15 / 24
第七章 点から線へ
第十四話
しおりを挟む
「わざわざいつも出向いて頂いて申し訳ないです」
そう言いながら樹が屋代達を出迎える。舞果はいつも通り淡々と紅茶を淹れる準備をしていた。四人が席に着くと真琴は今日会った人形盗難被害者の女性が、星与と接点があった事を姉弟に話す。納得した様子の樹達は、
「そうでしたか。だからあんなに作風が」
「母さん、そんな交流もしていたのね。でもその子が事件に使われたのがとても悲しいわ」
今度は屋代が持ってきた資料をテーブルの上で二人に差し出す。
「これが山納家心中放火事件の資料だ」
差し出された資料に姉弟は目を通す。二人が資料を読み終えるころ、真琴が声を掛ける。
「私も以前、その資料閲覧したことがあるのですが、何か引っかかりませんか?調査の度合いが淡泊というか、ある程度の所で打ち切られているような。特に動機の調査に関しては、ほとんどされていない印象があります」
姉弟は資料を見返しながら考え込む。
「確かにそうですね。僕らの見た記憶と、ある程度合致する内容ではありますが、違和感は残ります」
「何か警察組織内部で妙な気遣いのようなものがあったような印象ね」
先ほどから黙っていた屋代が口を開く。
「その通りかもしれんな。当時、山納はずさんな職場を変えようと努力していた。チームの連中からは信頼を寄せられ、人望も厚かった。その矢先にこの心中事件が起こった訳だ。関わった連中は、そんな山納の過去やプライベートを引っ掻き回すような事には気が引けたんだろう。忖度ってやつかもな」
真琴は屋代に、
「だから状況証拠だけで心中事件として扱われたんですか?」
「ああ、昔の職場なんてそんなもんだ。まともになったのはつい最近だなぁ。俺は正直この事件、何か確証がある訳ではないが、単なる心中ではないと思ってる」
舞果は資料のファイルを閉じると前を向く。
「人形自身が見ていた記憶では、母は必死に、私たちをあの現場から救い出そうとしていたわ。今の話を聞く限りでは、まだまだ調査に見落としがあるということなのね」
考え込んでいた樹は突然声を上げる。
「そうだ!姉さん、あの記憶の中の母さんの手をよく思い出して」
「手?」
「僕らを助ける前に、兄さんと父さんを殺していたとすれば、返り血が付いてるはずだよね?」
「そういえば、頭に当てられた両手には血の一滴も付いてなかったわね」
「母さん達は何もしてない・・・。やっぱりあの人形に入っていた僕らの記憶に、何か異変があったのかもしれない」
考え込む二人に屋代は、
「君らの兄、長男の彰についてだが。調べた結果、やはり何も無かった。家庭や学校でのトラブルの報告も、補導歴も無しだ。両親も人から恨みを買うような人物ではなかった。君らの言う、その人形が見た記憶とやらが本当なら、第三者が介入した可能性があると見るのが普通だろうな」
舞果がポツリと呟く。
「この子達には手を出さないで。母さんは最後にそう叫んでいたの」
悲し気な表情を見せる舞果を見て、真琴は屋代に話す。
「それが本当なら、他に誰か居たってことですよね?この事件も人形殺人の調査と並行して洗い直しませんか?」
「そうだな。あまり力になれなくてすまない」
舞果は小さく首を横に振ると俯いたまま話す。
「いえ、私達は兄さんを心のどこかで疑ってたところがあったの。それが少し晴れただけでも・・・・」
「そうか。そうだ樹、そろそろ今日見た証拠品の人形の件、どうだったか聞いてもいいか?」
屋代にそう聞かれた樹は手帳を胸ポケットから取り出し、目を通しながら語りだす。
「あの人形には二つ記憶が入っていました」
「それでその記憶の内容と言うのは?」
「では重要そうな方から。仮面で顔を隠した男が鏡に向かって話している光景です。俺の真似をしたことは許せない、そしてこれ以上俺の事に深入りするな。そう言っていました」
「メッセージか。まるで記憶を見れる人間が他にいるのを分かってるような行動だな」
「犯人は今までの犯行に使った人形の記憶は持ち去っていました。捜査関係者に犯人が居るとすれば、今まで通り記憶を持ち去っていたでしょう。やはりメッセージ・・・、そう受け取るのが自然かもしれません」
真琴はそれを聞いて姉弟を心配する。
「犯人が樹さん達の存在や能力に気づいているって事はないですか?」
「どうでしょう。僕らは人形作りで知られる事はあっても、表立って事件の捜査とかしてませんしね。それに能力の事、知ってるのはお二人だけですし」
屋代は腕を組みもう一つの記憶の内容も尋ねた。
「二つ目はどこかの廃墟でした。おそらく病院です。手術台?いや分娩台かな」
その言葉で真琴は今日聞いたばかりの話に結びつく。
「それなら今日、例の手作り人形の持ち主さんに話を聞きに行ったとき、気になる事を聞きました。その方と星与さんが、当時通院してた産婦人科は、お二人が退院して間もなく閉院。元々病院の評判も良くなかったのもあったらしいのですが、何でも決め手は医院長の一人息子の素行の悪さが原因だったようです」
真琴は手帳を取り出し目を通しながら、
「過去に窃盗と傷害、幼児へのわいせつ行為未遂も。そして、病院経営にとどめを刺したのはこれです。自由に院内に出入りできる立場を使って、病院内で患者を盗撮していたのが明るみになったことです」
腕を組みなおした屋代が頷く。
「その後の人間性が悪化すれば殺人もやりかねないな。話を聞きに行く価値はありそうだ。日笠、病院経営をしていた家族の現在はどうなっている?」
「院長であった父親、葛丘洋氏は閉院から一年後、廃病院となった建物内で自殺しているのが見つかっています。母親は健在ですが、息子とは別居。その問題の息子、亮太氏は釈放後、街外れのアパートに一人で住んでいるようです」
「出所後は何もやらかしてないのか?」
「女児への付きまとい容疑が数件、いずれもそれ以上の被害が無かったため、起訴などはされていません」
何か思い立ったように屋代は姉弟に尋ねる。
「なあ、樹達は人形に記憶を移すとき、対象者の記憶を見れるんだよな?」
「思い描いてもらえればはっきりと見れますが、それ以外はぼんやりですね」
「そうね。他人の頭の中身をインスタントにまるっと見られるような、便利な代物じゃないのよこれは」
それを聞いた真琴は少し赤面しながら慌てて尋ねる。
「た、樹さん?あの時、私の恥ずかしい記憶とか覗かれたりしてませんよね!?」
「トラウマに関わる記憶しか誓って見てませんから安心してください」
逸れかけた話を戻す屋代は、
「いやそのなんだ、その院長の息子とやらの記憶を覗けたら便利だなと思ってよ」
顔色を窺うような樹に舞果は、
「もうここまで足を突っ込んだ以上、やるって言うんでしょう?こうなったら私も付き合うわよ・・・・」
「屋代さん、尋問中その記憶に集中してるときに頭を覗けば、特定の記憶が見れるかもしれません」
「本当か?試してみる価値はありそうだな」
屋代の反応とは裏腹に真琴は厳しい表情を浮かべた。
「樹さんと舞果さんは民間人なんですよ?本当に付き合わせる気ですか?こんな非公式な捜査で、何かトラブルがあったらどーするんですか!?」
「安全は俺たちで確保する。二人の能力の確証を得るいい機会だろう?」
「まだそんな事言って・・・。お二人は本当にいいんですか?」
姉弟は軽く笑みを浮かべて頷く。
「僕たちと同じ力を持っているかもしれない犯人を野放しにしておくわけにもいきませんし」
「何より人形が絡んでいる以上、私達の家で起きた事にも何か繋がりがあるかもしれないもの」
自身の能力にどこか恐れを感じていた舞果も、過去の秘密を知るため、そして樹の正義感に影響を受け、事件へ向き合う気持ちに変化が生じつつあった。
そう言いながら樹が屋代達を出迎える。舞果はいつも通り淡々と紅茶を淹れる準備をしていた。四人が席に着くと真琴は今日会った人形盗難被害者の女性が、星与と接点があった事を姉弟に話す。納得した様子の樹達は、
「そうでしたか。だからあんなに作風が」
「母さん、そんな交流もしていたのね。でもその子が事件に使われたのがとても悲しいわ」
今度は屋代が持ってきた資料をテーブルの上で二人に差し出す。
「これが山納家心中放火事件の資料だ」
差し出された資料に姉弟は目を通す。二人が資料を読み終えるころ、真琴が声を掛ける。
「私も以前、その資料閲覧したことがあるのですが、何か引っかかりませんか?調査の度合いが淡泊というか、ある程度の所で打ち切られているような。特に動機の調査に関しては、ほとんどされていない印象があります」
姉弟は資料を見返しながら考え込む。
「確かにそうですね。僕らの見た記憶と、ある程度合致する内容ではありますが、違和感は残ります」
「何か警察組織内部で妙な気遣いのようなものがあったような印象ね」
先ほどから黙っていた屋代が口を開く。
「その通りかもしれんな。当時、山納はずさんな職場を変えようと努力していた。チームの連中からは信頼を寄せられ、人望も厚かった。その矢先にこの心中事件が起こった訳だ。関わった連中は、そんな山納の過去やプライベートを引っ掻き回すような事には気が引けたんだろう。忖度ってやつかもな」
真琴は屋代に、
「だから状況証拠だけで心中事件として扱われたんですか?」
「ああ、昔の職場なんてそんなもんだ。まともになったのはつい最近だなぁ。俺は正直この事件、何か確証がある訳ではないが、単なる心中ではないと思ってる」
舞果は資料のファイルを閉じると前を向く。
「人形自身が見ていた記憶では、母は必死に、私たちをあの現場から救い出そうとしていたわ。今の話を聞く限りでは、まだまだ調査に見落としがあるということなのね」
考え込んでいた樹は突然声を上げる。
「そうだ!姉さん、あの記憶の中の母さんの手をよく思い出して」
「手?」
「僕らを助ける前に、兄さんと父さんを殺していたとすれば、返り血が付いてるはずだよね?」
「そういえば、頭に当てられた両手には血の一滴も付いてなかったわね」
「母さん達は何もしてない・・・。やっぱりあの人形に入っていた僕らの記憶に、何か異変があったのかもしれない」
考え込む二人に屋代は、
「君らの兄、長男の彰についてだが。調べた結果、やはり何も無かった。家庭や学校でのトラブルの報告も、補導歴も無しだ。両親も人から恨みを買うような人物ではなかった。君らの言う、その人形が見た記憶とやらが本当なら、第三者が介入した可能性があると見るのが普通だろうな」
舞果がポツリと呟く。
「この子達には手を出さないで。母さんは最後にそう叫んでいたの」
悲し気な表情を見せる舞果を見て、真琴は屋代に話す。
「それが本当なら、他に誰か居たってことですよね?この事件も人形殺人の調査と並行して洗い直しませんか?」
「そうだな。あまり力になれなくてすまない」
舞果は小さく首を横に振ると俯いたまま話す。
「いえ、私達は兄さんを心のどこかで疑ってたところがあったの。それが少し晴れただけでも・・・・」
「そうか。そうだ樹、そろそろ今日見た証拠品の人形の件、どうだったか聞いてもいいか?」
屋代にそう聞かれた樹は手帳を胸ポケットから取り出し、目を通しながら語りだす。
「あの人形には二つ記憶が入っていました」
「それでその記憶の内容と言うのは?」
「では重要そうな方から。仮面で顔を隠した男が鏡に向かって話している光景です。俺の真似をしたことは許せない、そしてこれ以上俺の事に深入りするな。そう言っていました」
「メッセージか。まるで記憶を見れる人間が他にいるのを分かってるような行動だな」
「犯人は今までの犯行に使った人形の記憶は持ち去っていました。捜査関係者に犯人が居るとすれば、今まで通り記憶を持ち去っていたでしょう。やはりメッセージ・・・、そう受け取るのが自然かもしれません」
真琴はそれを聞いて姉弟を心配する。
「犯人が樹さん達の存在や能力に気づいているって事はないですか?」
「どうでしょう。僕らは人形作りで知られる事はあっても、表立って事件の捜査とかしてませんしね。それに能力の事、知ってるのはお二人だけですし」
屋代は腕を組みもう一つの記憶の内容も尋ねた。
「二つ目はどこかの廃墟でした。おそらく病院です。手術台?いや分娩台かな」
その言葉で真琴は今日聞いたばかりの話に結びつく。
「それなら今日、例の手作り人形の持ち主さんに話を聞きに行ったとき、気になる事を聞きました。その方と星与さんが、当時通院してた産婦人科は、お二人が退院して間もなく閉院。元々病院の評判も良くなかったのもあったらしいのですが、何でも決め手は医院長の一人息子の素行の悪さが原因だったようです」
真琴は手帳を取り出し目を通しながら、
「過去に窃盗と傷害、幼児へのわいせつ行為未遂も。そして、病院経営にとどめを刺したのはこれです。自由に院内に出入りできる立場を使って、病院内で患者を盗撮していたのが明るみになったことです」
腕を組みなおした屋代が頷く。
「その後の人間性が悪化すれば殺人もやりかねないな。話を聞きに行く価値はありそうだ。日笠、病院経営をしていた家族の現在はどうなっている?」
「院長であった父親、葛丘洋氏は閉院から一年後、廃病院となった建物内で自殺しているのが見つかっています。母親は健在ですが、息子とは別居。その問題の息子、亮太氏は釈放後、街外れのアパートに一人で住んでいるようです」
「出所後は何もやらかしてないのか?」
「女児への付きまとい容疑が数件、いずれもそれ以上の被害が無かったため、起訴などはされていません」
何か思い立ったように屋代は姉弟に尋ねる。
「なあ、樹達は人形に記憶を移すとき、対象者の記憶を見れるんだよな?」
「思い描いてもらえればはっきりと見れますが、それ以外はぼんやりですね」
「そうね。他人の頭の中身をインスタントにまるっと見られるような、便利な代物じゃないのよこれは」
それを聞いた真琴は少し赤面しながら慌てて尋ねる。
「た、樹さん?あの時、私の恥ずかしい記憶とか覗かれたりしてませんよね!?」
「トラウマに関わる記憶しか誓って見てませんから安心してください」
逸れかけた話を戻す屋代は、
「いやそのなんだ、その院長の息子とやらの記憶を覗けたら便利だなと思ってよ」
顔色を窺うような樹に舞果は、
「もうここまで足を突っ込んだ以上、やるって言うんでしょう?こうなったら私も付き合うわよ・・・・」
「屋代さん、尋問中その記憶に集中してるときに頭を覗けば、特定の記憶が見れるかもしれません」
「本当か?試してみる価値はありそうだな」
屋代の反応とは裏腹に真琴は厳しい表情を浮かべた。
「樹さんと舞果さんは民間人なんですよ?本当に付き合わせる気ですか?こんな非公式な捜査で、何かトラブルがあったらどーするんですか!?」
「安全は俺たちで確保する。二人の能力の確証を得るいい機会だろう?」
「まだそんな事言って・・・。お二人は本当にいいんですか?」
姉弟は軽く笑みを浮かべて頷く。
「僕たちと同じ力を持っているかもしれない犯人を野放しにしておくわけにもいきませんし」
「何より人形が絡んでいる以上、私達の家で起きた事にも何か繋がりがあるかもしれないもの」
自身の能力にどこか恐れを感じていた舞果も、過去の秘密を知るため、そして樹の正義感に影響を受け、事件へ向き合う気持ちに変化が生じつつあった。
0
お気に入りに追加
14
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
審判【完結済】挿絵有り
桜坂詠恋
ミステリー
「神よ。何故あなたは私を怪物になさったのか──」
捜査一課の刑事・西島は、5年前、誤認逮捕による悲劇で全てを失った。
罪悪感と孤独に苛まれながらも、ひっそりと刑事として生きる西島。
そんな西島を、更なる闇に引きずり込むかのように、凄惨な連続殺人事件が立ちはだかる。
過去の失敗に囚われながらも立ち向かう西島。
彼を待ち受ける衝撃の真実とは──。
渦巻く絶望と再生、そして狂気のサスペンス!
物語のラストに、あなたはきっと愕然とする──。
神の住まう島の殺人 ~マグマとニート~
菱沼あゆ
ミステリー
神の島と呼ばれる暁島。
元禁足地であるこの島では、人が死ぬことすら許されず、墓もない。
そんな神の島に小さな橋が渡された。
古い島民たちは、神の島と俗世を結ぶと災厄が訪れると言うが。
開通式の日、真っ先に橋を渡ってきたのは、美しすぎる少女、茉守だった。
茉守が現れてから頻発する事件。
彼女はほんとうに島に災厄を運んできたのか――?
「マグマさん、第一の事件ですよ」
「第一って、第二があるのかっ!?」
「いや、こういう絶海の孤島で起こる事件は、大抵、連続しませんか?」
「……絶海じゃないし、孤島でもない」
すぐ沸騰する元刑事で坊主の、マグマ。
墓のない島の墓守、ニート。
美しすぎて不吉な茉守の三人が遭遇する事件の数々――。
インビジブル(超・本格推理小説)
冨井春義
ミステリー
新本格推理はもう古い!あなたの脳みそをスクランブルする超・本格推理小説のシリーズ第二弾。
今回は、謎解き要素多目です。連続殺人の犯人と、動機と、犯行方法を推理してください。
サトリ少女におとずれた目に見えない少年との初恋。それから10年後に起きた見えない殺人者による恐怖の連続殺人事件の真相とは?
高精度なレンズを制作する小さな会社で、カリスマ社長・花城が自社ビル屋上から転落死するという事件が発生する。警察の検証により一度は事故として処理されるが、続けて二人目の転落死が起きると、なぜか警察上層部からの強い要請があり、県警刑事部捜査一係の山科警部と超科学捜査研究所(S.S.R.I)の宮下真奈美が殺人事件として捜査に乗り込むことになった。しかしその捜査を嘲笑うかのように新たな殺人が発生する。花城社長は着用すれば目に見えなくなる光学迷彩服、インビジブルスーツを研究開発していたというのだが、果たして犯人はこのスーツを着用し、人目に触れることなく犯行に及んでいるのか?他人の心が読めるサトリ捜査官・宮下真奈美、21世紀の金田一耕助の異名を持つ本格派名探偵・金田耕一郎、そして稀代のサイキック探偵・御影純一による三つ巴の推理バトルの行方は?いくつもの謎を散りばめた、おもちゃ箱のような超感覚ミステリイをお楽しみください。
人狼ゲーム ~狼は冷たく笑う~
@Mogi
ミステリー
私が目を覚ますと、牢獄のような薄暗い部屋にいた・・・。
突如集められた13人の高校生。そして、鳴り響く謎のアナウンス。
『人狼ゲームを始める』
疑心暗鬼に支配されたデスゲームが幕を開ける・・・。
《残酷な描写があるため、苦手な方は読まれないことをおすすめします》
闇の残火―近江に潜む闇―
渋川宙
ミステリー
美少女に導かれて迷い込んだ村は、秘密を抱える村だった!?
歴史大好き、民俗学大好きな大学生の古関文人。彼が夏休みを利用して出掛けたのは滋賀県だった。
そこで紀貫之のお墓にお参りしたところ不思議な少女と出会い、秘密の村に転がり落ちることに!?
さらにその村で不可解な殺人事件まで起こり――
ヨハネの傲慢(上) 神の処刑
真波馨
ミステリー
K県立浜市で市議会議員の連続失踪事件が発生し、県警察本部は市議会から極秘依頼を受けて議員たちの護衛を任される。公安課に所属する新宮時也もその一端を担うことになった。謎めいた失踪が、やがて汚職事件や殺人へ発展するとは知る由もなく——。
10秒の運命
水田 みる
ミステリー
その日16才の女子高生が不幸な事故死を遂げた。
それは不幸な偶然に巻き込まれた死であった。
ー10秒、10秒違えば彼女は確実に生きていただろう。
彼女は死後の世界で出会った人物から、その10秒をもらい再びやり直す。
ー彼女はやり直しで偶然の死を回避できるだろうか?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる