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第一章 ゲイホストが異世界に飛ばされたので

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 店の奥にある一室に通される。イケメンは支配人だった。
「楽な仕事ではないよ? 後で辞めると言われても困るしなあ……」
「辞めません。他に行くところありませんし、食っていくあてもないですから」
 支配人の琥珀色の目を覗き込んで言う。
「勉強しないといけないことも多いが?」
「頑張ります」
 とにかく食い下がる。自慢ではないが、向学心は旺盛な方だ。
「あれ、ちょっとお借りしていいですか?」
「うん?弾けるのか。やってみなよ」
 壁に掛けたれていた琴らしい楽器に目をとめる。ギターを嗜んでいた経験が役に立つかも知れない。同じ弦楽器だ。舷を軽く調律し、ドレミを試してみる。いけそうだ。できるだけ落ち着く曲を選んで演奏する。支配人はやがて聞き惚れる。面接の第一段階は合格とみてよさそうだった。
「いいじゃないか。これなら客も喜ぶだろうね。で、ベッドの上の方は?」
「経験は豊富な方です。自慢じゃないが、男に興味のない人たちを男色に目覚めさせて来ました」
 自信ありげに微笑んで答える。
「言うじゃないか。じゃあ、まずは裸になってくれるかい?」
「喜んで」
 椅子から立ち上がった里実は、服を脱ぎ捨てて生まれたままの姿になる。脱衣も、できるだけ優雅な仕草を心がける。
「おいおい……。本当かよ……?」
 股間を見た支配人が、目を見開き息を呑む。しぼんでいる状態でさえ、大きいのが一目瞭然だ。
(すごいでしょう?努力してきたからな)
 そんなことを思う。10代のころから大きいとよく言われた。せっかくなので、より多くの男をメロメロにしてやろうと、ペニトレを繰り返してきた。もともと巨根だったものは、鍛えられてさらにまがまがしく大きくなった。今ではすっかり日本人離れしたサイズにまでなっている。
「起たせてみてくれるか……?」
 支配人がほおを染めながら言う。里実の巨大なものから目が離せなくなってしまっている。まあ、ホモであれば垂涎の代物だし、当然と言えば当然。
「そうですね……。支配人さん、キスをしてもいいですか……?」
 興奮するためにはなにか刺激が必要。そんな趣旨で申し入れてみる。支配人をきれいでイケているとずっと思っていた。抱きたいと願うほどに。
「ああ……いいぞ……」
 支配人が立ち上がる。身長がちょうど同じくらいで、ジェンダーレスな美貌が近い。
「んんん……」
「ちゅっ……。ん……」
 イケメンふたりの顔が近づき、唇がゆっくりと重なる。始めは触れ合うように優しく。やがて深く情熱的に。
「ちゅっちゅっ……」
 支配人は面接を忘れてホモキスに夢中になっている。
(かわいいですよ、支配人さん。でも……仕事を思いだして下さいよ……)
 そんなことを思いつつ、彼の手を猛り狂った股間に導く。
「うわ……。でかいだろうとは思ってたが……。ここまでとは……」
 勃起したものを握りながら、ゴクリとつばを呑込む。ホモの本能が、男の芯が求めているのだ。挿入したいと。
「お褒め頂いて光栄です。この後はどうしますか?受けも攻めもいけますが……」
 琥珀色の目を覗き込みながら問う。猛烈な獣性を感じる。支配人は完全にその気になっていた。日本の風俗では試験も練習もセックスの実践で行う。この部屋も、カーテンで仕切られた奥にベッドが見える。彼に抱かれる覚悟は最初から持っている。
「じゃあ……。まずは私が攻めだ……」
 ふたりでベッドに移動する。
「すごいな……。もうこんなに拡がっているとは……」
 支配人はさすがに手慣れていた。海藻由来のローションをケチらずに使い、尻の穴を性器に変えていく。日頃拡張を怠っていない里実の紫のすぼまりは、たちまち大きくなる。年季の入ったホモは、決して焦ることをしない。相手が感じて準備ができるまで、時間をかける。
「もう入れてもいいか……?」
「はい……。支配人さんのち×ぽを……僕のケツま×こに入れてください♡」
 四つん這いになり、尻肉を両手でくぱぁと拡げる。支配人はたまらず里実の細い腰を掴み、猛り狂ったものを菊の花に埋め込んでいく。
「おおお……おおおおうう……!♡入って……来ます……」
「うわ……な……なんだこれ……?気持ちよすぎて……♡」
 括約筋を鍛える訓練も怠ったことがない。青年の腸は信じられないほどの心地よさだ。それは、振り返って支配人の顔を見ていればわかる。入れるときは緩み、抜くときは締まるを器用に繰り返す。腸のひだが絡みつき、本来異物であるはずの肉茎を融和しようとする。
「おおおおーーーっ!♡たまらん!ああ……出るっ……!♡」
 甘い声をあげて、支配人が勃起したものをビクビクと震わせる。
(あああ……。♡出てる……あったかい……♡)
 腰が突き込まれ、腸の奥に熱くドロドロしたものが浴びせられる。熟練したホモであるはずの彼が、意思に関係なく搾り取られた。その事実はショックであったらしい、肩越しに振り返ると、情けない顔をしている。
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