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結婚への道 ヴォルフ

3 精通とラヴとライク

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もう仕事する気の無い王は、我が子に興味も無くしていた。
ヴォルフを見て、どこと無く腫れ物に触る様な微妙な緊張感。
楽しい学校生活から、そんな王城へ帰る利点は全く無い。
長期休暇も部活だ訓練だのと言えばなんとかなる。
ヴォルフは未成年で公式行事も無く、ゆったりすごしていた。
それでも王城の、特に魔法局に行かなければいけない時が来る。

ズバリ精通だ。
女児は初潮が男児は精通が来た時に、健康診断とその他諸々の手続きがある。
王族が子種を蒔けるようになったら、勝手に湧いて出て来る庶子を防ぐために精子の登録をしなければいけなかった。
初々しい少年少女にとって、それは大人の階段に踏み出しましたと宣言するようなもので恥ずかしさ満載だった。

大概入学前にそんなドタバタがあるのだが、ヴォルフは奥手なのかようやくやって来た。


そんな時に、ヴォルフは王城でミシェイラ姫と遭遇した。

わかりますぅ?
アーティバルト様に一目惚れと公言する姫がヴォルフ様を見たらどうなるか?
さすが兄弟、よく似てる。
でもねおつむもお顔もどう見ても厳しい格差社会を踏まえても、ヴォルフ様って絶対ワンランク上なのよ。(セルジオ比)

そんな訳でヴォルフの背後に控えたセルジオは、おおうっと叫びを飲み込んだ。
獣だ。
獣がいるっ。
美少女の皮を被った獣がいるぞおっ。

多分その場にいた全ての人はロックオンの音を聞いた。

賢いミシェイラ姫はにっこりとアーティバルトの腕を抱きしめた。

「勿論、アーティバルト様が一番ですわぁ」
と言いつつ
「わたくし、ほら末っ子でしたでしょう?弟がほしかったんですのぉ。
ヴォルフ様をお人形替わりに貸して頂きたいわぁ」
とにっこりした。
なんかやばい。
肉食感がやばい。
ヴォルフは美句礼讃攻撃を交わし合って、どうにか姫の手を振り切った。

翌朝とっとと帰る事にして、自宮の戸締りを厳重にした。


でもその夜、事件は起こった。

ヴォルフは自分の股間がもにもにじゅぽじゅぽ弄られている事で目を覚ました。
ぎょえぇぇぇと叫んだが無理もない。
自分の股間に黒いものが張り付いて、ぐぢょりと水音がするのだ。
ホラー満載のその髪の塊から白い手がねとりと伸びて、ヴォルフの腹をつつつと撫でた。黒い髪の中から白い顔が浮かぶ。
半円に割れた口がくすくすと笑う。
髪の間から丸い乳房がゆれた。

ひいぃぃと上にずれようとした身体を跨ぎ、彼女はヴォルフの胸におっぱいを押し付けた。
手はゆるゆるとヴォルフのものを扱いている。
やがて勃ったものに手を添えると、その上に腰を下ろして来た。

ヴォルフの先っちょがぬるりとしたものに当たる。
驚きと恐怖でヴォルフはパニックに陥った。


「ぎやっ」

バリッと青白い稲妻が走り、彼女が飛んだ。
床にバタンと転がる。

異変に気がついたセルジオが駆けつけた時

ベッド脇で気絶している裸のミシェイラが転がっていた。
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