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ラグナロワ 側妃
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脱がせてみたシリンの体は、色がまだらになっていた。
噛んだ半円の跡は紫から青く。
縛った縄目の後は……あんなにあの紫色が美しくからんで、自分の征服感を満足させていたのに、黄土色と緑色に澱んで汚いまだらになっていた。
何故回復魔法で綺麗にしないのかときいたら、
「せっかく王に賜ったモノですから、最後まで味わいたく存じます。」
と、上から目線でクスッと笑った。
頭にきて、解しもせずにぶち込んで泣かせてやった。
女の体は柔らかく、まるで骨が無いかのようにラグナロワに巻きついてくる。
差し込んだペニスにまとわる肉襞は暖かく、緩やかな蠕動が、まるで胎児が羊水の中で浮いてる気になる。急かすように達しながら、こんなにも満足しているのに、何故か物足りない事に愕然とした。
「王よ、何をお考えです?」
後処理をしながらアトルが尋ねる。
十年も体を合わせている。
アトルは女というよりも、友に近い。
「アレがなかなか堕ちない。」
説明しなくても、アレとはシリンだとわかってくれる。
ハーブ水で絞った布でラグナロワを拭いながら、アトルは母のように微笑む。
「それはそれは楽しい時間でございますね。」
「楽しいか。」
「堕ちてしまえば飽きてしまって、見向きもされませんでしょう。あれこれ考える、今が一番ときめけますわよ。」
「確かにな。」
ラグナロワは喉の奥で笑った。
だか、時々イライラして、一気にかたをつけたくなる。闇堕ちさせて、あの目によぎる反抗を叩き潰してやりたい。
「王。忘れてはおられぬでしょうね。」
暗い目をして、ぎっと一箇所を見る男に、柘榴水を差し出してアトルは尋ねる。
「以前、ヒッタイトの姫を闇堕ちさせた時…」
記憶が揺すぶられた。
そうだ、山猫のような娘を大層気に入って、なかなか従順にならないのに業をにやし、何かのきっかけで五人に廻させた。
苦痛から快楽に変わる顔が面白くて、時や場所を考えずに行っていたら、娘は完全に堕ちた。
ーーーソレはまあ、いい。
問題はそうまで手間をかけたのに、他人の手垢の付いた体に指一本動かす気が無くなっていたことだ。
ーーうん。危ないところだった。
あの斎王はまだまだ楽しみたい。
この手で堕とさなければ、意味が無い。
「アトル。そなたはやはり、できた女だ。」
ラグナロワが満足そうに笑って、豊かな乳房をこね回すと、彼女は母のように微笑んだ。
噛んだ半円の跡は紫から青く。
縛った縄目の後は……あんなにあの紫色が美しくからんで、自分の征服感を満足させていたのに、黄土色と緑色に澱んで汚いまだらになっていた。
何故回復魔法で綺麗にしないのかときいたら、
「せっかく王に賜ったモノですから、最後まで味わいたく存じます。」
と、上から目線でクスッと笑った。
頭にきて、解しもせずにぶち込んで泣かせてやった。
女の体は柔らかく、まるで骨が無いかのようにラグナロワに巻きついてくる。
差し込んだペニスにまとわる肉襞は暖かく、緩やかな蠕動が、まるで胎児が羊水の中で浮いてる気になる。急かすように達しながら、こんなにも満足しているのに、何故か物足りない事に愕然とした。
「王よ、何をお考えです?」
後処理をしながらアトルが尋ねる。
十年も体を合わせている。
アトルは女というよりも、友に近い。
「アレがなかなか堕ちない。」
説明しなくても、アレとはシリンだとわかってくれる。
ハーブ水で絞った布でラグナロワを拭いながら、アトルは母のように微笑む。
「それはそれは楽しい時間でございますね。」
「楽しいか。」
「堕ちてしまえば飽きてしまって、見向きもされませんでしょう。あれこれ考える、今が一番ときめけますわよ。」
「確かにな。」
ラグナロワは喉の奥で笑った。
だか、時々イライラして、一気にかたをつけたくなる。闇堕ちさせて、あの目によぎる反抗を叩き潰してやりたい。
「王。忘れてはおられぬでしょうね。」
暗い目をして、ぎっと一箇所を見る男に、柘榴水を差し出してアトルは尋ねる。
「以前、ヒッタイトの姫を闇堕ちさせた時…」
記憶が揺すぶられた。
そうだ、山猫のような娘を大層気に入って、なかなか従順にならないのに業をにやし、何かのきっかけで五人に廻させた。
苦痛から快楽に変わる顔が面白くて、時や場所を考えずに行っていたら、娘は完全に堕ちた。
ーーーソレはまあ、いい。
問題はそうまで手間をかけたのに、他人の手垢の付いた体に指一本動かす気が無くなっていたことだ。
ーーうん。危ないところだった。
あの斎王はまだまだ楽しみたい。
この手で堕とさなければ、意味が無い。
「アトル。そなたはやはり、できた女だ。」
ラグナロワが満足そうに笑って、豊かな乳房をこね回すと、彼女は母のように微笑んだ。
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