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39話 その2
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バルトゥールは青ざめた顔で逃げ道を必死に探していた。
「くっそ…あの女が何で下界に居るの?…とにかくここから早く離れないないと…」
「あの…バルちゃん?何かの間違いだよ!あの人?悪い人じゃないよ?とても優しくていい人だよ?」
その言葉を聞いたバルトゥールはドン引きした顔で口を開けたまま僕を見ていた。
「えっ?…お、お、お兄ちゃん!し、知らないの?」
「ん?何を?」
「うちの邪神界まで噂さが絶えなかったあの女の数々の悪…うっぷ、ぷ!」
「はぁはぁ…ハルト君!ここにいたのか!さ、さ、探してたぞ?」
ルル姉は凄い汗をかいていてそれにバルトゥールの口を手で塞いでいた。
続きが凄く気になるが聞いてはいけない気がする。
「ごめん、ルル姉、この子を探していたんだ」
「そ、そうなんだ」
ルル姉はオドオドして落ち着きがない様子で口と鼻を塞がれたバルトゥールは死にそうな顔だった。
(ディシーポネーのバルトゥール…ラズリックの報告通りだが、しかし、こやつが何故ハルト君と?)
ルル姉はバルトゥールを見ながら何が考えて込んでいるが彼女はもうちょっとで昇天しそう…。
「ルル姉、手…離してあげて欲しいんだけど…」
「あっ!」
やっと気づいたルル姉は塞いでいた手を離してあげた。
「プハァっ!ふはふはふは…長い時を生きてこんなに空気が美味しいと感じたのは初めてだ」
バルトゥールは思い切り空気を吸い込んでいた。
「ルル姉!紹介するよ!なんだかんだで仲間になったバルちゃんだよ!それと、あそこにいる双子も仲間だよ!あとで紹介するね!」
「バルちゃん?…ってお前は!!あら!まあまぁ!バルトゥールじゃない!久しぶりじゃなー!元気にしてたかい?」
「ヒィー!!」
ルル姉は急に旧友に会ったように喜んで近づくと…バルトゥールは僕の後ろに隠れた。
「どうしたの?バルちゃん?ルル姉?バルちゃんと知り合い?」
「え、え、そうそう!!昔、ちょっと戯れてきてね…そう!仲良く!楽しく!一緒に遊んだ仲なのよ!しかし、遊んでるの最中に急に居なくなるなんて酷いわ…寂しかったぞ?バルトゥールよ…」
ルル姉は顔を引き攣っていいて、バルちゃんはポカンと無言でルル姉を見つめていた…。
(ほぇ?はっ!何言ってるの?この女!仲良く?楽しく?遊ぶ?巫山戯てんの?喧嘩売ったのは私だから半日間…ボコられたのは、まぁ、いいとして…でも!降参した人の関節をあり得ない方向に曲げながら弄んたあと溶岩に顔を突っ込まれて…仕上げた!っとギャラギャラ笑って、ドラゴン4匹連れてきて、私の手足を八つ裂きにしようとしたのが遊び?あはは…クレイジー過ぎんだろ?この女はよ……あのリリヤって奴が可愛く感じるくらいだぜ!)
バルトゥールは苦笑いして拳を握って震えていた。
「まあー懐かしいわ!バルトゥール!」
「ひぃー!」
ルル姉はバルトゥールをそっと抱きしめて耳に何かコソコソ静かに喋っていた。
「おい、ハルト君に昔の事バラしたらどうなるかわかるよな?今度は逃がさないからな」
「わ、わかったよ…くっそ!さっそく本性出た!この女!」
でも、何故かバルトゥールは泣きそうな表情だ…。
「まさか、ルル姉の知り合いと思わなかったよ…良かったね!」
(よくないよっ!天地開闢以来の超最悪の出会いだよっ!!心臓バクバクして吐き気と目眩までして来たよ!!)
バルちゃんはなにかすごく言いたそうな表情していたがただ苦笑いして頭を上下に振った。
「くっそ…あの女が何で下界に居るの?…とにかくここから早く離れないないと…」
「あの…バルちゃん?何かの間違いだよ!あの人?悪い人じゃないよ?とても優しくていい人だよ?」
その言葉を聞いたバルトゥールはドン引きした顔で口を開けたまま僕を見ていた。
「えっ?…お、お、お兄ちゃん!し、知らないの?」
「ん?何を?」
「うちの邪神界まで噂さが絶えなかったあの女の数々の悪…うっぷ、ぷ!」
「はぁはぁ…ハルト君!ここにいたのか!さ、さ、探してたぞ?」
ルル姉は凄い汗をかいていてそれにバルトゥールの口を手で塞いでいた。
続きが凄く気になるが聞いてはいけない気がする。
「ごめん、ルル姉、この子を探していたんだ」
「そ、そうなんだ」
ルル姉はオドオドして落ち着きがない様子で口と鼻を塞がれたバルトゥールは死にそうな顔だった。
(ディシーポネーのバルトゥール…ラズリックの報告通りだが、しかし、こやつが何故ハルト君と?)
ルル姉はバルトゥールを見ながら何が考えて込んでいるが彼女はもうちょっとで昇天しそう…。
「ルル姉、手…離してあげて欲しいんだけど…」
「あっ!」
やっと気づいたルル姉は塞いでいた手を離してあげた。
「プハァっ!ふはふはふは…長い時を生きてこんなに空気が美味しいと感じたのは初めてだ」
バルトゥールは思い切り空気を吸い込んでいた。
「ルル姉!紹介するよ!なんだかんだで仲間になったバルちゃんだよ!それと、あそこにいる双子も仲間だよ!あとで紹介するね!」
「バルちゃん?…ってお前は!!あら!まあまぁ!バルトゥールじゃない!久しぶりじゃなー!元気にしてたかい?」
「ヒィー!!」
ルル姉は急に旧友に会ったように喜んで近づくと…バルトゥールは僕の後ろに隠れた。
「どうしたの?バルちゃん?ルル姉?バルちゃんと知り合い?」
「え、え、そうそう!!昔、ちょっと戯れてきてね…そう!仲良く!楽しく!一緒に遊んだ仲なのよ!しかし、遊んでるの最中に急に居なくなるなんて酷いわ…寂しかったぞ?バルトゥールよ…」
ルル姉は顔を引き攣っていいて、バルちゃんはポカンと無言でルル姉を見つめていた…。
(ほぇ?はっ!何言ってるの?この女!仲良く?楽しく?遊ぶ?巫山戯てんの?喧嘩売ったのは私だから半日間…ボコられたのは、まぁ、いいとして…でも!降参した人の関節をあり得ない方向に曲げながら弄んたあと溶岩に顔を突っ込まれて…仕上げた!っとギャラギャラ笑って、ドラゴン4匹連れてきて、私の手足を八つ裂きにしようとしたのが遊び?あはは…クレイジー過ぎんだろ?この女はよ……あのリリヤって奴が可愛く感じるくらいだぜ!)
バルトゥールは苦笑いして拳を握って震えていた。
「まあー懐かしいわ!バルトゥール!」
「ひぃー!」
ルル姉はバルトゥールをそっと抱きしめて耳に何かコソコソ静かに喋っていた。
「おい、ハルト君に昔の事バラしたらどうなるかわかるよな?今度は逃がさないからな」
「わ、わかったよ…くっそ!さっそく本性出た!この女!」
でも、何故かバルトゥールは泣きそうな表情だ…。
「まさか、ルル姉の知り合いと思わなかったよ…良かったね!」
(よくないよっ!天地開闢以来の超最悪の出会いだよっ!!心臓バクバクして吐き気と目眩までして来たよ!!)
バルちゃんはなにかすごく言いたそうな表情していたがただ苦笑いして頭を上下に振った。
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