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04 女体化したら溺愛されるってどうよ...どうですの?
2人きりになれる場所は
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03
モンターニュ公爵邸を抜け出したニコラとシャルルは、学園の保健室に忍び込んでいた。
「よもや、トイレの窓から侵入できるとはねえ…」
「生徒たちの間ではけっこう有名だよ。まあ、他に邪魔が入らないところも思いつかないし、我慢してよ」
休日の学園に無断侵入することにやましさを感じるシャルルに対して、ニコラはあっけらかんとしていた。
1階にある女子トイレの窓の1つが壊れていて、外から容易に人間が侵入できるようになっている。
首尾良く入り込んだら、事務室から非常用の合い鍵を借用して保健室に入り込むだけだ。
もちろん、見つかれば怒られる。
だが、ニコラはどうしてもシャルルと2人きりになりたかったのだ。
(緊張する…。でも…ちゃんと伝えなきゃ…)
シャルルと並んで保健室のベッドに腰掛けたニコラは、何度も深呼吸する。
人間、明日はどうなっているかわからない。
気持ちを伝えるなら早いほうがいい。
シャルルとユリアンナの縁談がほとんど問答無用で進められているのを見て、心からそう思った。
「シャルル、私、シャルルのことが好きだよ。世界の誰よりも」
「ああ、僕もニコラのことが好きだ。愛している」
驚くほど自然に、2人は気持ちを伝え合うことができていた。
こんな簡単なことを実行するまでに、ずいぶんかかってしまった。回り道もした。
だが、それゆえに人生は面白いとも思えた。
「ねえ…シャルル…。私を抱いて…。私をシャルルのものにして…?」
「ニコラ…いいのかい?」
「うん…シャルルが私以外のものにならないように…」
「わかった。嬉しいよ。キスするよ?」
シャルルの言葉に応じて、ニコラは目を閉じる。
(恥ずかしくて怖いけど…でも幸せで嬉しい…)
それが偽らざる気持ちだった。
シャルルは優しくておくてだ。自分から抱いて欲しいと求めなければいつまでも進展することはないだろう。
はしたない行為ではない。シャルルのものになりたければこうするのが一番なのだ。
「んん…」
「ちゅ…」
柔らかい唇が軽く触れてくる。
次第に唇同士の触れ合いは深くなる。
そして、口を開けて舌同士をつつき合わせ絡ませ合う。
「ニコラ…脱がせてもいいかい…?」
「うん…私もシャルルを脱がせてあげる…」
キスを続けながら、シャルルとニコラは互いに服を脱がせ合う。
時間をかけて一枚ずつ。
やがて、2人は生まれたままの姿になる。
「どうかな…私の裸…」
「すごくきれいだ…。きれいだよ、ニコラ…」
ニコラはシャルルに抱きしめられていた。
(肌と胸板の感触…たくましい…すごく気持ちいい…)
自分は今、体だけでなく心まで女になった。
ニコラはなんとなくそう思う。
このままシャルルに抱かれて、彼のものになる。
いずれは結婚して子供も産ませて欲しい。
そう心から思えるのだ。
「シャルル、お口でしてあげるね?」
「う…うん…」
そう言ったニコラは、ベッドに腰掛けたシャルルの前にひざまずく。
シャルルのものは、すでに荒々しく屹立していた。
(私の裸に興奮してくれたのかな?嬉しい…)
「ちゅっ…れろれろ…」
「ああ…ニコラ…!」
シャルルのものは熱く、ものすごく固かった。
それに、濃いオスのにおいがする。
淫らな衝動に突き動かされるまま、ニコラは亀頭にキスし、舌でちろちろと愛撫し始める。
「じゅるる…れろれろれろ…。どうかな…シャルル…?」
「ああああー…。ニコラ…すごく気持ちいいよ…」
シャルルが感じているのがわかると、無性に誇らしい気分になる。
ニコラは先端を浅くくわえ、思いきりバキュームしながら頭を前後させる。
シャルルのものがまた一回り大きくなり、びくびくと震え始める。
「ニコラ…だめだ…!気持ち良すぎて…出るよ…出る…!」
「じゅぷぷぷっ…じゅりゅう…いいよ…出して…。れろれろお…!」
シャルルのものがニコラの口の中で弾け、大量のドロドロとした白い飛沫を注ぎ込んだ。
「ああ…すごい量…ドロドロして…においも…」
「ニコラ…無理しないで…吐き出してもいいから…」
できればシャルルの出したものを全部呑み込みたかったが、フェラチオ初心者の自分にはまだ難しいらしい。
ニコラはシャルルの言葉に甘えて、ティッシュを手に取り、口の中に出されたものを吐き出していく。
(本当にすごい量…)
ティッシュを何枚も使って、どうにかたれないようにするのが精一杯。
それほど大量だったのだ。
「ニコラがあんまり上手だから…我慢できなくてすぐに出ちゃったよ…」
「ふふ…ありがとう。いつかシャルルにしてあげるために…練習してたから…」
(嘘は言ってないよね…)
ニコラは思う。
寮のゼミで、悪のりした寮生たちが性的なことの学習や練習を行っていた。
張り型を相手にフェラチオやパイズリの練習をする集まりに、ニコラも参加していたのだ。
いつかシャルルにしてあげるため、という気持ちはあったはずだった。多分。
モンターニュ公爵邸を抜け出したニコラとシャルルは、学園の保健室に忍び込んでいた。
「よもや、トイレの窓から侵入できるとはねえ…」
「生徒たちの間ではけっこう有名だよ。まあ、他に邪魔が入らないところも思いつかないし、我慢してよ」
休日の学園に無断侵入することにやましさを感じるシャルルに対して、ニコラはあっけらかんとしていた。
1階にある女子トイレの窓の1つが壊れていて、外から容易に人間が侵入できるようになっている。
首尾良く入り込んだら、事務室から非常用の合い鍵を借用して保健室に入り込むだけだ。
もちろん、見つかれば怒られる。
だが、ニコラはどうしてもシャルルと2人きりになりたかったのだ。
(緊張する…。でも…ちゃんと伝えなきゃ…)
シャルルと並んで保健室のベッドに腰掛けたニコラは、何度も深呼吸する。
人間、明日はどうなっているかわからない。
気持ちを伝えるなら早いほうがいい。
シャルルとユリアンナの縁談がほとんど問答無用で進められているのを見て、心からそう思った。
「シャルル、私、シャルルのことが好きだよ。世界の誰よりも」
「ああ、僕もニコラのことが好きだ。愛している」
驚くほど自然に、2人は気持ちを伝え合うことができていた。
こんな簡単なことを実行するまでに、ずいぶんかかってしまった。回り道もした。
だが、それゆえに人生は面白いとも思えた。
「ねえ…シャルル…。私を抱いて…。私をシャルルのものにして…?」
「ニコラ…いいのかい?」
「うん…シャルルが私以外のものにならないように…」
「わかった。嬉しいよ。キスするよ?」
シャルルの言葉に応じて、ニコラは目を閉じる。
(恥ずかしくて怖いけど…でも幸せで嬉しい…)
それが偽らざる気持ちだった。
シャルルは優しくておくてだ。自分から抱いて欲しいと求めなければいつまでも進展することはないだろう。
はしたない行為ではない。シャルルのものになりたければこうするのが一番なのだ。
「んん…」
「ちゅ…」
柔らかい唇が軽く触れてくる。
次第に唇同士の触れ合いは深くなる。
そして、口を開けて舌同士をつつき合わせ絡ませ合う。
「ニコラ…脱がせてもいいかい…?」
「うん…私もシャルルを脱がせてあげる…」
キスを続けながら、シャルルとニコラは互いに服を脱がせ合う。
時間をかけて一枚ずつ。
やがて、2人は生まれたままの姿になる。
「どうかな…私の裸…」
「すごくきれいだ…。きれいだよ、ニコラ…」
ニコラはシャルルに抱きしめられていた。
(肌と胸板の感触…たくましい…すごく気持ちいい…)
自分は今、体だけでなく心まで女になった。
ニコラはなんとなくそう思う。
このままシャルルに抱かれて、彼のものになる。
いずれは結婚して子供も産ませて欲しい。
そう心から思えるのだ。
「シャルル、お口でしてあげるね?」
「う…うん…」
そう言ったニコラは、ベッドに腰掛けたシャルルの前にひざまずく。
シャルルのものは、すでに荒々しく屹立していた。
(私の裸に興奮してくれたのかな?嬉しい…)
「ちゅっ…れろれろ…」
「ああ…ニコラ…!」
シャルルのものは熱く、ものすごく固かった。
それに、濃いオスのにおいがする。
淫らな衝動に突き動かされるまま、ニコラは亀頭にキスし、舌でちろちろと愛撫し始める。
「じゅるる…れろれろれろ…。どうかな…シャルル…?」
「ああああー…。ニコラ…すごく気持ちいいよ…」
シャルルが感じているのがわかると、無性に誇らしい気分になる。
ニコラは先端を浅くくわえ、思いきりバキュームしながら頭を前後させる。
シャルルのものがまた一回り大きくなり、びくびくと震え始める。
「ニコラ…だめだ…!気持ち良すぎて…出るよ…出る…!」
「じゅぷぷぷっ…じゅりゅう…いいよ…出して…。れろれろお…!」
シャルルのものがニコラの口の中で弾け、大量のドロドロとした白い飛沫を注ぎ込んだ。
「ああ…すごい量…ドロドロして…においも…」
「ニコラ…無理しないで…吐き出してもいいから…」
できればシャルルの出したものを全部呑み込みたかったが、フェラチオ初心者の自分にはまだ難しいらしい。
ニコラはシャルルの言葉に甘えて、ティッシュを手に取り、口の中に出されたものを吐き出していく。
(本当にすごい量…)
ティッシュを何枚も使って、どうにかたれないようにするのが精一杯。
それほど大量だったのだ。
「ニコラがあんまり上手だから…我慢できなくてすぐに出ちゃったよ…」
「ふふ…ありがとう。いつかシャルルにしてあげるために…練習してたから…」
(嘘は言ってないよね…)
ニコラは思う。
寮のゼミで、悪のりした寮生たちが性的なことの学習や練習を行っていた。
張り型を相手にフェラチオやパイズリの練習をする集まりに、ニコラも参加していたのだ。
いつかシャルルにしてあげるため、という気持ちはあったはずだった。多分。
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