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血の護り人
5 上に乗るって、思い切りが無いと無理みたい
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枕を並べて上体を乗せているので、くつろいだ体がよく見える。
視線の先には丸い膝がある。
俺の胸の上で両膝が揃っている。
少し空いてる隙間からは、ネティの手が見えた。
指で、爪を立てるように俺の胸を支えにして、ゆっくり腰を落として来る。
初め、腹の上に跨がって後ろ手に俺のペニスを握った。
それを後孔に当ててみたが、上手く入らない。
もう、一度繋がった後だから、充分解されているはずなのに。
何度か入れようとしていたが、諦めて俺の上に座った。
尻を左右に割り開いて腰を落とす。
ダイレクトに俺の先端がネティの蕾に当たる。
ぬるりと柔らかいそこが、飲み込むようにピクピク動いているのがわかる。
先端が当たって、そこがねっとりと絡みつく。
……でも、進んで行けない。
ネティは必死でバランスをとりながら、アキラの杭を飲み込もうとしていた。
でも圧迫感で腰が引ける。
このカリの部分さえ飲み込めば、もう気持ちいいしか無い。 と、わかっているのに。
先端を挿れただけで、痛みがつんと湧く。
しかもいつもよりゆっくり挿入しているので、形をしっかり感じて妙に恥ずかしい。
今の姿態を意識した途端、頬が熱くなっていた。
飲み込んだ部分が、痛みより期待で肉壁がぐにぐに動いているのがわかる。
でもこの熱塊が大きすぎて上手く腰を沈められない。
なんとか腰を落としきろうとしていると、自分の中が欲しがって蠢いている。
恥ずかしくて、あさましくて、口から熱が漏れる。
恥じらって赤くなるネティの、眉を顰めて半開きの口で顔をふるさまは、とても扇情的で楽しい。
一度放った事で余裕があって、目前で繰り広げられるネティの頑張りをゆっくり見ていられる。
口元があっあっとひくついている。
仰け反った喉の喉仏はなだらかで、俺の付けた赤い跡が、あちこち散らばっている。
綺麗だな……。
うっとりして眺めながる。
でも、生殺しのような半分だけ入った状態で、ネティの中がぎゅうぎゅうと蠢くことに、昂りが容赦ない程に湧き上がってくる。
息がくるしいほどに。
「悪い。もう限界だ!」
膝を掴み、上に開いた。
「えっ!ちょっ…あっ!」
バランスを崩されて、どん、と体が落とされる。
「うあぁっ ん……っ!」
悲鳴に近い声が上がった。
一気に奥まで落ちたのだ。
中で感じる熱と痛みに、ネティはぐっと仰反る。
その動きで狭い肉壁がさらにぐっと狭まって、アキラも獣のような声を上げた。
ぐっと下から突き上げられた。
空中に残りそうになった腰をぐっと掴まれ、再び落とされる。
持ち上げられた途端、体が浮く。
腰を持って落とされる。
深く強く奥まで繋がって、また上へ…。
もう体に力が入らなくなって、前に倒れ込もうとすると上半身を起こしたアキラに支えられた。
向かい合って座る格好になって、唇を貪る。
そしてすぐに下からの突き上げが始まった。
頭の中で白い光が瞬く。
一番感じるポイントを、深く抉られて波が止まらない。
これ以上は無理だと思うのに、何度も突かれてさらに大きな快楽の波に飲み込まれる。
「ネティ 愛してる。」
大きな波に翻弄されながら、その言葉が心に刻まれる。
僕も。と、答えたいのに吐く息のような嬌声が漏れている。
ああ、好き。
自分の全てが叫んでいる。
自分をゆするその体に教えたい。
好き。
大好き。
このままずっといたい。
離れたくない。
後孔からどろりと流れる感覚に、ネティは、 んっ、と笑う。
その時、
ぴとぉぉぉぉ……ん。
と、水紋が体の中に弾けた。いや、広がった。
初めての感覚に、眠りかけていたネティは目を見開く。
何か硬い種が、芽吹くようなこのゆらゆらした甘いカンジ……
何?
いきなり頭の中に竜の声が溢れた。
あまりにも沢山の竜が同時に叫び、何を言っているのかわからない。
飛び起きたネティに、アキラが驚いて振り返る。
「ネティ?」
訝しげなアキラに、ぎぎぎと音がしそうに振り向く。
「……変なの。なんだろう…体の中に…」
自信なげに呟くネティをぎゅっと抱きしめる。
きた。
遂に来た。
アキラは目を閉じる。
ネティの中に息づく薔薇色の肉塊。
……それを恐れていたのか、待っていたのか。
アキラはネティの頬に両手を添えると自分の目と向かい合わせた。
軽く唾を飲んでから告げる。
「ネティ、それは俺の子だ。」
視線の先には丸い膝がある。
俺の胸の上で両膝が揃っている。
少し空いてる隙間からは、ネティの手が見えた。
指で、爪を立てるように俺の胸を支えにして、ゆっくり腰を落として来る。
初め、腹の上に跨がって後ろ手に俺のペニスを握った。
それを後孔に当ててみたが、上手く入らない。
もう、一度繋がった後だから、充分解されているはずなのに。
何度か入れようとしていたが、諦めて俺の上に座った。
尻を左右に割り開いて腰を落とす。
ダイレクトに俺の先端がネティの蕾に当たる。
ぬるりと柔らかいそこが、飲み込むようにピクピク動いているのがわかる。
先端が当たって、そこがねっとりと絡みつく。
……でも、進んで行けない。
ネティは必死でバランスをとりながら、アキラの杭を飲み込もうとしていた。
でも圧迫感で腰が引ける。
このカリの部分さえ飲み込めば、もう気持ちいいしか無い。 と、わかっているのに。
先端を挿れただけで、痛みがつんと湧く。
しかもいつもよりゆっくり挿入しているので、形をしっかり感じて妙に恥ずかしい。
今の姿態を意識した途端、頬が熱くなっていた。
飲み込んだ部分が、痛みより期待で肉壁がぐにぐに動いているのがわかる。
でもこの熱塊が大きすぎて上手く腰を沈められない。
なんとか腰を落としきろうとしていると、自分の中が欲しがって蠢いている。
恥ずかしくて、あさましくて、口から熱が漏れる。
恥じらって赤くなるネティの、眉を顰めて半開きの口で顔をふるさまは、とても扇情的で楽しい。
一度放った事で余裕があって、目前で繰り広げられるネティの頑張りをゆっくり見ていられる。
口元があっあっとひくついている。
仰け反った喉の喉仏はなだらかで、俺の付けた赤い跡が、あちこち散らばっている。
綺麗だな……。
うっとりして眺めながる。
でも、生殺しのような半分だけ入った状態で、ネティの中がぎゅうぎゅうと蠢くことに、昂りが容赦ない程に湧き上がってくる。
息がくるしいほどに。
「悪い。もう限界だ!」
膝を掴み、上に開いた。
「えっ!ちょっ…あっ!」
バランスを崩されて、どん、と体が落とされる。
「うあぁっ ん……っ!」
悲鳴に近い声が上がった。
一気に奥まで落ちたのだ。
中で感じる熱と痛みに、ネティはぐっと仰反る。
その動きで狭い肉壁がさらにぐっと狭まって、アキラも獣のような声を上げた。
ぐっと下から突き上げられた。
空中に残りそうになった腰をぐっと掴まれ、再び落とされる。
持ち上げられた途端、体が浮く。
腰を持って落とされる。
深く強く奥まで繋がって、また上へ…。
もう体に力が入らなくなって、前に倒れ込もうとすると上半身を起こしたアキラに支えられた。
向かい合って座る格好になって、唇を貪る。
そしてすぐに下からの突き上げが始まった。
頭の中で白い光が瞬く。
一番感じるポイントを、深く抉られて波が止まらない。
これ以上は無理だと思うのに、何度も突かれてさらに大きな快楽の波に飲み込まれる。
「ネティ 愛してる。」
大きな波に翻弄されながら、その言葉が心に刻まれる。
僕も。と、答えたいのに吐く息のような嬌声が漏れている。
ああ、好き。
自分の全てが叫んでいる。
自分をゆするその体に教えたい。
好き。
大好き。
このままずっといたい。
離れたくない。
後孔からどろりと流れる感覚に、ネティは、 んっ、と笑う。
その時、
ぴとぉぉぉぉ……ん。
と、水紋が体の中に弾けた。いや、広がった。
初めての感覚に、眠りかけていたネティは目を見開く。
何か硬い種が、芽吹くようなこのゆらゆらした甘いカンジ……
何?
いきなり頭の中に竜の声が溢れた。
あまりにも沢山の竜が同時に叫び、何を言っているのかわからない。
飛び起きたネティに、アキラが驚いて振り返る。
「ネティ?」
訝しげなアキラに、ぎぎぎと音がしそうに振り向く。
「……変なの。なんだろう…体の中に…」
自信なげに呟くネティをぎゅっと抱きしめる。
きた。
遂に来た。
アキラは目を閉じる。
ネティの中に息づく薔薇色の肉塊。
……それを恐れていたのか、待っていたのか。
アキラはネティの頬に両手を添えると自分の目と向かい合わせた。
軽く唾を飲んでから告げる。
「ネティ、それは俺の子だ。」
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