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2章78話
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その高いテンションの声と血塗れの予感しかしない歌詞を聞いてジズの魂を取って来たとすぐ分かった。
バルちゃん…逃げろ!ここに来てはダメだ!
それに…早過ぎる!こんな短時間に…どんな手を使ったんだろ?
「ハルト君!ただいま!ジズの魂ゲットだせ!」
「ルル姉!凄いよ!本当に持って来てくれたね!」
「うふふ♪私に不可能はないのだ♪」
ルル姉は眩しい笑顔でジズの魂を見せた。
「嘘だろ!あの頑固者メタファールが?」
「破壊の女神よ…ひょっとして…め、冥界を滅ぼしたか?」
「あ?お前ら…いっぺん死んで冥界に行って確認しに行ってみるか?」
みんな信じられない表情だった…。
「ルナちゃん…本当にそれがジズちゃんな魂なの?」
「うむ!紛れもなく本物だ」
レヴィは今まで見た事ない顔で泣いていた。
「主様、ジズとレヴィは姉妹のように仲が良かったです…見苦し姿を見せて申し訳ありませんが…今しばらく目を瞑って頂けませんか?」
「あのような嬉しい姿は何度も見たいものだよ」
「主様…」
バムは何だかんだレヴィと喧嘩をしているが…本当は妹のように思っていると感じた。
「ふぅ…これで面倒な事はジズに押し付けられる!やっと解放される!あははは!」
前言撤回。
「そろそろ始めよう…ナイアを呼ぶぞ」
オーディンはフリズスキャールヴを召喚して僕はそこに座った。
「おい…ナイアーラトテップ出て来い!ジズの魂を取って来たぞ!」
[[えっ?ちょ、ちょっと待て!早過ぎるだろ!ああ…このぷにぷに魔王倒したら…]]
まだ攻略出来なかったんだね…。
[[ナイアー!奴の最後の攻撃が来たぞ!]]
[[カオス様!そこにいたら私が!]]
[[あ…]]
[[…ああ]]
ファイナルアタック…大脂肪プレスにやられたみたい…。
[[ま、待たせたな…]]
その声はかなり疲れが溜まったような枯れた声でどれだけリベンジ苦戦したか予想がつくほどだった。
…完全にゲーム廃人化してる。
「ふふふ…ナイアよ!持って来たぞ!ほらほら!」
[[驚いた…本当にジズの魂を持って来るとはな…冥、冥界とメタファールは…無事か?]]
「お前もかよ!ふふふ…大丈夫、ちょっとウィルス扱いされたが手を出してない」
[[そ、そうか…]]
「それよりチビが見えないね…逃げたか?」
頭が可笑しくなって幸せそうにこの辺を彷徨っていると言えない。
その幸せな気分をしばらく満喫してくれ。
「まあ…器も完成したようだな…まず神カオスの思念体をこっちに移すか?」
[[そうだな…カオス様。器の用意が出来ております]]
[[わかった…約束はちゃんと守れよ!]]
[[もちろんです…カオス様に嘘をつくなどそんな度胸はありません]]
[[そうかそうか…んじゃ待ってる]]
僕の体から絵の具では再現できない黒…写真、画像では全く違う深い暗闇の影のような物が出て器に入った。
その瞬間…器は生気が宿ったように健康な肌色に変わり生きている人のように動きだした。
「ほう!これは中々の出来だな!凄い凄い!」
「お褒めにあずかり光栄です…神カオス」
強気なラグレシアすらカオスの前には丁寧に接していた。
この方がかの有名な…原始の神の頂点に君臨する唯一無二で不変の絶対者であり、あのゼウスの上の上の上の先祖神。
神カオス(khaos)。
依代の人形に入ってもカオスの目にした僕は心臓が破裂するように激しく動いて…全細胞が悲鳴を上げているような恐怖感を感じた。
僕だけではなくルル姉…バルちゃんとオーディン、レヴィまで緊張していた。
何故かバムだけが何の影響もなくカオスを見てニコニコ笑いながら嬉しそうにしていた。
「噂通りいい腕だ……しかし、胸がちょっと小さくてお尻が大きい気がするが…」
「あの…ナイアラトテップから送られたイメージ通りですが…」
「きっとやつのミスだ…ナイア!そうだろ?」
[[え?あ?はい…そうです]]
ナイア兄さんの歯切れが悪い返事を聞いて…それはカオスの願望だとわかった。
絶対者カオスも……女なのね。
「今度時間がある時でいいから直してくれ」
「は、はい…」
「初めましてだな…神カオス」
「ほう、ル…いや…君が破壊の業を受け継いだ子か…まぁ…会えて嬉しいわ」
二人は握手して挨拶を交わしたが…ルル姉は何故か闘志を燃やしていた。
カオスもまたルル姉を意識している感じだった。
「ふふふ…強い相手の前には血が騒ぐね」
「あははは!君…面白いね」
しかし…ルル姉の表情はすぐ硬くなって冷や汗が出ている。
何故なら握手しているルル姉の手は完全に変な形になっていたからだ。
神カオスは思念体だけでルル姉を超える恐ろしい馬鹿力だった。
「カオス様…ご無沙汰しております」
「まあまあま!本当に久しぶりだね!何万年ぶり?たまには会いに来てよ」
「は、はい…ごめんなさい」
カオスはバムの頭を撫でて頬を擦り付けるなど…子供のように接していた。
バムも照れながら嬉しいように笑っていた。
バハムートを育てていた原始の三女神の一人のカオスは母親当然…。
カオスに会えて嬉しくないはずがないだろう…。
ピッシッ!
その時…何かヒビが入ったような割れたような音が聞こえた。
「あれ?おい!ラグレシア!腕にヒビがが入ったぞ?」
「えっ?うっそーー!」
ラグレシアはカオスの腕を調べてからため息をした。
「高純度オレイカルコスすら耐えられないとは…これは参ったな…あはは」
まじで?どんだけ馬鹿力なんだよ!
「ん?それじゃこれでは無理って事か?」
「はい……大量のオレイカルコスを圧縮してアウリカルクムに錬成すれば間違いなく問題は解決できますが…それを錬成する為には今の設備では無理ですし…途轍もない時間が必要になります」
アウリカルグム…神話に登場する神々の神具はほぼアウリカルグムで出来ているらしく、かけら一つ錬成する為に大量のオレイカルコスと壮絶な時間がかかるとラグレシアは言った。
「アウリカルグムが有れば?」
「えっ?材料さえ有れば一日で出来ますが…」
「わかった…今から本体に繋げて取り出すからみんなちょっと背を向けて耳を塞いでくれるか?」
ん?取り出す?それに何故背を向けて耳を?
僕とみんなはカオスの言う通り従った…。
でも、見るなと言われたら余計にみたくなる。
どうしても気になって僕は…耳を塞ぐふりをしながら少し角度を変えてその姿を見てしまった。
「オエエエェェェッ!おエエエェェェッ!」
カオスは何か大量に吐き出していた…。
僕だけじゃなくみんなも気になったようで同じくその姿を見ていた。
神カオス…神の威厳も美人としても台無しって感じの残念な女神様だった…。
「フゥ…もういいぞ!あっ…聞こえないか!あははは!」
ごめんなさい…バッチリ聴こえてるし見てました!
みんなも顔を逸らして見なかったふりと聞こえなかった事にした。
ラグレシアはその吐き出した物を見て震えていた。
「こ、これは!滅んだ神界の失われた武具や神具!これは…ヌアザのカラドボルグ!」
カラドボルグ?…それって!
元祖の聖剣エクスカリバー!
「吸血魔剣ダインスレイフ…ベーオウルフの剣ネアイリンク!…マルスの盾アンキレーにスウェール…アーテナーのアイギスまで…」
僕とラグレシアは神話の神々の沢山の武具見て興奮した。
でも…これは材料…。
溶かしてしまうのね…も、勿体無い!
「あっ…この金槌はミョルニルか?」
「ミョ!…ミョ…ミョ」
ミョルニルを見たルル姉は目付きが変わってそれをじっと見たあと…片隅に座って落ち込んでいた。
バルちゃん…逃げろ!ここに来てはダメだ!
それに…早過ぎる!こんな短時間に…どんな手を使ったんだろ?
「ハルト君!ただいま!ジズの魂ゲットだせ!」
「ルル姉!凄いよ!本当に持って来てくれたね!」
「うふふ♪私に不可能はないのだ♪」
ルル姉は眩しい笑顔でジズの魂を見せた。
「嘘だろ!あの頑固者メタファールが?」
「破壊の女神よ…ひょっとして…め、冥界を滅ぼしたか?」
「あ?お前ら…いっぺん死んで冥界に行って確認しに行ってみるか?」
みんな信じられない表情だった…。
「ルナちゃん…本当にそれがジズちゃんな魂なの?」
「うむ!紛れもなく本物だ」
レヴィは今まで見た事ない顔で泣いていた。
「主様、ジズとレヴィは姉妹のように仲が良かったです…見苦し姿を見せて申し訳ありませんが…今しばらく目を瞑って頂けませんか?」
「あのような嬉しい姿は何度も見たいものだよ」
「主様…」
バムは何だかんだレヴィと喧嘩をしているが…本当は妹のように思っていると感じた。
「ふぅ…これで面倒な事はジズに押し付けられる!やっと解放される!あははは!」
前言撤回。
「そろそろ始めよう…ナイアを呼ぶぞ」
オーディンはフリズスキャールヴを召喚して僕はそこに座った。
「おい…ナイアーラトテップ出て来い!ジズの魂を取って来たぞ!」
[[えっ?ちょ、ちょっと待て!早過ぎるだろ!ああ…このぷにぷに魔王倒したら…]]
まだ攻略出来なかったんだね…。
[[ナイアー!奴の最後の攻撃が来たぞ!]]
[[カオス様!そこにいたら私が!]]
[[あ…]]
[[…ああ]]
ファイナルアタック…大脂肪プレスにやられたみたい…。
[[ま、待たせたな…]]
その声はかなり疲れが溜まったような枯れた声でどれだけリベンジ苦戦したか予想がつくほどだった。
…完全にゲーム廃人化してる。
「ふふふ…ナイアよ!持って来たぞ!ほらほら!」
[[驚いた…本当にジズの魂を持って来るとはな…冥、冥界とメタファールは…無事か?]]
「お前もかよ!ふふふ…大丈夫、ちょっとウィルス扱いされたが手を出してない」
[[そ、そうか…]]
「それよりチビが見えないね…逃げたか?」
頭が可笑しくなって幸せそうにこの辺を彷徨っていると言えない。
その幸せな気分をしばらく満喫してくれ。
「まあ…器も完成したようだな…まず神カオスの思念体をこっちに移すか?」
[[そうだな…カオス様。器の用意が出来ております]]
[[わかった…約束はちゃんと守れよ!]]
[[もちろんです…カオス様に嘘をつくなどそんな度胸はありません]]
[[そうかそうか…んじゃ待ってる]]
僕の体から絵の具では再現できない黒…写真、画像では全く違う深い暗闇の影のような物が出て器に入った。
その瞬間…器は生気が宿ったように健康な肌色に変わり生きている人のように動きだした。
「ほう!これは中々の出来だな!凄い凄い!」
「お褒めにあずかり光栄です…神カオス」
強気なラグレシアすらカオスの前には丁寧に接していた。
この方がかの有名な…原始の神の頂点に君臨する唯一無二で不変の絶対者であり、あのゼウスの上の上の上の先祖神。
神カオス(khaos)。
依代の人形に入ってもカオスの目にした僕は心臓が破裂するように激しく動いて…全細胞が悲鳴を上げているような恐怖感を感じた。
僕だけではなくルル姉…バルちゃんとオーディン、レヴィまで緊張していた。
何故かバムだけが何の影響もなくカオスを見てニコニコ笑いながら嬉しそうにしていた。
「噂通りいい腕だ……しかし、胸がちょっと小さくてお尻が大きい気がするが…」
「あの…ナイアラトテップから送られたイメージ通りですが…」
「きっとやつのミスだ…ナイア!そうだろ?」
[[え?あ?はい…そうです]]
ナイア兄さんの歯切れが悪い返事を聞いて…それはカオスの願望だとわかった。
絶対者カオスも……女なのね。
「今度時間がある時でいいから直してくれ」
「は、はい…」
「初めましてだな…神カオス」
「ほう、ル…いや…君が破壊の業を受け継いだ子か…まぁ…会えて嬉しいわ」
二人は握手して挨拶を交わしたが…ルル姉は何故か闘志を燃やしていた。
カオスもまたルル姉を意識している感じだった。
「ふふふ…強い相手の前には血が騒ぐね」
「あははは!君…面白いね」
しかし…ルル姉の表情はすぐ硬くなって冷や汗が出ている。
何故なら握手しているルル姉の手は完全に変な形になっていたからだ。
神カオスは思念体だけでルル姉を超える恐ろしい馬鹿力だった。
「カオス様…ご無沙汰しております」
「まあまあま!本当に久しぶりだね!何万年ぶり?たまには会いに来てよ」
「は、はい…ごめんなさい」
カオスはバムの頭を撫でて頬を擦り付けるなど…子供のように接していた。
バムも照れながら嬉しいように笑っていた。
バハムートを育てていた原始の三女神の一人のカオスは母親当然…。
カオスに会えて嬉しくないはずがないだろう…。
ピッシッ!
その時…何かヒビが入ったような割れたような音が聞こえた。
「あれ?おい!ラグレシア!腕にヒビがが入ったぞ?」
「えっ?うっそーー!」
ラグレシアはカオスの腕を調べてからため息をした。
「高純度オレイカルコスすら耐えられないとは…これは参ったな…あはは」
まじで?どんだけ馬鹿力なんだよ!
「ん?それじゃこれでは無理って事か?」
「はい……大量のオレイカルコスを圧縮してアウリカルクムに錬成すれば間違いなく問題は解決できますが…それを錬成する為には今の設備では無理ですし…途轍もない時間が必要になります」
アウリカルグム…神話に登場する神々の神具はほぼアウリカルグムで出来ているらしく、かけら一つ錬成する為に大量のオレイカルコスと壮絶な時間がかかるとラグレシアは言った。
「アウリカルグムが有れば?」
「えっ?材料さえ有れば一日で出来ますが…」
「わかった…今から本体に繋げて取り出すからみんなちょっと背を向けて耳を塞いでくれるか?」
ん?取り出す?それに何故背を向けて耳を?
僕とみんなはカオスの言う通り従った…。
でも、見るなと言われたら余計にみたくなる。
どうしても気になって僕は…耳を塞ぐふりをしながら少し角度を変えてその姿を見てしまった。
「オエエエェェェッ!おエエエェェェッ!」
カオスは何か大量に吐き出していた…。
僕だけじゃなくみんなも気になったようで同じくその姿を見ていた。
神カオス…神の威厳も美人としても台無しって感じの残念な女神様だった…。
「フゥ…もういいぞ!あっ…聞こえないか!あははは!」
ごめんなさい…バッチリ聴こえてるし見てました!
みんなも顔を逸らして見なかったふりと聞こえなかった事にした。
ラグレシアはその吐き出した物を見て震えていた。
「こ、これは!滅んだ神界の失われた武具や神具!これは…ヌアザのカラドボルグ!」
カラドボルグ?…それって!
元祖の聖剣エクスカリバー!
「吸血魔剣ダインスレイフ…ベーオウルフの剣ネアイリンク!…マルスの盾アンキレーにスウェール…アーテナーのアイギスまで…」
僕とラグレシアは神話の神々の沢山の武具見て興奮した。
でも…これは材料…。
溶かしてしまうのね…も、勿体無い!
「あっ…この金槌はミョルニルか?」
「ミョ!…ミョ…ミョ」
ミョルニルを見たルル姉は目付きが変わってそれをじっと見たあと…片隅に座って落ち込んでいた。
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