5 / 46
5、キャラメルマキアートは運命の人の味
しおりを挟む「凛音、地べたでは身体を冷やすわ。お話もしたいですし、ベッドに腰掛けて」
エティエンヌフューベルの笑顔が恐い。座り話すだけとは思えない。
「い、いえ。では立ってます」
「凛音、座ってくれないかしら?」
優しくお願いされている。台詞はそのまま優しく感じる…のだが雰囲気が全然優しくない。やっぱりガッツリ肉食獣だ。
紫色の炎に焼かれるのは勘弁したい。手足が捥がれて死ぬのと火あぶりで死ぬのとどちらが辛いか!?
そんな恐ろしい死に方の選択を迫られているようで、心臓が痛みだす。
あぁ、もうめんどくさいなぁ……。死んだら楽かなぁ……。
今から家畜のごとく過ごすのかと嫌になる。あの紫炎の恐ろしさは間近で見たから軽くは考えられないし、妖精らが王であるエティエンヌフューベルを恐がっているのは先ほど学んだ。
可憐な見た目と違い、自分の意見を絶対通す強さがあった。彼女の顔色を伺って過ごさないと生きていけない。もうそこからして、面倒だ。
自害という言葉がフワッと脳をよぎる。それだけはダメだ!! 脳をよぎった弱い心を叱咤し次へのステージへと己をおくる。
「分かりました。座ります。失礼致します」
ベッドに一礼して、そこに腰掛けた。
弾力のあるマットレスは、凛音のお尻を押し返す。こんな状況だが、素晴らしい張り感に感動した。
ベッドから見える景色が焼けた野原でなかったら、更に良かったと思わずにはおれない。
そんな絶望に包まれている凛音の横に、エティエンヌフューベルはふわっと白鳥が舞い降りたように(実際羽根を広げ身体を浮かせたので舞い降りたのは間違いない)座ってくる。
顔が引きつりそうになるのを懸命に隠し、身長30センチほどの絶世の美女に視線を持っていく。
「凛音、はい。飲んでくれないかしら?」
「いりません。欲しくない、結構です」否定的な言葉しか出ない。
ベッドと同じ意匠が施されたテーブルに鎮座していた豪華なグラス。
起きた時から気にはなっていたのだが、あえて無視を決め込んでいたのに、悲しいかな現実はやってくる。
上目遣いで(事実小さいから仕方ないのだが)、可愛らしくエティエンヌフューベルの三分の一くらいのデカさのグラスを凛音に差し出してくる。
あざとい、あざとい、あざとい、これほど、あ・ざ・と・い。という言葉を脅威に思ったことはない。
受け取らないのは、死を意味するのか、凛音は泣きたくなる。
「あ、ありがとうございます。また後で頂きます」
渡されたグラスを有り難く受け取り、口を付ける事もなく豪華なテーブルにのせた。
瞬間、エティエンヌフューベルの瞳が驚愕に見開かれ、こちらを凝視する妖精族の方々の、息を呑む緊張感がはっきりと凛音に伝わる。
やっぱり、毒薬かなんかなんだ……。
おかしいもの、私だけ飲めだなんて。こんなわざとらしく置いたら、馬鹿でも分かるっ!!
毒薬で殺すのっ!? それとも身体の自由をうばって懐柔させて、馬車馬のように使って。使えなくなったら、捨てるのかっ!?
こんないかにも怪しげな液体、誰が飲むかっ!! 手足捥がれと火あぶりのがマシ!!
凛音の手から離れた、白い液体が並々と入っている七色に輝くグラスを辛そうに見ているエティエンヌフューベル。
深く傷ついているように見えるが、きっとそれは演技。凛音を殺そうとしている相手が傷つくはずがないと。
冷静になれと自分に言い聞かす。
「飲んで と頼んでいるのよ? 」
「今は、喉が乾いてません。後で頂きます、先に話を致しましょう」
豊満な胸を両腕で押しつけて、今にも泣きそうなエティエンヌフューベルに、絆されそうになる。
泣きたいのはこちらだというのに、どこまであざといのか!!
あちら側の希望は毒殺のようだ。手足捥がれ、火あぶり、毒殺、三者択一。
長く苦しむのは毒殺だろうと推測し、絶対に飲むものか!! と凛音はさらに意思固くする。
「話こそ後でかまいませんわ。まずは飲んで。お願い……貴女だけは最高に美味しいはずなの。
万が一、万が一、不味ければ……吐いても構わないから。お願い………一口でいいから飲んで」
今のエティエンヌフューベルの願いで、腹をくくれた。何が貴女だけは最高に美味しいはずだ!?
ここまで軽く扱われるのに、悔しくて目の奥が燃えるように感じる。
「いりません、飲みません。こんな得体の知れないモノ、口にふくみたくございません」
さぁ!! くるか火あぶり。と覚悟を決めた凛音だが、エティエンヌフューベルが絶望をする姿に、早速意思が崩れそうになる。
「えっ……なんで……!?…」意味がわからない。
絶世の美女の唇から覗く小さな歯が、カタカタと鳴っている。
薄紫色の瞳からは涙が溢れ落ち、それはなんと宝石に変わり地面に転がる。話をしたいのだろうが、息が吸いづらいのかヒューヒューと喉がなるだけ。
「やめて、なんでそんな傷ついたように演じるのよ!!!」
限りなく二人に大きなすれ違いが起こっているのだが、異世界の住人の凛音と、こちらに住むエティエンヌフューベルでは常識がそもそも違う。
妖精族は基本が選ぶ側となっている。妖精族に選ばれ断る間抜けはこの世界にいない。
万に一つをかけて、大金を払い精液酒を飲みたがる奴も後をたたない。もし当たりであれば人生の勝ち組だ。
魔力も強く、生きる年数も違う、直視すれば目が潰れるとまで言わせる美貌を持つ種族の妖精は、遊びで相手を取っ替え引っ換えしても大丈夫だろうに、相手は生涯ただ一人。
どれだけいい相手が降って湧いても決して浮気をせず、決めた相手以外への態度も基本冷たい。
妖精族は必ず精液酒を飲んで体液を交換した相手に操をたてる。
美しく聡明で尚且つ夫をたてて(妖精族はだいたいが女性体を取りたがるので、対相手は男性が多い)献身につくしてくれる。
一人で遺るのを回避する為、寿命まで折半する術をかけてくるほど愛してくれる。
うるうるした瞳で『命が終わる最後の時まで、あなたといたい。離れたくないの』と神のごとき美貌で縋りつかれる。
どんな屈強な種族の男でも妖精族にはいとも簡単に堕ちる。当然と言えよう。
だから、精液酒を突き返されるなんて事実はなく、経験もない。ないはずで、それが妖精族の王ならなおさら。
グラスの中身はかの美貌の王、エティエンヌフューベルの貴重な貴重な精液酒だ。
妖精族の同胞らも我らが王の精液酒を、まさか断るなんて想像も出来なかった。
「………得体の…知れない…そう……ね。あなたからすれば……得体の……うっ…捨て………い…ぃ…」
嗚咽で語尾が最後まで聞こえない。小さな身体をさらに小さくし、頭は膝に付くほど丸まっている。
どうして!! なんでよ!!凛音はひたすら脳内で独白する。こちらが殺されるはずなのに、何故私が虐めているようになっている!?
どうしたらいいのか反応を見せない凛音の横で、エティエンヌフューベルはベッドから降り、テーブル近くまで寄って軽く背伸びをする。
何をするのか、すぐ反応出来るように身構えた凛音の横で、エティエンヌフューベルはグラスを倒す。
大きく傾いたグラスからは、並々と入る白い液体が溢れ出て、それを視界に入れた凛音は何故か自分でも分からない行動を起こした。
大きく傾いたグラスを咄嗟に支えてしまったのだ。
これに驚いたのはエティエンヌフューベルだ。
「……飲まなくていいわよ。確かに…気持ち悪い……だろうから…」
はらはらと落ちるエティエンヌフューベルの涙に、もう……完敗。
毒薬だろうと飲んでやると決意した。これが何なのか凛音には分からないが、エティエンヌフューベルがこのグラスの中の液体を捨てようとした行動を見て、妖精族の皆が泣いて。
エティエンヌフューベルが飲まなくていい、気持ち悪いと言った時、すすり泣く声が号泣に変わっていった。
毒薬だろうと何だろうと貴重な飲み物だとは、流石に凛音にも分かった。
「どうにでもなれ!! 」
気合いを入れてグラスを手に持つ。半分ほど溢れてしまった白い液体を飲む為、凛音はグラスに口を付けた。
「うん?????」
冷たくもなく、熱くもなく、臭くもなく、身体も今のところ普通。で味の感想は。甘い? 甘い。甘い、あれ甘いし凄く美味し…い? これはかの!?
「ぬわぁ!キャラメルマキアート!!!」
ビクッ!!!!
凛音の絶叫にエティエンヌフューベルは見た目にも分かるほど飛び上がり、泣き崩れていた妖精族の皆は満面の笑みだ。
何故笑みなのかは今の凛音にはどうでもいい。
「キャラメルマキアート!! キャラメルマキアートじゃない!! やだ、美味しいっ。美味しいよ。うぅぅぅ、これ飲みたかったの。
今まで飲んだ中で一番美味しいキャラメルマキアートだよ~」
感動しながら、半分溢した分が大いに悔やまれる。グラス内にあったキャラメルマキアートをすべて飲みきって、感想は足りない……だ。
「美味しいかったぁ。ご馳走様でした!! もうこんな美味しいキャラメルマキアートだって分かってたら、すぐに飲んだのに」
お礼は顔を見て言うのは社会人として常識。あまりの美味しさにちょっと興奮気味に礼を言った……のはいいのだが……。
エティエンヌフューベル様の顔があり得ないくらい真っ赤。沸騰するほどの赤さに驚く。
「だ、大丈夫ですか?? エティエンヌフューベル様?」
薄紫色の瞳がうるうるで頬は林檎のように赤く色づき、色気が色気が凄まじい。
「えぇ、えぇ、大丈夫よ。甘かった? 美味しかった?」
美味しかったと言ったはずだが、再度聞き返され先程の態度を改め正直に言う。
「はい、とっっっっても美味しかったです!! あちらの世界で朝昼晩と三回飲んでたキャラメルマキアートの味と同じ味で驚きました。
あっ同じじゃないですね。今まで飲んだキャラメルマキアートの中で一番美味しかったです。
貴重な飲み物だったんですよね? 一気に飲んじゃったので、飲み足りないです。おかわり…は流石に失礼ですか?」
感想を言い終えた瞬間。
妖精族の皆々様が、ズサァーと寄ってきた。
「天草 凛音様、お待ちください。これ以上は王が倒れてしまう」
「申し訳ございません、申し訳ございません、他にも美味な飲み物はたくさんございますので、今日は一杯だけにしてくださいませ」
「美味で良かったです。良かったのですが、これ以上は明日に、いえ明日でよろしくお願い致します」
口々にこれ以上はないと言う。妖精族の皆々様が心配さ満載で泣きそうだ。あまりに美味しくて、凛音としてはまだまだ後何杯でもいけそうなのに。
先程の態度もあるから、強くは出れない。毒薬やらと思った自分が無性に恥ずかしかった。
「そうですよね。残念ですけど、我慢します」
ちょっとふて腐れた感を出して話すと、エティエンヌフューベルが真っ赤な顔をしながら気合いを入れている。
「頑張れば、まだいけるかも……。そうよ、たくさん飲んで。キャラメルなんとか? みたいで美味しいのよね。
大丈夫、私は構わないわ。しばらく倒れてもいい、飲ませてあげる」
頬を染めながら、両手を拳にしやる気満々のエティエンヌフューベル。
しかし白い液体キャラメルマキアートの実態を把握している同胞らは、王の頑張りは身体を痛めつけるだけだと理解している為、肝を冷やす。
「やめてください!!!」
「王、無理です。無理ですよ、出したのだってどれだけ久方ぶりだと思っていらっしゃる!!」
「身体が壊れます、天草 凛音様は無事に飲まれました。今日は良しとしてくださいませ」
「後生です、これ以上酷使はやめてください。使いものにならなくなりますっ!!」
土下座しながら、王であるエティエンヌフューベルに頭を下げる妖精族の皆々様。
「……………(なんだろう罪悪感がする)」凛音は胸がチクチク痛い。
そんな貴重な牛だったのか? 断崖絶壁にでも生活する牛か? 確かにそうなら絞りづらいし怪我のおそれもあるか?…。
そんな高価なミルクだったとは……。貴重なミルクを半分溢したのに誰も私を怒らないし、妖精族の懐の広さに感動ね…。
うっ。胸がチクチク痛い、申し訳無さ過ぎる。
その後。
精液酒を凛音に摂取させ終わった気でいるエティエンヌフューベルら妖精族は、自身らの常識に頭を大いに悩ますのだ。
そう、凛音の蜜液摂取がいかに難しいかと知る。
0
お気に入りに追加
426
あなたにおすすめの小説
腹黒王子は、食べ頃を待っている
月密
恋愛
侯爵令嬢のアリシア・ヴェルネがまだ五歳の時、自国の王太子であるリーンハルトと出会った。そしてその僅か一秒後ーー彼から跪かれ結婚を申し込まれる。幼いアリシアは思わず頷いてしまい、それから十三年間彼からの溺愛ならぬ執愛が止まらない。「ハンカチを拾って頂いただけなんです!」それなのに浮気だと言われてしまいーー「悪い子にはお仕置きをしないとね」また今日も彼から淫らなお仕置きをされてーー……。
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
【完結】冷酷眼鏡とウワサされる副騎士団長様が、一直線に溺愛してきますっ!
楠結衣
恋愛
触ると人の心の声が聞こえてしまう聖女リリアンは、冷酷と噂の副騎士団長のアルバート様に触ってしまう。
(リリアン嬢、かわいい……。耳も小さくて、かわいい。リリアン嬢の耳、舐めたら甘そうだな……いや寧ろ齧りたい……)
遠くで見かけるだけだったアルバート様の思わぬ声にリリアンは激しく動揺してしまう。きっと聞き間違えだったと結論付けた筈が、聖女の試験で必須な魔物についてアルバート様から勉強を教わることに──!
(かわいい、好きです、愛してます)
(誰にも見せたくない。執務室から出さなくてもいいですよね?)
二人きりの勉強会。アルバート様に触らないように気をつけているのに、リリアンのうっかりで毎回触れられてしまう。甘すぎる声にリリアンのドキドキが止まらない!
ところが、ある日、リリアンはアルバート様の声にうっかり反応してしまう。
(まさか。もしかして、心の声が聞こえている?)
リリアンの秘密を知ったアルバート様はどうなる?
二人の恋の結末はどうなっちゃうの?!
心の声が聞こえる聖女リリアンと変態あまあまな声がダダ漏れなアルバート様の、甘すぎるハッピーエンドラブストーリー。
✳︎表紙イラストは、さらさらしるな。様の作品です。
✳︎小説家になろうにも投稿しています♪
マイナー18禁乙女ゲームのヒロインになりました
東 万里央(あずま まりお)
恋愛
十六歳になったその日の朝、私は鏡の前で思い出した。この世界はなんちゃってルネサンス時代を舞台とした、18禁乙女ゲーム「愛欲のボルジア」だと言うことに……。私はそのヒロイン・ルクレツィアに転生していたのだ。
攻略対象のイケメンは五人。ヤンデレ鬼畜兄貴のチェーザレに男の娘のジョバンニ。フェロモン侍従のペドロに影の薄いアルフォンソ。大穴の変人両刀のレオナルド……。ハハッ、ロクなヤツがいやしねえ! こうなれば修道女ルートを目指してやる!
そんな感じで涙目で爆走するルクレツィアたんのお話し。
美貌の騎士団長は逃げ出した妻を甘い執愛で絡め取る
束原ミヤコ
恋愛
旧題:夫の邪魔になりたくないと家から逃げたら連れ戻されてひたすら愛されるようになりました
ラティス・オルゲンシュタットは、王国の七番目の姫である。
幻獣種の血が流れている幻獣人である、王国騎士団団長シアン・ウェルゼリアに、王を守った褒章として十五で嫁ぎ、三年。
シアンは隣国との戦争に出かけてしまい、嫁いでから話すこともなければ初夜もまだだった。
そんなある日、シアンの恋人という女性があらわれる。
ラティスが邪魔で、シアンは家に戻らない。シアンはずっとその女性の家にいるらしい。
そう告げられて、ラティスは家を出ることにした。
邪魔なのなら、いなくなろうと思った。
そんなラティスを追いかけ捕まえて、シアンは家に連れ戻す。
そして、二度と逃げないようにと、監禁して調教をはじめた。
無知な姫を全力で可愛がる差別種半人外の騎士団長の話。
孕まされて捨てられた悪役令嬢ですが、ヤンデレ王子様に溺愛されてます!?
季邑 えり
恋愛
前世で楽しんでいた十八禁乙女ゲームの世界に悪役令嬢として転生したティーリア。婚約者の王子アーヴィンは物語だと悪役令嬢を凌辱した上で破滅させるヤンデレ男のため、ティーリアは彼が爽やかな好青年になるよう必死に誘導する。その甲斐あってか物語とは違った成長をしてヒロインにも無関心なアーヴィンながら、その分ティーリアに対してはとんでもない執着&溺愛ぶりを見せるように。そんなある日、突然敵国との戦争が起きて彼も戦地へ向かうことになってしまう。しかも後日、彼が囚われて敵国の姫と結婚するかもしれないという知らせを受けたティーリアは彼の子を妊娠していると気がついて……
悪役令嬢は王太子の妻~毎日溺愛と狂愛の狭間で~
一ノ瀬 彩音
恋愛
悪役令嬢は王太子の妻になると毎日溺愛と狂愛を捧げられ、
快楽漬けの日々を過ごすことになる!
そしてその快感が忘れられなくなった彼女は自ら夫を求めるようになり……!?
※この物語はフィクションです。
R18作品ですので性描写など苦手なお方や未成年のお方はご遠慮下さい。
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる