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リラクの進む道
4 恋は自覚から始まる
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「舌を出して」
耳元で低い声がする。
どきどきが痛いくらいに身体を打ち付けて、呼吸が荒くなる。
頬の筋肉を何とか緩めて、へろりと舌を突き出した。
「もっと」
ぐんぐん近づいてくる縹色の泉が、笑いの漣で揺れてる。
ねろりとシーシャの舌が側面を軽くなぞった。
空気に触れて冷えた舌に、シーシャの熱がすっと直線を描く。
リラクの味蕾にじゅわっと熱が生まれた。
花が問答無用に口腔内で咲いていく。
鼻の奥で瞬いて、目の奥に色が生まれて
頭をゆすって咲き誇っていく。
シーシャのマナが全身に波になって打ち付けてリラクが咲く。
くるくると。
パラソルのように巻かれた朝顔の蕾が、陽を浴びて解けていくように。太陽に向かって全てを開くように、全身がざわざわと欲望の花になる。
ほてった体は脈動が止まらない。
蔦のように絡まった血管に、シーシャのマナが駆け抜ける。
のけぞって、腹を見せたまま勃ち上がったものから弾け飛ぶ。
ああ、気持ちいい…
舌をなぞってマナを絡ませて、身体の隅々まで巡って行く。
溶けたマナは全ての穴から噴き出して、大気にぐんぐんと広がっていく。
「わかる?」
シーシャの囁きにかろうじて頷いた。
繊細なレースのように自分の体にマナの腺が張り巡らされている
いつの間にか交わったマナが、その中でみょんみょんと詠っていた
波動が大気を揺らす。
溢れ出したそれが翼のように広がって、辺りにマナを撒き散らす
観てごらん。
と言われて草のマナを探った。
小さな双葉に水の脈が見える。
陽を浴びて目覚めた森が、眠そうに水蒸気を吐き出した。
マナの蛇口をこじ開けられて、リラクは容量が増えていた。
以前よりも遥かにそれがわかる。
キスして抱き合いながら、シーシャはマナの使い方を教えてくれる
【賠償・離職・施術】そんな事を言われたがどうでも良かった。
シーシャの目に優しさと紛れもない情欲を見つけて、心が満足で一杯になっていく。
シーシャの唇がするりと肩先を撫でると、もう何も考えられなくなる
シーシャのマナの波動の中で、もっとと心が叫んでる。
もっとキスして。
もっと抱いて。
他を見ないで。
僕だけを見て。
僕だけにシて。
身勝手で独善的で止まらない。
そんな訳の分からない自分に戸惑って
それは何故だろう。と考えた。
「好き」と、小さく呟いてみた。
そしたら身体の中の花が、ぽんと炸裂した。
弾ける花火になってあちこちで開く。
「好き」が飛沫く。
血が沸騰してぐるぐるまわる。
どきどきする自分に驚いてもう一度「好き」と呟いたら
ああ、そうなんだ。と心が落ち着いた。
あの初めて見た四阿から。
僕は好きだったんだ。
訳の分からない不可解なよそよそしさが消えていく。
わからなかった心が、ようやく還って来たみたいだ。
安堵が全身を浸す。
「好き」
声を出すのは気持ちいい。
自分を認めてあげるのは気持ちいい。
「好き」
それはほっとする甘さと痛みに似た苦さを持っていた。
耳元で低い声がする。
どきどきが痛いくらいに身体を打ち付けて、呼吸が荒くなる。
頬の筋肉を何とか緩めて、へろりと舌を突き出した。
「もっと」
ぐんぐん近づいてくる縹色の泉が、笑いの漣で揺れてる。
ねろりとシーシャの舌が側面を軽くなぞった。
空気に触れて冷えた舌に、シーシャの熱がすっと直線を描く。
リラクの味蕾にじゅわっと熱が生まれた。
花が問答無用に口腔内で咲いていく。
鼻の奥で瞬いて、目の奥に色が生まれて
頭をゆすって咲き誇っていく。
シーシャのマナが全身に波になって打ち付けてリラクが咲く。
くるくると。
パラソルのように巻かれた朝顔の蕾が、陽を浴びて解けていくように。太陽に向かって全てを開くように、全身がざわざわと欲望の花になる。
ほてった体は脈動が止まらない。
蔦のように絡まった血管に、シーシャのマナが駆け抜ける。
のけぞって、腹を見せたまま勃ち上がったものから弾け飛ぶ。
ああ、気持ちいい…
舌をなぞってマナを絡ませて、身体の隅々まで巡って行く。
溶けたマナは全ての穴から噴き出して、大気にぐんぐんと広がっていく。
「わかる?」
シーシャの囁きにかろうじて頷いた。
繊細なレースのように自分の体にマナの腺が張り巡らされている
いつの間にか交わったマナが、その中でみょんみょんと詠っていた
波動が大気を揺らす。
溢れ出したそれが翼のように広がって、辺りにマナを撒き散らす
観てごらん。
と言われて草のマナを探った。
小さな双葉に水の脈が見える。
陽を浴びて目覚めた森が、眠そうに水蒸気を吐き出した。
マナの蛇口をこじ開けられて、リラクは容量が増えていた。
以前よりも遥かにそれがわかる。
キスして抱き合いながら、シーシャはマナの使い方を教えてくれる
【賠償・離職・施術】そんな事を言われたがどうでも良かった。
シーシャの目に優しさと紛れもない情欲を見つけて、心が満足で一杯になっていく。
シーシャの唇がするりと肩先を撫でると、もう何も考えられなくなる
シーシャのマナの波動の中で、もっとと心が叫んでる。
もっとキスして。
もっと抱いて。
他を見ないで。
僕だけを見て。
僕だけにシて。
身勝手で独善的で止まらない。
そんな訳の分からない自分に戸惑って
それは何故だろう。と考えた。
「好き」と、小さく呟いてみた。
そしたら身体の中の花が、ぽんと炸裂した。
弾ける花火になってあちこちで開く。
「好き」が飛沫く。
血が沸騰してぐるぐるまわる。
どきどきする自分に驚いてもう一度「好き」と呟いたら
ああ、そうなんだ。と心が落ち着いた。
あの初めて見た四阿から。
僕は好きだったんだ。
訳の分からない不可解なよそよそしさが消えていく。
わからなかった心が、ようやく還って来たみたいだ。
安堵が全身を浸す。
「好き」
声を出すのは気持ちいい。
自分を認めてあげるのは気持ちいい。
「好き」
それはほっとする甘さと痛みに似た苦さを持っていた。
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