13 / 54
第二部
第11話 陰キャラと陽キャラの雑談
しおりを挟む
僕のクラスには学年で1番の美女がいる。
休み時間になる度に、彼女の視界に入ろうと多くの男子が彼女の元へとやって来る。
時間帯はいつもバラバラだが、こんな調子では男子は報われない恋をし続けることになってしまうな。
美桜自体に悪気はないとはいえ、さすがに申し訳なさは感じてほしいものだ。
それは──美桜が他人には決して笑顔を見せず、常に他人との距離を空ける無愛想な性格を持ち合わせているからである。
……そう考えると、僕は結構レアなんだと思い知らされる。
あいつと幼馴染をやっていなければ、きっと僕も、あいつの無愛想さに巻き込まれる1人になっていたことだろうしな。
と、自席でいつものように女神様を傍観していると、前の空席に1人の男子が座った。
「はぁぁぁぁああ…………」
「おいおい! 人が話しかける前にため息を吐くな! 傷つくだろうが!」
「ほぉ。お前でも傷つくことがあるんだな、意外だよ」
さほど意味のない傍観を妨げて僕とコミュニケーションを取ろうとしてくるこの陽キャ。
こんな自席で早く学校が終わって欲しいと望むこの陰キャに堂々と話しかけてくる奴なんて、僕が知る限り、1人しかいない。
村瀬伊月──赤髪かかった焦げ茶の髪と、ブラウンの瞳。制服の第一ボタンは開けられており、ネクタイも少し緩くなっている、完璧なる今どきの陽キャだ。
ちなみに、この間のベッド騒動のときに美桜が口にしていた『村瀬君』とは紛れもなくこいつのことだ。
「なんだよぉ……。1人で悲しく自席で真城さんのことを傍観してるから、よし相手してやるかと思って話しかけてやったっていうのに!」
「余計なお世話だ。とっとと輪の中に戻った方がいいと思うぞ」
伊月は僕とは違う世界線に生きている人間だ。
現に言えば、美桜だってそうだ。
太陽の下をお喋りしながら歩行し、放課後には友達や恋人と一緒に流行りのタピオカでも飲みに行くのだろう。
僕にはそんなことは出来ない。日陰の下を歩行し、放課後になったら即座に家に帰って横になって寝る。毎日それの繰り返し。
到底陽キャとは釣り合わない世界に生きていることなど、一目瞭然だ。
「バカを言え。お前だって、オレの友達だろ? 陽キャとか陰キャとかそんなの些細な問題だ。そうだろ?」
「……実に陽キャの発言だな」
「嫉妬したか?」
「つい数秒前の自分の発言を思い返してみろよ」
どうしたら僕が伊月に嫉妬しなくちゃならないんだ。
バカも休み休みにしてほしい。
「ところで、真城さんと今日一緒に来てたみたいだけど、偶然会ったのか?」
「……っ! 見てたのか」
「偶々だよ。廊下からお前達が肩を並べて歩いているのが見えたもんでね」
「そんな大層なものでもないがな。……そうじゃなかったらおかしいだろ。勘繰られて、オドオドする僕を見たいか?」
「それはそれで面白そうだけどな!」
にへら、と性悪な笑みを浮かべる伊月に僕は軽くため息を吐いた。
人のことを棚に上げて、こいつはのうのうと見物する気満々らしい。
仕返ししてやろうかと反撃の一手を打とうとしたが、寸でのところでやめておいた。
「話したりとかしねぇの?」
「現カップルのお前と一緒にするな。いくら幼馴染だからって、立場の差は歴然としてるし、僕が学校で話さないことは美桜も承知してくれてる」
「……え、まじで言ってんの?」
「まじだけど」
「はぁぁあ……。真城さんが不憫すぎて何も言えねぇ……」
伊月は頬杖をついて僕のことをじーっと睨み付ける。
一体何にそんな気落ちしているのか訊いた方がいいんだろうけど、何だか変な流れが出来てしまう気がするのでスルーしておこう。流しておくに越したことはない。
「……なぁ。真城さんから、何か言われたか?」
「何か、って?」
机の中から本を取り出して読もうと思った矢先、タイミングを見計らったように伊月が僕に、真剣そうな目つきで訊ねてきた。
「決まってんだろ。いくらお前らが学校内で関係を持っていなくても、さすがに学校外だったら関係持ってるんだろ?」
「……引っかかる言い方だな」
「そりゃあもう! お前らの馴れ初めの話を聞くぐらいには期待してるんだぜ!」
「何だそれ。言っておくが、僕と彼女は恋人じゃない。ただの幼馴染だ」
この際だ。改めて言っておこう。
僕と真城美桜はただの幼馴染だ。それ以上でもそれ以下でもない。
確かに、美桜のことは魅力的だと思うし個人的に惹かれている部分は存在しているのだろう。それこそ彼女の知性さであったり、僕にしか見せないような世間ずれした考えを持っているお陰で、放っておけない部分は確かにある。
けれど、女の子として『好きか』と問われたら「いいえ」と否定する。
……それに、人を好きという感情で見てしまうことに碌なことなんてない。いずれかはその考えも全て『無』になるのが当たり前だから──
「……美桜とは、こういう関係が丁度いいんだよ」
「ふーーん」
「……な、なんだよ。その変な頷き方は」
「いや~? 頑固だなぁとか、難い思考してんなぁとか思ってねぇよ?」
「心の内側がただ漏れしてんぞ」
「じゃあさ。学校外だったらどうなんだ?」
「どう……って?」
「確かに、真城さんには常に周囲の目っていうのが付き纏ってくるだろうさ。それも、周囲をも巻き込んでしまうような、そんな大きい目がさ。でも、今はその範囲として固定されているのは学校内のみ。学校外でも──って言ってるけど、この言い方だと『家の中』ってのは含まれないよな~!」
「あ、悪質だ……こいつ」
犯罪者に向いてそうな思考に、僕は思わずドン引きする。
しかし僕の反応に驚きもツッコミもせず、伊月は淡々と話を続ける。
「それでそれで? 実際のところはどうなんだ?」
「んなわけないだろ……。僕は目立つのが嫌いなんだ。んな危ない橋を渡るような真似、僕がすると本気で思うのか?」
「……それもそうだな。お前はただでさえ陰キャで、オレ以外の友達が皆無なわけだし」
……何故か癪に障るような言い方をされたが、気にせずにスルーする。
「でも、人っていうのは咄嗟の判断に遅い生き物だからな。もしかしたら、そういうことも? みたいなのがあるわけよ」
「……だから?」
「わかんねぇかなぁ? 要するに──同棲みたいなことだよ!」
「ぶっ────!?」
伊月からの突然のカミングアウトにさすがに耐久は削がれ、僕は唾を思いっきり吹いてしまった。
さすがの伊月も今のには驚いたようで「汚っ!」と少し席から遠のいた。
いや、確実にこいつが悪い! 僕にだって沸点ぐらいあるんだからな!?
「ちょ! そんなに驚くことねぇだろ!」
「んなの突然言われたら誰だって驚くわっ!!」
カマをかけられたというわけではなさそうだが、予想もしていなかった的確な答えをされたために思わず身を退いてしまったのだ。
美桜は現在、僕の家に居候している。
実質、同居と同じこと。恋人同士でこういう状況を言うのであればそれは『同棲』ということになるのだろうが、僕達にはそれは当てはまらない。
だが、伊月の言ったことは昨日の美桜の台詞と一致していたのだ。
『同棲してください!』と、同居と同棲の違いをまず説明するべきではないかと思わず心配になってしまった台詞でもある。
陽キャというのは、心を読める悟り妖怪か何かなのだろうか?
僕の突発的な台詞に動じるものの、僕が残してしまった台詞を幾度となく拾い上げては、陰キャの心を掻き乱す──羨ましい力でもあるが、同時に憎みたい力だ。
「……そんなことを言うってことは、もしかして?」
「勘繰るな。そろそろ自分の教室帰れ」
「冷たいこと言うなよ! 知的好奇心だ、付き合ってくれてもいいだろ?」
「ふざけるな」
僕は少しイラッときたために強気に返す。
ここまで普段静かで平凡に日常を過ごす僕の心を沸騰させるのは、きっとこの先、伊月だけだ。
嫌のようなそうでもないような。何とも言えない、微妙な居心地だな。
休み時間になる度に、彼女の視界に入ろうと多くの男子が彼女の元へとやって来る。
時間帯はいつもバラバラだが、こんな調子では男子は報われない恋をし続けることになってしまうな。
美桜自体に悪気はないとはいえ、さすがに申し訳なさは感じてほしいものだ。
それは──美桜が他人には決して笑顔を見せず、常に他人との距離を空ける無愛想な性格を持ち合わせているからである。
……そう考えると、僕は結構レアなんだと思い知らされる。
あいつと幼馴染をやっていなければ、きっと僕も、あいつの無愛想さに巻き込まれる1人になっていたことだろうしな。
と、自席でいつものように女神様を傍観していると、前の空席に1人の男子が座った。
「はぁぁぁぁああ…………」
「おいおい! 人が話しかける前にため息を吐くな! 傷つくだろうが!」
「ほぉ。お前でも傷つくことがあるんだな、意外だよ」
さほど意味のない傍観を妨げて僕とコミュニケーションを取ろうとしてくるこの陽キャ。
こんな自席で早く学校が終わって欲しいと望むこの陰キャに堂々と話しかけてくる奴なんて、僕が知る限り、1人しかいない。
村瀬伊月──赤髪かかった焦げ茶の髪と、ブラウンの瞳。制服の第一ボタンは開けられており、ネクタイも少し緩くなっている、完璧なる今どきの陽キャだ。
ちなみに、この間のベッド騒動のときに美桜が口にしていた『村瀬君』とは紛れもなくこいつのことだ。
「なんだよぉ……。1人で悲しく自席で真城さんのことを傍観してるから、よし相手してやるかと思って話しかけてやったっていうのに!」
「余計なお世話だ。とっとと輪の中に戻った方がいいと思うぞ」
伊月は僕とは違う世界線に生きている人間だ。
現に言えば、美桜だってそうだ。
太陽の下をお喋りしながら歩行し、放課後には友達や恋人と一緒に流行りのタピオカでも飲みに行くのだろう。
僕にはそんなことは出来ない。日陰の下を歩行し、放課後になったら即座に家に帰って横になって寝る。毎日それの繰り返し。
到底陽キャとは釣り合わない世界に生きていることなど、一目瞭然だ。
「バカを言え。お前だって、オレの友達だろ? 陽キャとか陰キャとかそんなの些細な問題だ。そうだろ?」
「……実に陽キャの発言だな」
「嫉妬したか?」
「つい数秒前の自分の発言を思い返してみろよ」
どうしたら僕が伊月に嫉妬しなくちゃならないんだ。
バカも休み休みにしてほしい。
「ところで、真城さんと今日一緒に来てたみたいだけど、偶然会ったのか?」
「……っ! 見てたのか」
「偶々だよ。廊下からお前達が肩を並べて歩いているのが見えたもんでね」
「そんな大層なものでもないがな。……そうじゃなかったらおかしいだろ。勘繰られて、オドオドする僕を見たいか?」
「それはそれで面白そうだけどな!」
にへら、と性悪な笑みを浮かべる伊月に僕は軽くため息を吐いた。
人のことを棚に上げて、こいつはのうのうと見物する気満々らしい。
仕返ししてやろうかと反撃の一手を打とうとしたが、寸でのところでやめておいた。
「話したりとかしねぇの?」
「現カップルのお前と一緒にするな。いくら幼馴染だからって、立場の差は歴然としてるし、僕が学校で話さないことは美桜も承知してくれてる」
「……え、まじで言ってんの?」
「まじだけど」
「はぁぁあ……。真城さんが不憫すぎて何も言えねぇ……」
伊月は頬杖をついて僕のことをじーっと睨み付ける。
一体何にそんな気落ちしているのか訊いた方がいいんだろうけど、何だか変な流れが出来てしまう気がするのでスルーしておこう。流しておくに越したことはない。
「……なぁ。真城さんから、何か言われたか?」
「何か、って?」
机の中から本を取り出して読もうと思った矢先、タイミングを見計らったように伊月が僕に、真剣そうな目つきで訊ねてきた。
「決まってんだろ。いくらお前らが学校内で関係を持っていなくても、さすがに学校外だったら関係持ってるんだろ?」
「……引っかかる言い方だな」
「そりゃあもう! お前らの馴れ初めの話を聞くぐらいには期待してるんだぜ!」
「何だそれ。言っておくが、僕と彼女は恋人じゃない。ただの幼馴染だ」
この際だ。改めて言っておこう。
僕と真城美桜はただの幼馴染だ。それ以上でもそれ以下でもない。
確かに、美桜のことは魅力的だと思うし個人的に惹かれている部分は存在しているのだろう。それこそ彼女の知性さであったり、僕にしか見せないような世間ずれした考えを持っているお陰で、放っておけない部分は確かにある。
けれど、女の子として『好きか』と問われたら「いいえ」と否定する。
……それに、人を好きという感情で見てしまうことに碌なことなんてない。いずれかはその考えも全て『無』になるのが当たり前だから──
「……美桜とは、こういう関係が丁度いいんだよ」
「ふーーん」
「……な、なんだよ。その変な頷き方は」
「いや~? 頑固だなぁとか、難い思考してんなぁとか思ってねぇよ?」
「心の内側がただ漏れしてんぞ」
「じゃあさ。学校外だったらどうなんだ?」
「どう……って?」
「確かに、真城さんには常に周囲の目っていうのが付き纏ってくるだろうさ。それも、周囲をも巻き込んでしまうような、そんな大きい目がさ。でも、今はその範囲として固定されているのは学校内のみ。学校外でも──って言ってるけど、この言い方だと『家の中』ってのは含まれないよな~!」
「あ、悪質だ……こいつ」
犯罪者に向いてそうな思考に、僕は思わずドン引きする。
しかし僕の反応に驚きもツッコミもせず、伊月は淡々と話を続ける。
「それでそれで? 実際のところはどうなんだ?」
「んなわけないだろ……。僕は目立つのが嫌いなんだ。んな危ない橋を渡るような真似、僕がすると本気で思うのか?」
「……それもそうだな。お前はただでさえ陰キャで、オレ以外の友達が皆無なわけだし」
……何故か癪に障るような言い方をされたが、気にせずにスルーする。
「でも、人っていうのは咄嗟の判断に遅い生き物だからな。もしかしたら、そういうことも? みたいなのがあるわけよ」
「……だから?」
「わかんねぇかなぁ? 要するに──同棲みたいなことだよ!」
「ぶっ────!?」
伊月からの突然のカミングアウトにさすがに耐久は削がれ、僕は唾を思いっきり吹いてしまった。
さすがの伊月も今のには驚いたようで「汚っ!」と少し席から遠のいた。
いや、確実にこいつが悪い! 僕にだって沸点ぐらいあるんだからな!?
「ちょ! そんなに驚くことねぇだろ!」
「んなの突然言われたら誰だって驚くわっ!!」
カマをかけられたというわけではなさそうだが、予想もしていなかった的確な答えをされたために思わず身を退いてしまったのだ。
美桜は現在、僕の家に居候している。
実質、同居と同じこと。恋人同士でこういう状況を言うのであればそれは『同棲』ということになるのだろうが、僕達にはそれは当てはまらない。
だが、伊月の言ったことは昨日の美桜の台詞と一致していたのだ。
『同棲してください!』と、同居と同棲の違いをまず説明するべきではないかと思わず心配になってしまった台詞でもある。
陽キャというのは、心を読める悟り妖怪か何かなのだろうか?
僕の突発的な台詞に動じるものの、僕が残してしまった台詞を幾度となく拾い上げては、陰キャの心を掻き乱す──羨ましい力でもあるが、同時に憎みたい力だ。
「……そんなことを言うってことは、もしかして?」
「勘繰るな。そろそろ自分の教室帰れ」
「冷たいこと言うなよ! 知的好奇心だ、付き合ってくれてもいいだろ?」
「ふざけるな」
僕は少しイラッときたために強気に返す。
ここまで普段静かで平凡に日常を過ごす僕の心を沸騰させるのは、きっとこの先、伊月だけだ。
嫌のようなそうでもないような。何とも言えない、微妙な居心地だな。
0
お気に入りに追加
20
あなたにおすすめの小説
誕生日当日、親友に裏切られて婚約破棄された勢いでヤケ酒をしましたら
Rohdea
恋愛
───酔っ払って人を踏みつけたら……いつしか恋になりました!?
政略結婚で王子を婚約者に持つ侯爵令嬢のガーネット。
十八歳の誕生日、開かれていたパーティーで親友に裏切られて冤罪を着せられてしまう。
さらにその場で王子から婚約破棄をされた挙句、その親友に王子の婚約者の座も奪われることに。
(───よくも、やってくれたわね?)
親友と婚約者に復讐を誓いながらも、嵌められた苛立ちが止まらず、
パーティーで浴びるようにヤケ酒をし続けたガーネット。
そんな中、熱を冷まそうと出た庭先で、
(邪魔よっ!)
目の前に転がっていた“邪魔な何か”を思いっきり踏みつけた。
しかし、その“邪魔な何か”は、物ではなく────……
★リクエストの多かった、~踏まれて始まる恋~
『結婚式当日、婚約者と姉に裏切られて惨めに捨てられた花嫁ですが』
こちらの話のヒーローの父と母の馴れ初め話です。
屍人の王とキョンシー娘の葬送行進曲
有正三文
キャラ文芸
故郷で「禁薬」と呼ばれる水を飲んだテンは、死ぬことができぬアンデッドになってしまった。
化け物になった彼女は、1人で生きていく自信がなく、友人から話で聞いた「屍人の王」を頼ろうと国を出て彷徨い歩いた。
そしてテンはようやく屍人の王フェスターを見つけ、保護してほしいと頼み込んだ。
だが世の中そんなに上手くいくはずがなく、フェスターは彼女に「実験体としてなら置いてやる」と言われ、渋々その条件に了承した。
テンは生きる場所が欲しかっただけなのに、なぜかフェスターと共に世界をまわり、金のために危険な人間や亜人と戦うことになる。
「殺し屋病」にかかった元英雄、善人だけの世界を創ろうと信者を集めるシスター、落ち目の吸血鬼など、よくわからない強敵と戦いたくもないのにテンは戦う。
途中出会う巫女や女侍を仲間に加え、フェスターとテンはそれぞれの目的のために奮闘する。
余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~
藤森フクロウ
ファンタジー
相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。
悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。
そこには土下座する幼女女神がいた。
『ごめんなさあああい!!!』
最初っからギャン泣きクライマックス。
社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。
真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……
そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?
ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!
第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。
♦お知らせ♦
余りモノ異世界人の自由生活、コミックス3巻が発売しました!
漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。
よかったらお手に取っていただければ幸いです。
書籍のイラストは万冬しま先生が担当してくださっています。
7巻は6月17日に発送です。地域によって異なりますが、早ければ当日夕方、遅くても2~3日後に書店にお届けになるかと思います。
今回は夏休み帰郷編、ちょっとバトル入りです。
コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。
漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。
※基本予約投稿が多いです。
たまに失敗してトチ狂ったことになっています。
原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。
現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。
第三王子に転生したけど、その国は滅亡直後だった
秋空碧
ファンタジー
人格の九割は、脳によって形作られているという。だが、裏を返せば、残りの一割は肉体とは別に存在することになる
この世界に輪廻転生があるとして、人が前世の記憶を持っていないのは――
監視が厳しすぎた嫁入り生活から解放されたやり直し令嬢は立派な魔女を目指します!
古森きり
ファンタジー
幼くして隣国に嫁いだ侯爵令嬢、ディーヴィア・ルージェー。
24時間片時も一人きりにならない隣国の王家文化に疲れ果て、その挙句に「王家の財産を私情で使い果たした」と濡れ衣を賭けられ処刑されてしまった。
しかし処刑の直後、ディーヴィアにやり直す機会を与えるという魔女の声。
目を開けると隣国に嫁ぐ五年前――7歳の頃の姿に若返っていた。
あんな生活二度と嫌!
私は立派な魔女になります!
カクヨム、小説家になろう、アルファポリス、ベリカフェに掲載しています。
密室殺人トリックの作り方
髙橋朔也
エッセイ・ノンフィクション
推理小説の中には密室殺人というジャンルがある。密室殺人小説を書く上で重要なのは密室殺人のトリックを作ることだ。そこで、簡単な密室殺人トリックの作り方を推理作家の方々の作品を例にしてまとめてみた。短い文章なので、暇つぶしだと思って読んでみてください。
暗号解読小説の簡単な暗号の作り方をまとめた短編『暗号の作り方』もよかったら読んでみてください。
婚約解消して次期辺境伯に嫁いでみた
cyaru
恋愛
一目惚れで婚約を申し込まれたキュレット伯爵家のソシャリー。
お相手はボラツク侯爵家の次期当主ケイン。眉目秀麗でこれまで数多くの縁談が女性側から持ち込まれてきたがケインは女性には興味がないようで18歳になっても婚約者は今までいなかった。
婚約をした時は良かったのだが、問題は1か月に起きた。
過去にボラツク侯爵家から放逐された侯爵の妹が亡くなった。放っておけばいいのに侯爵は簡素な葬儀も行ったのだが、亡くなった妹の娘が牧師と共にやってきた。若い頃の妹にそっくりな娘はロザリア。
ボラツク侯爵家はロザリアを引き取り面倒を見ることを決定した。
婚約の時にはなかったがロザリアが独り立ちできる状態までが期間。
明らかにソシャリーが嫁げば、ロザリアがもれなくついてくる。
「マジか…」ソシャリーは心から遠慮したいと願う。
そして婚約者同士の距離を縮め、お互いの考えを語り合う場が月に数回設けられるようになったが、全てにもれなくロザリアがついてくる。
茶会に観劇、誕生日の贈り物もロザリアに買ったものを譲ってあげると謎の善意を押し売り。夜会もケインがエスコートしダンスを踊るのはロザリア。
幾度となく抗議を受け、ケインは考えを改めると誓ってくれたが本当に考えを改めたのか。改めていれば婚約は継続、そうでなければ解消だがソシャリーも年齢的に次を決めておかないと家のお荷物になってしまう。
「こちらは嫁いでくれるならそれに越したことはない」と父が用意をしてくれたのは「自分の責任なので面倒を見ている子の数は35」という次期辺境伯だった?!
★↑例の如く恐ろしく省略してます。
★9月14日投稿開始、完結は9月16日です。
★コメントの返信は遅いです。
★タグが勝手すぎる!と思う方。ごめんなさい。検索してもヒットしないよう工夫してます。
♡注意事項~この話を読む前に~♡
※異世界を舞台にした創作話です。時代設定なし、史実に基づいた話ではありません。【妄想史であり世界史ではない】事をご理解ください。登場人物、場所全て架空です。
※外道な作者の妄想で作られたガチなフィクションの上、ご都合主義なのでリアルな世界の常識と混同されないようお願いします。
※心拍数や血圧の上昇、高血糖、アドレナリンの過剰分泌に責任はおえません。
※価値観や言葉使いなど現実世界とは異なります(似てるモノ、同じものもあります)
※誤字脱字結構多い作者です(ごめんなさい)コメント欄より教えて頂けると非常に助かります。
※話の基幹、伏線に関わる文言についてのご指摘は申し訳ないですが受けられません
Bグループの少年
櫻井春輝
青春
クラスや校内で目立つグループをA(目立つ)のグループとして、目立たないグループはC(目立たない)とすれば、その中間のグループはB(普通)となる。そんなカテゴリー分けをした少年はAグループの悪友たちにふりまわされた穏やかとは言いにくい中学校生活と違い、高校生活は穏やかに過ごしたいと考え、高校ではB(普通)グループに入り、その中でも特に目立たないよう存在感を薄く生活し、平穏な一年を過ごす。この平穏を逃すものかと誓う少年だが、ある日、特A(特に目立つ)の美少女を助けたことから変化を始める。少年は地味で平穏な生活を守っていけるのか……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる