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Season 3
初めてのホワイトデー(5)
しおりを挟む「ぁっ……海……っ」
「ん? どうしたの? もうイきそう?」
「ん……んん……」
律にキスマークを付けた後、戯れのように律の身体を愛撫し続けていると、律はあっという間に追い詰められていった。
まだ穿いたままのパンツの上から律を撫でているだけで、そこはどんどん濡れていくし、大きく張り詰めていった。
「撫でてるだけなのにピクピクしちゃって……パンツもいっぱい濡らしちゃってるよ?」
「やだ……そういうこと言うな……」
僕に恥ずかしいことを言われた律は、そこで初めて僕から逃げようとしたけれど、身体が思うように動かないみたいだ。もぞもぞと身体を捩る姿が、余計にエッチにも見える。
きっと今、律の中では“恥ずかしい”と“気持ちいい”が混ざり合って、どっちに身を委ねるべきかを迷っているんだろう。そのせいで、快楽に没頭することもできなければ、僕を拒むこともできないでいるんだと思う。
付き合い始めたばかりの頃なら、全力で僕を拒んでいただろうに……。律も少しずつ変わって、僕を受け入れようとしてくれるようになったってことなんだろうな。
「ぁ……んん……」
律の反応を楽しみながら、頭の中では律の変化にしみじみ思い耽っていると、僕の手に撫でられ続けている律が、腰と一緒にビクビクっと震えた。
ちょっと前までオナニーも射精もしたことなかった律は、性的刺激にとても敏感で、すぐに追い詰められることはもちろん、イきやすくもある。特に強く擦ってあげたりしなくても、優しく撫でているだけでイくこともあった。
だから、律のイくタイミングがいまいち掴めない時もあるんだけれど、僕の前で可愛くイっちゃう律を見るのは好きだから、あまり気にしてはいない。
思いの外早くイってしまった時なんかは、決まり悪そうにしちゃうところも可愛いし。
攻める側の人間からしたら、早漏だとちょっと格好がつかないと思うけど、攻められる側の人間には、感じやすくてイきやすい身体であって欲しいと思うのは、自分の手で感じてくれる恋人の姿が嬉しいからなんだろうな。
こういうテクニックって自分では上手いか下手かがよくわからないから、恋人の反応で確かめるしかないし。
僕が律をいっぱい気持ち良くさせてあげたいって思う気持ちと、実際に律が気持ち良く感じてくれる気持ちが一致していればいい。と思う。
「海……僕、もう……」
「ん?」
「イきそう……なんだけど……」
浅い呼吸の合間に囁かれ、僕の口許はにんまりと吊り上がった。
イきそうってことは、律が僕の手で気持ち良くなっている証拠だ。そりゃ嬉しくもなる。
「撫でてるだけなのにイきそうなの?」
「んっ……だって……海に触られるの、気持ちいいから……」
あぁ……今やこんなことまで言うようになっちゃって……。まだまだ発展途中の律が、どんどん僕好みに成長していく期待大だ。
自分が感じる姿を見られるのは恥ずかしい律だけど、もともと律は素直な正直者である。“気持ちいい”を覚えてからは、どうされるのが気持ちいいのかを、わりとすんなり教えてくれる。
もちろん、頑なに言いたがらない時もあるけれど。
でもま、聞かなくても反応で大体わかるものでもあるけどね。性格同様、律は身体も素直だから。
「僕に触られるのが気持ちいいんだ。なら、もっといっぱい触ってあげる」
僕の手の動きに合わせて、自然と腰が揺れてしまっている律を見たら、本当にもう余裕がなさそうだった。
僕は一瞬だけ律から手を離すと、まだ脱がせていなかったパンツをそこで脱がし、今度は直接律を握り込んだ。
「んんっ! ……ぁ、ン……海……」
今までよりも強くなった刺激に、律は堪らなさそうな顔になる。
感じている律の顔は可愛くて、いくらでも見ていられそう。
律とエッチなことをする理由は、恋人同士としての特別な時間を過ごしたいっていうのが一番だけど、僕で感じる可愛い律を見たいって気持ちも大きい。
だって、律のそんな顔を見られるのは、恋人である僕の特権だし。僕だけにしか見せない律の表情を、これでもかってくらいに堪能したくなるじゃん。
僕だけの特権はしっかり活用しなくちゃ損だよね。
「もうちょっと強く擦ってあげようか? 刺激が強い方が律も気持ちいいよね?」
「んぁっ……んんっ……」
親指と人差し指で作った輪を少し窄め、根元から先端を絞るように擦ってあげると、先端の小さな孔からとめどなく蜜が溢れてきた。
僕の手を濡らしていく透明な蜜は、僕が律を扱き上げるたびに濡れた音を立て、律はその音にも感じてしまうようだった。
「ゃ、ぁっ……んっ……ぁんっ……」
「気持ちいい?」
「んっ……ぅ、ん……」
「かわい……」
ギュッと目を閉じ、僕から与えられる快感をどうにかやり過ごそうと頑張る律に、律を扱きながらキスすると、律は僕にしがみついてきた。
多分、感じてる顔を見られるのが恥ずかしいから、僕に抱き付くことで顔を隠そうという魂胆なのだろう。
律の顔が見られないのはちょっと残念だけど、これはこれで可愛いから良し。律の感じる可愛い顔は、これからだってたくさん見られるもんね。
「海っ……僕……ぁんっ……」
「イきそうなんだよね? いいよ、イっても」
「んっ……ぁ、っ……ん……」
僕に抱き付いた律は、僕の視線が律を見られないとわかったからか、腰の動きが少しだけ大胆になった気がした。
律を擦る僕の手に合わせて腰を揺らすことで、気持ちいい感覚がもっと強くなるからだろう。
「ぁっ、ん……んっ……んん……ぁ、んんっ!」
早く解放されたがっている律を助けるように、律の呼吸に合わせて扱き上げてあげると、律の腰が二、三度大きく跳ねた後、僕の手の中に白濁を放った。
「ん……んん……」
大きな声が上がらないよう、しがみついた僕に顔を押し付けて射精した律は、射精後も残滓を絞る取る僕の手の動きに感じながら、ゆっくりと僕から腕を解いていった。
上気した肌と潤んだ瞳は色っぽく、とてつもなく可愛くもあった。
「気持ち良かった?」
ぼんやりしている律の頬にキスしながら聞くと、律はコクンと小さく頷いてくれた。
くぅっ! 可愛いっ!
脱力している律の顔中にキスの雨を降らせていると、少しずつ回復してきた律が、「もういい」と言わんばかりの顔をした。
いやいやいや。これで終わりだと思ってないよね?
「お風呂入ってくる」
ムクッと身体を起こした律がそう言うなり、僕は信じられないものを見るような目で律を見てしまった。
あの……僕がまだ全然満たされてないんですけど。
「え? 何?」
きょとんと小首を傾げる律は律で可愛いんだけど、可愛いからってなんでも許されると思わないでね。
「何? じゃないよ。僕がまだ気持ち良くなってないんだけど?」
「え……僕を気持ち良くさせるだけじゃなかったの?」
「そりゃ律を気持ち良くさせてあげたかったけど、それだけで僕が満足するとでも?」
「あぅ……」
当然と言えば当然のことを言われた律は、決まり悪そうに肩を竦めた。
僕がそのまま見逃していたら、本当にお風呂に行ってしまっていたということか。
自慰行為を覚えたての頃とはもう違うんだから。それで終わることなんてないってわかって欲しい。
「わかってると思うけど、今日はホワイトデーであり、僕の誕生日だよ? 初めて恋人同士らしいホワイトデーを迎えたんだから、誕生日ももっと恋人同士っぽく過ごしたいな」
「え……え……?」
身体を起こしたばかりの律を、再びベッドの上に縫い付けてしまうと、その意味がよく理解できなかったらしい律はおおいに戸惑った。
一瞬静寂に包まれた僕達の部屋に、隣りの部屋から悠那君の艶かしい喘ぎ声が聞こえてくる。
翌朝――。
珍しく律より早起きした僕は、先にテーブルに着き、陽平さんの作ってくれた朝御飯を食べていた。
ここ最近、朝食当番はもっぱら陽平さんになっている気がする。司さんと悠那君はお昼近くまで寝ていることが多くなったし、当番制が崩壊しつつあるからなのかもしれない。
陽平さんに押し付けている感がして申し訳ないんだけど、うちのメンバーで一番早起きなのは陽平さん。目が覚めると普通に朝御飯の支度を始める陽平さんは、それを苦だとは思っていない様子で、毎朝美味しい朝御飯を作ってくれている。
陽平さんは料理番組でもやったらいいと思う。レパートリーなんか凄く豊富だし、料理の腕もどんどん上がっている。
うちのグループの中で一番男らしい感じのする陽平さんが、一番家庭的であるというギャップは、陽平さんの魅力を倍増させること間違いなしだろう。案外、湊さんも陽平さんの家庭的なところに、コロッときているのかもしれない。
今の時代、家事のできる男は男女問わず魅力を感じるものだもんね。僕も見習いたいものではある。
「あれ? 律は? まだ寝てるの?」
「ええ。ぐっすりと」
「珍しいね。海の方が律より早起きだなんて」
「そういう司さんこそ、今朝は早起きなんですね」
「うん。なんか今朝は目が覚めちゃって。悠那はまだ寝てるけど」
僕が朝御飯を食べ始めた直後に部屋から出てきた司さんは、まだ律の姿がないことに首を傾げながら、食器棚から自分のお茶碗を取り出し、炊飯器のお米をよそい始めた。
「傍にいなくていいんですか? 目が覚めた時、隣りに司さんがいなかったら寂しがりそうですけど?」
「声は掛けてみたんだけど、しばらく起きそうにないんだ。朝御飯食べたら戻るよ。お腹空いちゃってさ」
「はあ……」
そりゃお腹も空くだろうさ。あれだけお盛んにヤっていれば。
僕と律が恋人同士の時間を過ごしている間中……いや、それ以降も、ずっと悠那君の喘ぎ声が聞こえ続けてたもんな。
一体一晩で何回ヤってるんだろう。一回や二回じゃないだろう。それじゃ悠那君も起きられなくなるよ。
「でも、そろそろ起きないと学校に遅刻しちゃうんじゃない?」
「今陽平さんが起こしに行ってくれてます」
「なんで陽平?」
「僕が起こそうとしても起きないんで」
「ふーん……」
ご飯と味噌汁の器を持った司さんは、自分の席に着くと、陽平さんの席の前にあるおかずにお箸を伸ばした。
朝御飯がいるのかいらないのかがわからない司さんと悠那さんの朝食は、前もって用意していないのだ。司さんが起きたことに気付いたなら、追加ですぐに作ってあげるんだろうけど、生憎席を外している陽平さんは、自分のおかずを司さんに食べられる羽目になってしまったわけだ。
「ひょっとして、昨日は律に無理させちゃったとか?」
「う……」
陽平さんのおかずでご飯を食べる司さんに聞かれ、僕はどう答えていいのかわからなかった。
「べ……別に無理はさせてない……つもりですけど……」
平然を装って答えようとしてみても、ついつい動揺が表に出てしまう。
でも、実際に無理をさせてはいないと思う。僕は嘘は言っていない。だって、律は……。
「昨日は海の誕生日だったもんね。それにホワイトデーでもあったから、そうなっちゃうのも無理もないか。ついでに聞くけど、海と律ってどれくらいの頻度でシてるの? 全然声とか聞こえてこないから、ちょっと気になる」
朝っぱらからなんて質問をしてくるんだ。そりゃ司さんに僕達の声は聞こえないだろうさ。律の必死に抑える控えめな声なんて、悠那君の声に掻き消されてるだろうから。
「司さんと悠那君ほどではないけどそれなりには……。少なくとも、10日に一回くらいですかね?」
「え? 少なくない?」
「司さん達がやり過ぎなんですよ。そりゃ僕だって、本音は毎日だってしたいですけど」
「すればいいのに。せっかく一緒に住んでるのにもったいない」
「そういうわけにもいきませんよ。律は今ぐらいのペースで満足してるみたいですし、無理強いはしたくないですから」
「海は健気だねぇ……」
あっという間に陽平さんのおかずを平らげてしまった司さんは、まだお茶碗に残っているご飯を、味噌汁と一緒に食べ始めた。
僕に向かってしみじみと発せられた言葉は、感心されているのか、呆れられているのかがよくわからない。
どっちの気持ちも含まれているんだろう。
「でも、ちゃんと進展してるみたいで良かったよ。律がオナニーもしたことがないって話を聞いた時は、どうなるかと思ったけど」
「……………………」
「ん? どうしたの? 海」
これは相談してみるべきだろうか……。
確かに、僕と律には少しずつだけど進展があった。今まではキスするだけでも精一杯だったのが、律が射精を覚えて、エッチなことをする仲にもなった。あとは本当に一つになるセックスを経験すれば、恋人同士として一通りの経験をしたことになる。
そして、その最後の砦を崩そうと、昨夜行動を起こした僕だったが……。
「どうすれば律とちゃんとしたセックスができると思いますか?」
努力の甲斐もなく、昨夜は失敗に終わってしまった。
律に拒まれたわけではない。むしろ、律は頑張って僕を受け入れようとしてくれた。でも、身体がついてこなかったらしい。
初めて律と一つになるため、今まで触れなかった律の部分に僕が触れ、律の中に指を埋めた瞬間、律が気を失ってしまったのだ。
男同士のセックスに関する知識がついても、いざ自分の中に何かが挿入ってくる衝撃は想像以上だったんだろう。あの時の律は、ショックで気を失ったのと同じ状態だったんだと思う。そして、そこから今まで全く目を覚ましてくれないわけである。
まさか律が気を失ってしまうとは思わなかった僕は、気を失った律をどうこうするわけにもいかなくて、昂った自分を自分で鎮め、遣る瀬無い気持ちで眠りについた。
「は? え? まだヤってないの?」
てっきりもう経験済みだと思っていたらしい司さんは、僕と律がまだという事実に目を丸くして驚いた。
僕だって、今頃とっくに済んでると思ってたよ。だけど、思いの外に停滞期間が長くて、未だに最後の一線を越えられていないんだ。
付き合い始めて一年は、キスだけで満足だった。二年目はエッチなことをするようになったから、ちゃんとしたセックスができるようになるのは三年目なの? と思ったけど、三年もお預けを喰らうのはちょっと厳しい。
「じゃあ何ならシてるの?」
「触りっことか擦りっこです。僕が律をイかせて終わっちゃう時もあります」
「……………………」
僕の答えを聞いた司さんは、絶句して言葉を失った。
そういう反応はちょっと傷つく。まるで僕がチキンだと思われてるみたいで。
でも、僕は律を想ってのことだし、律の心はまだまだ幼いみたいだから、そう簡単にことが運ぶようにはならないんだ。そのへんは理解して欲しい。
「そ……そうだったんだ。なんかごめんね」
「謝らないでもらえます? 余計傷つきます」
「あ、うん……。その……悩みならいつでも相談に乗るから」
「そうしてください。また改めて相談させてもらいます」
おいおい。なんか物凄く気まずい空気になっちゃってるんだけど、これって僕が悪いのか? 昨夜のことは僕の胸の内にしまっておこうと思っていたのに、今朝に限って早起きしてきた司さんが悪いのでは?
そもそも、朝っぱらからそんな話題を振ってきたのも司さんだし。
「大丈夫か? 律。具合悪いなら休んでもいいんだぞ?」
「大丈夫です……身体がちょっと重いだけなので……」
陽平さんが律を起こしに行ってから10分くらいが経っただろうか。ようやくベッドから抜け出した律が、陽平さんに付き添われるようにしてダイニングにやってきた。
「あん? 司も起きてたのか?」
「うん」
「あ! お前っ! 俺のおかずっ!」
「食べちゃった」
「食べちゃった、じゃねーんだよっ! 朝飯いるならいるって言えよっ!」
「だって、陽平いなかったから」
「ったくもーっ!」
ぼーっとした顔のままやってきた律は、陽平さんと司さんが言い合う中、ぼんやりとした目で僕を見た途端
「かっ……顔洗ってきますっ!」
急に顔を真っ赤にすると、慌てて洗面台に走っていった。
気を失ったからといって、記憶まで失ったわけではないらしい。昨夜のことを思い出した律は、そのことが恥ずかしくて、まともに僕と顔も合わせられないのかもしれない。
この調子だと、僕と律がちゃんとしたセックスを経験するまでにはもう少し時間が掛かりそうだな。
初めて恋人っぽいバレンタインデーとホワイトデーを経験できたから、その流れで初めてのセックスも上手くいくんじゃないかと期待したのに……。
世の中そんなに甘くないってことか。
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