15 / 63
第1章 育成準備につき、裏で密かに動いていく
15話 欲深な異世界人に決別を6
しおりを挟む
それから映像を見てみると、先程の3人組がボスフロアにいた。
ギミックミミックはダンジョン内に限ってだが、様々な罠の発動が可能だ。
そこで、彼らには転移罠でボスフロアに直行してもらった。
魔王城でユウトたちを迎え撃つためにも、予定通りに彼らにはきちんと結界を解除して、依頼を達成してもらわないといけないからな。
『貴様らには残念な知らせだが、先に来た仲間にはとある方法で消えてもらった。もう会えることは叶わぬと知れ』
すると、ボスであるスモッグさんのそんな声が隣のボスフロアから聞こえてきた。
これで異世界送還した異世界人が居なくなったという、最初の仕込みが完了する。
「ん? はいはい、ブラッディスライムもおつかれさまだ」
気がつくとブラッディスライムが足元に来ていて、下を見ると手のようなものを生やして横に往復するように動かし始めた。
……もしかして撫でて欲しいのか?
疑問に思いつつも撫でてみると、溶けたかのようにブラッディスライムの体が沈み、垂れたスライムと化した。
これで正解なのかとしばらくそうしていると、満足したのか離れていく。
もしかして、さっきのギミックミミックとのやりとりを見ていたのだろうか。
そもそも目は見えて……いや、目があるのかという疑問が浮かぶが、考えても仕方ないので今は気にしないでおこう。
それから映像を見ていると、しばらくしてから勝負が付いた。
スモッグさんの仮の体が消えて、3人が結界を消すための仕掛けを解除するところを確認。
これで今回の作戦は完了となる。
あとは魔王城に戻って、アギトさんに報告するだけだな。
城内に間借りした私室へと転移し、俺の横でクロエがアギトさんに通信魔法で報告を行う。
すると、なにやら俺にも話があるということで、アギトさんのいる玉座の間の前にクロエと共に転移で移動する。
「お父……じゃなかった。魔王様、リアを連れてきたよー」
許可を得て扉を開くと、中にはアギトさんの他に小さな人型の姿があった。
初めて見る魔物で気になったが、とりあえずアギトさんとの話が先だな。
「来たか」
「はい。それで話というのは」
「うむ、まずはじめに。前段階の準備は良い結果だったようでなによりだ。それで話は腕輪の件だが」
それはクロエに任せたはずだが。
まあ呼ばれたことだし、ついでに俺からもお礼を言っておくか。
「おかげさまでうまく相手を誘導することが出来ました。ありがとうございます」
「それはよいのだ。……それよりも、だ」
「何か問題でもありましたか?」
まさか傷でも付けてしまったのだろうか……。
倒れて待ってる形になっていたから、床に擦ったとかか。
「腕輪に問題はない。クロエに腕輪を渡したそうだな」
「返すために渡しましたが、それがどうかしたんですか」
それを聞いたアギトさんが盛大にため息をついた。
「好きに持っていくといいとは言ったが、よりにもよって腕輪とは……いや、わからないのなら良い」
そう言ってアギトさんがクロエを見るが、クロエはふいと目をそらす。
一体なんなんだ……。
「そうですか」
結局、何で呼ばれたのか分からなかったな。
話も終わりみたいだから、さっきから気になっていたことを訊いてみるか。
「ちなみにこっちの小さな人は」
すると呼ばれたことに気づいた、小人のような姿が2つに分裂しだした。
1つは小さな霧状に、もう1つは小さな布になって空に浮いている。
「私だ客人」
そうして霧状になった魔物と見られる人物が話しかけてきた。
というよりも、この人は。
「まさかスモッグさん?」
「そうだ、倒された場合はこのような姿になるのだ。何、じきに元の大きさに戻るので心配はないぞ」
どうやら、もう本体の方から復活してきたようだ。
「今回はみんな無事に済んだみたいでよかったねっ」
「無事に? ファントムが1体戦闘になってたみたいだが、助かってたのか」
配置に着く前に、監視部屋からその様子が見えたんだが……。
クロエが言うには被害がないみたいだが。
「それも私の体の1部で、今見せたように分離することで発生する。そこの布の下にいるのがそれよ」
「え? あ、本当だ」
布の下に触れてみると、たしかに実体があった。
小さいけど、ファントムだこれ。
「そういうことだ。よって、隠者のダンジョンについては予定通りに事が運んだ、ということになる」
「各地のダンジョンにおいても、現状は被害なしで着々と結界の仕掛けが解除されている。この調子でいけば、予定通りに人間たちが攻めてくるだろう」
そう言って、アギトさんが鋭い牙を見せつけるように獰猛な笑いを浮かべて、言葉を続けた。
「その時は、自称勇者とやらと遊んでやるとしようではないか」
ギミックミミックはダンジョン内に限ってだが、様々な罠の発動が可能だ。
そこで、彼らには転移罠でボスフロアに直行してもらった。
魔王城でユウトたちを迎え撃つためにも、予定通りに彼らにはきちんと結界を解除して、依頼を達成してもらわないといけないからな。
『貴様らには残念な知らせだが、先に来た仲間にはとある方法で消えてもらった。もう会えることは叶わぬと知れ』
すると、ボスであるスモッグさんのそんな声が隣のボスフロアから聞こえてきた。
これで異世界送還した異世界人が居なくなったという、最初の仕込みが完了する。
「ん? はいはい、ブラッディスライムもおつかれさまだ」
気がつくとブラッディスライムが足元に来ていて、下を見ると手のようなものを生やして横に往復するように動かし始めた。
……もしかして撫でて欲しいのか?
疑問に思いつつも撫でてみると、溶けたかのようにブラッディスライムの体が沈み、垂れたスライムと化した。
これで正解なのかとしばらくそうしていると、満足したのか離れていく。
もしかして、さっきのギミックミミックとのやりとりを見ていたのだろうか。
そもそも目は見えて……いや、目があるのかという疑問が浮かぶが、考えても仕方ないので今は気にしないでおこう。
それから映像を見ていると、しばらくしてから勝負が付いた。
スモッグさんの仮の体が消えて、3人が結界を消すための仕掛けを解除するところを確認。
これで今回の作戦は完了となる。
あとは魔王城に戻って、アギトさんに報告するだけだな。
城内に間借りした私室へと転移し、俺の横でクロエがアギトさんに通信魔法で報告を行う。
すると、なにやら俺にも話があるということで、アギトさんのいる玉座の間の前にクロエと共に転移で移動する。
「お父……じゃなかった。魔王様、リアを連れてきたよー」
許可を得て扉を開くと、中にはアギトさんの他に小さな人型の姿があった。
初めて見る魔物で気になったが、とりあえずアギトさんとの話が先だな。
「来たか」
「はい。それで話というのは」
「うむ、まずはじめに。前段階の準備は良い結果だったようでなによりだ。それで話は腕輪の件だが」
それはクロエに任せたはずだが。
まあ呼ばれたことだし、ついでに俺からもお礼を言っておくか。
「おかげさまでうまく相手を誘導することが出来ました。ありがとうございます」
「それはよいのだ。……それよりも、だ」
「何か問題でもありましたか?」
まさか傷でも付けてしまったのだろうか……。
倒れて待ってる形になっていたから、床に擦ったとかか。
「腕輪に問題はない。クロエに腕輪を渡したそうだな」
「返すために渡しましたが、それがどうかしたんですか」
それを聞いたアギトさんが盛大にため息をついた。
「好きに持っていくといいとは言ったが、よりにもよって腕輪とは……いや、わからないのなら良い」
そう言ってアギトさんがクロエを見るが、クロエはふいと目をそらす。
一体なんなんだ……。
「そうですか」
結局、何で呼ばれたのか分からなかったな。
話も終わりみたいだから、さっきから気になっていたことを訊いてみるか。
「ちなみにこっちの小さな人は」
すると呼ばれたことに気づいた、小人のような姿が2つに分裂しだした。
1つは小さな霧状に、もう1つは小さな布になって空に浮いている。
「私だ客人」
そうして霧状になった魔物と見られる人物が話しかけてきた。
というよりも、この人は。
「まさかスモッグさん?」
「そうだ、倒された場合はこのような姿になるのだ。何、じきに元の大きさに戻るので心配はないぞ」
どうやら、もう本体の方から復活してきたようだ。
「今回はみんな無事に済んだみたいでよかったねっ」
「無事に? ファントムが1体戦闘になってたみたいだが、助かってたのか」
配置に着く前に、監視部屋からその様子が見えたんだが……。
クロエが言うには被害がないみたいだが。
「それも私の体の1部で、今見せたように分離することで発生する。そこの布の下にいるのがそれよ」
「え? あ、本当だ」
布の下に触れてみると、たしかに実体があった。
小さいけど、ファントムだこれ。
「そういうことだ。よって、隠者のダンジョンについては予定通りに事が運んだ、ということになる」
「各地のダンジョンにおいても、現状は被害なしで着々と結界の仕掛けが解除されている。この調子でいけば、予定通りに人間たちが攻めてくるだろう」
そう言って、アギトさんが鋭い牙を見せつけるように獰猛な笑いを浮かべて、言葉を続けた。
「その時は、自称勇者とやらと遊んでやるとしようではないか」
0
お気に入りに追加
1,426
あなたにおすすめの小説
嘘つきクソ野郎だと追放され続けた幻影魔法使い、落ちこぼれクラスの教師となって全員〝騙〟らせる
フオツグ
ファンタジー
嘘つき、セクハラ発言、借金癖、ドタキャン、恋路の邪魔……数えきれない程の迷惑行為と、役立たずの魔法《幻影》しか使わないことで冒険者パーティーから追放され続けたシャルルルカ・シュガー。
彼は昔、魔王を討った大魔法使いだったという。
そんな彼のもとに魔法学園の教師になって欲しい旨の手紙が届く。
──これは、落ちぶれた大魔法使いと落ちこぼれ生徒達の物語。
この作品は小説家になろうにも掲載中です。
元34才独身営業マンの転生日記 〜もらい物のチートスキルと鍛え抜いた処世術が大いに役立ちそうです〜
ちゃぶ台
ファンタジー
彼女いない歴=年齢=34年の近藤涼介は、プライベートでは超奥手だが、ビジネスの世界では無類の強さを発揮するスーパーセールスマンだった。
社内の人間からも取引先の人間からも一目置かれる彼だったが、不運な事故に巻き込まれあっけなく死亡してしまう。
せめて「男」になって死にたかった……
そんなあまりに不憫な近藤に神様らしき男が手を差し伸べ、近藤は異世界にて人生をやり直すことになった!
もらい物のチートスキルと持ち前のビジネスセンスで仲間を増やし、今度こそ彼女を作って幸せな人生を送ることを目指した一人の男の挑戦の日々を綴ったお話です!
異世界で魔法使いとなった俺はネットでお買い物して世界を救う
馬宿
ファンタジー
30歳働き盛り、独身、そろそろ身を固めたいものだが相手もいない
そんな俺が電車の中で疲れすぎて死んじゃった!?
そしてらとある世界の守護者になる為に第2の人生を歩まなくてはいけなくなった!?
農家育ちの素人童貞の俺が世界を守る為に選ばれた!?
10個も願いがかなえられるらしい!
だったら異世界でもネットサーフィンして、お買い物して、農業やって、のんびり暮らしたいものだ
異世界なら何でもありでしょ?
ならのんびり生きたいな
小説家になろう!にも掲載しています
何分、書きなれていないので、ご指摘あれば是非ご意見お願いいたします
お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
スキル【海】ってなんですか?
陰陽@2作品コミカライズと書籍化準備中
ファンタジー
スキル【海】ってなんですか?〜使えないユニークスキルを貰った筈が、海どころか他人のアイテムボックスにまでつながってたので、商人として成り上がるつもりが、勇者と聖女の鍵を握るスキルとして追われています〜
※書籍化準備中。
※情報の海が解禁してからがある意味本番です。
我が家は代々優秀な魔法使いを排出していた侯爵家。僕はそこの長男で、期待されて挑んだ鑑定。
だけど僕が貰ったスキルは、謎のユニークスキル──〈海〉だった。
期待ハズレとして、婚約も破棄され、弟が家を継ぐことになった。
家を継げる子ども以外は平民として放逐という、貴族の取り決めにより、僕は父さまの弟である、元冒険者の叔父さんの家で、平民として暮らすことになった。
……まあ、そもそも貴族なんて向いてないと思っていたし、僕が好きだったのは、幼なじみで我が家のメイドの娘のミーニャだったから、むしろ有り難いかも。
それに〈海〉があれば、食べるのには困らないよね!僕のところは近くに海がない国だから、魚を売って暮らすのもいいな。
スキルで手に入れたものは、ちゃんと説明もしてくれるから、なんの魚だとか毒があるとか、そういうことも分かるしね!
だけどこのスキル、単純に海につながってたわけじゃなかった。
生命の海は思った通りの効果だったけど。
──時空の海、って、なんだろう?
階段を降りると、光る扉と灰色の扉。
灰色の扉を開いたら、そこは最近亡くなったばかりの、僕のお祖父さまのアイテムボックスの中だった。
アイテムボックスは持ち主が死ぬと、中に入れたものが取り出せなくなると聞いていたけれど……。ここにつながってたなんて!?
灰色の扉はすべて死んだ人のアイテムボックスにつながっている。階段を降りれば降りるほど、大昔に死んだ人のアイテムボックスにつながる扉に通じる。
そうだ!この力を使って、僕は古物商を始めよう!だけど、えっと……、伝説の武器だとか、ドラゴンの素材って……。
おまけに精霊の宿るアイテムって……。
なんでこんなものまで入ってるの!?
失われし伝説の武器を手にした者が次世代の勇者って……。ムリムリムリ!
そっとしておこう……。
仲間と協力しながら、商人として成り上がってみせる!
そう思っていたんだけど……。
どうやら僕のスキルが、勇者と聖女が現れる鍵を握っているらしくて?
そんな時、スキルが新たに進化する。
──情報の海って、なんなの!?
元婚約者も追いかけてきて、いったい僕、どうなっちゃうの?
神様との賭けに勝ったので、スキルを沢山貰えた件。
猫丸
ファンタジー
ある日の放課後。突然足元に魔法陣が現れると、気付けば目の前には神を名乗る存在が居た。
そこで神は異世界に送るからスキルを1つ選べと言ってくる。
あれ?これもしかして頑張ったらもっと貰えるパターンでは?
そこで彼は思った――もっと欲しい!
欲をかいた少年は神様に賭けをしないかと提案した。
神様とゲームをすることになった悠斗はその結果――
※過去に投稿していたものを大きく加筆修正したものになります。
平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。
応援していただけたら執筆の励みになります。
《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。
あっさりと初恋が破れた俺、神からのギフトで倒して殺して奪う
Gai
ファンタジー
男の子は幼いながらに知ってしまった。
女の子が男の子を好きになる要因は顔なのだと。
初恋が敗れたと知った四歳のティール。
父に、母に、兄に慰めて貰ったが、直ぐに傷が癒えることは無かった。
だが、五歳になった翌日、ティールは神からのギフトを得た。
神からのギフト、それは誰しもが与えられる神からの恩恵では無く、限られた者のみしか得られないスキル。
後天的に習得出来るスキルであっても、内容は先天的に得たスキルの方が強い。
そしてティールが得たスキルは強奪≪スナッチ≫ そして知性。
この二つのスキルを得たティールの思考が、考えが、未来が一変する。
「そうだ、初恋に敗れたからなんだ。そんな消し飛ぶくらい人生を楽しんでやる!!!」
さて、ティールはその知性で何を考え、奪取≪スナッチ≫で何を奪うのか
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる