14 / 18
森戸銀子~終末~
しおりを挟む『森戸銀子~終末~』
森戸創一、14歳。
創一の体調は、相変わらずだった。それでも、週に1度か2度、母親に学校へ連れて来てもらい、プリントの提出と、新しいプリントの受け取りをしていた。
「調子どうだ?森戸。」
「はい。体力が落ちないように、毎日20分くらい庭を散歩してます。少し、筋力がついたかな?」
「そうか。外に出て日に当たるだけでも体には良い。無理するなよ?」
「はい。ありがとうございます。」
「公立は基本的に留年は無い。しっかり勉強しているし、皆と一緒に2年に上がれるから安心しろ。お母さんも、心配いりませんよ。」
「ありがとうございます。」
「お・・そろそろ昼か。そうだ、給食だけでも皆と食べてくか?」
「え?」
「皆もお前に会いたがってるぞ。食べなくても、顔だけでも見せてやればきっと喜ぶ。どうだ?」
「えっ・・と・・・。」
創一は、銀子の様子を伺う。
「あんたに任せるよ。あたしは爺ちゃんに昼飯届けなきゃいけないから、終わったら迎えに来る。」
「いいの?」
創一の目が輝くのを見て、銀子も嬉しくなって笑顔を見せる。
「先生ありがとう!」
「じゃあすぐ行くから、先に教室行ってなさい。」
「はい!失礼します。」
創一は、職員室を出ていった。心なしか、足取りが軽く見えた。
「やっぱり、家より学校が1番なのね。」
「創一君は、学校好きですからね。こちらはいつでも構わないですから、調子の良い時だけでも、是非登校させてあげて下さい。」
「そうしてあげたいのは山々なんですけど、今日は元気でも、明日はどうなっているか・・・。」
「・・そうですか。あの、お母さんやご家族の皆さんは大丈夫ですか?」
「私達は問題ありませんよ。1番辛いのは、創一ですから。」
「しかし、病名は不明、対症療法のみという状況では、本人は勿論ですが、皆さんも気が気ではないでしょう。」
「私はこの村の生まれですし、主人も雅紀も、村の人達に良くしてもらっております。先生方にも、創一共々大変お世話になっていて、どれだけ心の支えになっているか・・・。おかげさまで、今まで何とかやってこられました。」
「私達の力など、微々たるものですよ。でも、少しでもサポート出来ているのなら良かった。これからも、出来るだけの事をこちらでもさせていただきます。一緒に試行錯誤していきましょう。」
「ありがとうございます。これからも創一の事、どうぞよろしくお願いします。」
銀子は、深々とお辞儀をし、そのまま創一を学校へ預けて、父親の家へ車を走らせた。
学校から、車で約10分の距離で、森戸家から登校する場合、父親の家は通り道となっている。離れに慧が住んでいることを、創一は知っている。
あれだけ厳重に監禁していれば、創一が近づきさえしなければ、慧との接触は不可能。
けれど、この世に絶対など無い。
慧の暗示の力が、どれ程の距離まで通用するか判明してない今は、念の為本道を創一1人で登校させたくない。それに、現在自分の足で学校へ登校出来るほどの体力は無い。
担任教師は何も言わなかったが、日に日に痩せているのは、誰から見ても明らかだった。
慧に接触したのは、初対面のあれきり1回。あれから、もう半年以上経っているにも関わらず、創一の体調は緩やかに悪化していく一方。
慧も、時間はかかっているが、順調に弱っている。
非常にもどかしいが、仕方がない。手を汚してしまえば、すぐに片がつく。けれど、自首して務めを果たす間、息子2人の面倒を、旦那や老い先短い父親に託すことになる。雅紀はきっと大丈夫だが、創一は繊細な子だ。それに、慧が死んで、もしも体調が戻らなかったら・・・?
そう思っては、何度も慧の首に手をかけて終わらせてしまいたい衝動を、銀子は歯を食いしばって抑えてきた。
車を、いつも通り父親の家の庭へ乗り入れて、銀子は外へ出る。
そして、目を閉じて深呼吸をしてから、奥の離れへと歩みを進める。
何故か、街に住んでいた頃を思い出した。創一が突きとめた、あの男の家へ行き、今みたいに深呼吸してから、インターホンを鳴らした時のことを。
銀子は、鉄柵の鍵を開けて、中から鍵を閉める。次に、扉の錠前を解錠するために別の鍵を手にすると、有るべき場所に錠前はなく、施錠を解かれてコンクリートに落ちていた。
銀子は、背筋に嫌なものを感じとり、慌てて扉を開く。
「慧・・・ッ!」
目の前に、父親が立っていた。
「父ちゃん?な、なんでいるの・・・ッ!」
「銀子、落ち着きなさい。」
虚ろで、気が沈みきった父親を脇へ押し退けて、銀子は中に入る。
いつもの、古い畳の部屋が二間、そこにはあった。
ただ、古くて剥き出しの頑丈な梁には、女性ものの着物の帯が固く結ばれており、そこに慧が首を吊っていた。
「・・・・・・・・。」
「胸騒ぎがして・・・戻ってきたんだ
。」
慧のズボンと、すぐ下の畳は糞尿で染まり、悪臭を放っている。
銀子は、慧の死に顔から目が離せない。
「とにかく、外へ出よう。」
父親は、銀子の腕を掴んで促すが、ビクともしない。まるで、金縛りにでも遭ったかのように、体が固まっている。
「・・・ついさっきじゃない。昨夜、あたしが帰った後・・・。きっと・・夜明けまえ・・・」
「銀子!」
父親は声を上げて、自分に意識を向けさせる。
「終わった。もう終わったんだ・・・。な?」
銀子は、戸惑いながらも頷く。父親も、優しく温かい目で銀子を見つめ、一緒に頷く。
「お前は、母親として、息子のために出来ることをした。息子から危険を遠ざけて、血迷った真似もしなかった。手を汚さず、頭を使い、利口な方法を編み出した。アイツに、痛みや苦しみを話して教え込ませた。相応の報いを受けさせた。ただ始末するより、ずっと辛い思いをしただろう。」
「・・でも、後悔はない。」
「ああ。それでいい。悪いのは、慧の方だ。ワシが断言する。お前は、悪くない。こんな辛いことをさせて・・・本当にすまなかった。」
そう言って、父親は銀子を抱きしめた。
「いいか?あとはワシが手配する。お前は、家族の元へ戻りなさい。」
「・・村長の手を借りるの。」
「警察に通報するだけだ。慧は、ただの自殺だ。お前は、店番で忙しいワシの代わりに食事を届け、少し話を聞かせてやってただけ。そうだろ?なら、村長の手を借りることなど無い。安心しろ。」
「・・・分かった。」
父親は、銀子から体を離す。
「創一が、学校で待ってるから迎えに行く。」
「そうか。そうしておやり。」
「じゃあ・・・また後で。お店でね。」
「ああ。気をつけてな。」
銀子は、まだ整理がつかない頭を何とか冷やして、車に乗り込む。
離れの外に佇む父親と目が合い、互いに頷いて挨拶すると、銀子はエンジンをかけて、父親の庭を出ていった。
それを見送り、父親は懐からクシャクシャのわら半紙を取り出す。
そこには、平仮名の練習を始めた子供のような字で、
”まってるよ
そういち
むこうで。”
と、書かれていた。父親は、感情のままに紙を細かく破り捨てた。
学校に着くと、はやる気持ちを抑えて校舎へ入る。
職員室へ行き担任教師に声をかけて、創一のクラスへ向かった。
「創・・・」
創一は、給食を完食して、仲の良い友達と笑顔で談話していた。
銀子は、創一の顔や周りの子供達の顔を見て、疎外感に似たものを感じた。
確かに、手を汚してはいない。けれど、自分の行動によって、あんな結果を引き起こしてしまった。
でも、あれが自分が半年以上前から望んでいた結果だ。手を焼いていた慧の母親にも、父親にも出来なかったことを、自分はやってのけ、創一を守った。
「・・悔いは・・・ない。」
銀子は、自分に言い聞かせるように口にした。
「あ、創ちゃんのおばさん!こんにちは~!」
「創ちゃん迎えに来てくれたよ~!」
「あ、うん。」
「いいよ。昼休み終わるまで、駐車場で待ってるから。皆ありがとね。創一の事よろしくね。」
「は~い。」
銀子は、その場から逃げるように、足早に校舎を出て行った。
無邪気な彼らを、直視することが出来なかった。
10分後、チャイムと共に創一が車に戻ってきた。
「お待たせ。お母さん。」
「ん、おかえり。」
その頃には、銀子は平静を取り戻していた。
創一が助手席に乗り込むと、銀子は突然抱きつく。
「ん・・え、どうしたの?」
「・・もう大丈夫。」
「えっと・・・なにが?」
周囲に生徒の姿はないが、年頃の創一は校内で母親に抱きしめられるのに抵抗があるため、銀子を引き離しにかかる。
「ちょ・・待って!」
「大丈夫だから。ね?」
「あの、僕が大丈夫じゃないんだけど・・・。」
銀子は体を離して、創一の顔を覗き込む。
「調子はどう?少しは良くなった?」
「ん・・どうかな。そんなに変わらない気がするけど・・・。あ、でも給食は全部食べられたよ。時間はかかったけどね。」
「そうみたいだね。空の器見て、ビックリしたよ。この調子なら、少しずつ学校に来て皆と過ごすのも良いかもしれないね。送迎は任せな。あたしがちゃんとやるからね。」
「・・うん・・・。」
「なぁに。嬉しくないの?」
「そうじゃないけど・・・急にどうしたの?何かあったの?」
「ん、まぁね。取り敢えずシートベルトして。」
「うん。」
銀子はエンジンをかけて、学校を出た。
「熱が下がってから、体調に波があってなかなか落ち着かないから、家で療養するのが1番だって思ってた。でも、夏に雅紀と過ごしていたあんたや、さっきのあんたを見て、考えを改めたんだ。あんたにとって、家にいることは薬にならないってね。先生にも、[いつでもいいので、調子が良い時だけでも、是非登校させてあげて下さい。]って言われたんだ。だからそれを目標に、また自分の体調整してみないかい?」
「・・僕は、そのつもりだったよ。ずっと。でも、うまく調整出来なくて・・・」
「焦らなくていいよ。今日みたいに、調子が良い時とか、あんたが行きたい時に、声をかけてほしいんだ。」
「・・・分かった。でも今は、週に1度だけプリントの提出に行けたら、それでいいよ。皆に会えるのは凄く嬉しいけど、気を使わせるの嫌だから。」
「・・・そっか。じゃあ、まずはあたしのご飯しっかり食って、体力つけなきゃね。」
「うん。」
「よっし!じゃあ今日はニンニク効かせた鶏のから揚げにしようか!雅紀も喜ぶし!」
「うん、いいね。」
「ニンニクはね、滋養強壮効果があるんだよ?あと、餃子もいいね。ニンニクのホイル焼きは?食べたことないでしょ?」
「うん、でも・・・お手柔らかにね。」
「分かってるよ。急に食ったら胃がビックリしちゃうもんね!まずは、から揚げにしようかね。」
久しぶりに銀子が笑っているのを見て、創一も嬉しくなって微笑む。
家に向かって車を走らせていると、パトカーが路上駐車しているのを目にする。丁度、父親の家の前に。
創一も、それに気づいて驚く。
「あれ?パトカー停まってるよ。」
「ああ、家へ帰ったら話すよ。」
そう言って、銀子は父親の家を通り過ぎていく。創一は、気になって後ろを振り返る。
「車酔いするよ。」
「・・・・・・。」
「大丈夫。言ったでしょ?もう平気だって。」
落ち着き払う銀子の様子に、創一は胸騒ぎがしてならなかった。
「・・・死んだの。」
「爺ちゃんが最初に見つけて、食事を届けに行った時に、あたしも丁度出くわしてね。多分、家にも警察が来て少し話をするかもしれない。」
「・・・・・・・。」
「去年話したとおり、あれから慧は1度も外へ出さなかった。力を持っていなかったら、別の方法もあったんだけど・・・仕方ない。」
「1度も・・・本当に?」
「ああ。抜け穴は塞いで、地面にコンクリート敷いて、家の周りには柵を建てた。アイツのために誂えた牢屋だよ。あそこからは出られっこない。実際、食事を届けに行ってアイツがいなかったことは無いしね。」
「・・・・・・・。」
「あたし達の勝ちだ。」
「・・・・・・・!」
「誰も殺してない。アイツが、自分の意志で死んだんだ。一線は越えずに、アイツを負かした。」
「・・・・・・・。」
「きっと、これから良くなっていくよ。あんたはもう何にも心配することない。」
「・・・びっくりして、頭が混乱してるみたい。何て言ったらいいか・・・。」
「大丈夫。それが普通の反応だ。いくら酷い奴でも、死んだら清々するとか、めでたしめでたしなんて事、ドラマやアニメの世界での話だからね。知り合いじゃなくても、実際に会って話した人が死んだら、ショックを受けるのは当然の事だよ。でも、後悔する必要はない。今回の件だけじゃなくね。」
「・・・・・・・。」
創一は、黙って頷く。額から、じんわり汗をかいている。
銀子は、俯く創一の肩に優しく手を置く。
「創一、まだ少し先の話かもしれないけど、別れの日はいつ訪れるか分からない。何もなければ、父ちゃん母ちゃんが先に逝くだろう。それが自然で、やむを得ない事だ。いつまでも、守ってやることは出来ない。」
「・・・・・・・。」
「前回や今回みたいな事は、普通はそうそう起きるような事じゃない。誰の人生にもトラブルは必ずある。だが、力を持つ私達には、少々特殊なトラブルが起きることがある。その時、父ちゃん母ちゃんがいなくても、あんたには兄貴がいる。気づいてるだろうが、アイツは強いよ。きっと力になってくれる。だから、いくつになっても兄弟仲良く、助け合って生きるんだよ?そのためには、強くならなきゃいけない。雅紀のために、自分のために。」
「・・・少し、疲れちゃった。」
「・・うん。2階で休みな。」
「うん。」
創一は虚ろな目をして、階段を上がっていった。
それから、何度目かの夜。空は澄んで、月は冷たい光を放つ。
森戸家の庭で、桜がちらほら咲き始め、月明かりを浴びて、暗闇の中でその身をぼんやりと浮かべていた。
「・・なんだ・・・帰って来ちゃったの・・・・。」
「・・・あんた・・・何してんのっ!」
「ごめんね・・・。もう・・・限界・・・。頑張ったけど・・・僕は戻れない。」
たった今店から帰ってきたばかりの銀子と、寝間着姿の創一が、居間のテーブルを挟んで、向かい合って立ち尽くす。
銀子は、肩を震わせて創一を見つめ、創一は憔悴しきった表情で、左手で左側頭部を抑え、右手には彫刻刀を握りしめている。
「知らないでしょ・・・。母さんが、離れに通ってる間・・・僕に何が起きていたか・・・・。僕が、何をしていたか・・・。」
「・・何の話だい・・・いったい。」
銀子は、息子に何が起きているのか状況を把握するため、今にもパニックに陥りそうな頭に鞭打ち、何とか平静を保つ。
「・・でも、その方がいいよ。母さん。終わるまで・・・ここで眠っていて。」
そう言って、創一は目を見開いて銀子の目を見つめる。頭に激痛が走り、左手で髪を握りしめる。
「頭が痛いの?大丈夫!?」
そう言って、近寄ろうとする銀子を、
「来るな!!」
創一は、強い口調で制止して、彫刻刀の刃を母親へ向ける。初めての拒絶に銀子は心を痛め、その場に立ちつくす。
創一も、何故か残念そうに溜め息をつく。
「・・そっか。やっぱり・・・母さんには話さなきゃいけないのかな・・・・。」
「・・・当然だよ。どんな話でも、子供の話を聞くのが・・・親の務め。」
創一は俯いて、しばらく考え込み、重い唇を開いた。
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
【完結】捨てられ正妃は思い出す。
なか
恋愛
「お前に食指が動くことはない、後はしみったれた余生でも過ごしてくれ」
そんな言葉を最後に婚約者のランドルフ・ファルムンド王子はデイジー・ルドウィンを捨ててしまう。
人生の全てをかけて愛してくれていた彼女をあっさりと。
正妃教育のため幼き頃より人生を捧げて生きていた彼女に味方はおらず、学園ではいじめられ、再び愛した男性にも「遊びだった」と同じように捨てられてしまう。
人生に楽しみも、生きる気力も失った彼女は自分の意志で…自死を選んだ。
再び意識を取り戻すと見知った光景と聞き覚えのある言葉の数々。
デイジーは確信をした、これは二度目の人生なのだと。
確信したと同時に再びあの酷い日々を過ごす事になる事に絶望した、そんなデイジーを変えたのは他でもなく、前世での彼女自身の願いであった。
––次の人生は後悔もない、幸福な日々を––
他でもない、自分自身の願いを叶えるために彼女は二度目の人生を立ち上がる。
前のような弱気な生き方を捨てて、怒りに滾って奮い立つ彼女はこのくそったれな人生を生きていく事を決めた。
彼女に起きた心境の変化、それによって起こる小さな波紋はやがて波となり…この王国でさえ変える大きな波となる。
自衛官、異世界に墜落する
フレカレディカ
ファンタジー
ある日、航空自衛隊特殊任務部隊所属の元陸上自衛隊特殊作戦部隊所属の『暁神楽(あかつきかぐら)』が、乗っていた輸送機にどこからか飛んできたミサイルが当たり墜落してしまった。だが、墜落した先は異世界だった!暁はそこから新しくできた仲間と共に生活していくこととなった・・・
現代軍隊×異世界ファンタジー!!!
※この作品は、長年デスクワークの私が現役の頃の記憶をひねり、思い出して趣味で制作しております。至らない点などがございましたら、教えて頂ければ嬉しいです。
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる