86 / 250
39話 その2
しおりを挟む
バルトゥールは青ざめた顔で逃げ道を必死に探していた。
「くっそ…あの女が何で下界に居るの?…とにかくここから早く離れないないと…」
「あの…バルちゃん?何かの間違いだよ!あの人?悪い人じゃないよ?とても優しくていい人だよ?」
その言葉を聞いたバルトゥールはドン引きした顔で口を開けたまま僕を見ていた。
「えっ?…お、お、お兄ちゃん!し、知らないの?」
「ん?何を?」
「うちの邪神界まで噂さが絶えなかったあの女の数々の悪…うっぷ、ぷ!」
「はぁはぁ…ハルト君!ここにいたのか!さ、さ、探してたぞ?」
ルル姉は凄い汗をかいていてそれにバルトゥールの口を手で塞いでいた。
続きが凄く気になるが聞いてはいけない気がする。
「ごめん、ルル姉、この子を探していたんだ」
「そ、そうなんだ」
ルル姉はオドオドして落ち着きがない様子で口と鼻を塞がれたバルトゥールは死にそうな顔だった。
(ディシーポネーのバルトゥール…ラズリックの報告通りだが、しかし、こやつが何故ハルト君と?)
ルル姉はバルトゥールを見ながら何が考えて込んでいるが彼女はもうちょっとで昇天しそう…。
「ルル姉、手…離してあげて欲しいんだけど…」
「あっ!」
やっと気づいたルル姉は塞いでいた手を離してあげた。
「プハァっ!ふはふはふは…長い時を生きてこんなに空気が美味しいと感じたのは初めてだ」
バルトゥールは思い切り空気を吸い込んでいた。
「ルル姉!紹介するよ!なんだかんだで仲間になったバルちゃんだよ!それと、あそこにいる双子も仲間だよ!あとで紹介するね!」
「バルちゃん?…ってお前は!!あら!まあまぁ!バルトゥールじゃない!久しぶりじゃなー!元気にしてたかい?」
「ヒィー!!」
ルル姉は急に旧友に会ったように喜んで近づくと…バルトゥールは僕の後ろに隠れた。
「どうしたの?バルちゃん?ルル姉?バルちゃんと知り合い?」
「え、え、そうそう!!昔、ちょっと戯れてきてね…そう!仲良く!楽しく!一緒に遊んだ仲なのよ!しかし、遊んでるの最中に急に居なくなるなんて酷いわ…寂しかったぞ?バルトゥールよ…」
ルル姉は顔を引き攣っていいて、バルちゃんはポカンと無言でルル姉を見つめていた…。
(ほぇ?はっ!何言ってるの?この女!仲良く?楽しく?遊ぶ?巫山戯てんの?喧嘩売ったのは私だから半日間…ボコられたのは、まぁ、いいとして…でも!降参した人の関節をあり得ない方向に曲げながら弄んたあと溶岩に顔を突っ込まれて…仕上げた!っとギャラギャラ笑って、ドラゴン4匹連れてきて、私の手足を八つ裂きにしようとしたのが遊び?あはは…クレイジー過ぎんだろ?この女はよ……あのリリヤって奴が可愛く感じるくらいだぜ!)
バルトゥールは苦笑いして拳を握って震えていた。
「まあー懐かしいわ!バルトゥール!」
「ひぃー!」
ルル姉はバルトゥールをそっと抱きしめて耳に何かコソコソ静かに喋っていた。
「おい、ハルト君に昔の事バラしたらどうなるかわかるよな?今度は逃がさないからな」
「わ、わかったよ…くっそ!さっそく本性出た!この女!」
でも、何故かバルトゥールは泣きそうな表情だ…。
「まさか、ルル姉の知り合いと思わなかったよ…良かったね!」
(よくないよっ!天地開闢以来の超最悪の出会いだよっ!!心臓バクバクして吐き気と目眩までして来たよ!!)
バルちゃんはなにかすごく言いたそうな表情していたがただ苦笑いして頭を上下に振った。
「くっそ…あの女が何で下界に居るの?…とにかくここから早く離れないないと…」
「あの…バルちゃん?何かの間違いだよ!あの人?悪い人じゃないよ?とても優しくていい人だよ?」
その言葉を聞いたバルトゥールはドン引きした顔で口を開けたまま僕を見ていた。
「えっ?…お、お、お兄ちゃん!し、知らないの?」
「ん?何を?」
「うちの邪神界まで噂さが絶えなかったあの女の数々の悪…うっぷ、ぷ!」
「はぁはぁ…ハルト君!ここにいたのか!さ、さ、探してたぞ?」
ルル姉は凄い汗をかいていてそれにバルトゥールの口を手で塞いでいた。
続きが凄く気になるが聞いてはいけない気がする。
「ごめん、ルル姉、この子を探していたんだ」
「そ、そうなんだ」
ルル姉はオドオドして落ち着きがない様子で口と鼻を塞がれたバルトゥールは死にそうな顔だった。
(ディシーポネーのバルトゥール…ラズリックの報告通りだが、しかし、こやつが何故ハルト君と?)
ルル姉はバルトゥールを見ながら何が考えて込んでいるが彼女はもうちょっとで昇天しそう…。
「ルル姉、手…離してあげて欲しいんだけど…」
「あっ!」
やっと気づいたルル姉は塞いでいた手を離してあげた。
「プハァっ!ふはふはふは…長い時を生きてこんなに空気が美味しいと感じたのは初めてだ」
バルトゥールは思い切り空気を吸い込んでいた。
「ルル姉!紹介するよ!なんだかんだで仲間になったバルちゃんだよ!それと、あそこにいる双子も仲間だよ!あとで紹介するね!」
「バルちゃん?…ってお前は!!あら!まあまぁ!バルトゥールじゃない!久しぶりじゃなー!元気にしてたかい?」
「ヒィー!!」
ルル姉は急に旧友に会ったように喜んで近づくと…バルトゥールは僕の後ろに隠れた。
「どうしたの?バルちゃん?ルル姉?バルちゃんと知り合い?」
「え、え、そうそう!!昔、ちょっと戯れてきてね…そう!仲良く!楽しく!一緒に遊んだ仲なのよ!しかし、遊んでるの最中に急に居なくなるなんて酷いわ…寂しかったぞ?バルトゥールよ…」
ルル姉は顔を引き攣っていいて、バルちゃんはポカンと無言でルル姉を見つめていた…。
(ほぇ?はっ!何言ってるの?この女!仲良く?楽しく?遊ぶ?巫山戯てんの?喧嘩売ったのは私だから半日間…ボコられたのは、まぁ、いいとして…でも!降参した人の関節をあり得ない方向に曲げながら弄んたあと溶岩に顔を突っ込まれて…仕上げた!っとギャラギャラ笑って、ドラゴン4匹連れてきて、私の手足を八つ裂きにしようとしたのが遊び?あはは…クレイジー過ぎんだろ?この女はよ……あのリリヤって奴が可愛く感じるくらいだぜ!)
バルトゥールは苦笑いして拳を握って震えていた。
「まあー懐かしいわ!バルトゥール!」
「ひぃー!」
ルル姉はバルトゥールをそっと抱きしめて耳に何かコソコソ静かに喋っていた。
「おい、ハルト君に昔の事バラしたらどうなるかわかるよな?今度は逃がさないからな」
「わ、わかったよ…くっそ!さっそく本性出た!この女!」
でも、何故かバルトゥールは泣きそうな表情だ…。
「まさか、ルル姉の知り合いと思わなかったよ…良かったね!」
(よくないよっ!天地開闢以来の超最悪の出会いだよっ!!心臓バクバクして吐き気と目眩までして来たよ!!)
バルちゃんはなにかすごく言いたそうな表情していたがただ苦笑いして頭を上下に振った。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
おっす、わしロマ爺。ぴっちぴちの新米教皇~もう辞めさせとくれっ!?~
月白ヤトヒコ
ファンタジー
教皇ロマンシス。歴代教皇の中でも八十九歳という最高齢で就任。
前任の教皇が急逝後、教皇選定の儀にて有力候補二名が不慮の死を遂げ、混乱に陥った教会で年功序列の精神に従い、選出された教皇。
元からの候補ではなく、支持者もおらず、穏健派であることと健康であることから選ばれた。故に、就任直後はぽっと出教皇や漁夫の利教皇と揶揄されることもあった。
しかし、教皇就任後に教会内でも声を上げることなく、密やかにその資格を有していた聖者や聖女を見抜き、要職へと抜擢。
教皇ロマンシスの時代は歴代の教皇のどの時代よりも数多くの聖者、聖女の聖人が在籍し、世の安寧に尽力したと言われ、豊作の時代とされている。
また、教皇ロマンシスの口癖は「わしよりも教皇の座に相応しいものがおる」と、非常に謙虚な人柄であった。口の悪い子供に「徘徊老人」などと言われても、「よいよい、元気な子じゃのぅ」と笑って済ませるなど、穏やかな好々爺であったとも言われている。
その実態は……「わしゃ、さっさと隠居して子供達と戯れたいんじゃ~っ!?」という、ロマ爺の日常。
短編『わし、八十九歳。ぴっちぴちの新米教皇。もう辞めたい……』を連載してみました。不定期更新。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
異世界で生きていく。
モネ
ファンタジー
目が覚めたら異世界。
素敵な女神様と出会い、魔力があったから選ばれた主人公。
魔法と調合スキルを使って成長していく。
小さな可愛い生き物と旅をしながら新しい世界で生きていく。
旅の中で出会う人々、訪れる土地で色々な経験をしていく。
3/8申し訳ありません。
章の編集をしました。
闇に蠢く
野村勇輔(ノムラユーリ)
ホラー
関わると行方不明になると噂される喪服の女(少女)に関わってしまった相原奈央と相原響紀。
響紀は女の手にかかり、命を落とす。
さらに奈央も狙われて……
イラスト:ミコトカエ(@takoharamint)様
※無断転載等不可
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる