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11、知らない世界でキャラメルマキアートを頂くには
しおりを挟む「ごほんっ。…天草様。向かいに座られているこちらのお方は熊獣人が多く暮らすバルベ王国の王ドーバ様。その隣が側近のクリプト様。
こちらにいらっしゃるのが、猫獣人が多く暮らすタガルガ王国の王グーリーン様。天草様の隣にいらっしゃるのが側近のジャン様。天草様の護衛をしているパッドの故郷でもございます」
イヨカが丁寧にゆっくりと視線で相手を確認しながら、彼らを紹介していく。王と聞いて、まぁまぁ失礼な態度をとっていた凛音は失敗した、やってしまった、と胃がキリキリする。
企業戦士だった凛音が一番嫌いなのが、人を敬わない人だ。肩書きで頭を下げる訳ではないが、人の上に立つにはそれなりの努力と知能、体力がなければならない。一企業でもそうなのだから、それが一国の王ならその肩にのる重圧も凄まじいだろう。
そんな彼らを不審人物のようにガン見した。したものは仕方ない。スルーではなく謝罪をしなくては、凛音の気がおさまらない。
座った状態は失礼だと感じ、立ち上がって一歩下がり頭はもっとも低い45度までさげ、渾身の謝罪を言う。
「イヨカさん、紹介ありがとうございます。ドーバ様、クリプト様、グーリーン様、ジャン様、先程の私の態度、申し訳ございません。以後気をつけます」
一度聞いただけで、皆の名前を覚えイントネーションも完璧。凛音の記憶力に度肝をぬかれる。
ドーバとグーリーンはエティエンヌフューベルと同じ、一国の王ではあるが決して同列ではない。
妖精族は限りなく創造主である神と近い存在であり、実質この世界のトップでまとめ役。その歴代最高と謳われているエティエンヌフューベルの生涯唯一の伴侶である凛音が、こう畏まる必要はない。
ないからこそ、上下関係を間違いなく把握している彼らは凛音の扱いに困る。ドーバやグーリーンは王でまだ身分的にはかろうじて凛音の上だが、クリプトやジャンは凛音に頭を下げられる身分ではない。
ジャンとクリプトは二人同時に立ち上がる。代表でジャンは凛音にさとす。
「天草様。我々は王の側近というだけ。頭を下げられるのは心痛いですし、様づけはやめてください。ドーバ様は年齢的に天草様の上ですが、我が王グーリーンはまだ十六歳になられたところです。友人とでも思って頂けると幸いです」
下げていた頭をあげ、ソファーから立ち上がったジャンとクリプトと視線を合わす。
「…かしこまりました。こちらこそ、様づけはいりま、」
言葉は遮られ、聞く耳持たないように強めなジャンの言葉が凛音の心臓を突き刺さす。
「それは無理です。我々は天草様とお呼び致します。これは天草様がというよりも、エティ様へ敬意を表しておりますので、ご容赦ください」
ジャンだけではない、クリプトも言葉にはしないが口を閉じたまま頭を上下に下げた。ジャンの意見に同意するという事だろう。
「……はい」
一応返事は返し、もう一度ソファーに座り直したジャン、クリプト、凛音だが、もちろん凛音は不満たっぷりだった。
(「なんか、やな感じ」)
凛音がそう思って当然だ。凛音はただ人で、さらにこの世界に落ちてきた異世界人である。
彼らの言動から凛音が何者でも興味はないのだ。あくまで敬いたいのは、妖精族の王エティエンヌフューベルであって、彼女エティエンヌフューベルの動向を気にして凛音を特別扱いにするのだろう。
それはまさしく凛音の世界的にいえば『虎の威を借る狐』。自分の価値を分かってない恥ずかしい状態だった。
ジャンの言動でさらに場の雰囲気が悪くなり、ここでグーリーンがジャンを押しのけて、凛音の隣に座ってきた。
見上げてくる大きな金色の瞳、ふわふわな頭が可愛らく、ささくれトゲトゲした心が丸くなっていく。
「おっさん達の話なんて聞かなくていいよ、凛音様。あっ凛音様って呼んでいいかな?」
「うふふっ、はい。もちろん。グーリーン様はまだお若いのに王とは凄いですね!」
「うーん、そうかな? 僕は産まれた時から王となるのが決まっていたようなものだから、凄いと言われると照れるかな」
「お父様は早くに…その、亡くなられたのですか?」
凛音の話す内容がちんぷんかんぷん。グーリーンはキョトンと目を丸くし、固まる。
「うん? 父上はまだ生きていますよ、もちろん母上も」
「………」
凛音の頭の中はごっちゃごっちゃ。それを察したイヨカが助け船を出す。
「天草様。王は国の絶対的、そして唯一の強者です。多少の違いはございますが、国のあり方としては各国みな同じです。
王か民衆かの二つに一つしかなく、民衆に順列はございません。王以外は全て同列。誰よりも強い力をもつ者のみが王になり得るのです。
その選ばれた強き王も老いと共に弱くなります。強さをなくした王は引退致します。そして次の王、後継者を見出すのも王となった者に課せられた使命の一つです」
イヨカの発言に凛音は驚愕。妖精族が住まうフェア国はヨーロッパの街並みに近く、王がいるのだから宰相や貴族階級が当然あるのだと思っていた。
凛音に知らされていないのは、何か理由があるのかと思っていたが理由は始めからない。
王が全てこれに尽きるのだ。世襲制ではないから勿論、跡継ぎも必要ない よって後宮もない。皆が同列ならば娘を王妃にし家系の権力を肥大させ誇示したい考えも消える。
ここは異世界。地球ではない、凛音の普通は普通ではないのだ。
「そう…なのですね」
この一言を絞り出すのが、やっとだ。理解した。間違いなくしっかり理解した。エティエンヌフューベルがどれだけ王として凄いかを。
妖精族の寿命は三百年ほど。他種族は凛音と同じく六十から八十歳ほどの寿命。例外として魔力量が多いと必然的に寿命が長い、これはタニアとの勉強会で習った。あの二十代後半にしか見えないタニアも九十歳というし、エティエンヌフューベルはタニアが生まれた時からすでに王だったと。
いったいどれほどの〝力〟があるのか? 想像の範疇を超える。
「凛音様! ぜひタガルガに遊びに来てください。妻達も喜ぶと思います」
黙ってしまった凛音を元気づけようとしたグーリーンの発言に、ちょっと待ったをかける。
「えっ!? あの、妻って妻? グーリーン様、奥様がすでにいるのですか!?」
「はい! 十五人の妻と、十九人の子供がいます。凛音様がエティ様の伴侶でなければ、十六人目の妻にお誘いしたいくらいです。とても魅力的です!」
笑えない、これには引いた。女どうしのエティエンヌフューベルと何故かすでに夫婦扱いも大概驚いたが、想像の範疇。
各国の王に挨拶とは〝そう〟だろうと思う。それはいいが、今、何と言った??
十五人の妻!? はぁ!? 子供が十九人!? はぁ!? エティエンヌフューベルの性同一性障害の方がまだかわいい。というか誠実さが更に磨きがかかって、エティエンヌフューベルの株が急上昇だ。「女どうしでもいい!! 問題ないわ」と固く凛音に思わす程の効力だ。
「…タガルガ王国は、皆様が…その、たくさん妻が?」
「そうですね。僕は多いですが、基本は三人くらいがベストではないですか?」
(「あり得ない!!」)
引きつっている凛音に、イヨカがまた説明する。
「天草様、この世界ではそれが普通なのです。生涯の伴侶がたった一人というのは妖精族のみ。
だからこそ妖精族は伴侶の死に耐えきれず後追いする者が後を絶たないので、国から禁止、神を冒涜する行為と定めています。
それでも、やはり衰弱し死ぬ者が多いですね」
イヨカの責める声と表情が凛音をえぐる。
遊びではない? エティエンヌフューベルからの愛は凛音だけのものなのか? まさか今まで一度も彼女には相手がいなかった? たくさんの疑問が頭をよぎるが、それよりも恐い発言があった。
「生涯たった一人って!! 何よそれ、じゃあ!! エティエンヌフューベル様の気持ちは受け取れないって言ってる私は、彼女に〝死ね〟と言っていると同一になりますよね!?」
凛音の叫びにイヨカは、他者がいる場にもかかわらず責めるのをやめない。
「ええ、そうです。どれだけ天草様が残酷な発言や態度をエティエンヌフューベル様にされているか、お分り頂けましたか?」
茫然自失の凛音に助太刀したのはバルベ王国の王、ドーバ。
「イヨカ、それまでにしておけ。後でエティに燃やされるぞ。天草嬢、泣くなよ。帰ってきたエティがブチ切れるからな。まぁ今は嫌でも、いつかは好きになるさ、きっと恐ろしいほどの美男だろうから楽しみだな。
女は総じて美男が好きだろう? エティなら本気で全世界の女を落とせるくらいには なるだろうからな、妖精族で良かったとしか言えん。はっはっはっ」
豪快に笑うドーバへ凛音は新たな疑問が…。
「ん? エティエンヌフューベル様は女性ですよね?美男ではなく美女なのでは? 落とされるのは男の人なのでは?」
シーーーーーーン
皆の瞳が驚愕から見開かれており、イヨカのみ顔を両手で覆い脱力している。
「おい、冗談だろ!そこからなのか!?」
「あぁ、なるほどね、だからエティ様はまだ小さいのですね」
ドーバの迫力ある声の後は、呆れ笑いを浮かべるグーリーン。
「どういう事ですか!?」
皆が「あぁーなるほど」という中、凛音だけ輪の中に入れない。仲間はずれにされたようで、捻くれた心がさらに絡れ名前のつけれない感情が身体を暴れ回っていた。
機嫌が悪い理由は分かっていても、決して言うべきではないと理解しているドーバらは、黙る選択をした。
そんな沈黙の部屋の中。やっとエティが、帰ってきた。
「いきなり出ていってごめんなさい。凛音、お菓子とか頂いた? 美味しいわよ?」
エティエンヌフューベルの優しい声が何故か感にさわる。何がお菓子だ、子供じゃないわ! と更に苛立ちが膨れ上がる。
「…別に、お菓子いりません」
「そう…かしら。あのね……だったら…その…」
ソファーの一番端に座る凛音の横で、モジモジ、モジモジしている姿は弄っときてしまう。エティエンヌフューベルがいくら好きだとしても、このあからさまにあざとい仕草は好きになれない。
「なんですか?」
「いい加減、話せ」と言う思いが顔に張り付いている凛音だが、先程イヨカから注意を受けた後であるから冷たい言葉は使わなかった。今後これを好きになれるか怪しいものだ。
「あのね、あれを、飲む? かなって…」
あれはあれだ。地獄から天国とはこの事だろう。
「あっ!! キャラメルマキアートですか!! 飲みますよ、ください!! えっ今、あるんですか??
もう早く飲みたいです!! エティエンヌフューベル様からしか頂けないって聞いて、ここ一週間飲んでないんですよ!!」
パァーッと明るくなるエティエンヌフューベル。しかしその他のメンバーは苦虫を噛んだような顔つきだ。
「えぇ、ちょっと待ってて!!」
そう言いながら溶かした扉を出てすぐ帰ってきた。まるで近くに置いてましたという速さだ。
「はい! どうぞ!!」
差し出されたグラスいっぱいに、キャラメルマキアートが入っている。グラスを受け取り顔を近づけただけで、甘い香りが鼻をくすぐる。
「キャラメルマキアートだ! 久しぶりっ、それもこんなたくさん! 最高!! エティエンヌフューベル様、ありがとうございます。飲んでも?」
顔を真っ赤にし照れながら、顔を上下に動かしているエティエンヌフューベルのあざとい状態は、キャラメルマキアートを手にした感動から凛音の視界に入っていない。
はじめは一口。甘い香りとキャラメルの味が喉を潤していく。過去最高の満面の笑みで精液酒キャラメルマキアートを飲んでいく。
半分くらい飲んで一息。
「んぅーーーーん、美味しい! いつもより少し濃いめ?かな。うん、これくらい濃いのも好きです!!」
幸せな感想を正直に伝えた凛音。それを聞いたエティエンヌフューベルは涙を流し、流れた涙は魔力入りとなっており、宝石にその姿をかえ絨毯の上を転がっていく。
「…ガッツリ飲んでるじゃねーか」ドーバが。
「飲んでるのに…まだ小さいって」グーリーンが。
「あぁこの麗しい姿も見納めです。あぁ残念です」ジャンが。
「………知らないとは…罪ですね」はじめての発言をしたクリプトが。
凛音を残念な子として見ている。幸せいっぱいの凛音は、そんなメンバーの複雑な視線は感じとれない。
ただ今、胃袋を掴まれ、美味しさに頬を赤らめ幸せを噛み締めながら残りのキャラメルマキアートを飲んでいくのだ。
「幸せ~~~」
本気で幸せそうに精液酒キャラメルマキアートを飲む凛音。エティエンヌフューベル以外は、皆、目が死んでいた。
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