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25、二人の世界
しおりを挟むダリアはフェリックスに抱えられ移動しながら、己の勝手な行動を恥じていた。
(私、とても失礼な事を…。金眼女がフェリックス様の彼女と聞いて嫉妬をしたわ。
あれほどお母様にも、怒りにまかせて青炎を出すなと言われのに…)
真正面から抱きつき抱えられているダリア。ダリアの尻には、フェリックスのすでに完勃ちした立派過ぎるイチモツが主張している。
「フェリックス様、ごめんなさい」
「ん? 何故ダリアが謝るの?」
「だって!……フェリックス様の職場に押しかけて、めちゃくちゃ横暴な振る舞いをしてしまいました」
ダリアとて、軽く挨拶程度のつもりだった。それ以上はなく、さらっと大人の女性らしいダリアをフェリックスの仕事仲間に見てもらう計画だった。
色気を振り撒きながら沈み込む姿のダリアに、フェリックスは胸を鷲掴みにされていた。
ダリアは全くもって悪くない。
そもそも神にも等しい妖精族への、あの失礼な態度こそ悪だ! (フェリックスの)狂おしいほど愛しいダリアへの対応に、フェリックスは思い出し怒りが湧いてくる。
「…フェリックス様?」
しばらく黙ったフェリックスが怒っていると勘違いしたダリアは、恐々名前を呼んでみた。
「あっ、ごめん。ダリアに失礼な事をした奴らを、もっとぶっ飛ばしていたら良かったと思ってたところ」
「え? あれで充分だったと思いますよ。…かつて恋人だった方に、投げ飛ばされたら、それはもうショックかと」
「やめてくれ。あの女は恋人じゃない。一度も身体の関係はない」
「…キスはしたくせに」プイッと、頬が膨らんでしまう。
ダリアは超絶可愛いが、あの場面(無理矢理キスしてきた場面)を思い出しただけで気持ちが悪い。まるで嫌な虫が口に入ってきたみたいな顔をしてしまう。
フェリックスの嫌そうな顔に、ダリアの気分は上昇する。なんて自分は単純なんだと思う。
「あの女とは、事故みたいなもの。高圧的な態度が初めから嫌いだった。上司から言われ嫌々数回デートしただけ。ま、あの女とはないけど…。
ごめん、本当にごめんな、ダリア。俺は確かに気持ちはなくても女性と身体の関係はあった…」
「フェリックス様…」
「言い訳にしかならないとは理解している。でもなダリアと俺がなんて! …夢が現実になる事はないと諦めていた。
ダリアは妖精族の宝玉だ。絶対に手に入らないと思っていた…まさか俺ごときが…と。俺が伴侶に選ばれるとはカケラも思わなかった。だから…気を紛らす為に…その場しのぎに…」
ぷに。
フェリックスの唇を、柔らかなダリアの指が摘んでいる。
「ぅん…」
「悲しい顔なさらないで、フェリックス様。
もう謝らないで、昨日もいっぱいいっぱい謝って頂きました。私の態度も悪かったのです。フェリックス様への想いが、憧れと伴侶への気持ちの違いが、私は分からなかった…。
子供の頃、フェリックス様とお会いした時に、私がちゃんと恋だと気づいていたら、フェリックス様のお身体を慰めるのは私だけの役目でしたわ」
フェリックスと見つめ合いながら、ダリアは極上の笑顔を魅せる。
「お互いが悪いので、もうこの話は終わりにしましょう!」
「…そうだな。過去は変えられないが、未来永劫、俺はダリアだけだ」
二人は流れるように、唇を合わす。シェルバー王に言われた室内に入り、フェリックスは豪華なベッドにダリアを抱えたまま腰を下ろす。
対面で抱き合うフェリックスとダリアは、まだ口づけ中。フェリックスの巨根がダリアの腹をぐりぐりと押し、存在を見せつける。
「…ぁんっ、おっきい…」
「…早く入れたい」
互いしか見えない二人は、見つめ合いながら性器を繋げていく。
プチャ、ネチャと淫靡で粘着質な蜜音が、静かな室内に響き渡っていった。
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退会済ユーザのコメントです
煉瓦様
こんばんは!感想メッセージありがとうございます!楽しんで頂けて幸いです。
ぶっとんだ妖精族の皆さまは、書いていても楽しいです。また読んで頂けたら嬉しく思います。
うさぎくま
更新 ありがとうございます😊
もう更新してもらえないのかしら、と心配していました
また よろしくおねがいします 待ってます❤️
そらぎん様
感想ありがとうございます!とても嬉しいです😊完結まで忘れずに読んで頂き光栄です。
楽しんで頂ける小説を、書きます。また読んで頂けたら幸いです!
うさぎくま
更新待ってました!多忙か体調悪いのかな?と心配しておりました( ; ; )
また楽しみにしてます♪
さめ姫様
こんばんは! 私は病気もせず元気です笑 ただ仕事が忙しく覚えることが多くて…なかなか小説を書く時間をとれませんでした…
やっと時間を取れるようになってきましたので、ガッツリ続き書いていきますね(^^)
また暇な時にでも読んで頂けたら幸いです。
本当に素敵な感想をいつもありがとうございます♪沢山元気を頂きました!!
うさぎくま