41 / 101
第3章 暗黒世界編
第41話 妖精界へと
しおりを挟む
「わざわざ遠くよりお越し頂き、誠にありがとうございます。女神様より世界樹へと指示を受けたと姉のミミより伺っております」
痛々しいその闇の侵食跡を体に刻んだ女王ララ。
俺たちはミミから紹介を受けて、お互いに簡単な自己紹介を済ませた。
ミミは姉妹と仲間とシチュエーションが慣れないのかちょっと恥ずかしそうにしている。
またエルフの里に最初来たときよりは、ミミの顔にあった影のようなものが少し薄れている気がした。
「それでは早速なんですが、世界樹の暗黒世界になってから今の状況についてお聞かせ願えますか?」
「はい、世界樹の方ですが現在魔物たちに支配されて闇の力に侵食されて、世界樹の光の力が世界に及ばないように封印されてしまっている状況になります。それを打破しようと我々エルフも戦いを挑みましたが、全く歯が立たずで……」
エルフと言えば魔法に長けた種族。
その彼らが全く歯が立たないというのは相当な強敵という事だろうか。
または魔法が効かないなどの特性のある敵か。
「現在エルフの里は結界がはられて、なんとかその闇の侵食と魔物たちの進行を防いでいる状況です。そしてその結界は妖精界の妖精女王の力によってされており、一部のエルフは、私の両親もそうですが、結界を張るための魔力の一部を供給するために妖精界に赴いています」
そう言うと女王のララはミミの方をちらっと一瞥する。
「エルフをしても全く歯が立たないというのは相当な強敵ですよね。一体、どんな魔物なのですか?」
「魔物たちのボスがダーク・トロールロードになっています。トロールロードはゴブリンのように形態変化をさせる形態の中での最上位、王のキングの次階級で皇帝のロードとなります。トロールロードはその状態でも討伐Sランクの個体ですが、それに闇の力が加わり更にダーク・トロールロードと形態変化する事でSSランク以上の魔王に匹敵するかのような化け物となりました」
ゴブリンキングがあの強さだ。
あれから更に二段階くらい上の強さ。
確かにかなりの強敵だろう。
「ただそれだけであれば我々エルフでもなんとか戦えたと思います。やっかいなのはダーク・トロールロードが固有スキルとして絶対防御を有している点です。この絶対防御ですが物理攻撃、魔法攻撃の攻撃のダメージを一切受け付けないという、とんでもないものです」
「一切受け付けないって……それは倒しようがないんじゃ?」
「その通りです。元々表皮が固く、ぶよぶよのその肉体は攻撃耐性にかなり優れていましたが、それに闇の力が加わる事で絶対防御というスキルが発現してしまったようなのです」
それでいて防御以外の戦闘能力はSSランク以上のものがあると。
はっきり言ってチートだし、そんなの倒しようがないんじゃ。
闇属性からの固有スキルという事で、聖属性からの攻撃はもしかしたら通るかもしれない。
ただ聖属性の魔法はエルフも当然試しているだろう。
「うーん、その絶対防御ですが、何も弱点はないのでしょうか?」
「今の所は残念ながら見つかっておりません」
魔法剣など片っ端から試してみるか。
瞬神プラスのスピードで攻撃力を最大限上げてみるとか。
それぐらいしか現状では思いつかない。
「それに現在世界樹は周りに闇結界が貼られており、世界樹に近づく事もできません」
「その闇結界は破れないのですか?」
「我々の魔法では破れませんでした」
「物理攻撃では?」
「それは試せてはいませんが、おそらく厳しいかと」
試しに俺の魔法剣で破れないかやってみようか。
もし結界が破れるようならそこからは俺一人でダーク・トロールロードの所まで瞬神で行ってみよう。
そして戦ってみて絶対防御の突破口が見つからないようであれば瞬神で逃げればいいし。
そうやってトライアンドエラーで可能性を探っていくしかないかな。
「じゃあ、とりあえず俺の魔法剣でその闇結界を破れるか試してみようと思います」
「……そうですか、分かりました。くれぐれも無理はなさらないようにお気をつけて下さい」
俺たちは女王の居室を出ると早速、ミミの案内で世界樹へと向かった。
真っ黒の半球上のドームが世界樹があるであろうエリアをすっぽり覆っている。
その大きさはちょっとした小山くらいはあるだろうか。
そのような巨大な黒の半球ドームというは非常に異様に見える。
まるでここだけまるで異なる世界に来たかのような。
素手でそれに触れてみるが、それ自体は特に熱を持たず、反発するという事もなく硬質な無機質な物体という感じがした。
「まずミミ試したい」
同じようにそのドームに触れていた、ミミはそう言うとその利き手の右の拳に闘気をふんだんに乗せて正拳突きを構える。
俺たちの目視でその拳に闘気が大量に乗った事が分かる状態になると。
「はあッ!」
気合一閃ミミはドームに向けてその拳を思いっきりぶつけた。
拳とそのドームの接触時になんらかの衝撃音が発生するかと思っていたが、なんの音もしない。
ミミは疑問そうに首を傾けて。
「拳に全然衝撃がない。なんか衝撃が吸収されたみたい」
打撃系はその衝撃が吸収される構造になっているのだろうか?
「次は俺が試してみる」
俺は腰から剣を抜き、その剣に火・雷・風、複数の属性を宿らせる。
『三色共鳴剣』
キィイイイイーーーンッ!!
共鳴音が鳴り響くその剣を俺は上段に構え。
瞬神も使用して闇結界に向けて振り下ろす。
バァキイイイーーーーーンッ!!
折れてしまった剣が後方へとその鈍色の輝きを煌めかせながらクルクルと飛んでいき、地面に突き刺さった。
闇結界はその剣撃を加えた範囲2数メートルくらいは破れた。
しかし、それはすぐに自己修復していき、元の漆黒の半球上のドームへとその姿を戻した。
「ああ」
剣の折れた部分を確認して思わず声が溢れる。
もちろん剣にも身体強化をいき渡らせていたが、剣の限界だったようだ。
また新たに剣を買わないといけない。
魔法使いの里、エルフの里に果たしていい剣を売っている武器屋があるのだろうか。
そんな事を考えていると俺たちの目の前に半透明の女性が現れた。
「ランス、お久しぶりです」
一瞬の呼びかけに誰かと驚いた……が、それはよく見ると女神アテネだった。
どうしたんだろうか。
「この闇結界、及び、世界樹の闇の力による封印。それらを打ち破るには聖剣の力が必要です。また世界樹がその光の力を取り戻せば、ダーク・トロールロードの絶対防御も弱まるはずです」
「聖剣の力……と言われてもその聖剣は一体どこに?」
「エルフの里より通じる裏世界。妖精界の妖精女王が聖剣を持っているはずです。聖剣を手に入れ、闇を打ち倒して世界樹を解放させてください。そうすれば世界に光が……」
そこまで言うと女神の半透明だったその姿は徐々に透明化していき見えなくなった。
「今のが女神様……それに妖精女王様……」
「ああ、女神様、お導き感謝いたします」
ミミとソーニャ、二人とも女神とは初対面で驚いたようだった。
「ミミ、今、エルフの里より通じる裏世界の妖精界って言ってたけど行き方知ってる?」
「ううん、ミミ知らない。でも女王になった妹のララは知っているはず」
「じゃあ、エルフの女王に頼んで妖精界に行ってみよう。そこで聖剣を手に入れることができれば闇の結界と封印を破ってダーク・トロールロードたちとの決戦だ!」
「それでは、こちらへどうぞ」
俺たちは女神アテネから言われた事をエルフの女王に伝えると妖精界へと行くことを許可された。
2名の女王のエルフの従者に先導され、エルフの里にある北東の外れにある小さな祠へと案内される。
「へーここから」
ミミは一人そんな事を呟いている。
なにか思い出がある場所なのかな。
その祠から地下に下ると洞窟に繋がっており、その洞窟をまた少し下っていく。
灯りは従者がそれぞれ持つランタンの灯りのみでかなり暗い。
洞窟内は肌寒く、また壁や地面は水分を多く含み滑りやすくなっていたので慎重に歩を進める。
暫く行くと行き止まりとなっており、その行き止まりの小さな空間の中央の地面に魔法陣が描かれ、その魔法陣を囲むように燈台が置かれてその部屋を照らしていた。
「それでは魔法陣までお進みください」
その魔法陣の中に俺たち、そしてエルフの従者二人が入り、エルフの一人が詠唱を始める。
その詠唱が進むにつれて魔法陣から光が放たれ、その眩い光に全身が包み込まれたと認識した後のこと。
その光が消えたと思ったら俺たちは先程とは違う、正面に大きな扉が見える、石壁と石畳のどこかの建物の一室へと移動していた。
ここが妖精界なのだろうか。
従者がその大きな扉を開くと、巨木が連なる光景が眼前に現れた。
痛々しいその闇の侵食跡を体に刻んだ女王ララ。
俺たちはミミから紹介を受けて、お互いに簡単な自己紹介を済ませた。
ミミは姉妹と仲間とシチュエーションが慣れないのかちょっと恥ずかしそうにしている。
またエルフの里に最初来たときよりは、ミミの顔にあった影のようなものが少し薄れている気がした。
「それでは早速なんですが、世界樹の暗黒世界になってから今の状況についてお聞かせ願えますか?」
「はい、世界樹の方ですが現在魔物たちに支配されて闇の力に侵食されて、世界樹の光の力が世界に及ばないように封印されてしまっている状況になります。それを打破しようと我々エルフも戦いを挑みましたが、全く歯が立たずで……」
エルフと言えば魔法に長けた種族。
その彼らが全く歯が立たないというのは相当な強敵という事だろうか。
または魔法が効かないなどの特性のある敵か。
「現在エルフの里は結界がはられて、なんとかその闇の侵食と魔物たちの進行を防いでいる状況です。そしてその結界は妖精界の妖精女王の力によってされており、一部のエルフは、私の両親もそうですが、結界を張るための魔力の一部を供給するために妖精界に赴いています」
そう言うと女王のララはミミの方をちらっと一瞥する。
「エルフをしても全く歯が立たないというのは相当な強敵ですよね。一体、どんな魔物なのですか?」
「魔物たちのボスがダーク・トロールロードになっています。トロールロードはゴブリンのように形態変化をさせる形態の中での最上位、王のキングの次階級で皇帝のロードとなります。トロールロードはその状態でも討伐Sランクの個体ですが、それに闇の力が加わり更にダーク・トロールロードと形態変化する事でSSランク以上の魔王に匹敵するかのような化け物となりました」
ゴブリンキングがあの強さだ。
あれから更に二段階くらい上の強さ。
確かにかなりの強敵だろう。
「ただそれだけであれば我々エルフでもなんとか戦えたと思います。やっかいなのはダーク・トロールロードが固有スキルとして絶対防御を有している点です。この絶対防御ですが物理攻撃、魔法攻撃の攻撃のダメージを一切受け付けないという、とんでもないものです」
「一切受け付けないって……それは倒しようがないんじゃ?」
「その通りです。元々表皮が固く、ぶよぶよのその肉体は攻撃耐性にかなり優れていましたが、それに闇の力が加わる事で絶対防御というスキルが発現してしまったようなのです」
それでいて防御以外の戦闘能力はSSランク以上のものがあると。
はっきり言ってチートだし、そんなの倒しようがないんじゃ。
闇属性からの固有スキルという事で、聖属性からの攻撃はもしかしたら通るかもしれない。
ただ聖属性の魔法はエルフも当然試しているだろう。
「うーん、その絶対防御ですが、何も弱点はないのでしょうか?」
「今の所は残念ながら見つかっておりません」
魔法剣など片っ端から試してみるか。
瞬神プラスのスピードで攻撃力を最大限上げてみるとか。
それぐらいしか現状では思いつかない。
「それに現在世界樹は周りに闇結界が貼られており、世界樹に近づく事もできません」
「その闇結界は破れないのですか?」
「我々の魔法では破れませんでした」
「物理攻撃では?」
「それは試せてはいませんが、おそらく厳しいかと」
試しに俺の魔法剣で破れないかやってみようか。
もし結界が破れるようならそこからは俺一人でダーク・トロールロードの所まで瞬神で行ってみよう。
そして戦ってみて絶対防御の突破口が見つからないようであれば瞬神で逃げればいいし。
そうやってトライアンドエラーで可能性を探っていくしかないかな。
「じゃあ、とりあえず俺の魔法剣でその闇結界を破れるか試してみようと思います」
「……そうですか、分かりました。くれぐれも無理はなさらないようにお気をつけて下さい」
俺たちは女王の居室を出ると早速、ミミの案内で世界樹へと向かった。
真っ黒の半球上のドームが世界樹があるであろうエリアをすっぽり覆っている。
その大きさはちょっとした小山くらいはあるだろうか。
そのような巨大な黒の半球ドームというは非常に異様に見える。
まるでここだけまるで異なる世界に来たかのような。
素手でそれに触れてみるが、それ自体は特に熱を持たず、反発するという事もなく硬質な無機質な物体という感じがした。
「まずミミ試したい」
同じようにそのドームに触れていた、ミミはそう言うとその利き手の右の拳に闘気をふんだんに乗せて正拳突きを構える。
俺たちの目視でその拳に闘気が大量に乗った事が分かる状態になると。
「はあッ!」
気合一閃ミミはドームに向けてその拳を思いっきりぶつけた。
拳とそのドームの接触時になんらかの衝撃音が発生するかと思っていたが、なんの音もしない。
ミミは疑問そうに首を傾けて。
「拳に全然衝撃がない。なんか衝撃が吸収されたみたい」
打撃系はその衝撃が吸収される構造になっているのだろうか?
「次は俺が試してみる」
俺は腰から剣を抜き、その剣に火・雷・風、複数の属性を宿らせる。
『三色共鳴剣』
キィイイイイーーーンッ!!
共鳴音が鳴り響くその剣を俺は上段に構え。
瞬神も使用して闇結界に向けて振り下ろす。
バァキイイイーーーーーンッ!!
折れてしまった剣が後方へとその鈍色の輝きを煌めかせながらクルクルと飛んでいき、地面に突き刺さった。
闇結界はその剣撃を加えた範囲2数メートルくらいは破れた。
しかし、それはすぐに自己修復していき、元の漆黒の半球上のドームへとその姿を戻した。
「ああ」
剣の折れた部分を確認して思わず声が溢れる。
もちろん剣にも身体強化をいき渡らせていたが、剣の限界だったようだ。
また新たに剣を買わないといけない。
魔法使いの里、エルフの里に果たしていい剣を売っている武器屋があるのだろうか。
そんな事を考えていると俺たちの目の前に半透明の女性が現れた。
「ランス、お久しぶりです」
一瞬の呼びかけに誰かと驚いた……が、それはよく見ると女神アテネだった。
どうしたんだろうか。
「この闇結界、及び、世界樹の闇の力による封印。それらを打ち破るには聖剣の力が必要です。また世界樹がその光の力を取り戻せば、ダーク・トロールロードの絶対防御も弱まるはずです」
「聖剣の力……と言われてもその聖剣は一体どこに?」
「エルフの里より通じる裏世界。妖精界の妖精女王が聖剣を持っているはずです。聖剣を手に入れ、闇を打ち倒して世界樹を解放させてください。そうすれば世界に光が……」
そこまで言うと女神の半透明だったその姿は徐々に透明化していき見えなくなった。
「今のが女神様……それに妖精女王様……」
「ああ、女神様、お導き感謝いたします」
ミミとソーニャ、二人とも女神とは初対面で驚いたようだった。
「ミミ、今、エルフの里より通じる裏世界の妖精界って言ってたけど行き方知ってる?」
「ううん、ミミ知らない。でも女王になった妹のララは知っているはず」
「じゃあ、エルフの女王に頼んで妖精界に行ってみよう。そこで聖剣を手に入れることができれば闇の結界と封印を破ってダーク・トロールロードたちとの決戦だ!」
「それでは、こちらへどうぞ」
俺たちは女神アテネから言われた事をエルフの女王に伝えると妖精界へと行くことを許可された。
2名の女王のエルフの従者に先導され、エルフの里にある北東の外れにある小さな祠へと案内される。
「へーここから」
ミミは一人そんな事を呟いている。
なにか思い出がある場所なのかな。
その祠から地下に下ると洞窟に繋がっており、その洞窟をまた少し下っていく。
灯りは従者がそれぞれ持つランタンの灯りのみでかなり暗い。
洞窟内は肌寒く、また壁や地面は水分を多く含み滑りやすくなっていたので慎重に歩を進める。
暫く行くと行き止まりとなっており、その行き止まりの小さな空間の中央の地面に魔法陣が描かれ、その魔法陣を囲むように燈台が置かれてその部屋を照らしていた。
「それでは魔法陣までお進みください」
その魔法陣の中に俺たち、そしてエルフの従者二人が入り、エルフの一人が詠唱を始める。
その詠唱が進むにつれて魔法陣から光が放たれ、その眩い光に全身が包み込まれたと認識した後のこと。
その光が消えたと思ったら俺たちは先程とは違う、正面に大きな扉が見える、石壁と石畳のどこかの建物の一室へと移動していた。
ここが妖精界なのだろうか。
従者がその大きな扉を開くと、巨木が連なる光景が眼前に現れた。
0
お気に入りに追加
1,509
あなたにおすすめの小説

ザコ魔法使いの僕がダンジョンで1人ぼっち!魔獣に襲われても石化した僕は無敵状態!経験値が溜まり続けて気づいた時には最強魔導士に!?
さかいおさむ
ファンタジー
戦士は【スキル】と呼ばれる能力を持っている。
僕はスキルレベル1のザコ魔法使いだ。
そんな僕がある日、ダンジョン攻略に向かう戦士団に入ることに……
パーティに置いていかれ僕は1人ダンジョンに取り残される。
全身ケガだらけでもう助からないだろう……
諦めたその時、手に入れた宝を装備すると無敵の石化状態に!?
頑張って攻撃してくる魔獣には申し訳ないがダメージは皆無。経験値だけが溜まっていく。
気づけば全魔法がレベル100!?
そろそろ反撃開始してもいいですか?
内気な最強魔法使いの僕が美女たちと冒険しながら人助け!

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

【書籍化】パーティー追放から始まる収納無双!~姪っ子パーティといく最強ハーレム成り上がり~
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
【24年11月5日発売】
その攻撃、収納する――――ッ!
【収納】のギフトを賜り、冒険者として活躍していたアベルは、ある日、一方的にパーティから追放されてしまう。
理由は、マジックバッグを手に入れたから。
マジックバッグの性能は、全てにおいてアベルの【収納】のギフトを上回っていたのだ。
これは、3度にも及ぶパーティ追放で、すっかり自信を見失った男の再生譚である。

大器晩成エンチャンター~Sランク冒険者パーティから追放されてしまったが、追放後の成長度合いが凄くて世界最強になる
遠野紫
ファンタジー
「な、なんでだよ……今まで一緒に頑張って来たろ……?」
「頑張って来たのは俺たちだよ……お前はお荷物だ。サザン、お前にはパーティから抜けてもらう」
S級冒険者パーティのエンチャンターであるサザンは或る時、パーティリーダーから追放を言い渡されてしまう。
村の仲良し四人で結成したパーティだったが、サザンだけはなぜか実力が伸びなかったのだ。他のメンバーに追いつくために日々努力を重ねたサザンだったが結局報われることは無く追放されてしまった。
しかしサザンはレアスキル『大器晩成』を持っていたため、ある時突然その強さが解放されたのだった。
とてつもない成長率を手にしたサザンの最強エンチャンターへの道が今始まる。

八百長試合を引き受けていたが、もう必要ないと言われたので圧勝させてもらいます
海夏世もみじ
ファンタジー
月一に開催されるリーヴェ王国最強決定大会。そこに毎回登場するアッシュという少年は、金をもらう代わりに対戦相手にわざと負けるという、いわゆる「八百長試合」をしていた。
だが次の大会が目前となったある日、もうお前は必要ないと言われてしまう。八百長が必要ないなら本気を出してもいい。
彼は手加減をやめ、“本当の力”を解放する。

お荷物認定を受けてSSS級PTを追放されました。でも実は俺がいたからSSS級になれていたようです。
幌須 慶治
ファンタジー
S級冒険者PT『疾風の英雄』
電光石火の攻撃で凶悪なモンスターを次々討伐して瞬く間に最上級ランクまで上がった冒険者の夢を体現するPTである。
龍狩りの一閃ゲラートを筆頭に極炎のバーバラ、岩盤砕きガイル、地竜射抜くローラの4人の圧倒的な火力を以って凶悪モンスターを次々と打ち倒していく姿は冒険者どころか庶民の憧れを一身に集めていた。
そんな中で俺、ロイドはただの盾持ち兼荷物運びとして見られている。
盾持ちなのだからと他の4人が動く前に現地で相手の注意を引き、模擬戦の時は2対1での攻撃を受ける。
当然地味な役割なのだから居ても居なくても気にも留められずに居ないものとして扱われる。
今日もそうして地竜を討伐して、俺は1人後処理をしてからギルドに戻る。
ようやく帰り着いた頃には日も沈み酒場で祝杯を挙げる仲間たちに報酬を私に近づいた時にそれは起こる。
ニヤついた目をしたゲラートが言い放つ
「ロイド、お前役にたたなすぎるからクビな!」
全員の目と口が弧を描いたのが見えた。
一応毎日更新目指して、15話位で終わる予定です。
作品紹介に出てる人物、主人公以外重要じゃないのはご愛嬌()
15話で終わる気がしないので終わるまで延長します、脱線多くてごめんなさい 2020/7/26

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

公国の後継者として有望視されていたが無能者と烙印を押され、追放されたが、とんでもない隠れスキルで成り上がっていく。公国に戻る?いやだね!
秋田ノ介
ファンタジー
主人公のロスティは公国家の次男として生まれ、品行方正、学問や剣術が優秀で、非の打ち所がなく、後継者となることを有望視されていた。
『スキル無し』……それによりロスティは無能者としての烙印を押され、後継者どころか公国から追放されることとなった。ロスティはなんとかなけなしの金でスキルを買うのだが、ゴミスキルと呼ばれるものだった。何の役にも立たないスキルだったが、ロスティのとんでもない隠れスキルでゴミスキルが成長し、レアスキル級に大化けしてしまう。
ロスティは次々とスキルを替えては成長させ、より凄いスキルを手にしていき、徐々に成り上がっていく。一方、ロスティを追放した公国は衰退を始めた。成り上がったロスティを呼び戻そうとするが……絶対にお断りだ!!!!
小説家になろうにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる