0.1%でもヤツが人類に牙剥く可能性がある限り、ヤツを目の敵にし続けなければならない。
───人の心を狂わせるのは、天使だけではないのだ。
『隊長! ジャガーノートたちの「目的地」が出ました!』
と、そこで、松戸少尉から再び通信が入った。
『ルートの先にあるのは・・・「卯養島」です!』
「聴いた事がないな・・・場所は・・・八丈島の手前くらいか」
『かつては炭鉱として栄えた島で、五十年近く前に閉山されてからは無人島になっています。当時の建物が未だに残っていますが、崩落の危険性があるため現在は一般人の立入りが全面的に禁止されているみたいですね』
・・・成程。そこなら確かに、人命を気にする必要はない。
後は、勝手に戦った上で、両者共倒れ・・・というのが、JAGDとしては理想のシナリオではあるが・・・・・・しかし。
「・・・・・・」
何か──どうしても拭い去れない嫌な予感が、じっとりと背筋にこびりついている。
「・・・・・・推進機関に損傷はないな。・・・ヤツらを追うぞ」
行き着いた先で、どんな光景が待ち受けているのか───
悪寒に根拠はないはずだが・・・心臓だけが、ばくばくと音を立てて跳ねていた。
※ ※ ※
<ハァ・・・ハァ・・・見えて来た・・・!>
「声」が息を切らしながらも、ほんの少し弾んだのが判った。
ティータの隣に寄り添うように、並んで夜空を飛んで──数分。
三日前、彼女が僕の家に来る途中に見かけたという「無人島」が見えてきた。
「もう少しだ・・・! 頑張って!」
励ましながら、背後を振り返ると──すぐそこに・・・いる。
・・・何となくだけど、判る。
あのロボット・・・ザムルアトラは、速度を上げて追いつこうとせずに、ティータの体力が底を尽くのを待っているんだ。
・・・・・・彼女を、確実に捕らえるために。
「クロ・・・気をつけてね」
出番を待つ強張った肩に、ポン、と手を置く。
ピリピリと肌が粟立つ感覚がするが──今は、ぐっと堪える。
これから彼女に待ち受けているのは、こんな程度の痛みではないんだ。
「・・・! ・・・はいっ!」
思いつめたような顔がほんの少しだけほぐれて、控えめな笑顔が咲いた。
・・・心の奥が、更にチクリと痛んだが・・・表情には出さないように努める。
・・・・・・それくらいしか、僕にはしてあげられないから。
『着いたよ・・・いいんだね? ティータ、クロ』
「はいっ! お願いします・・・!」
先に返事をしたのは、クロの方だった。
それから、やはり少しの逡巡があって──「声」が、弱々しく、鼓膜を震わせる。
<・・・ごめんなさい。・・・お願いね、クロ・・・!>
こちらへ向けられた二色の巨大な瞳を見つめ返しながら、クロが力強く頷く。
「・・・・・・」
そんな二人の様子を、カノンがじっと見ていた。
彼女は何を考えているのか・・・問いかける余裕は、今はない。
今はただ・・・目の前の事態に集中するんだ・・・!
合図と共に、ティータの巨体がどんどん高度を下げていく。
眼下には・・・この間の、鎧の怪獣のいた島・・・サイクラーノ島より一回り大きいくらいの、灯り一つない真っ暗な島があった。
雲間から漏れる月の光に照らされて、うっすらと、島中に朽ち果てた建物が点在しているのが確認できる。
島の中央に開けた場所があり、ティータはそこ目掛けて降下する。
後を追うザムルアトラも、全身からガスのようなものを噴射して体勢を制御しながら、ティータの後を追って無人島へ。
『・・・今だ! 行くよ!』
──そして、ティータが着陸する寸前、シルフィの声が頭に響いた。
「はい・・・っ! 行ってきますっ‼」
クロが返事をすると、その身体は白く輝く光そのものへと変わり──
同時に、球体の外にあったティータの巨体が光の粒子となって解け、姿を消す。
<クキキキカカ・・・ッ?>
突如として標的を見失った「追手」は、困惑する。
足裏からのジェット噴射を行いながら、ゆっくりと地面に降り立つと・・・長い首を振って辺りを見渡す。
すると──その上空で、巨大な白い光が瞬いた。
<グオオオオオオオオオォォォォォッッッッッ‼>
勇猛な咆哮と共に、ネイビーの巨竜が空から降り立つ。
着地の衝撃で、地面に亀裂が走り、砂埃が煙幕のように舞った。
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